でたとこプリンセス

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でたとこプリンセス』は、奥田ひとしによる漫画作品。小説雑誌である富士見書房月刊ドラゴンマガジン』にて、1992年10月号より連載された。また、ラジオドラマ(とそのCD化)、OVAなどのメディアミックス作品がある。

概要[編集]

誰でも15歳の『成人の儀』を迎えると魔法を使えるようになる魔法の国〈ソーサランド〉の王女・ラピスを中心に繰り広げられる物語。登場人物がナレーションに絡む、富士見書房の他作品をネタにする、ドラゴンマガジン読者ページの企画に直接言及するなど、メタフィクション要素が散見される。

登場人物[編集]

ラピス
主人公。ソーサランドの王女。15歳の誕生日に行われた成人の儀にて魔法消去の力を得る。必殺技は「一徹あばれ」。幼い性格と王族らしからぬ奔放さから王位継承者としての資質を懸念されることもあるが、国民からは親しまれ人気がある。
王国の財政を傾かせるくらいプリンが大好物であり、1話の間に151個食べたこともある。対するに自作(と言うより料理)は不得意で、ナンドラゴラを原料とする「死ぬほど美味しいプリン」を作ってみたところ文字通りの毒であったり、気まぐれから適当に作ったプリンが余りにも強烈な「悪魔の毒々プリン」になってしまい国を壊滅させかけたり、プリンに纏わるエピソードは多数。
コハク
「不死身の傭兵」と謳われ、若くして伝説となっている戦士。しかしその実は、神社の供え物を盗み食いしたことで呪われて不死身となったものであり、死なないだけで戦士としては非常に弱く、敵ばかりかラピスにまでよく成敗されている。むしろ博識な面があるのだが、誰からも認識されていない。ラピスの魔法消去であれば呪いを解けるとトパーズに聞かされてラピスの側近になり、日々こき使われている。筋金入りの方向音痴。
「10歳までがストライクゾーン」と公言するほど重度のロリコン。城下で発足したOIC(オイシー、幼子を慈しむ組合)の名誉会長に迎えられている。
ダイヤ=主水(もんど)
ソーサランド国王。ラピスの父。水の魔法を使う。
サファイア
ソーサランド国王妃。ラピスの母。鏡の魔法を使う。
若い頃は敵国コランダム王国の将で、「邪眼将軍」と呼ばれ恐れられていたが、主君から疎まれ粛清されそうになったところをダイヤ=主水(当時は王子)に救われ、そのまま妃として迎えられた。現在は常に目を閉じており、心眼で周囲を認識している。
ナンドラゴラ
魔法植物。マンドラゴラの亜種で、根は美幼女の形をしており、最初に引き抜いた者にインプリンティングされる。
初出は「死ぬほど美味しいプリン」の材料としてであり、僅か4コマで鍋に投入されてしまった。しかし読者人気が非常に高く、多くの復活嘆願を集めた結果、2人目(2株目)が登場しメインキャラの一人になる。通称「ナンドラちゃん」。
じい
ラピスの教育係。頻繁にエスケープするラピスに相当手を焼いている。
ルビィ
ラピスのアルバイト家庭教師。多数の霊に取り憑かれた多重人格者で、涙を流す度に鷹揚になったりスパルタになったりする。本来の性格は極端な悲観主義で、何かと言うと手首を切る。
ヒデナイト
心優しい王城の園芸師。その真の姿は魔法番長。
ジャスパー
クレソ=ベリル親政王国に仕える忍軍一軍の頭領だったが、紆余曲折を経て主君を見限りラピスに仕えるようになった。ジル、コニアという2人の息子がいる。
配下の下忍たちはソーサランド帰属後、財政難により(ラピスのプリン代確保のため)、全員が城下で副業を持つ兼業忍者となっている。
トパーズ
北の魔女。コハクに劣らぬ幼女愛好者で、魔法薬で5歳児状態に変身させたラピスを手に入れたいと思っているが、ラピスからはおばさん扱いされ「北の魔女トパーズ(独身)」とわざわざ独身であることを強調して呼ばれている。
オパール
アマゾ=ナイト王国の王女。11歳。獣使いの能力を持つが、犬猫などの小動物しか操れない。
ラピスには幼い頃から散々いじめられており、仕返しを目論んでいる。コハクに「オバン」呼ばわりされ激怒する。
パール
オパールの妹。9歳。姉同様の獣使いで、姉とは異なり大型肉食獣を操れる。礼儀正しいがちゃっかり者。
チャザム
流浪の占い師にして伝説の大予言者。見た目は幼い少女だが、実年齢は2000歳以上で、サファイアやジャスパーと親交がある。
健康3兄弟
太古の昔に封印されていた邪悪な存在。しかし、長い時の流れの中で邪悪ではなく聖なる存在として語り継がれてしまったために、封印が解かれてしまった。その正体は3人とも非常に病弱で不健康なために、健康に異常なほど執着した3兄弟である。アクアロードの町を、中に入ったものは皆健康的な生活を強要される健康結界を張り支配していた。3人の力が一つに結集すると巨大な怪獣に姿を変え、命中した人を健康にする破壊光線を放つ(着弾すると爆発し周囲を破壊するが、人間に当たるとその人間が健康体になり、持病の腰痛などが治る)。

書誌情報[編集]

ドラゴンコミックスのレーベルで全6巻。

OVA[編集]

1997年から1998年にかけてバップより発売された。全3巻。

声の出演[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 奥田ひとし(角川書店ドラゴンコミックス刊)
  • 監督 - 新房昭之
  • シリーズ構成 - 関島眞頼
  • キャラクターデザイン - 数井浩子
  • 美術監督 - 吉原俊一郎
  • 美術設定 - 平沢晃弘、村山衣絵
  • 色設定 - 丸山美江子
  • 撮影監督 - 中條豊光
  • 編集 - 関一彦、小林容子
  • 音響監督 - 渡辺淳
  • 音楽 - 見良津健雄
  • プロデューサー - 大島満、中村浩敏、米桝博之、阿部倫久
  • 制作プロデューサー - 佐藤孝
  • 制作 - ティーアップ、J.C.STAFF
  • 製作 - バップ

主題歌[編集]

オープニングテーマ「ショコラ・オ・レ」
作詞・作曲・編曲・歌 - 松浦有希
エンディングテーマ「天使のおへそ」
作詞 - 石川華子 / 作曲・編曲 - 見良津健雄 / 歌 - 宮村優子、かないみか

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
Vol.1 かわいい娘にはムリヤリ旅させろ 久保田雅史 - 数井浩子(レイアウト)
中山由美大木良一
Vol.2 プリンの森の決闘 関島眞頼 中山勝一 中山由美
Vol.3 恐怖の健康三兄弟 久保田雅史 山川吉樹 - 数井浩子