まちカドまぞく

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まちカドまぞく
ジャンル 4コマ漫画
漫画
作者 伊藤いづも
出版社 芳文社
掲載誌 まんがタイムきららキャラット
レーベル まんがタイムKRコミックス
発表期間 2014年8月号 - 9月号
2014年11月号 -
巻数 既刊3巻(2017年9月現在)
テンプレート - ノート

まちカドまぞく』は、伊藤いづもによる日本4コマ漫画作品。『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて2014年8月号から2014年9月号のゲスト連載を経て、2014年11月号から連載が開始された。

作品概要[編集]

架空の町「多魔市」を舞台に、突然魔族の力に目覚めた闇の一族の末裔である吉田 優子(シャドウミストレス優子)が、闇の一族の始祖であるリリスに使命を与えられ、光の一族の末裔である魔法少女の千代田 桃に勝つためにあらゆるつてを使い勝負を挑む奮闘記であり、シャミ子の二人を中心とした日常生活を描くファンタジー系コメディ4コマ漫画。 本作は、一見壮大な設定と摩訶不思議なファンタジー要素が詰め込まれているが、実は規模の大きな戦いをする訳ではなく、シャミ子のほのぼのとした日常が中心に描かれている。また舞台である多魔市は森や山の近い閑静なベッドタウンであり、せいいき桜ヶ丘駅を中心に、ショッピングセンターマルマ、たまさくら商店街、桜ヶ丘高等学校といった施設が並んでいる桜の名所である[1]

あらすじ[編集]

ある日、先祖返りをして魔族としての力に覚醒した吉田優子(シャドウミストレス優子)は、光の一族の巫女=魔法少女を倒す使命をシャミ子の先祖リリスから任せられる。シャミ子は、クラスメイトの佐田杏里の紹介で、魔法少女の千代田桃と出会い戦いを挑むが、そんなに強くなったわけではないため呆気なく敗北してしまう。それ以来、シャミ子との勝負や魔族としての務めに悪戦苦闘を重ねて、に借りを作り続ける毎日を送っていた。ところが、ひょんなことからシャミ子の力を奪って弱めてしまい、多魔市の平和を守るため協力することになってしまう。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

吉田 優子(よしだ ゆうこ)
この物語の主人公。15歳の9月28日生まれ[2]で桜ヶ丘高等学校[1]の1年D組に在籍[3]。容姿はウェーブがかった長い茶髪で身長は低く、敬語を話す。勉強と運動は苦手で、桃曰く「おばか」。真面目な性格で努力家だが、かなりのドジで空回りしてしまうことが多い。趣味は古いゲームでRPGがお気に入り[2]
15歳のある朝、突然闇の一族の力に目覚めて角としっぽが生え(角は杏里曰く「クロワッサンみたい」な形状、またしっぽは感情に応じて動く)、母の清子から魔族としての活動名「シャドウミストレス優子」を与えられることになったが、桃らからは省略してシャミ子と呼ばれている。
宿敵である光の一族の巫女=魔法少女を倒す使命を帯びたことで魔法少女である桃に戦いを挑むが、魔族になったとはいえ特に強くなったわけでなく、未熟で魔力も低いため苦戦している。それから桃とはなぜか仲良くなってしまい、事あるごとに桃に助けられて借りを沢山作ってしまう関係になってしまう。
少々お金にシビアな面もあるが、人を傷つけられない程に心優しい魔族らしからぬ性格から皆に信頼されており、桃への借りを返して立派な魔族になれるように日々努力している。
小倉さんが作った薬を服用してからは自らの魔力を使って『危機管理フォーム』に変身できるようになり、シャミ子の夢の中ではリリスから渡された『夢見鏡』を使って桃の夢の中へ潜入することにも成功する。後に桃から意図せず生き血を奪ったことで一部の呪いを解くが、その代償として町の平和を維持する活動に協力するように迫られた。
千代田 桃(ちよだ もも)
シャミ子と同じ桜ヶ丘高等学校に通う光の一族の巫女=魔法少女。15歳の3月25日生まれ[2]でクラスは1年A組。容姿は桃色のショートヘアで、前髪にピン留めをしている。たまさくらちゃんというキャラクターのファンであり、密かにグッズを買い集めている[4]
几帳面で真面目なように見えて、結構大雑把な性格。家族はおらず一軒家に一人で暮らしている。趣味は筋トレで、身体能力は人並以上に高く、握力計が振り切れたり、鉱山車両用タイヤを引きずれる程である。ただし、これは魔法少女が光の一族と契約した時点で肉体が高密度のエーテル体に再構築されており、物体に魔力で干渉できることにも依る[5]
シャミ子とはある日道端を歩いていて彼女がダンプに轢かれそうになっていたところを救ったことがきっかけで出会った。理由は不明だが、それから敵であるはずのシャミ子を鍛えさせたり、彼女のことを守ろうとしている。
六年程前に世界を救ったことから変身するととてつもなく強いが、今は魔法少女としての活動はしておらず、魔法少女時代にもあまり良い思い出がないことから変身も極力控えている。しかし、シャミ子を助けるためには躊躇なく魔法のステッキを渡したり変身している。後にシャミ子に生き血を奪われたことで魔力も同時に吸われてしまい、魔法少女としての力は弱まってしまう。
シャミ子が桃の潜在意識に潜った際には髪の毛が長く小さい姿をしていた。
魔法少女として出せる技には「フレッシュピーチハートシャワー」、「フレッシュピーチコンセントレイション」がある。
リリス
シャミ子のご先祖様。年齢は推定4、5000歳[2]。メソポタミアの出身[6]で褐色の肌をもち、容姿はウェーブがかかった長い金髪で右の角は折れている。シャミ子に闇の一族の力を与えた張本人であり、永劫の闇をつかさどる魔女。他人の夢に潜り夢を操る資質を持つ闇の一族の始祖でもあり、世界征服を目論んでいるが、数千年前に光の一族との苦戦の末に邪神像に魂を封印されていた。
シャミ子が魔族の力に覚醒してからは彼女の夢の中に現れるようになり、シャミ子に対して、光の一族を打倒してその生き血を邪神像に献上することで封印を解き、闇の一族の復興を遂げる使命を課する。普段はシャミ子が現世で触れたり始祖像にお供えしたものを夢の中で具現化する形で利用して生活している。また、現代ではコーラを気に入っており、お酒には弱い。桃からは初対面ではシャミ先(しゃみせん)と呼ばれた。後にシャミ子が魔法少女の生き血を捧げたことにより一部の封印が解けたことで、始祖像から直接声を発することができるようにもなった。
そこそこの電波・いいお天気・ちょうどいいお供えカロリー、といった条件が揃った時に始祖像の裏の「ごせんぞスイッチ」を入れると封印が解かれてシャミ子の体を憑代にする形で現世に顕現する。しかし、シャミ子の体が未熟で思うようには行動できないため全力を出せず、さらに始祖像とは一体の関係で離れることができないために桃と杏里にはすっかりなめられてしまっている。後に桃の手で始祖像のスイッチはエポキシ接着剤で固められ、再び封印された。

シャミ子の同級生[編集]

佐田 杏里(さた あんり)
シャミ子のクラスメイト。シャミ子とは仲が良く、ノリの軽い性格。容姿は黒髪のセミロングで後髪を結えている。桃とは同じ中学校に通っていた。
桜ヶ丘高等学校のテニス部に所属しているためシャミ子とはあまり一緒に居られないが、シャミ子に角が生える前から積極的に話しかけたり一緒に登下校したりと彼女に親身に接していた。精肉店でバイトをする母を持つ。
小倉 しおん(おぐら しおん)
杏里の友人。クラスはシャミ子達とは別の1年C組だが、ときどきシャミ子達のクラスで会話に交じっている[7]
容姿は長い黒髪で頭にリボンを巻いており、眼鏡をかけている。本人曰く「呪術とか悪魔とかの研究部」を作っており、魔族であるシャミ子に自作の「魔力がゴリゴリに上がりそうな漢方」を食べさせたり、実験台にする機会を日頃から伺っている。
陽夏木 ミカン(ひなつき ミカン)
魔法少女としての力が弱まった桃の助っ人として多魔市にやってきた魔法少女。高校1年生。容姿はオレンジ色のお団子ヘアー。元々は他の町を守る穏健派の魔法少女だったが、事情を知ったことでシャミ子を護衛するため彼女の通う桜ヶ丘高等学校に転校することを決めた。作中ではシャミ子のことを「優子」と呼ぶ数少ない人物[8]
面倒見の良く親切な性格だが、昔巻き込まれた事件の後遺症で彼女が動揺すると「関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪い」が発動してしまうため、平常心を保とうと努力している。

シャミ子の家族[編集]

吉田 清子(よしだ せいこ)
シャミ子の母。容姿は長い黒髪を結えており割烹着を着ている。お茶目な性格で、シャミ子に負けず劣らずのドジな一面もある。シャミ子達には「おかーさん」と呼ばれている。
吉田家はかつて、光の一族が闇の一族にかけた様々な呪いによってあらゆるパワーや運を封印されている影響で貧乏生活を強いられており、その中でも「吉田家の使える生活費は月4万円まで」という呪いにより、お金を稼ぎすぎると運命レベルで逃げて行ってしまうため倹約を心掛けていた。その後シャミ子によって前述の呪いが解かれたものの、結局は『がっかり微調整』によって厳しい生活を余儀なくされている。
吉田 良子(よしだ りょうこ)
シャミ子の妹。容姿はセミロングの髪を横でまとめている。一人称は「良」で、シャミ子のことは「お姉」と呼ぶ。シャミ子とは違う学校のセーラー服を着ている。
シャミ子とは対照的に勉強は得意で、常にシャミ子や家庭のことを案じているほど純真で心優しい性格。一方で、シャミ子にトイカメラを買ってもらい喜ぶなど子供らしい一面もある。桃のことは魔法少女とは気付かずシャミ子の親友だと思っており、博識な彼女のことを尊敬している。

その他[編集]

杏里の母
ショッピングセンターマルマの中の店「マルマの精肉」で働いている。娘の杏里以上にノリの軽い性格。シャミ子には度々バイトを紹介している。
ほえる犬
作中にしばしば登場する、シャミ子の家の近所で女性に飼われている犬。小屋にも「いぬ」とだけ書かれており名前は不明。
シャミ子にはよく吠えるため恐れられているが、彼女が『危機管理フォーム』に変身した際には吠え止んでいる。
また、シャミ子にとっては桃に借りを作る最初のきっかけにもなった[9]
メタ子
桃が飼っている光の一族の使いの猫。ナビゲーターとしてかつては人間のように喋れたが、現在では老齢であるのと桃が魔法少女としてのやる気を失ったことに影響されて、9割7分普通の猫と化している。機嫌がいいときには信託を授けてくれるが、桃によれば最近は「時は来た」しか言わなくなったとのこと。
たまさくらちゃん
たまさくら商店街を象徴するゆるキャラ。商店街の入り口には石像が設置されており、町の人の間の人気も高く[10]グッズも多数生産されている。またファンである桃は作中で便箋やストラップなどを使用している。
設定は「多魔市の大きな桜の古木から生まれた妖精」「特技は持っている茶碗から中毒性の高い飴を無限に溢れ出させる『バク宙あつあつおでん』」といったことが杏里によって語られている。ショッピングセンターマルマ前の広場でも着ぐるみを使った出張イベントが桜ヶ丘商工会により行われている。
SNSもあるようだが、公式にも関わらずフォロワーは80人程度らしい。
白澤(しろさわ)
シャミ子がバイトをすることになった喫茶店のオーナー。せいいき桜ヶ丘にて千代田桜の加護を受けた魔族の一人で、見た目はだが流暢に日本語を話す。一概に魔族と言っても、シャミ子と同じ闇の一族なのかは不明で、シャミ子のツノに対し「ほんとだふっしぎー!」という反応を見せたり[11]と、未だ謎は多い。
バク宙に失敗して怪我を負ってしまって、店の経営に苦しんでいたところシャミ子に出会い、土下座やリコの料理を駆使してシャミ子をバイトとして働かせることに成功した。
後に「たまさくらちゃん」を発案した生みの親であることが判明した。
リコ
シャミ子がバイトをすることになった喫茶店のウェイトレス兼シェフ。狸妖精の魔族であり、頭からは狸の耳が生えている。おっとりとした、マイペースな性格で、京都訛りの混じった関西弁で話す。白澤と同様、シャミ子のツノに対し「この子変なの生えてる」という反応を見せる[12]
料理が得意であり、彼女の作る料理には謎の中毒性がある。そのせいか、彼女が働く喫茶店には客足が絶えない。シャミ子曰く「大事なお使いもすべて忘れさせてしまうような味」[13]

書誌情報[編集]

芳文社より「まんがタイムKRコミックス」として刊行されている。

タイトル / 巻数 発売日
(初版発行日付)
ISBN 備考
単行本
まちカドまぞく 1 2015年11月27日
2015年12月12日
ISBN 978-4-8322-4639-3
まちカドまぞく 2 2016年10月27日

2016年11月11日

ISBN 978-4-8322-4760-4
まちカドまぞく 3 2017年9月27日

2017年10月12日

ISBN 978-4-8322-4875-5

出典[編集]

  1. ^ a b 単行本1巻8ページのまちカドMAPより。
  2. ^ a b c d 単行本1巻のキャラクター紹介より。
  3. ^ 単行本1巻23ページより。
  4. ^ きららキャラット2015年12月号28ページより。
  5. ^ きららキャラット2015年11月号58ページより。
  6. ^ 単行本1巻93ページより。
  7. ^ 単行本1巻21ページより。
  8. ^ きららキャラット2016年1月号40ページより。
  9. ^ 単行本1巻91ページより。
  10. ^ きららキャラット2015年12月号23ページより。
  11. ^ きららキャラット2017年4月号より。
  12. ^ きららキャラット2017年4月号より。
  13. ^ きららキャラット2017年4月号より。