哀愁の花びら

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哀愁の花びら
Valley of the Dolls
精神病院にて暴れるニーリー(パティ・デューク)
監督 マーク・ロブソン
脚本 ヘレン・ドイッチュ
ドロシー・キングスレイ
原作 ジャクリーン・スーザン
製作 デヴィッド・ワイスバート
出演者 バーバラ・パーキンス
音楽 ジョン・ウィリアムズ
主題歌「哀愁の花びらたち」のテーマ
ディオンヌ・ワーウィック
撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1967年12月15日
日本の旗 1968年8月1日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 469万ドル[1]
興行収入 5000万ドル[2]
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哀愁の花びら』(Valley of the Dolls)は1967年アメリカ合衆国映画マーク・ロブソン監督の作品で、出演はバーバラ・パーキンスシャロン・テートなど。

公開時に批評家から否定的な評価を受けたが、後年はその野蛮な感性からカルト的人気を得るようになった[3]

ストーリー[編集]

田舎からニューヨークに来たアンは芸能エージェントに秘書として入社し、初仕事として大スターのヘレンの契約をとることになった。ヘレンは新人女優・ニーリーを自分の舞台から降板させることを条件に承諾する。その後、ニーリーはアンたちのサポートによって人気を博し、マネージャーのメルと結婚する。また、ニーリーの友人であるグラマー女優ジェニファーもハリウッドで人気を博す。同じころ、アンは社長補佐のライオン・バークと肉体関係を持つ。一度はバークとの同棲を断るも、アンは彼と同棲する。

一方、ニーリーは人気ゆえに慢心となり、メルと離婚する。また、酒や薬物の乱用によって仕事にも支障が出るようになり、ついには精神病院へ入院する。

また、ジェニファーは夫トニーの治療費を得るためにポルノ映画に出演する。だが、乳がんにかかった彼女は乳房を切除せざるを得なくなり、自殺する。さらにそのころ、精神的・肉体的に不調に陥ったニーリーはテッドとも別れ、マネージャーとなったバークを寝取る。そして、台頭する新人たちを恐れるあまり、彼らを自分のショウから排除していった。そして、再び酒と睡眠薬に溺れた彼女は、劇場裏の路地で倒れる。

一人帰郷したアンのもとに、バークが再び現れる。しかし、アンは自分の好きなこの土地でしばらく一人でいたいと話す。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
日本テレビ
アン バーバラ・パーキンス 高橋ひろ子
ニーリー パティ・デューク 神保共子
ジェニファー シャロン・テート 緑魔子
ライアン ポール・バーグ 仁内建之
ヘレン スーザン・ヘイワード 清水良英
トニー トニー・スコッティ  津嘉山正種
メル マーティン・ミルナー 中田浩二
ベラミー ロバート・H・ハリス 滝口順平
ディレクター ロバート・ビバーロ 筈見純
不明
その他
田中康郎
村越伊知郎
峰恵研
演出 長野武二郎
翻訳 大野隆一
効果
調整
制作 ニュージャパンフィルム
解説
初回放送 1974年11月20日
水曜ロードショー

スタッフ[編集]

出典[編集]

  1. ^ Solomon, Aubrey. Twentieth Century Fox: A Corporate and Financial History (The Scarecrow Filmmakers Series). Lanham, Maryland: Scarecrow Press, 1989. ISBN 978-0-8108-4244-1. p255
  2. ^ Valley of the Dolls, Box Office Information”. IMDb. 2012年3月8日閲覧。
  3. ^ Liebenson, Donald (2017年12月13日). “Why Valley of the Dolls Still Sparkles at 50”. Vanity Fair. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月31日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]