旭川市旭山動物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

旭山動物園 から転送)
旭川市旭山動物園
Asahikawa
Asahiyama zoological park
情報
正式名称
愛称
前身
専門分野 総合
事業主体 旭川市
管理運営 旭川市
開園 {{{開園}}}
所在地 〒078-8205
北海道旭川市東旭川町倉沼
電話 {{{電話}}}

旭川市旭山動物園(あさひかわしあさひやまどうぶつえん)は、北海道旭川市にある日本最北の動物園動物の自然な生態が見られる行動展示後述)を実施して、一躍有名になった。近年では北海道を代表する観光地として定着し、日本国内だけではなく海外[1]からも数多くの観光客が訪れている。

目次

[編集] 所在地

  • 北海道旭川市東旭川町倉沼

[編集] 概要

動物園内
  • 公営(旭川市営)
  • 動物数 136種、761点(2007年1月1日現在)
  • 園長 坂東元

1997年以降は入園者数が増加している。2004年6月の「あざらし館」公開以降は7月は18万5461人、8月は32万1500人と、恩賜上野動物園を抜いて日本一の月間入園者数を記録した。2006年度の入園者数は300万人を超え、350万人の来園者があった上野動物園に次いで国内2位、世界レベルでも上位の入場者数を誇る。寒冷地域に生息する動物の飼育繁殖に実績があり、旭山動物園が国内で初めて飼育下での自然繁殖に成功した動物にホッキョクグマアムールヒョウコノハズクなどがある。

[編集] 開園期間

  • 夏期・冬期の営業を切り替える10月下旬 - 11月上旬、4月上旬 - 4月下旬や年末年始は休み。
  • 2009年度は夏期が4月29日 - 10月18日、冬期は11月3日 - 12月29日および2010年1月2日 - 4月7日。
  • 2010年度は夏期が4月29日 - 10月17日、冬期は11月3日 - 12月29日および2011年1月2日 - 4月7日。

[編集] 開園時間

  • 夏期 : 9:30 - 17:15(入園締切は16:15)
  • お盆期間 : 9:30 - 21:00(入園締切は20:00)
  • 冬季 : 10:30 - 15:30(入園締切は15:00)

[編集] 入園料

2008年4月26日改定

  • 一般
    • 大人(中学生を除く15歳以上) - 800円
    • 団体(大人25名以上) - 700円
  • 旭川市民特別料金
    • 大人(中学生をのぞく15歳以上) - 580円
    • 団体(大人25人以上に適用) - 480円
  • 旭山動物園年間パスポートは1,000円。青少年科学館共通パスポートは1,800円。4月1日から翌年3月31日まで有効。冬季営業終了日までの有効ではない点に注意。
  • 中学生以下、70歳以上の旭川市在住者、身体障害者と介助者、生活保護世帯は無料。

[編集] 行動展示

日本の動物園で一般的な、動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」ではなく、行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで注目を集めた。

ペンギンのプールに水中トンネルを設ける、ライオントラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにするなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる施設造りを行っている。冬のペンギンの運動不足解消から始められた散歩は人気イベントで、積雪時に限り毎日開催される。このほか、食事時間を「モグモグタイム」と題し、動物の行動を展示する催しも行われている。旭山動物園の行動展示は今後の動物園展示の指針として国内外の動物園関係者が視察に訪れるなど注目されている。

[編集] 混合展示

異なる動物を同じ場所で飼育する「混合展示」も新たな取り組みとして試みられている。現在はゴマフアザラシウミネコオオセグロカモメジェフロイクモザルカピバラの混合展示を行っている。過去にはペンギン館でアザラシの仔を飼育していたことがあるほか、マルミミゾウモモイロペリカンの混合展示もあったが、ゾウが死亡したため、現在はペリカンのみの展示となっている。

動物同士のストレス解消などの狙いがあるが、2005年8月29日にオープンした「くもざる・かぴばら館」で、カピバラの餌に手を出したジェフロイクモザルが喧嘩の末に死ぬという事故が発生。飼育や展示方法の難しさを改めて浮き彫りにした。

[編集] 主な飼育事故

  • 2003年2月13日、「もうじゅう館」でアムールトラに飼育担当者が後頭部など数箇所をかまれ、重症を負う。[2]
  • 2005年8月29日、オープンしたばかりのくもざる・かぴばら館でクモザルがカピバラに殺される。[3]
  • 2009年2月7日、オープンしたばかりのオオカミの森で狼のクリスが仲間の狼に殺される。[4]
  • 2009年4月20日、オランウータンの「もも」が設置してあるロープに首がからまり死亡する。[5]

[編集] 歴史

旧動物園正門(2005年8月)

かつて動物園は大都市にしかない施設であり、北海道では1951年にようやく札幌市円山動物園が開園した。高度経済成長の到来した1960年前後から全国の地方都市で盛んに動物園が建設されるようになり、1963年にはおびひろ動物園が開園した。

旭川市でも動物園開設を求める声が大きくなり、当時の五十嵐広三市長(後の建設大臣・内閣官房長官)が、1964年度以降開園へ向け予算をつけた。建設地には市内数カ所の候補があったが、地形や地質が適していたこと、また市内中心部から旭川電気軌道の路面電車(旭川電気軌道東旭川線、1972年廃止)が運行されていたことなどが決め手となり、市の東部にある旭山が選ばれた。1966年4月着工して1967年6月に完工、総事業費は約2億5千万円だった。各地に預託されていた動物を運び入れ開園したのは1967年7月1日である。当初の動物は75種505点だった。なお、これにはコイ200匹も含まれている。

当初40万人ほどだった年間入園者数は、旭川市の人口増とともに右肩上がりに増加したが、1983年の約59万7千人をピークに減少に転じた。1994年にはニシローランドゴリラワオキツネザルが相次いでエキノコックス症で死亡するという事態が発生、施設面も含めて予防策を検討するために8月27日で営業を切り上げた。人間への感染の恐れはほとんどなかったが、市民の不安は大きく、入園者減少に追い打ちをかける形となった。1996年には約26万人まで入園者数は落ち込んだ。

これを打開すべく、1997年より行動展示を実現する施設づくりに着手した。同年には巨大な鳥籠の中を鳥が飛び回る「ととりの村」が完成。翌年以降「もうじゅう館」「さる山」「ぺんぎん館」「オランウータン舎」「ほっきょくぐま館」「くもざる・かぴばら館」と毎年のように新施設をオープンさせ、そのたびに入園者を増やしている。

2005年11月15日、NHKの番組「プロジェクトX〜挑戦者たち〜・旭山動物園〜ペンギン翔ぶ〜」に取り上げられた。また、2006年5月13日には、フジテレビ系列で旭山動物園をモチーフとしたスペシャルドラマ「奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜」が放送、次いで2007年5月11日、2008年5月16日に続編が放送された。今後もドラマの撮影や映画の撮影が予定されている。

年間入場者数は、2005年度には前年比55万人増の206万人、2006年度には入場者数が304万人を記録した。上野動物園の350万人に肉薄する。また、Webページではマイクロソフトと連携し、Microsoft Windows Vistaの標準機能であるWPFを活用した、旭山動物園の紹介や動物について詳細に書かれている無料コンテンツ「Mother Earth〜母なる地球」が作られた。

[編集] 年表

  • 1967年7月1日 - 開園。
  • 1968年 - くる病を患い立てなくなったゾウの花子を北海剥製標本社の信田修治郎に売却。詳細は宮内温泉の項を参照。
  • 1972年 - 飼育員がゾウに襲われ死亡する事故が発生し、3日間閉園。
  • 1974年 - 国内で初めてホッキョクグマの繁殖に成功する。
  • 1981年 - 国内で初めてオオコノハズクの繁殖に成功する。
  • 1983年 - 動物資料館が完成。
  • 1985年 - 国内で初めてエゾヤチネズミの繁殖に成功する。
  • 1987年 - 国内で初めてオオタカの人工孵化に成功する。
  • 1988年 - 飼育員達が行動展示について語り合い、その夢を絵として残す。後に「ととりの村」、「ペンギン館」等として実現し、旭山復活の重要な鍵となる。
  • 1989年 - 動物病院が完成。
  • 1990年 - 国内で初めてトビの人工孵化に成功する。
  • 1991年 - 国内で初めてアムールヒョウ、コガモの繁殖に成功する。
  • 1992年 - 爬虫類舎が完成。
  • 1993年 - 国内で初めてコノハズク、ヒヨドリの繁殖に成功する。
  • 1994年 - ニシローランドゴリラワオキツネザルエキノコックス症で死亡、8月27日より途中閉園。
  • 1995年 - 国内で初めてオマキトカゲ、スズガモ(人工孵化)の繁殖に成功する。
  • 1996年 - 1984年から減少していた年間入園者数が最低の26万人まで落ち込む。国内で初めてシマアジ(鳥類)、キレンジャクの繁殖に成功する。
  • 1997年 - 行動展示の施設の建設を開始。その第一弾である「ととりの村」が完成。
  • 1998年 - もうじゅう館が完成。国内で初めてスズメ(人工孵化)、ヒドリガモの繁殖に成功する。
  • 1999年 - モデル事業として冬季営業を開始。翌年以降も継続。
  • 2000年9月 - ペンギン館が完成。
  • 2001年8月 - オランウータンの空中運動場が完成。
  • 2002年9月 - ほっきょくぐま館が完成。
  • 2004年6月 - あざらし館が完成。多くのメディアに取り上げられ、夏の入園者数激増の要因となる。
  • 2004年7月・8月 - 初めて月間入園者数が恩賜上野動物園を抜き日本一に。以後、毎年夏シーズンは上野動物園を上回る。
  • 2005年1月 - おらんうーたん館が完成。
  • 2005年8月 - くもざる・かぴばら館が完成。
  • 2006年 - 年間入園者が200万人に達成。
  • 2006年7月 - 第二子ども牧場が完成。
  • 2006年8月 - チンパンジーの森が完成。
  • 2007年4月 - 年間入園者数が300万人を突破(2006年度)。国内で初めてオオワシの人工孵化に成功する。
  • 2008年6月 - オオカミの森が完成。
  • 2009年4月 - エゾシカの森が完成。
  • 2009年5月 - ホッキョクギツネ舎が完成。

[編集] 施設

  • あざらし館
  • オランウータン舎
  • くもざる・かぴばら館
  • キジ舎
  • 空中運動場
  • こども牧場
  • サル舎
  • 総合動物舎
  • チンパンジーの森
  • オオカミの森
  • エゾシカの森
  • は虫類舎
  • ぺんぎん館
  • ほっきょくぐま館
  • もうじゅう館
  • ワシ・タカ舎
  • ととりの村
  • さる山
  • シカ類
  • 北海道産動物コーナー
  • 動物資料展示館
  • レッサーパンダの吊り橋

[編集] 代表的な飼育動物

北に位置する動物園のため、通常の動物のほか、北方系の動物の飼育も多い。

[編集] 食事・おみやげ

西門と東門、しろくま館隣に食堂を設置する。園内への弁当を持ち込みは可能。ただし、バーベキューなど火気の使用は禁止されている。

[編集] モグモグテラス

旭川ターミナルホテルが経営。旭山動物園に入居する飲食施設で最大規模。営業時間は10:30 - 18:00(夏期)10:30 - 16:00(冬期)。動物園入園者以外の利用も可能。

[編集] 限定品

旭山動物園限定のお土産やグッズも販売される。正門と東門の売店付近に設置されているカプセルトイ「旭山動物園カプセル・ズー」では動物園の完全オリジナル商品が購入可能。原型制作を海洋堂が手がけ、ホッキョクグマが水中に飛び込むシーンや、キングペンギンの散歩など、旭山動物園を代表する光景がヴィネット(情景模型)として再現されている。全6種類、各300円。

[編集] アクセス

旭川市役所にて公開されたJAL旭山動物園号(ペンギン号)
臨時特急旭山動物園号
(2009年1月)
  • 旭川市中心部より約10km

[編集] 自家用車

[編集] バス

  • ファンファン(循環バス)
    • 夏期運行。2008年度の運行期間は7月1日 - 9月30日。

[編集] 鉄道

[編集] 旭山動物園でロケを行ったテレビ番組

[編集] 旭山動物園の再起・脚光を描いた作品

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]

[編集] 外部リンク

他の言語