変人のサラダボウル
変人のサラダボウル | |
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ジャンル | 群像喜劇[1] |
小説 | |
著者 | 平坂読 |
イラスト | カントク |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ガガガ文庫 |
刊行期間 | 2021年10月19日 - |
巻数 | 既刊6巻(2024年2月現在) |
漫画:変人のサラダボウル@comic | |
原作・原案など | 平坂読(原作) カントク(キャラクター原案) |
作画 | 山田孝太郎 |
出版社 | 小学館 |
掲載サイト | サンデーうぇぶり |
レーベル | 少年サンデーコミックス |
発表期間 | 2022年9月27日 - |
巻数 | 既刊4巻(2024年4月現在) |
アニメ | |
原作 | 平坂読 |
監督 | 佐藤まさふみ |
シリーズ構成 | 平坂読、山下憲一 |
脚本 | 平坂読、山下憲一 |
キャラクターデザイン | 福地和浩 |
音楽 | 馬瀬みさき、田中津久美、中村巴奈重 |
アニメーション制作 | SynergySP、スタジオコメット |
放送局 | TBSほか |
放送期間 | 2024年4月5日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『変人のサラダボウル』(へんじんのサラダボウル)は、平坂読による日本のライトノベル。イラストはカントクが担当している。ガガガ文庫(小学館)より2021年10月から刊行されている。略称は「変サラ」[2]。
メディアミックスとして、「サンデーうぇぶり」(小学館)にて山田孝太郎によるコミカライズが2022年9月から連載されている[3]。2024年4月からテレビアニメが放送中[4]。
あらすじ[編集]
探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた皇女サラと出会う。成り行きで魔術を操るサラとの同居生活を始めることになるが、サラは現代日本に適応し惣助の探偵業を手伝う[5]。
一方サラを追って異世界から転移してきた護衛騎士のリヴィアはホームレスに身をやつしながらもサラとの再会を果たし、一時は惣助の探偵助手を務めるが、ギャンブルにはまったりバンド活動を始めたりと波乱万丈の生活を送る[5][6]。
サラは探偵の仕事をこなすうちに知り合いが増え、惣助はそんなサラを学校へ通わせようと戸籍を入手し、サラを学校へ通わせる[7][8]。
登場人物[編集]
- 鏑矢 惣助(かぶらや そうすけ)
- 声 - 古川慎[4]
- 29歳。
- 主人公。岐阜県岐阜市で探偵業を営む男。探偵向きの目立たない容姿でスキルも確かだが、経営は上手くいっていない。かつては大手事務所でエースとして活躍していたが、自分なりの理想の探偵像を追い求めて独立した[9]。普段殴り合いなどはしないが、システマを習得している。サラの記憶魔法を恐れ、成り行きで二人共同生活を送る。
- 職業柄、夫婦生活の汚れた部分を多く目の当たりにしているため、結婚願望はなく、独身を通している。
- サラ・ダ・オディン
- 声 - 矢野妃菜喜[4]
- 13歳。
- 異世界の皇女で魔術の使い手。祖国が滅ぼされこの世界に転移してきたところを惣助に拾われる。現代日本に一瞬で対応し、毎日を楽しく生きる[9]。現在は惣助の事務所で共同生活を送っているが、当初は惣助から早く出ていくように言われていた。その際、記憶魔法で記憶を消すことが条件だとしたものの、これまで記憶魔法を詠唱したことがなく、数年の記憶が飛び廃人になり得る可能性があると語ったことから、恐れた惣助により事務所で探偵助手として居候することになる。名探偵コナンにハマり、世間知らずのために漫画で得た知識は本物だと思い込む節がある。一人称は「妾(わらわ)」。
- リヴィア・ド・ウーディス
- 声 - M・A・O[4]
- 20歳。
- サラの側近で卓越した武芸を誇る女騎士。サラに遅れて現代に転移してきたものの、行き場がなくホームレスに身をやつすことになる[9]。巨乳でプロポーション抜群の美女。サラには見えないところで『どちゃしこボディ』と言われている。ホームレスと新しい職を何度も繰り返し転々とする。一人称は「某(それがし)」。
- プリケツ
- 声 - 大地葉
- 18歳。
- セクキャバ『濃姫』で働いているキャバ嬢。リヴィアが入店した際、先輩として指導役を担った。プロのミュージシャンを目指していて、キャバ嬢になったのもバンド活動の資金集めのためである。
- 皆神 望愛(みなかみ のあ)
- 声 - 藤田茜
- 22歳。
- カルト宗教団体「ワールズブランチヒルクラン」の指導者。本名は木下 望愛(きのした のあ)。
- 岐阜県を中心に活動している大所帯の宗教法人「金華の枝」(きんかのえだ)の教祖夫妻の次女。幹部になるための教育を幼少期から受け、17歳で「金華の枝」の下部組織の一つである「ワールズブランチヒルクラン」の代表を務めることになる。
- クランの信者には傷を癒せる・幸運を齎せる力を持っていると信られているが、実際は魔法含め一切異能力を使えない一般人である。普段はサブリミナル効果を用いたインチキ手法で勧誘を行っているが、本人のカリスマ性で信者は多く集まり、次第に両親に取って代わって「金華の枝」の教祖になるという野望を持つようになり、資金集めに力を入れることになる。
- 護符や壺を訪問で売り付ける霊感商法ほか、「ヒルカ」というクラン独自の通貨システムを施行し、効率的に信者から金を搾取していたが、それが原因で家庭崩壊になった男に憎まれ、表彰の集会で襲われた。その際、男は自ら切腹を行って望愛にその傷を治癒させるように迫り、望愛は大勢の前で奇跡の力を披露させなければいけない窮地に追い込まれたが、集会にいたリヴィアが代わりに治癒魔術で男の傷を治したことで危機から免れる。
- それ以降はリヴィアに心酔し救世主と崇めるようになる。野心も捨て、クランの活動方針を変更し、「ヒルカ」を廃止するなど健全化を図るようになる。資金源である訪問商売は継続されたが、商品はリヴィアをモデルにしたフィギュアに改めた。
- 愛崎 ブレンダ(あいざき -)
- 声 - 沼倉愛美
- 34歳。
- 離婚案件を得意とする弁護士。童顔のため、見た目は幼いが実際には惣助よりも年上。惣助には不倫の身辺調査を依頼するなど付き合いはそれなりに長い。
- 永縄 友奈(ながなわ ゆな)
- 声 - 高田憂希
- 中学二年生の少女。学校でいじめに遭っており、心配した母親が惣助に解決を依頼する。他界した父親の影響で、三国志をこよなく愛している。
- 閨 春花(ねや はるか)
- 声 - 真野美月
- 27歳。
- 惣助がかつて勤めていた大手探偵事務所の後輩。別れさせ工作のエキスパート。惣助が独立したあとも、たびたび彼に仕事を紹介しに来る。
- 草薙 勲(くさなぎ いさお)
- 声 - 上田燿司
- 54歳。
- 岐阜市で最大手の探偵事務所の所長。金儲けのためなら非合法な仕事も引き受ける。
- タケオ
- 声 - 立花慎之介
- 岐阜のチンピラ。度々リヴィアにセクキャバなど怪しげな仕事を持ちかける。
- 内山 誠治(うちやま せいじ)
- 声 - 伊藤たくも
- 年齢不詳。
- 「ワールドブランチヒルクラン」に多額の「ヒルカ」を奉納した若者。しかし自分の姉がかつて同様の奉納をする際、実家のお金にまで手をつけたせいで家庭は崩壊。自身も高校中退を余儀なくされ、望愛に対し『金儲けに走るペテン師』と恨みナイフを突き付け脅す。その際、『自分に力があるなら証明しろ』と自ら腹を刺し致命傷を負う。ただ、何の力を持たぬ望愛はどうすることも出来ず、最終的にリヴィアの治癒で一命を取り止めた。
- 鈴木(すずき)
- 声 - 鳥海浩輔
- 36歳。
- 長良川沿いの河川敷で生活するホームレス。謎多き人物だが、リヴィアが異世界から迷い込んだ騎士だと一瞬で見抜いた。口数は少ないものの、路頭に迷っていたリヴィアを迎え入れる面倒見の良い男。
- 本名は鈴切 章(すずきり あきら)で売れっ子の小説家。10年程前に自身の小説が大ヒットしたことにより巨万の富を築いていたが、その後の煩わしい人間関係に嫌気が差し行方をくらましていたため、GF文庫の編集部員たちが探しまくっていた。自身はホームレスとして生きていくつもりだったが、リヴィアに諭され小説家として再び復活する道を選んだ。リヴィアを主人公のモデルにした新作『ホームレス女騎士』は前作を超える大ヒットとなった。
既刊一覧[編集]
小説[編集]
- 平坂読(著) / カントク(イラスト) 『変人のサラダボウル』 小学館〈ガガガ文庫〉、既刊6巻(2024年2月19日現在)
- 2021年10月19日発売[5]、ISBN 978-4-09-453038-4
- 2022年2月18日発売[7]、ISBN 978-4-09-453052-0
- 2022年6月17日発売[8]、ISBN 978-4-09-453073-5
- 2022年12月20日発売[6]、ISBN 978-4-09-453099-5
- 2023年7月19日発売[10]、ISBN 978-4-09-453136-7
- 2024年2月19日発売[11]、ISBN 978-4-09-453166-4
漫画[編集]
- 平坂読(原作) / カントク(キャラクター原案) / 山田孝太郎(作画) 『変人のサラダボウル@comic』 小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊4巻(2024年4月12日現在)
- 2023年2月10日発売[12]、ISBN 978-4-09-851640-7
- 2023年6月12日発売[13]、ISBN 978-4-09-852094-7
- 2023年11月10日発売[14]、ISBN 978-4-09-853011-3
- 2024年4月12日発売[15]、ISBN 978-4-09-853199-8
テレビアニメ[編集]
2023年7月6日、テレビアニメ化が発表された[16]。2024年4月からTBSテレビほかにて放送中[1]。
スタッフ[編集]
- 原作 - 平坂読[1]
- キャラクター原案 - カントク[1]
- 監督 - 佐藤まさふみ[1]
- シリーズ構成 - 平坂読、山下憲一[1]
- メインキャラクターデザイン - 福地和浩[1]
- サブキャラクターデザイン - たなべようこ
- 総作画監督 - 宮川知子、たなべようこ
- プロップデザイン - 宮本武史
- 美術監督 - 越膳滝美[1]
- 美術設定 - 氣賀澤佐知子
- 色彩設計 - 勝田綾太、山本真希[1]
- CG監督 - 沼尻勇人[1]
- 撮影監督 - 坂井慎太郎[1]
- 編集 - 村井秀明[1]
- 音響監督 - 平光琢也[1]
- 音響制作 - 神南スタジオ[1]
- 音楽 - 馬瀬みさき、田中津久美、中村巴奈重[1]
- 音楽制作 - 日音[1]
- 音楽プロデューサー - 水田大介
- プロデューサー - 比嘉麻衣子、福井洋平、南原充宏、大和田智之、中澤展也、池田大介、荒牧大輔、小澤文啓、柴田知宏
- アニメーションプロデューサー - 大金正一
- アニメーション制作 - SynergySP、スタジオコメット[1]
- 製作 - 「変人のサラダボウル」製作委員会
主題歌[編集]
各話リスト(タイトル前には全てハッシュタグが付く)[編集]
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
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第1話 | 麒麟がくる(異世界から) | 平坂読 | 佐藤まさふみ |
|
| 2024年 4月5日 |
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第2話 | ホームレス女騎士 ホームレス女騎士アフター はじめてのおしごと | 山下憲一 | 高林久弥 |
| たなべようこ | 4月12日 | |
第3話 | ホームレスのグルメ 救世主女騎士 | 平坂読 | 葛谷直行 | 松永眞彦 |
| - | 4月19日 |
放送局[編集]
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [19] | 備考 |
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2024年4月5日 - | 金曜 1:28 - 1:58(木曜深夜) | TBSテレビ | 関東広域圏 | 製作参加 / 字幕放送[20] |
金曜 23:00 - 23:30 | BS11 | 日本全域 | 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠 | |
2024年4月6日 - | 土曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送[21] / リピート放送あり |
2024年4月11日 - | 木曜 23:00 - 23:30 | とちぎテレビ | 栃木県 | 栃木県内では実質再放送 |
2024年4月19日 - | 金曜 1:36 - 2:08(木曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 | 製作参加 / 字幕放送[22] / 作品の舞台地(岐阜県) |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
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2024年4月5日 | 金曜 2:00(木曜深夜) 更新 | |
2024年4月8日 | 月曜 2:00(日曜深夜) 更新 | |
2024年4月9日 | 火曜 2:00(月曜深夜) 更新 [23] | ニコニコチャンネル |
2024年4月10日 | 水曜 1:00 - 1:30(火曜深夜) | ニコニコ生放送 |
BD[編集]
巻 | 発売日[24] | 収録話 | 規格品番 |
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上 | 2024年8月21日予定 | 第1話 - 第6話 | HPXR-2549 |
下 | 2024年9月25日予定 | 第6話 - 第12話 | HPXR-2550 |
TBSテレビ 金曜 1:28 - 1:58(木曜深夜) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
変人のサラダボウル
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出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “「変人のサラダボウル」放送は4月4日から、“変わり者”が続々登場する本PV公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年3月3日). 2024年3月3日閲覧。
- ^ TVアニメ「変人のサラダボウル」公式 (@hensara_anime) - X(旧Twitter)
- ^ “『変人のサラダボウル』のコミカライズ連載が開始 変わり者たちの織り成す予測不能な群像喜劇”. ラノベニュースオンライン (2022年9月28日). 2023年8月12日閲覧。
- ^ a b c d “「変人のサラダボウル」2024年4月放送開始 キャストに古川慎、矢野妃菜喜、M・A・O”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年12月24日). 2023年12月24日閲覧。
- ^ a b c “変人のサラダボウル”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b {“変人のサラダボウル 4”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b {“変人のサラダボウル 2”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b {“変人のサラダボウル 3”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ a b c “変人のサラダボウル 特設サイト”. ガガガ文庫. 小学館. 2024年1月24日閲覧。
- ^ {“変人のサラダボウル 5”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ {“変人のサラダボウル 6”. 小学館. 2024年2月19日閲覧。
- ^ “変人のサラダボウル@comic 1”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ “変人のサラダボウル@comic 2”. 小学館. 2023年8月11日閲覧。
- ^ “変人のサラダボウル@comic 3”. 小学館. 2023年11月12日閲覧。
- ^ “変人のサラダボウル@comic 4”. 小学館. 2024年4月12日閲覧。
- ^ “平坂読「変人のサラダボウル」TVアニメ化 カントクからお祝いイラスト到着”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年7月6日). 2023年7月23日閲覧。
- ^ a b “MUSIC”. TVアニメ「変人のサラダボウル」公式サイト. TBSテレビ. 2024年3月3日閲覧。
- ^ a b “ON AIR”. TVアニメ「変人のサラダボウル」公式サイト. TBSテレビ. 2024年4月2日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “[新]変人のサラダボウル ♯1「麒麟がくる(異世界から)他」[字]”. TBSテレビ. 2024年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
- ^ “週間番組表 (2024/04/01〜2024/04/07)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “[新]変人のサラダボウル ♯1[字]【麒麟がくる(異世界から)他】(CBCテレビ)”. 番組表.Gガイド. IPG. 2024年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月13日閲覧。
- ^ 公式サイト誤表記の可能性あり。実際は月曜 2:00に配信されている
- ^ “Blu-ray”. TVアニメ「変人のサラダボウル」公式サイト. 2024年4月5日閲覧。