夢精

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search

夢精(むせい)とは、男性睡眠中に射精に至る現象を言う。一般的には思春期男子に多く見られる。

概要[編集]

男性が睡眠中に射精に至る現象。性的な内容の夢を見て性的に興奮する場合が多いとされ、中世ヨーロッパでは夢魔(淫魔)という悪魔のしわざであると考えられていたこともあるが、性的な内容の夢ではなかったり、夢を見ずに夢精する場合もある。

また、性的興奮のみで射精に至る場合もあるが、無意識に布団や毛布、抱き枕などに勃起したペニスを擦りつけたり、手を使ったオナニーを既に習得している場合には無意識にペニスをしごいたりして、睡眠状態で自慰を行っていることもある。ほかには睡眠中に他者から受けた行為(手コキ、フェラチオ、膣への挿入など)によって射精した場合も、睡眠状態にあれば、夢精と認められる。

夢精を迎えた瞬間に睡眠が中断し、引き続き射精の律動を自覚する事が多い。特に初めて経験する射精感ほど残存刺激が強く、性交渉による体液交換プロセスへの理解に目覚めるきっかけとなる場合がある。

射精能力を持たない幼少期でも睡眠中のオーガズムによって睡眠が中断する、いわゆる夢精と酷似した刺激に遭遇する事がある。その後、再び睡眠に戻る場合と、手や指の握力によって快感を得る事を習得する場合があり、射精を伴わない自慰と認識する事も珍しくない。故に夢精は、あくまでも肉体的発育のプロセスにすぎず、性的発育の起点と位置づけるのは早計である。

夢精の頻度や感覚については無論個人差はあるが、一般的には自慰で射精するよりも、性的快感は夢精の方が強いとされる。しかし、快感自体を夢と共に忘れてしまい、下着の汚れに気づくまで夢精したことを実感できない場合もある。

性的な内容の夢で興奮状態のまま目覚め、そのまま射精してしまった場合は遺精と言われる。

原因[編集]

睾丸内での精液の生産サイクルに基づき、睾丸に溜まっている古い精液が新しい精液に押し出されて溢れ、古い精液を自動的に排出する、とされているが、古い精液はたんぱく質として身体に吸収されるため、何故夢精という現象が起こるのかはまだ詳しく解明されていない。

精液の生産が盛んな思春期の時期に起こりやすいとされる。特に、精通はしたもののまだ自慰を知らない、習慣化していない思春期の始めあたりの男児に多いが、個人差があり自慰をするしないに関係なくしない者はまったくしない場合がある(尿とともに排出される場合があることが知られている)。また、就寝前に自慰を充分していても夢精してしまうこともある。

年齢を重ねてもまったく夢精しなくなるわけではなく、性欲が衰え自慰を行う頻度の減った中高年男性も、不意に夢精してしまう場合がある。

処置[編集]

睡眠中に射精するため、下着や寝具に精液が付着することになる。射精する際には通常勃起を伴っており、陰茎は通常よりも長くなっているので、下着に付着する場合も普段尿のシミが付く場所よりも上(腹側)に精液によるシミができる。このシミは既に乾燥している場合には糊のように下着の繊維をゴワつかせているが、洗濯などで水に濡らすことで再び粘り気をもつ。水洗いによって比較的簡単に落とすことができる。

黒や紺など濃い色の下着に付着した場合は特有の白いシミとして目立ち、白い下着に付着した場合は目視では尿ジミと区別の難しい薄い黄色に、淡い色やグレーの下着に付着した場合は比較的目立たない。

精液の付着した下着や寝具は、水で下洗いをしてから洗濯することで、他の衣類への精液の付着を避けることができる。

関連項目[編集]