ゴールデン・レトリバー
ゴールデン・レトリバー(ゴールデン・レトリーバーとも、Golden Retriever)は イギリス原産の中型犬。
19世紀中頃に、スコットランドのダッドリー・マーシバンク伯爵(ツイードマス卿)によってフラットコーテッド・レトリーバーやブラッドハウンドなどの交配により改良されたのが起源とされている。元々水鳥猟でハンターが撃ち落とした獲物を陸地に持って返ってくる役目をする犬であり、合図に忠実に従い、俊敏に行動し、湖に生茂る水草の中を遠くまで泳いで鳥を持ちかえる猟犬として、何時間も猟場で活躍する優れた猟犬である。1925年に英国ケネルクラブでゴールデンまたはイエロー・レトリバーという新種として認定された。賢さと忠誠心とを兼ね備えた犬種であり、穏和な性格をしているので、ペットとして広く愛好されている。
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[編集] 外見
その名の通り、輝く金色の毛なみが美しく、明るいクリーム色から暗い赤金色までの鮮やかな光沢のあるゴールドの多彩な色合いをしており、ボディの前部、胸と腹の下、四肢の後ろ側、尾の下には、より明るめの長い飾り毛があり、その対照的な組み合わせがゴールデンをより一層美しく見せる。年齢と共に顔やボディに白毛が目立ってくるのを別にすると、それ以外の白色の被毛やマホガニーの被毛は認められていない。ダブルコートといい、羽毛のような柔らかくて短いアンダーコート(下毛)と、弾力のある長いトップコート(上毛)の二種類の毛をもっている。アンダーコートは防水性が高く、気温の低い季節でも冷たい水に飛び込み仕事をするのに適している。同時に下着の役目も果たしているため、気温が上昇すると抜け落ち、寒くなると豊富になり体温調整をする。均整のとれた体つきであり、オスは体高60cm前、体重29~34kg、メスは体高55cm前後、体重25~30kg。体長と体高の比率は11:10が理想。頭部は割合に大きく鼻梁も大きく、垂れ耳で、アーモンド形の目をして、知性と温和な性格を表し、典型的なゴールデンの愛らしい表情をしている。
[編集] 性格
- 「信頼できる性格」「飼い主と共に働くことを喜びとする」犬種で、「賢い、温和、知的、親しげ、確実」などと表現される。
- 人間に合わせる能力を持っていることで、家族が静かにしているときには静かにして、遊ぶときには一緒に大いにはしゃいで遊ぶ。
- 主人が願っていることを察知し、いつも主人に気に入られようと努力をする。
- 常に家族と一緒に行動できることを喜び、孤独を嫌う。
- 忍耐力が非常に強く、細やかな気配りができて、楽天的。
- 自信を兼ね備え、信頼できる個性をしている。
- しつけやすく、子どもから老人まで誰にでも扱いやすい犬種である。
[編集] 飼育にあたっての留意点
- 「犬種」とは人間が用途を目的に作り出したものなので犬種それぞれに役目としての機能があり、ゴールデン・レトリバーは「人間と共に仕事をする」ことを目的として作られた犬種の為、戸外につなぎ、餌と水を無造作に与え、散歩に連れ出さず、仲間として認めてもらえず、一人寂しく暮らすのは、この犬種には適合しない。
- 一般的に、運動不足からの肥満が圧倒的に多いため、成人病が増えており、「走る」「動く」ことを念頭に置いた日課の工夫が要求される。
- また、適切な運動をしないでいると、爪が削られる機会がなく伸びすぎるので、定期的に爪を切って長さを整えることが必要となる。爪が伸びたままにしておくと、根元から折れたり、浮き上がった根元に菌が侵入して腫れたりして病気の原因となる。また、狼爪がある場合は、巻き込んで皮膚に傷をつけることになりかねないので、必ず定期的に切るべきである。
- 幼児期に室内ではしゃいだり、走ったりしていると、股関節の発達に影響が出たり、脱臼のおそれがあるので、室内では静かに、戸外では大いに走り回るようにしつけるべきである。
- 人気犬種ゆえの乱繁殖で、股関節形成不全やてんかんなどの遺伝性疾患や、本来の穏和な性格を大きく損ねた個体が出ることがある。
- ガンはこの犬種の死因の一位になっている特徴的な病で、現在の大きな研究課題となっており、甲状腺機能低下は米国が股関節形成不全症同様に必須チェック項目に指定してからは減少してきている。
[編集] ラブラドール・レトリーバーとの共通点
(参考)ゴールデン・レトリバーとラブラドール・レトリバーは親戚ではない。 よく似た外観をしているので「短毛種と長毛種の違い」だと間違って理解される場合があるが、ラブラドール・レトリバーは「セント・ジョンズ・レトリーバー」と「ニューファンドランド犬」を交配で生まれた犬である。
- 元来水中で働いてきた犬種であるため、どちらも水遊びを非常に好む。
- 明朗かつ温順。大変に人なつっこいため、番犬には向かない。他の犬に対しても友好的な態度をとることが多い。
- ジャーマン・シェパード・ドッグ同様、賢く訓練性能が高いため、盲導犬、介助犬、警察犬などのサービスドッグとして働いたり、競技会などでも見られる犬種である。ラブラドール・レトリーバーと1世代交配させ、盲導犬として訓練している訓練所もある。