ジョン・ウィリアムズ (作曲家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ジョン・ウィリアムズ
ジョン・ウィリアムズ

ジョン・タウナー・ウィリアムズJohn Towner Williams, 1932年2月8日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク出身の作曲家指揮者

ロサンゼルスで亡命ユダヤ系イタリア人作曲家のカステルヌオーヴォ=テデスコに師事。元TOTOのメンバーで、ポピュラー作曲家、ヴォーカリストジョセフ・ウィリアムズは息子である。

目次

[編集] 人物

ブレイク・エドワーズ監督のテレビシリーズ『ピーター・ガン』(1958年)のサウンドトラック(ヘンリー・マンシーニ作曲)にピアニストとして参加。1965年からのアーウィン・アレン監督のテレビシリーズ『宇宙家族ロビンソン』、『タイムトンネル』や映画『チップス先生さようなら』(1969年)、『屋根の上のバイオリン弾き』(1971年=アカデミー編曲賞)、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)等の音楽担当として注目され、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』(1975年)の音楽がアカデミー作曲賞を受賞。名実ともに映画音楽の第一人者となる。一連のスピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ』シリーズ、後述するオリンピックの開会式の音楽が知られる。

指揮者としては、アーサー・フィードラーの死後、空席となっていたボストン・ポップス・オーケストラ指揮者1980年から1993年まで務め、退任後も名誉指揮者となってたびたび指揮台に立っている。同オーケストラを指揮したホルストの『惑星』やガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』、自作の映画音楽など多数の録音がある。

[編集] 音楽

音楽はストラヴィンスキーリヒャルト・シュトラウスショスタコーヴィチ等の近代音楽後期ロマン派風の和声、変拍子、実験的に使われる無調音楽など)の影響を感じることができ、極めて優れたオーケストレーションは特徴的である。

親しみやすいが決して下卑た感じを抱かせないメロディや、状況や心理の描写に富んだサウンド作りは他者の追随を許さない。しかも担当した映画をいっそう深みのあるものにする作曲術はまさに職人芸で、多くの監督が彼を大作やエンターテイメント性の高い映画に好んで起用する所以である。また、監督らの意図を汲み、それを芸術性をともなってアレンジする手腕も高く評価される点である(『未知との遭遇』で、宇宙人とのコンタクトに使われる重要なモチーフを「星に願いを」のメロディを分解した音の要素で作ったり、『スター・ウォーズ』における「ダース・ベイダーのテーマ(インペリアルマーチ)」を、同一人物である「アナキンのテーマ」を組み込んで作曲するなど)。

ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』など若い主人公達の世界がチャイコフスキー的な表現によって現れ、『未知との遭遇』『スター・ウォーズ』では目立たない形で現代音楽の技法である無調トーン・クラスターを用い、調性音楽と折衷しわかりやすく提示する作風をもっている。ブルースモダン・ジャズミュージカルの影響も認められ、他の映画音楽作曲家の影響は色濃い。

一方、その旋律には5度ないし4度の跳躍音形が多用され、独特の躍動感をかもし出している。

数は少ないものの正統的なクラシック音楽も手がけており、若い頃には無調音楽様式によって、ヴァイオリン協奏曲と、より前衛的なフルート協奏曲を作曲した。映画音楽を原作とする作品(独奏楽器つきのこともある)は、当然ながら調性音楽として作曲されている。

[編集] 映画

[編集] オリンピック

ジョン・ウィリアムズは、1984年のロサンゼルスオリンピック以降計3回行われているアメリカでのオリンピックで、楽曲を提供している。

また、1988年のソウルオリンピックの際にもNBCの番組のために『オリンピック・スピリット』(The Olympic Spirit)を提供している。この曲は、日本のTV番組『オールスター感謝祭』の中でも使用されている。

2012年オリンピックニューヨークに決まれば、また開会式の音楽を担当するはずだったが、それは叶わなかった。

[編集] 受賞歴