川越駅

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川越駅
駅全景(2008年12月22日)
かわごえ
Kawagoe
所在地 埼玉県川越市
北緯35度54分25.17秒 東経139度28分58.42秒 / 北緯35.9069917度 東経139.4828944度 / 35.9069917; 139.4828944 (川越駅)
所属事業者 東武鉄道駅詳細
東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細
電報略号 ハエ
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東口(Fine時代)(2005年9月11日)

川越駅(かわごええき)は、埼玉県川越市にある、東武鉄道東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

乗り入れ路線

東武鉄道の東上本線とJR東日本の川越線が乗り入れている。なお川越線は一部電車を除いて当駅で系統分割されており、当駅以東へ向かう電車は大宮駅から埼京線に直通し、当駅以西へ向かう電車は高麗川駅から八高線に直通する。

駅構造

駅舎は1989年3月に完成した橋上駅舎で、改札口は東武鉄道、JR東日本それぞれに有しており、両社の乗り換えを行う利用客はいったん改札を出る必要がある。橋上駅舎完成前まではJR東日本の駅業務も東武鉄道が委託を受けていたが、両社間の中間改札は設置されていなかった。

商業施設として、東武鉄道側には「エキア (EQUIA) 川越」(駅ナカ)が、JR東日本側には「ルミネ川越店」(駅ビル)がそれぞれ改札外にある。「エキア川越」は、2007年9月20日に従来の「ファイン (Fine) 川越」に代わり、リニューアル開業した。

東武鉄道・JR東日本ともに改札内にユニバーサルデザインとしての多機能トイレが設置されている(東武:オストメイト対応多目的シート付き、JR東日本:オストメイト対応ベビーシート付き)。ほか、全ホームにエレベーターエスカレーターを設置している。また、コインロッカーも設置している。

東武鉄道

東武 川越駅*
改札口(2008年12月22日)
かわごえ
Kawagoe
TJ-20 新河岸 (2.2 km)
(0.9 km) 川越市 TJ-22
所在地 埼玉県川越市脇田町24-9
駅番号 TJ-21
所属事業者 東武鉄道
所属路線 東上本線
キロ程 30.5 km(池袋起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
121,558人/日
-2010年-
開業年月日 1915年大正4年)4月1日
備考 * 1940年(昭和15年)に川越西町駅から改称
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相対式ホーム2面2線を有する地上駅

2008年5月18日より、改札口にウォークインカウンター(カウンター形式の有人通路)が設置された。同年12月頃から2009年3月頃にかけてホームのイメージアップ工事を行うとともにLED発車標が設置され、出口案内板をピクトグラム化したものに変更した。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 東上線 上り 朝霞台和光市池袋有楽町線 新木場副都心線 渋谷方面
2 下り 坂戸森林公園小川町方面
  • 東上線では通常、駅のホーム番号は下り方から番線表示を付番するが、当駅は川越線のホームとの関係上、上り方が1番線となっている。
  • 下り2番線ホームには冷暖房完備のガラス張りの待合室がある。

改札内の商業施設

改札階

  • ACCESS(売店)
  • 東武ブックス(書籍) 川越店

1番線ホーム

2番線ホーム

JR東日本

JR 川越駅
改札口(2008年12月22日)
かわごえ
Kawagoe
*南古谷 (3.7 km)
(2.6 km) 西川越*
所在地 埼玉県川越市脇田本町39-19
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 川越線
キロ程 16.1 km(大宮起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
36,780人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1940年昭和15年)7月22日
備考 みどりの窓口
* 当駅で運転系統分離
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島式ホーム2面3線を有する地上駅。番線の表示は東武東上線からの通しとなっている。

当駅は、川越線の大宮駅方面(埼京線方面)からと高麗川駅方面(八高線方面)からの運用上の終着駅[1]となっており、早朝と夕方の一部列車[2]を除き、両方向から川越線を乗り通すには乗り換えが必要である。

上下本線の間に中線が入る形で、平日朝ラッシュ時以外は主に中線に高麗川方面への列車が発着する。中線は両側にホーム(4・5番線)を有しており、大宮方面への列車が3・6番線いずれのホームに入線しても階段の上り・下りなしに乗り換えができるようになっている。

のりば

番線 路線 行先
3 - 6 川越・埼京線 大宮池袋新宿大崎りんかい線方面
川越線 高麗川東飯能八王子方面
  • 本項では高麗川方面のラインカラーを灰色で表すが、実際の案内は両方向ともグリーンのみ用いられている。
  • 朝ラッシュ時は、主に大宮方面が4・5番線を、高麗川方面が3・6番線を交互に使用する。これは、大宮方面行において乗降分離による整列乗車を実施しているためである[3]
  • 日中の時間帯は、大宮方面が3番線を、高麗川方面が4番線を使用する(5・6番線には発着しない)。なお、2010年3月のダイヤ改正までは大宮方面が3・6番線を、高麗川方面が4・5番線を交互に使用していた。
  • 夕ラッシュ時以降は、主に大宮方面が3・6番線を、高麗川方面が4・5番線を交互に使用する。
  • 高麗川方面の電車は終日ボタン操作による乗降ドアの半自動扱いを実施しているが、発車時刻の約1分前になると半自動扱いが解除され、すべての乗降ドアが開く。
  • 3・4番線にはホーム上に常時立ち番が配置されており、案内放送や客扱終了合図を行う。
  • 改札周辺には、びゅうプラザみどりの窓口自動券売機(指定席券売機併設)、VIEW ALTTEKIOSKなどがある。

改札内の商業施設

改札階

利用状況

  • 東武鉄道 - 2010年度の一日平均乗降人員は121,558人であった[4]
  • JR東日本 - 2010年度の一日平均乗車人員は36,780人であった[5]

駅構内(改札外)

  • エキア川越(駅ナカ) - 出店店舗の詳細は東武鉄道公式サイト「川越駅 店舗のご案内」を参照。
  • ルミネ 川越店(駅ビル) - 出店店舗の詳細はルミネ公式サイト「フロアガイド」を参照。

駅周辺

川越駅東口・クレアモール
アトレより川越駅西口方向を望む
川越マイン

当駅は、川越市の中心駅である。

東口はかつての表口で、当駅周辺から本川越駅周辺にかけて商業施設が集中し、賑わいを見せている。東口直結のペデストリアンデッキは、アトレマルヒロ2階通路を抜けてクレアモール入口まで続いている。また、ペデストリアンデッキは東上線・川越線の線路を跨いで西口側へも伸びている。クレアモールは川越新富町商店街振興組合と川越サンロード商店街振興組合の統一名称であり、川越駅から北に約1km繁華街が続く関東有数規模の商店街である。

西口はかつて川越少年刑務所が駅前にあるなど裏口然としていたが、その後企業のオフィスビル学習塾予備校が立地するようになった。2012年現在、広域再開発計画を推進中である(後述)。

2007年4月1日より、駅周辺は川越市路上喫煙防止条例による路上喫煙禁止地区とされた[6]

小江戸」と呼ばれる江戸の面影を残した旧市街地(いわゆる「蔵造りの町並み」)は、当駅から北へ1km以上離れた場所に位置している。

西武鉄道新宿線の本川越駅へは、徒歩の場合、クレアモールを通るルートと「アカシア通り」「中央通り」を経由するバス通りルートがある。クレアモール経由はほぼ一直線で両駅を結ぶ(徒歩で15分程度)が、常時混雑している。バス通り経由は若干遠回りである。路線バスは、両駅間を乗車する場合、どの路線に乗車しても運賃は100円で統一されている。

「川越市中心部の3駅を一体化する統合案」が川越市建築設計協会などから出されている[7]が、実現の目処は立っていない。

東口

※川越市街地(川越市役所川越郵便局)へは東口から川越シャトルに乗車。

西口

西口広場再開発

西口に埼玉県・川越市・民間が共同で建設する「西部地域振興ふれあい拠点」(2014年度完成予定)に合せて、西口駅前広場も大きく再開発される。現在の駅前噴水広場と地下道は廃され、バス・タクシーなど公共交通と一般車両の乗降場所を区分した形状となり、駅舎2階から70mのペデストリアンデッキを建設し広場を横断する形に変更される[8]。この工事は2014年3月に完工する予定である。

バス

路線バス

路線バスのバス停は、東武バスはすべて東口側に、他社は主に西口側にある。東口乗り場はペデストリアンデッキ・階段・エレベーターで駅出口と直結している。

※ 池袋駅西口からの深夜急行バス「ミッドナイトアロー川越号」は東口に到着する。

  • 西武バス川越営業所所沢営業所
    • 東口8番乗り場
      • [本52]川越グリーンパーク行/本川越駅行
    • 西口1番乗り場
      • [新所02]新所沢駅東口行
      • [本55]所沢営業所行
    • 西口2番乗り場
    • 西口3番乗り場
      • [本53]今福中台行
      • [本54]川越営業所行
    • 西口4番乗り場
    • 西口5番乗り場
      • 西口発着の西武バス全系統の本川越駅行
  • イーグルバス
    • 西口6番乗り場
      • 小江戸巡回バス

コミュニティバス

  • 川越シャトル西口発着便
    • [20]川越市駅・総合保健センター経由 西川越駅
    • [21]大塚新田・武蔵野総合病院経由 南大塚駅北口行
    • [22]豊田町公民館・武蔵野総合病院経由 南大塚駅北口行
    • [24]南大塚駅南口・笠幡駅経由 西後楽会館行
  • 川越シャトル東口発着便
    • [30]市役所経由 総合福祉センター行/南文化会館行
    • [31]市役所経由 総合福祉センター行/不老橋南経由 上福岡駅西口行
    • [32]市役所経由 総合福祉センター行/新河岸駅入口経由 上福岡駅西口行
    • [33]市役所経由 総合福祉センター行/砂久保橋経由 上福岡駅西口行

空港連絡バス

停留所は西口にある。

高速バス

停留所は西口にある。

スクールバス

川越市近辺の私立高等学校へのスクールバスが複数運行されている。主に西口の西武バス停留所および周辺道路から発着する。

歴史

川越駅付近空中写真(1974年)。平屋の駅舎で東武鉄道と国鉄(現・JR東日本)は改札を共用していた。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1915年大正4年)4月1日 - 東上鉄道の新河岸 - 川越町(現在の川越市)間に川越西町駅(かわごえにしまちえき)として開業。
  • 1920年(大正9年)7月27日 - 東上鉄道が東武鉄道に合併し、東武鉄道東上本線の駅となる。
  • 1940年昭和15年)7月22日 - 国有鉄道川越線川越駅が開業。同時期に東武鉄道は川越駅に改称。
  • 1976年(昭和51年)6月1日 - 国鉄川越駅の貨物営業廃止。
  • 1985年(昭和60年)9月30日 - 国鉄川越線が電化され、埼京線との直通運転を開始。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、川越線は東日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1989年平成元年)3月 - 橋上駅舎の供用開始。東武鉄道とJR東日本の改札が分離。JR東日本の駅も自社管轄に変更。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2004年(平成16年)2月19日 - JR東日本側の大幅な駅舎改修が行われ、窓口移動のほか、階段がもう一組大宮側に増設され、川越線ホーム上にはルミネ川越店が開店。
  • 2007年(平成19年)
  • 3月18日 - 東武鉄道でICカードPASMO供用開始。
  • 9月20日 - 東武鉄道側の駅ナカ商業施設「ファイン川越」が「エキア川越」としてリニューアルオープン。
  • 2008年(平成20年)3月18日 - 東武東上線ホームで発車メロディ使用開始。

隣の駅

東武鉄道
東上本線
快速急行
志木駅 (TJ-14) - 川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22)
TJライナー・急行
ふじみ野駅 (TJ-18) - 川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22)
通勤急行・準急・普通
新河岸駅 (TJ-20) - 川越駅 (TJ-21) - 川越市駅 (TJ-22)
東日本旅客鉄道
川越線・埼京線(上り)
通勤快速・快速(川越線内は各駅に停車)
南古谷駅 - 川越駅
各駅停車
南古谷駅 - 川越駅 - 西川越駅(一部)
川越線・八高線(下り)
南古谷駅(一部) → 川越駅 - 西川越駅

脚注

  1. ^ 埼京線直通用の10両編成は、西川越以西の各駅のホーム有効長の関係から当駅までの運転となる。民営化直後までは大宮 - 高麗川間を直通運転する列車があった。
  2. ^ 南古谷始発(川越車両センターからの出区列車)の高麗川方面行が3本設定されている。
  3. ^ 列車により4番・5番のいずれかが乗車ホームとなる。
  4. ^ 東武鉄道 駅情報(乗降人員)
  5. ^ JR東日本 各駅の乗車人員
  6. ^ 路上喫煙禁止地区の指定について - 川越市役所
  7. ^ JR・東武・西武の川越3駅に一体化案 埼玉 - asahi.com 2012年1月10日
  8. ^ デッキでバリアフリー化 川越駅西口駅前広場改修 市が概要 - 東京新聞 2012年1月22日
  9. ^ 森林公園営業所が担当。
  10. ^ 川越営業事務所が担当。
  11. ^ 八尾営業所が担当。
  12. ^ 川越経由は富士急山梨バスが運行、所沢経由は西武バスが運行。[1]富士急山梨バスも参照。

関連項目

外部リンク