「テルプシコラー」の版間の差分

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『神統記』はイオニア方言を使用しており、テルプシコレーの名で登場する。
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9柱のムーサたちのうち、「合唱」「舞踊」を司る。表される際の持ち物は、[[ハープ|竪琴]]だが、この様にムーサたちが細分化されたのは[[ローマ時代]]のかなり後期になってからである。
9柱のムーサたちのうち、「合唱」「舞踊」を司る。表される際の持ち物は、[[ハープ|竪琴]]だが、この様にムーサたちが細分化されたのは[[ローマ時代]]のかなり後期になってからである。


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河神[[アケローオス]]との間に[[セイレーン]]たちをもうけたとする説があるが<ref>[[ロドスのアポローニオス]]『[[アルゴナウティカ]]』4巻892行-896行。</ref>、通常はメルポメネーとされる<ref>アポロドーロス、1巻3・4。</ref>。また{{仮リンク|リノス|en|Linus of Thrace}}や<ref>高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.170b。</ref>[[レーソス]]の母とされることもある<ref>ビューザンティオンのアリストパネース(ワルター・F・オットー、p.114。)</ref>。


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2021年4月29日 (木) 05:07時点における版

ジャン=マルク・ナティエの1739年の絵画『テルプシコラー』。サンフランシスコ美術館英語版所蔵。

テルプシコラーΤερψιχόρα(アッティカ方言), Terpsichorā)またはテルプシコレーΤερψιχόρηイオニア方言), ラテン語: Terpsichore, 「踊りの楽しみ」の意)は、ギリシア神話に登場する女神で、文芸を司るムーサたち(ムーサイ)の1柱である。

すべてのムーサたちと同じく大神ゼウスムネーモシュネーの娘で、カリオペークレイオーメルポメネーエウテルペーエラトーウーラニアータレイアポリュムニアーと姉妹[1][2][3]

9柱のムーサたちのうち、「合唱」「舞踊」を司る。表される際の持ち物は、竪琴だが、この様にムーサたちが細分化されたのはローマ時代のかなり後期になってからである。

河神アケローオスとの間にセイレーンたちをもうけたとする説があるが[4]、通常はメルポメネーとされる[5]。またリノス英語版[6]レーソスの母とされることもある[7]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、76行-79行。
  2. ^ ヘーシオドス、915行-917行。
  3. ^ アポロドーロス、1巻3・1。
  4. ^ ロドスのアポローニオスアルゴナウティカ』4巻892行-896行。
  5. ^ アポロドーロス、1巻3・4。
  6. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.170b。
  7. ^ ビューザンティオンのアリストパネース(ワルター・F・オットー、p.114。)

参考文献

関連項目