ONE LOVE (GLAYのアルバム)

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ONE LOVE
GLAYスタジオ・アルバム
リリース
録音 2000年末 - 2001年10月7日[1]
ジャンル ロック
J-POP
時間
レーベル ポニーキャニオン
プロデュース 佐久間正英
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2001年12月度月間1位(オリコン)
  • 2002年度年間19位(オリコン)
  • 登場回数12回(オリコン)
ゴールドディスク
GLAY 年表
DRIVE-GLAY complete BEST
(2000年)
ONE LOVE
(2001年)
UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY
2002年
『ONE LOVE』収録のシングル
  1. MERMAID
    リリース: 2000年7月19日
  2. GLOBAL COMMUNICATION
    リリース: 2001年4月25日
  3. STAY TUNED
    リリース: 2001年7月4日
  4. ひとひらの自由
    リリース: 2001年9月19日
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ONE LOVE』(ワン ラブ)は日本のロックバンドGLAYのメジャー6作目のオリジナル・アルバム、及び本作の収録曲の1つ。

2001年11月28日ポニーキャニオンよりリリースされた。

解説[編集]

2000年末から、ニューヨークにて録音された楽曲を収録[1]。一部楽曲では、dj hondaとのコラボレーションによって制作された。エンジニアは、ブラー等を手がけたジョン・スミス(「MERMAID」のみ、他のGLAY作品も手がけているマイケル・ツィマリング)。

今作の制作に当たって、「GLAYの音楽性をもう1度見つめ直してみたかった。」と語っており[2]、アルバムのテーマは特に決めず、メンバーが一番やりたいこと、言いたいこと、1個1個(の曲)が濃くて自分の生き様見たいなものを集めてやりたいと考えて制作していたと言う[1]。その結果、いつもより倍くらいの曲数が集まったため、当初は2枚組で発売する話もあったが[1]、結果的にはCD1枚に全18曲73分となり、GLAYのオリジナルアルバムの中でも、収録数・時間と共に、過去最多最長の内容となった。また、各楽曲も1曲ごとに世界観が異なっている[1]

今作はTAKUROの他にも、HISASHIJIROが作詞作曲を手がけた楽曲がそれぞれ2曲ずつ収録されており、HISASHIの曲がアルバムに収録されたのは、本作品が初となる。特にHISASHIはソング・ライターとしても新しい側面を見せており[1]、アルバム全体としても「HISASHIのギター・アプローチが自分が思い描いていたものと全然違うものになって返ってきていて、とても驚いた。」とJIROが述べ[1]、また、音楽評論家田家秀樹も「"音のキャラクター"ということで言えば、これまでのGLAYのアルバムの中でも傑出している。」と評価している[1]。HISASHI曰く、「以前はシーケンサーの音とかが鳴っていないと自分の存在を音で表現できないような意識があったが、今作はそれを取り除き、空間があって楽器があれば音を出せるような曲を目指し、言いたいことをメロディーに乗せるシンプルな作業を心がけた。」と語っている[1]

本作のリリースに当たって、「嫉妬 (KURID/PHANTOM mix)」「Fighting Spirit」のプロモーション・ビデオが制作された[1]。映画「インディー・ジョーンズ」のような秘宝探し冒険ファンタジーのストーリー・ビデオで、「Fighting Spirit」が前編、「嫉妬」が後編となっている[1]

タイトル名の由来は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件を受けたからとされている[1]。また、HISASHIはこのテロを受けて、「このアルバムは完成しないかもしれない。」と思ったことがあったと語っている[1]

ジャケットに映っているプロペラ機は、航空科学博物館YS-11に装飾を施したものである。

本作からわずか10ヶ月後にリリースされた『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』とは兄弟作となっており、本作がバンドサウンド、ロック寄りの楽曲中心だったのに対し、『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』はより情緒的な楽曲をまとめたものとなっている[3]

収録曲[編集]

  1. ALL STANDARD IS YOU
    TAKUROが今作で思い入れのある作品と語るオープニング曲。静かに刻まれるトラックに突如ギター・サウンドが響く、ロック・バラード調の楽曲。9・11テロ後に完成した作品でもあるため、TERU曰く「あの事件を受けた気持ちは詰め込まれていると思う」と述べている[1]。GLAYがパーソナリティーを務めていたラジオ番組において、TERUとTAKUROによる生演奏のアコースティックバージョンが披露された事がある。
  2. WET DREAM
    2000年にロング・タームで行なわれたアリーナ・ツアー時に、その原型が演奏・披露されていた曲。ふんだんに盛り込まれている歌詞を早口で唄う。WET DREAMとは夢精を意味する。
  3. 嫉妬 (KURID/PHANTOM mix)
    前曲からサウンド上で繋がった形で再生される。過去HISASHIの楽曲にアレンジャーとして参加した草間敬がアレンジの一端を担っている。アルバム曲ながら、ドラマ風のPVも制作され、『VIDEO GLAY 5』に収録された。ライフ「GLAY LIFE MASTER CARD」CMソング。また、「Fighting Spirit」のPVが、本作の前編となっている。
    本アルバム発売時のラジオにおいてTAKUROは「この曲は『口唇』『誘惑』に続く“漢字2文字シリーズ”としてシングル候補に挙げたが、メンバーから総ボツを食らった」と話している。
  4. HIGHWAY NO.5
    作詞・曲はJIRO。同年スタートしたドーム・ツアーにおいては、趣向を凝らした演出で披露された。
  5. Fighting Spirit
    サントリー「ダイエット(生)」CMソング。歌詞の最後の一節はTAKUROがYUKIと電話した際のYUKIの言葉が元となっている。また、アルバムのタイトルにする案もあったようである。PVが制作され、もう一つの「嫉妬」のPVは、本作の後編となっている。
    2001年11月29日ミュージックステーションでTV初披露されたが、この日TAKUROが敬愛するビートルズジョージ・ハリスンが他界した。演奏前にハリスンに対してコメントし、演奏時TAKUROはリッケンバッカー 335を使用。
  6. ひとひらの自由 (Johnny the peace mix)
    同年、限定生産・発売された24thシングルのアルバムバージョン。
  7. THINK ABOUT MY DAUGHTER
    曲調こそ速い、歌詞は自身の娘の成長を見守る親の視点で綴られている。当時TAKUROは独身であり、この曲の歌詞について「武田鉄矢っぽい」と冗談交じりに評していた。2000年の「GLAY ARENA TOUR 2000“HEAVY GAUGE”」で先行で披露されており、その時のタイトルは「LONELY」だった[2]
  8. VIVA VIVA VIVA
    2000年には曲の原型が出来ており、2001年に開催されたGLAY EXPOにおいて、先行演奏・披露された楽曲。ライヴでは曲の間奏部分でTERUがオーディエンスを煽る様なパフォーマンスを見せていた。GLAYのメンバーによると「この曲が出来た時点で「ここではない、どこかへ」がセット・リストから消えた」という。
  9. Prize
    作詞・作曲HISASHI。ラブソングであり、今まで独特な世界観の作詞が多かったため周囲を驚かせたらしい[1]
  10. MERMAID
    前年に発売された19thシングル。ベストアルバムへの収録はなかったため、今回初めてのアルバム収録となっている。歌詞の一部がシングルにおける表記と異なっているが、音源はシングルと同一である。
  11. mister popcorn
    JIRO作詞・曲。今作以降JIRO自身は歌詞を書くのを厭っていると思われる発言をしている。仮タイトル「目覚めはいつも」(TAKUROが勝手にそう呼んでいる)
  12. 電気イルカ奇妙ナ嗜好
    作詞・作曲共にHISASHIによる曲。ライヴにおいては映像と共に披露される事が多い。一部ボーカルと歌詞が異なる箇所がある。
  13. STAY TUNED
    同年夏に発売された23rdシングル。ニフティ「Broadband@nifty」CMソング。
    シングル版とは微妙にミックスが異なっている。
  14. 君が見つめた海
    GLAYと親交関係にあるラジオDJやまだひさしが好んでいたと云われる。TAKUROの祖母にあてた曲であり、一部TAKUROがボーカルをとっている。日本赤十字「はたちの献血キャンペーン」CMソングにも採用された。
  15. 夢遊病
    同年開催されたGLAY EXPOにおいて招待された紫雨林のYUNAとSKが、それぞれコーラス、ギターとして参加している。
  16. Christmas Ring
    スロー・バラード・タイプの楽曲。
  17. GLOBAL COMMUNICATION
    同年発売の22ndシングル。KDDI「M-UP GLAY PHONE」CMソング。歌詞に「ONE LOVE」という言葉が使われている。
    シングル版とは微妙にミックスが異なっており、イントロの音量がやや小さくなっている。
  18. ONE LOVE 〜ALL STANDARD IS YOU reprise〜
    同年開催されたGLAY EXPOにおいてエンディングにSEとして流れていた、HISASHIによるアレンジの楽曲。

収録ベストアルバム[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『夢の絆:GLAY document story 2001-2002(田家秀樹・著)』「第八章 2001年10月 [東京] 『ONE LOVE』」(P283 - 312)より
  2. ^ a b GLAY BIOGRAPHY 2001”. GLAY公式サイト. 2014年8月12日閲覧。
    ※解説:「2001年11月28日 6th ALBUM「ONE LOVE」リリース」の「REVIEW」を参照
    ※THINK ABOUT MY DAUGHTER:「2001年10月7日 TOKYO FM レギュラー番組「GLAY RADIO COMMUNICATION」開始」の「REVIEW」を参照
  3. ^ 『別冊カドカワ 総力特集GLAY』「オリジナルアルバムから見る『GLAYの軌跡と奇跡』(UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY)」(P168~169)より

外部リンク[編集]