ジェンツーペンギン

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ジェンツーペンギン
Pygoscelis papua.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペンギン目 Sphenisciformes
: ペンギン科 Spheniscidae
: アデリーペンギン属 Pygoscelis
: ジェンツーペンギン P. papua
学名
Pygoscelis papua
(Forster, 1781)
和名
(別名)オンジュンペンギン
英名
Gentoo penguin

ジェンツーペンギン(学名:Pygoscelis papua)は、ペンギン科・アデリーペンギン属に分類されるペンギンの一種。中型のペンギンで、両目をつなぐ白い帯模様が特徴である。オンジュンペンギンという別名もある。

形態[編集]

体長は75cm-90cm、体重は5kg-8.5kgほど。大きさはペンギン18種類のうち、コウテイペンギンキングペンギンに次いで3番目に大きい。また、オスの方がメスよりわずかに大きい。

成鳥は頭部と背中側が黒く、腹側が白、足はピンク色をしている。特徴は頭頂部を通って両目をつなぐ白い帯模様と、くちばしの両側の赤色である。また、同じアデリーペンギン属のアデリーペンギンヒゲペンギンと同様に尾羽が長い。

虹彩は茶色、脚は薄いピンク色から赤色である。

英名の"Gentoo"は、ポルトガル語で「異教徒」を意味する"Gentio"に由来し、頭部の白い帯模様をターバンに見立てたものといわれる。一方、別和名のオンジュンペンギンはこのペンギンの温順な性格に因んでいる。

分布[編集]

黄色が亜種P.p.ellsworthi 、黄緑色が亜種P.p.papua の分布域。赤色部分が繁殖地

生息域は南極周辺の海域だが、アデリーペンギン属3種類の中ではもっとも北に分布している。おもな繁殖地は

他にも小規模ではあるが

などにもコロニーがある。繁殖するつがいは30万組ほどと見積もられている。

亜種[編集]

南極半島からサウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島にかけての個体群は亜種P.p.ellsworthii (キタジェンツーペンギン)とされ、他の地域の亜種P.p.papua (ミナミジェンツーペンギン)より小型である。

生態[編集]

非繁殖期は海で生活するが、繁殖地からあまり遠くへ行かない。ただし南極半島など寒さが厳しい地域では、冬には海岸から見られなくなる。

他のペンギン同様肉食性で、おもにオキアミを捕食する。いっぽう、海での天敵はシャチヒョウアザラシなどである。なお、ジェンツーペンギンの泳ぐ速度は36km/hほどで、最も速く泳ぐペンギンとされている。

繁殖[編集]

ジェンツーペンギン

アデリーペンギンヒゲペンギンと同様に、円形に石を積み上げて巣を作り、ふつうは130gほどの卵を2個産む。孵化までは35日ほどかかるが、それまでは親鳥が毎日交代で抱卵する。孵化したヒナは綿毛におおわれ、背中側が灰色で腹側が白色をしている。孵化後1ヶ月ほどは巣にとどまって両親から給餌を受けるが、成長するとヒナ同士の集団「クレイシュ」を作る。クレイシュの中で集団生活しながらなおも親鳥から給餌を受け、3ヶ月ほどかけて充分に成長する。成長したヒナは成鳥の羽毛に換羽してから海へ旅立つ。

Sibley分類体系上の位置[編集]

シブリー・アールキスト鳥類分類
ミズナギドリ上科 Procellarioidea

保全状態評価[編集]

NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

Status iucn3.1 NT.svg

人間との関係[編集]

ジェンツーペンギンは各地の動物園・水族館で飼育されている。ペンギンの中でも好奇心が旺盛とされており、観覧者に近寄ってくることも多い。 光るもの(腕時計等)をジェンツーペンギンの前で揺らすと、遊んでくれることがある。

参考文献[編集]

  • トニー.D.ウィリアムズ他 著、『ペンギン大百科』、平凡社1999年、279-292頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • BirdLife International 2004. Pygoscelis papua. 2006 IUCN Red List of Threatened Species.