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性具

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

性具(せいぐ)とは、性的快感を増幅させ、性欲を満たす目的で使用される道具の総称である。また、女性用・男性用をはじめ多様な形態や使用法のものが存在する。「淫具」や「大人のおもちゃ」とも呼ばれる。

近年では、ロボット技術と人工知能(AI)を組み合わせた「セックスボット」が開発されるなど、技術的な進化も進んでいる[1][2]

市場規模の面では、セックストイ業界のグローバル市場は拡大を続けており、2023年時点では約352億ドルと推定されている。さらに、2030年までには627億ドル規模に達する可能性があると予測されている[3]

なお、世界のセックストイの約70%は中国国内で製造されている[4]

概要

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女性向け性具

​性具はおもに生殖器肉体を刺激し、より豊かな性的快感を得ることを補助する効果を持ち、自慰行為(オナニー)の補助や、特殊なフェティシズムに特化したものなど多様な種類が存在する。その目的や用途に応じて形状や使用方法もさまざまであり、通常の性行為をより楽しむための手段としてはもちろん、性機能障害不感症の改善に役立つと認識されているケースもある。

​歴史的に見ると、女性が自身の快楽を追求する行為は不道徳的であるとみなされがちであったため、初期の性具の多くは男性側の願望を強く反映した形状や機能を持つものが主流であった。

​近年では、女性自身の性欲も社会的に広く認知されるようになり、女性の視点や発案を取り入れた性具やブランドが多く市場に出回るようになっている。

歴史

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大奥の鼈甲張り型

​性的用具の歴史は古く、その正確な起源は定かではないが、紀元前から権力者たちの性的な補助、あるいは勃起能力の減退に対する代用品として、男性器を模した「張形」と呼ばれる器具が存在していたとされる。石器時代においてもすでに同様の目的に用いられたと推測される出土品が見つかっているほか、古い時代には、処女が初めて性交する際の出血によって陰茎が穢れることを恐れ、その身代わりとしてこうした器具を用いたとする説(初夜権にまつわる文脈など)も存在する。

​日本における記録としては、飛鳥時代遣唐使が中国から持ち帰り、大和朝廷への献上品の中に青銅製の張形が含まれていたという記述が残されている。その後、奈良時代に入ると動物の角などで作られた張形が文献に登場するようになる。

江戸時代を迎えると、木製や陶器製の性具が一般の市場でも使われ始める。一方で、こうした器具は実用品としてだけでなく、陽物崇拝(陰茎崇拝)の一環として神社に奉納される呪術的な目的にも用いられた。そのため、実用性を度外視したような極めて巨大なサイズの張形が作られることもあり、その名残は現在の「かなまら祭」などの民間信仰や行事にも見ることができる。

種類

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女性向け

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ディルド(張形)

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ディルド

男性器を模した性具。金属性や木製・陶磁器製の物などは古くからあったが、硬く違和感(もしくは異物感)がある。

近年では、表面がゴムシリコーンなどの、柔らかい素材のものが多く販売されている。しかし、逆に硬いガラス製の物も存在する。両端が男性器を模した物もあり、これは女性同士が楽しむために用いられる。

なお、ベルトやパンツに装着し、女性が使用するペニスバンドも存在する。

肥後ずいき

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熊本県伝統の性具である。熊本藩細川氏徳川家への献上品に定め、参勤交代土産として持参したとされる。大奥などで使用された。

なお、現在では熊本土産として購入することができる。

バイブレーター

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バイブレーター

振動により性的快感を得られる性具[5]。女性のに挿入できるようになっており、性器性感帯をその振動や動きで刺激し性的快楽を得ることができる。主にディルド型とカプセル型に分かれる。

真空吸入具

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乳房用
もともとは妊婦用の搾乳器。女性の乳首を吸い上げることで乳首を際立たせる効果がある。近年では、動力つきの大型なものが登場し、海外のアダルトビデオなどに見られる。コンプレッサー等の吸引装置と透明なアクリル製シリンダーを接続し、乳房に装着して使用する製品が存在する。
こうした器具は、皮膚の充血・変形などの物理的変化を視覚的に鑑賞するフェティシズム的要素や、拘束・圧迫に伴う痛快感を伴うプレイ(BDSM等)の道具として位置づけられることが多い。
陰核部用
「クリキャップ」と呼ばれる1990年代に登場した、ゴムなどで出来た小さなサック状の器具。
勃起した陰核に装着して使用する。一般に陰核は最大限に勃起しても大陰唇より出るか出ないかといった大きさで、また絶頂に達する前に萎えて(消退化)しまうため、これを持続的に刺激するために考案された。
弾力性を備えたキャップ部分をあらかじめ押し潰した状態で装着し、その復元力によって内部を負圧(陰圧)とすることで吸着・固定する構造を持つ。初期の製品は、実験用や医療用のスポイト用ゴム球などを流用・加工して制作されていたとされる。
キャップ内が陰圧となることで局所的な充血が促進され、陰核の強制的な勃起状態が持続するほか、外部へ突出したキャップ頭部が下着や身体の動作と接触することで、継続的な物理的刺激を与える仕組みとなっている。

男性向け

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オナホール

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男性用の自慰用具。「オナニーホール」の略。男性器を女性器へ挿入する快感を再現するための膣口をかたちどった製品。膣口の物が主流だったが近年では安価な使い捨ての物をオナニーカップ(オナカップ)という。使い捨ての物は紙製で安価ゆえ、プライズゲームの景品に使う店舗もある。またパイズリ口淫と言った性行為の前戯を擬似体験出来る様に乳房や口部を型どった物もある。

ダッチワイフ・ラブドール

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等身大の女性の形をした人形。主に男性の擬似性交用として使用して、観賞や写真撮影の対象として扱われることもある。

なお、時間貸のレンタル店舗も存在する。

前立腺刺激具

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商品名から「エネマグラ」と呼ばれることが多い前立腺マッサージ器。単に「プロステート(prostate:前立腺)」と呼ぶ場合もある。本来は「アネロス」という勃起不全や前立腺障害解消用の医療機器であるが、「大人のおもちゃ」として分類されることもある。

肛門を介して前立腺を刺激することにより、女性のオーガズムに近い(射精をともなわない)快感(ドライオーガズム)が得られる。また、陰茎に触れなくとも、肛門に手指や器具を挿入するだけで射精が自然に起きることがあるとされている(これを俗に“トコロテン射精”という)。ただし、前立腺自体はペニスに比べて性感には鈍感であるため、陰茎および亀頭に刺激を与えるマスターベーションとは違い、快感を得るには訓練や経験が必要である。感覚の度合いにも個人差が大きい。

不妊治療での精液採取方法には「電気刺激射精法」と呼ばれるものがあり、性感によらずとも電極を肛門から挿入して前立腺を電気刺激することで射精が行える。これは脊髄損傷などで下半身の感覚が無くても射精が行える方法でもある。

エラストマー製コックリング

コックバンド

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陰茎の根元を締め付け、陰茎を常時勃起させたままにする。"cock"の本来の意味はレバー"lever"であり、日本語に入った英単語では、蛇口などの横長ハンドルを意味する「コック」として知られる。これが英語ではペニスを意味する俗語にもなる。同様の性具に「コック・タイ」もある。

勃起維持用
機能性を主目的とする補助器具は、柔軟性や伸縮性に優れたエラストマーやシリコン等の素材で製造されている。陰茎を適度に圧迫・緊縛することで静脈血の還流を抑制し、勃起状態の維持や硬度の補強を図る構造を持つ。
構造が単純な一部の製品は「コンドーム脱落防止リング」等の名称で薬局やドラッグストアでも販売されている。装着時には一定の締め付け感を伴うものの、装着した状態での射精および性交が可能である。
ファッション用
腕輪のように、陰茎に金属の輪を嵌めるコックリングがある。陰茎のサイズに応じたものを着用するので、締め付け感は強くない。
SM行為用
男性には多少の苦しみ(外圧的痛みでなく、発射出来ない内圧的構造)が伴う為、性行為そのものだけでなく、男性を貶める拘束具としても使われる。一度に一つでなく、複数で拘束する場合もある。
  • ベルト - ズボンのように、穴付き皮ベルトで締めるもの。
  • ワイヤー - ベルト式と似ているがもっと細い。また、細さを活かしてワイヤーの周囲に付けられたギザギザがより刺激を与えるタイプや、陰嚢の周囲を縛るタイプも存在する。陰嚢内の睾丸を左右に分離するものを特に「玉割り」という。

勃起補助ポンプ

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疲労、連続射精、あるいは加齢などにより、十分に勃起しなくなったときに使用する。陰茎に負圧を掛けて血流の流入増を起こし勃起させるもので、勃起後の陰茎にはコックバンドを装着し勃起を維持させる。使用法は次のとおり。

  1. ガラス製あるいはプラスチック製のシリンダ本体に、エラストマー製のコックバンドを装着しておく。
  2. 勃起していない陰茎をシリンダ本体に差し入れ、ポンプを作動させてシリンダ内の空気を抜いていく。ポンプには、手動式のものや電動式のものがある。
  3. シリンダ内の空気が抜けるにつれて陰茎は勃起していくので、十分に勃起するまで続ける。
  4. 十分に勃起したらシリンダ本体に装着しておいたコックバンドをずらせて陰茎の根元に装着し、ポンプを止め、シリンダ本体から勃起した陰茎を引き抜く。

男女両用

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ラブローション

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陳列されたラブローション

定義

現在の性玩具用消耗品である「ローション」は、粘性と潤滑性をもった水溶液で、摩擦を軽減させる効果がある。ローションにより愛撫の効果を高めたり、本来の肉体機能によっては潤滑されない部位を潤滑させたりする(パイズリ素股などが有名→ローションプレイ)他、性器の自然な湿潤が難しい場合に利用されることもある。

製品形態と保存方法

商業用・業務用の製品は、濃縮状態でパック化されているものが標準的であり、使用時に水や温水で希釈して用いられる。高粘度・高濃縮タイプの製品では、5倍以上に希釈して使用されるケースも存在する。

希釈時に適温の温水を用いることで、温感ローションを使用せずとも温かい使用感を得られるため、風俗店等の業務現場では主に濃縮タイプの希釈が採用されている。一方、近年では、希釈作業を必要とせずそのまま使用できる製品も広く市販されるようになっている。

製品によっては紫外線で分解してしまったり、生分解性があるために腐敗したりする物も多い。密閉容器に入れ冷暗所で保存して、開封したら早めに使い切る必要がある。

成分、安全性、注意点

コンドームの摩擦緩和用として、薬局・薬店のコンドームコーナーでは、化粧品や歯磨きのようなチューブ入りのローションが販売されている。これらの多くは「潤滑ゼリー」という名称で販売されており、潤滑性の点では一般的なローションより劣るが、容易に洗い流すことができる。

主成分は水溶性ポリマー(主にポリアクリル酸ナトリウム)と水であるが、これは食品添加物増粘剤にも利用されており、口にしても特に大きな危険性は無いと考えられる。通常の化粧品に含まれるパラベンなどの保存料が含まれる場合があるため、それらに過敏な場合は使用を控えるのが望ましい。

温感ローションと呼ばれている物では、グリセリンが配合されている。これは浣腸に用いられる成分であるため、肛門に対するローションとしては使用できない。温感ローションに関しては、主に男性がオナホールなどを利用する際に使うべき物で、それ以外の用途に使うと悪影響がある場合がある。例えば、油脂分がコンドームを溶解させ避妊効果が落ちる例が報告されている。

流通形態と製造メーカー

性行為に用いる避妊具同様に、薬局ドラッグストアなどでも販売している製品もあり、アダルトグッズショップで売られているものとメーカーは同じである。流通形態が違うので、同じメーカーであってもドラッグストアなどとアダルトグッズショップで売られているものはパッケージが違うことが多々ある。例えば、ベストセラーである「ペペ」は、ドラッグストアで売られているものはラテックスメーカーのオカモトであるが、メーカーはアダルトグッズショップと同じ中島化学産業である。国内製造メーカーは、化学薬品メーカー・化粧品メーカー・製薬会社など多岐にわたる。OEM品がほとんどなので、メーカーは表示されないことが多い。

主な製造メーカーとして、三彩化学工業、中島化学産業、クサノハ化粧品(旧・くさの葉化粧品)が存在する。

歴史的な使用例

江戸時代には、男色(肛門性交)をする際の粘滑剤として「通和散」または「練(り)木」と称したトロロアオイの根・ふのりなどで製した白い粉が市販されており、それを用いた[6]。作家の檜山良昭によると、痛和散はの貝殻に詰められて、当時のアダルトショップで売られていたという[7]

性行為以外での使用例

ローションは性行為とは関係ない用途でテレビ番組の企画などに用いられることもある。一例として、オールスター感謝祭ぬるぬる企画ではローションが塗られた地面上で競技を行い、予想外の展開や出演者の滑る姿を映している。

アナルグッズ

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男女ともに肛門性感帯となりうるため、アナル専用具として売られているものも数多い。男女とも内性器(男性は前立腺精嚢、女性は子宮)の一部分が直腸に隣接しているため、腸壁越しにそれらの器官に刺激を与えることで、個人差はあれど快感となりえ、男性の場合はトコロテン射精に至ることもある。

肛門への挿入後は細菌が付着しているため、そのまま洗わずに他の体腔(特に)に使用してはならない。汚れるのを防ぐため、コンドームに包んで使用してもいい。

アナルバイブ(ローター)
通常のものより細く作られたスティック型の専用バイブと、ローターと呼ばれるカプセル型のものがある。
アナルディルドー
専用に細く作られた張形。拡張棒と呼ばれるものはエボナイトや硬質樹脂で作られており、肛門の括約筋をほぐすために十数段階の直径のものをセットにして販売している。
アナルボール
プラスチック、もしくは硬質ゴムの球。挿入して楽しむ。紐がついていて、引き抜くことも可能。
アナルビーズ
数珠状に繋がっている球体を肛門に挿抜し、括約筋を刺激して楽しむ器具。真珠を模したものは「アナルパール」とも呼ばれる。
アナルリーマー
「リーマーreamer」とは先端に複数の刃のついた円錐状の、板などの穴を広げる工具のこと。アナルリーマーはゆるいぎざぎざのついた円錐状の部分を肛門に挿入し、文字通りアナルを広げるもの。
アナルプラグ
愛好家が用いる栓のようなもの。肛門に挿入する。そのまま服を着せて羞恥プレイに用いたり、浣腸の後に排便を我慢させるためにも用いられる。また、日常生活時に常時これを挿入し、肛門拡張を行うのにも用いられる。直径1cm程度のものから、6-8cm程度のもの、果てには10cmを超えるものまで、大きさは様々である。「アナル栓」、「バットプラグ」とも呼ぶ。近年ではステンレス製で露出部に宝石やレリーフなどを埋め込んだファッショナブルな「バットジュエル」と呼ばれるアクセサリー風のも登場している。また動物の尻尾付きのものもある。

サック

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柔軟な素材で製造され、陰茎全体を覆うように装着して使用する補助器具である。厚手のコンドームに酷似した構造を有するが、表面に突起加工が施された製品や、陰茎の形態・サイズを拡大補強した製品などが存在する。装着した状態で挿入運動を行うことで、挿入相手に通常と異なる物理的刺激をもたらす。

一方で、装着者(男性)側は直接的な粘膜接触や膣内感覚が遮断されるため、早漏の抑制や射精遅延を目的として利用されることもある。なお、避妊性感染症予防の目的で使用することはできない。

拘束具

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身体を拘束し、その不自由さにより快感を得るプレイ(SMプレイなど)で使う拘束具がある。縄といったシンプルなものから、腕、脚、または口を強制的に開放するもの、また性行為自慰を物理的に抑止する貞操帯まである。特に拘束する機能を有するボンデージというファッション形態も存在する。

これらでは直接的な性感よりも、着用者の精神的な部分に働き掛ける要素が大きく、愛好者にあっては愛撫前戯の一形態として扱われる傾向も見られる。

ただし、どのような器具を使うのも自由であるが、そのようなSMプレイは、相手を拘束することによって快感を得る者 (S) と拘束されることによって快感を得る者 (M) の間には、お互いの信頼関係があって初めて成立するプレイことであることを頭に入れておくべきである。当然のことながら、信頼関係なしでは犯罪である。

また、拘束行為は事故が発生して緊急にその拘束を解除する必要に迫られることもあるので、拘束具を切断・解放するために鋭利な・または工具用のハサミを用意することが望ましい。

電気刺激具(通称E-stim)

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医療用低周波治療器と同様の電流を性器や体内の性感帯に通電させ、直接的な性的刺激を得るための器具の総称である。海外市場においては、複数の出力端子を備え、性刺激用に周波数や電圧を最適化・高出力化させた専用のパワーアンプが広く流通している。

使用時には、金属で作られたディルドー、アナルプラグ、電極パッド等を介し、粘膜や皮膚に直接通電させる構造をとる。感覚神経への直接的な刺激や予期せぬ筋肉収縮をもたらすため、BDSMや特定フェティシズムの愛好家層を中心に利用されている。

その他

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ラブチェアーに跨った女性

性交で快感を得るための器具として、上のいずれにも分類しがたいもの。

スケベ椅子
いわゆる浴室用の低い腰掛けであるが、腰掛けると丁度股下に手を入れることのできる空洞が空いている。ソープランドなどで一般的に見ることのできる備品であるが、ラブローションを使ったプレイなどでも滑らないよう、工夫も見られる。
ラブチェアー
これも椅子の一種であるが、電動で腰の動きを代用させようというものもみられる。

このほかにも、医療用器具の類が一種のイメージプレイや倒錯プレイとして利用される場合がある(→イメージクラブ性的ロールプレイ)。

使用上の注意

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電動器具の問題点

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これらの器具には粗悪な工業製品が多いことは前記の通りであるが、中には使用すれば負傷、死亡する恐れのある物まであるので、使用前に安全かどうかよく調べる必要がある。

表面仕上げ
プラスチック部分にバリパーティングライン)が残っていることがある。もしバリがあった場合は、安全のため使用前にナイフヤスリなどで削り落とす。
強度の問題
使用時に簡単に破損してしまうことがあるので、安全のために使用前には強度をチェックする。
動作の問題
モーターや電気コード・操作部分が異常過熱する場合がある。中には部品が溶け、火傷する危険性があるものも存在する。短時間の使用では問題なくとも長時間使用できない物もある。
防水性の問題
バイブレータやロータの一部には防水仕様としているものがあるが、JISなど第三者機関での試験を行っているものはほとんどなく、安全性に問題があるものが多い。感電や器具の破損の危険がある。安全のためコンドームを被せて使用するのも一つの方法である。

使用に際しての注意

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相手への配慮
男女間や同性間でこれら器具を用いる場合、相互の合意は必須である。当人の意思を無視して使用すれば、相手を心理的にも肉体的にも傷付ける結果になることがある。特に女性の中には、生殖器に本来異物であるこれら器具を挿入する行為に生理的嫌悪感を抱く人もいるため、男性の一方的な好奇心からこれら器具を使用すべきではない。女性への不意な使用から心理的ダメージを与え不感症に陥るケースも報告されている。
無理な使用
女性生殖器や肛門を刺激する器具の多くは、必要以上に深く挿入できないような構造になっているものの、稀にそのような安全機能(フールプルーフ)を持たない製品がある。それらを深く挿入し過ぎた場合に、子宮口や直腸・S字結腸などを傷付け、その原因となった行為の羞恥心から医師への受診が遅れ、腹腔内の感染症を併発してに至るケースもある。
衛生上の注意
不衛生な工場で生産・梱包されていたり、長期間不衛生な倉庫に保管されている場合があり、購入時は器具をよく洗浄する。できればコンドームを使用し、共有はしない。また、肛門に使用した器具を、そのまま女性器に挿入するなどしてはならない。使用後の手入れは十分にする。

法的定義・安全基準と流通の実態

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法的定義と区分

医薬品医療機器等法第2条第4項の定める医療機器において、同法施行令別表第一の中の衛生用品の第4項に「性具」が掲げられている。この「性具」の法義について、1975年11月25日東京高等裁判所判決で「人が性交若しくは性交類似行為(自慰を含む)に際し性感の刺戟、増進ないし満足のために性器に付着あるいは接触させて使用することを目的とする器具」と定義された。

人体、とくに粘膜などに接触し、製品によっては女性器などの内部に一時的に留置される性具は、日本の同法上、医療機器の分類となるため、製造販売には医薬品医療機器等法上の許認可が必要とされる。

安全性要求

性器の粘膜に接触するものであることから、その原材料にはISO 10993-1シリーズに基づく生体適合性の確認(生物学的安全性)が求められるほか、物理的、化学的、電気的安全性の確認が求められる。

流通と販売の現実

現実には、医療機器製造販売業・製造業の許可を得ていない事業者が、医療機器としての製造販売承認を得ていない製品を、医療機器としてではなく「玩具」や「ジョークグッズ」などの表現・名義で販売しているケースが多い。

条例による規制と自主規制

法律による規制に加え、都道府県の青少年保護育成条例など地域条例による販売規制が存在し、これに抵触する場合は業界内での自主規制が設けられている。同条例等で「性的がん具」あるいは「有害玩具(大人のおもちゃなど)」として指定されている場合、18歳未満に対する店・売場への入店制限や販売(通信販売を含む)自体が禁止されていることが多い。

セックスボット

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2017年、アメリカカリフォルニア州に拠点を置くアビス・クリエーションズ(Abyss Creations)社は、セックスボットの発売を発表した。

人間のように会話や動作を行うこのロボットは、金属、ゴム、樹脂を素材として用い、人工知能(AI)を駆使して人間の性的なパートナーとなるようプログラミングされており、従来のダッチワイフとは一線を画す画期的な製品とされている。

人工知能の研究者であるデービッド・レビー(David Levy)は、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで開催された「ロボットとの愛とセックスに関する国際会議」において、初代セックスボットの登場によって「ロボットとの性行為は2017年中にも現実のものとなる」との見解を示した。また、2050年頃には人間とロボットとの結婚が現実味を帯びる可能性についても言及している。

レビーは、将来実現されるパートナー型人工知能ロボットの理想像について、「人間特有の負の感情や態度とは無縁であり、忍耐強く、優しく、親しみやすい存在になる」と論じている。また、これを可能にするソフトウェア技術についても、数十年以内に実用化される可能性が高いと予測している[1][2]

性具を扱った作品

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  • 伝記映画『ヒステリア』 - 性具発明者の実話を描いた映画作品。
  • 堀江もちこ、菅原県『オナホ売りOLの日常』(2019年10月22日、光文社) - 自伝的エッセイ&コミック[8]

関連項目

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主なメーカー

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  • トイズハート - 1983年設立、1999年にオナホールに参入。
  • WINS(ラブクラウド)
  • TENGA - 株式会社典雅が2005年に販売開始。
  • Men'sMax(メンズマックス) - 2012年に販売開始。「本物以上に、本物。」をブランドコンセプトとして掲げている。

脚注

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  1. 1 2 人間とセックスするロボット、年内にも市場に?”. www.afpbb.com (2017年1月17日). 2026年8月5日閲覧。
  2. 1 2 dot.人間とセックスするロボット、年内にも市場に?”. 2017年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月12日閲覧。
  3. ltd, Research and Markets. Sex Toys Market Size, Share & Trends Analysis Report By Product (Vibrators, Masturbation Sleeves, Dildos, Sex Dolls), By Distribution Channel (E-commerce, Specialty Stores), By Region, And Segment Forecasts, 2024 - 2030 (english). www.researchandmarkets.com. 2025年3月14日閲覧。
  4. Nation becomes world's biggest sex-toy producer - Chinadaily.com.cn”. www.chinadaily.com.cn. 2025年3月14日閲覧。
  5. アダルトグッズ・大人のおもちゃの種類と使い方
  6. 夢中庵魯鈍作『男色四十八手指南』(文化6年)。
  7. 檜山良昭の閑散余録「第205回 遊興人は4つの性を享楽していた」より。
  8. ライターや広報を希望していた私が、“アダルトメーカー営業女子”になるまで【堀江もちこ】|ウートピ”. ウートピ. 2020年9月13日閲覧。
  9. ABEMA2017年5月9日に配信された『バラエティ開拓バラエティ 日村がゆく』より。

参考文献

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外部リンク

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