ダスティン・ホフマン

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ダスティン・ホフマン
Dustin Hoffman
Dustin Hoffman
1968年撮影
本名 Dustin Lee Hoffman
生年月日 (1937-08-08) 1937年8月8日(85歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優監督
ジャンル 映画舞台テレビドラマ
活動期間 1960年 -
活動内容 1967年:映画デビュー
1979年アカデミー賞受賞
1988年:2度目のアカデミー賞受賞
配偶者 アン・バーン(1969年 - 1980年)
リサ・ゴットセーゲン(1980年 - )
主な作品
卒業』(1967年)
真夜中のカーボーイ』(1969年)
小さな巨人』(1970年)
わらの犬』(1971年)
パピヨン』(1973年)
大統領の陰謀』(1976年)
マラソンマン』(1976年)
クレイマー、クレイマー』(1979年)
トッツィー』(1982年)
レインマン』(1988年)
フック』(1991年)
アウトブレイク』(1995年)
カルテット! 人生のオペラハウス』(2012年、監督作品)
 
受賞
アカデミー賞
主演男優賞
1979年クレイマー、クレイマー
1988年レインマン
ヴェネツィア国際映画祭
栄誉金獅子賞
1996年
ベルリン国際映画祭
金熊名誉賞
1989年
全米映画批評家協会賞
主演男優賞
1979年『クレイマー、クレイマー』
1982年トッツィー
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1979年『クレイマー、クレイマー』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演男優賞
1979年『クレイマー、クレイマー』
MTVムービー・アワード
コメディ演技賞
2004年ミート・ザ・ペアレンツ2
AFI賞
生涯功労賞
1999年
英国アカデミー賞
主演男優賞
1969年真夜中のカーボーイ』『ジョンとメリー
1983年『トッツィー』
新人俳優賞
1967年卒業
エミー賞
男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)
1985年セールスマンの死
ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマ部門)
1979年『クレイマー、クレイマー』
1988年『レインマン』
男優賞(ミュージカル・コメディ部門)
1982年『トッツィー』
男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)
1984年『セールスマンの死』
新人俳優賞
1968年『卒業』
セシル・B・デミル賞
1996年
ジニー賞
助演男優賞
2011年バーニーズ・バージョン ローマと共に
セザール賞
名誉賞
2009年
その他の賞
ハリウッド映画賞
新人監督賞

2012年『カルテット! 人生のオペラハウス
功労賞
2008年
ケネディ・センター名誉賞
2012年
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1989年)
2007年)
2008年
2013年
2017年

ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman、1937年8月8日 – )は、アメリカ合衆国俳優。身長167cm。『クレイマー、クレイマー』(1979年)と『レインマン』(1988年)でアカデミー主演男優賞を受賞した。

来歴[編集]

カリフォルニア州ロサンゼルスにてセールスマンの父の元に生まれる。ウクライナからのユダヤ系の血と[1]ルーマニアからのユダヤ系の[2][3]血を引いている。ロサンゼルス高校卒業。ジャズピアニストになる希望を持っており、ロサンゼルス音楽学校に入学したが、その後医学に関心を持った彼は音楽学校を落第する前にサンタモニカ市立大学に入学し一年間学んだ。その間に「演劇科は誰も落第しない」と聞き、落第を避けるため最終的に演劇科を選択した。ジーン・ハックマンと共にパサデナ劇場で二年間演じた[4]。また彼らはしばらくの間ルームメイトだった。

ニューヨークに移り、小さなテレビ番組の役を含む一連の仕事を引き受けたが、自活するために演劇を一時離れ、教員の仕事に就いた。1960年にはオフ・ブロードウェイで初舞台を踏み、1961年にブロードウェイで初舞台を踏んだ。その後リー・ストラスバーグアクターズ・スタジオで学び、『The Tiger Makes Out』(1967年)で映画デビューを果たした。

同年、マイク・ニコルズ監督の『卒業』(1967年)で主演デビューを果たす。本作では、年上の女性と、その女性の娘である同年代の女性との間で揺れ動く繊細な大学生を演じ、名声を獲得[5]アカデミー主演男優賞ノミネートも受けた。また、2年後の『真夜中のカーボーイ』(1969年)では前作とは正反対のホームレス役に挑んだことで再びアカデミー賞にノミネートされ、更なる人気を獲得。その後も『小さな巨人』(1970年)や『わらの犬』(1971年)、『パピヨン』(1973年)、『大統領の陰謀』(1976年)などの名作に出演し、俳優としての地位をゆるぎないものにした。そして、1979年の『クレイマー、クレイマー』で遂にアカデミー主演男優賞に輝いた。

80年代に入るとブロードウェイに復帰したこともあって寡作になるが、『トッツィー』(1982年)で披露した女装や、2度目のアカデミー主演男優賞に輝いた『レインマン』(1988年)で見せた発達障害の演技など、常に挑戦的な役に取り組み続けた。しかし、同時に完璧主義者でもあったためにスタッフ間との確執を生み、制作困難を引き起こすこともあった。それでも90年代に入っても精力的に活動を続け、『フック』(1992年)や『アウトブレイク』といった話題作に出演。『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』(1997年)では再びアカデミー賞にノミネートされた。

21世紀以降も『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズといった話題作に出演し、2012年には『カルテット! 人生のオペラハウス』で監督デビューを果たした。本作はトロント国際映画祭で上映され[6]、高い評価を獲得した。

人物[編集]

1969年5月に結婚した最初の妻アン・バーン[7]との間に2人の娘カレンとジェンナがおり(カレンはアンの連れ子)、アンとの離婚後、1980年10月にリサ・ゴットセーゲンと再婚した。4人の子供、ヤコブ、マックス、レベッカ、アレクサンドラとコネティカットに住む。

熱心な民主党支持者[8]であり、1950年代のジョセフ・マッカーシー赤狩り下院非米活動委員会への激しい批判など、しばしば政治的発言でも注目された。

ロンドン中心部に位置するハイドパーク近くに約1000万ポンド(13億円/1ポンド130円計算)の家を所有している[9]

黒柳徹子が大ファンで、『徹子の部屋』(2013年4月16日・17日放送分)にはホフマンが初出演した[10]

主な出演作品[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1967 卒業
The Graduate
ベン・ブラドック 英国アカデミー賞新人賞 受賞
ゴールデングローブ賞新人賞 受賞
1968 ダスティン・ホフマンの100万$大捜査線
Madigan's Millions
ジェイソン
1969 真夜中のカーボーイ
Midnight Cowboy
ラッツォ 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
ジョンとメリー
John and Mary
ジョン 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
1970 小さな巨人
Little Big Man
ジャック・クラブ
1971 わらの犬
Straw Dogs
デヴィッド・サマー
1972 アルフレード、アルフレード
Alfredo,Alfredo
アルフレード
1973 パピヨン
Papillon
ルイ・ドガ
1974 レニー・ブルース
Lenny
レニー・ブルース
1976 大統領の陰謀
All the President's Men
カール・バーンスタイン
マラソンマン
Marathon Man
トーマス・リービ
1978 ストレート・タイム
Straight Time
マックス 兼製作
1979 アガサ 愛の失踪事件
Agatha
スタントン
クレイマー、クレイマー
Kramer vs. Kramer
テッド・クレイマー アカデミー主演男優賞 受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演男優賞 受賞
1982 トッツィー
Tootsie
マイケル・ドーシー/ドロシー・マイケルズ 英国アカデミー賞 主演男優賞 受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) 受賞
セールスマンの死
Death of a Salesman
ウィリー・ロマン テレビ映画
ゴールデングローブ賞主演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門) 受賞
エミー賞主演男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門) 受賞
1987 イシュタール
Ishtar
チャック・クラーク
1988 レインマン
Rain Man
レイモンド アカデミー主演男優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門) 受賞
1989 ファミリービジネス
Family Business
ヴィト・マクマレン
1990 ディック・トレイシー
Dick Tracy
マンブルス
1991 ビリー・バスゲイト
Billy Bathgate
ダッチ・シュルツ
フック
Hook
フック船長
1992 靴をなくした天使
Hero
バーニー
1995 アウトブレイク
Outbreak
サム・ダニエルズ大佐
1996 アメリカン・バッファロー
American Buffalo
ウォルト・ティーチャー
スリーパーズ
Sleepers
ダニー・スナイダー
1997 マッド・シティ
Mad City
マックス・ブラケット
ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
Wag the Dog
スタンレー
1998 スフィア
Sphere
ノーマン・グッドマン博士
1999 ジャンヌ・ダルク
Jean of Arc
ジャンヌの良心
2002 ムーンライト・マイル
Moonlight Mile
ベン・フロス
2003 コンフィデンス
Confidence
キング
ニューオーリンズ・トライアル
Runaway Jury
ウェンドール・ローア
2004 ネバーランド
Finding Neverland
チャールズ・フローマン
ハッカビーズ
I ♥ Huckabees
ベルナード
ミート・ザ・ペアレンツ2
Meet the Fockers
バーニー・フォッカー
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events
批評家 クレジットなし
2006 パフューム ある人殺しの物語
Perfume ~The Story of a Murderer~
ジュゼッペ・バルディーニ
主人公は僕だった
Stranger Than Fiction
ジュールズ・ヒルバート
2007 マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
Mr. Magorium's Wonder Emporium
エドワード・マゴリアム
2008 カンフー・パンダ
Kung Fu Panda
シーフー老師 声の出演
新しい人生のはじめかた
Last Chance Harvey
ハーヴェイ・シャイン
2010 バーニーズ・バージョン ローマと共に
Barney's Version
ミート・ザ・ペアレンツ3
Little Fockers
バーニー・フォッカー
2011 カンフー・パンダ2
Kung Fu Panda 2
シーフー老師 声の出演
2014 シェフ 三ツ星フードトラック始めました
Chef
リヴァ
靴職人と魔法のミシン
The Cobbler
アブラハム・シムキン
ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声
Boychoir
カーヴェル
2015 疑惑のチャンピオン
The Program
ボブ・ハーマン
2016 カンフー・パンダ3
Kung Fu Panda 3
シーフー老師 声の出演
2017 マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)
The Meyerowitz Stories (New and Selected)
ハロルド・マイヤーウィッツ 

主な受賞[編集]

来日時のテレビ出演[編集]

ポップ・カルチャー[編集]

『卒業』における若者が年上の女性に恋をするロマンティックでセクシャルな恋愛は、ネットサイト、USCエデュケーションでも話題として取り上げられている。 日本の音楽界でもホフマンを題材とした楽曲が存在する。一部のみ掲載する。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Jack Palance rejects russian award (Ukrainian)”. BBC Ukraine. 2010年8月10日閲覧。
  2. ^ Dustin Hoffman: Finally, I can say I'm Jewish”. The Jewish Chronicle by Abigail Pogrebin. 2010年7月9日閲覧。
  3. ^ Abigail Pogrebin (October 2005). Stars of David: Prominent Jews Talk About Being Jewish. Broadway Books. ISBN 0767916123 
  4. ^ “The 50-Year Hoffman-Hackman History”. The New York Times. (2003年10月12日). http://www.nytimes.com/2003/10/12/movies/film-the-50-year-hoffman-hackman-history.html?pagewanted=all&src=pm 2012年2月5日閲覧。 
  5. ^ The Graduate”. Life (1967年11月24日). 2020年4月3日閲覧。
  6. ^ “ダスティン・ホフマンの初監督作、トロント映画祭で好評価”. Reuters.co.jp. (2012年9月12日). http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPTYE88B03N20120912 2012年9月13日閲覧。 
  7. ^ Dustin Hoffman at Tribute.ca. Retrieved January 23, 2008.
  8. ^ Dustin Hoffman's Federal Campaign Contribution Report”. Newsmeat. 2008年2月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年1月23日閲覧。
  9. ^ ダスティン・ホフマン、散歩中に心停止で倒れた男性を救助! 2012年5月9日 ムービーコレクション
  10. ^ ダスティン・ホフマン「徹子の部屋」に出演!2日連続放送決定 2013年4月12日 映画.com ニュース

外部リンク[編集]