さくら (森山直太朗の曲)
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「さくら」 | |||||||||||||
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森山直太朗 の シングル | |||||||||||||
初出アルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』 | |||||||||||||
A面 | さくら(独唱) | ||||||||||||
B面 |
さくら(合唱) 手紙 | ||||||||||||
リリース | |||||||||||||
規格 | CDシングル | ||||||||||||
ジャンル | J-POP | ||||||||||||
時間 | |||||||||||||
レーベル | ユニバーサルJ | ||||||||||||
作詞・作曲 | 森山直太朗、御徒町凧 | ||||||||||||
プロデュース | 大越王夫 | ||||||||||||
ゴールドディスク | |||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||
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森山直太朗 シングル 年表 | |||||||||||||
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EANコード | |||||||||||||
EAN 4988005326218 |
「さくら」は、森山直太朗の2枚目のシングル。2003年(平成15年)3月5日発売。森山直太朗はこのシングルでブレイクし、現在では卒業式や予餞会・桜ソングの定番となっている。発売元はユニバーサルミュージック。
概要[編集]
元々は森山の友人の結婚をきっかけとして作られたもので、この曲はデビューミニアルバム『乾いた唄は魚の餌にちょうどいい』に、バンドアレンジとして収録されていたものをピアノ独唱バージョンとしてシングルカットしたものである。同じくシングルカット曲だった「世界に一つだけの花」と同じ2003年3月5日に発売され、初回プレスが約1200枚・オリコンチャート発売初週の段階では80位(売上1786枚)だったのに対し、2006年(平成18年)現在、約120万枚(売り上げ予想の1000倍)出荷しており、森山直太朗最大のヒットシングルである。オリコンチャートもその後徐々に順位を上げていき、登場5週目でTOP10入り、登場9週目にして首位を獲得した。同チャートで発売から9週以上かかっての首位獲得は男性ソロアーティストとしてはKAN「愛は勝つ」(16週目)以来13年ぶり。
デビュー直後でプロモーションにお金がかけられなかったことから、1曲目に収録されている「さくら(独唱)」のPVは倉田信雄のピアノ演奏の横で森山が熱唱するだけの一発撮りによるものとなっており、ボーカルやテンポ・アレンジなどはCD版とは異なっている(CD版のピアノ演奏は斎藤有太)。音楽番組やライブで演奏される際、終盤部分はこのPVバージョンに近い形で披露されることが多い。当初は森山の姉の交際相手(後に結婚)である小木博明(おぎやはぎ)にPV出演を依頼したが、断られている[3]。森山は、心の焦りから「感情的になっていた。何かネタが欲しかった。」と当時を振り返っているが、「結果的に小木さんに出てもらわなくて良かった。」と発言している[4]。
本作の発売当時、事務所に所属していなかった森山は、宣伝費を極力抑えてプロモーション活動を行った(発売月の2003年3月の宣伝費は数百万円規模)[5]。CD発売直後から「桜前線北上ツアー」と称し、九州から北海道まで30都道府県を訪ねて各地のレコード店への巡回・地元FMラジオ局への出演を行った[5]。全国ネットのテレビ番組での歌唱は4月以後で、テレビCMも東北地方などで限定的に流すに留めた[5]。スタッフは楽曲の性質上、15秒のCMだけで楽曲の支持が広まるか不安だったという[5]。
レコーディングの模様はアルバム『いくつもの川を越えて生まれた言葉たち』のボーナスDVDに収録。2003年1月から3月にかけて、MBSのクイズ番組『世界ウルルン滞在記』のエンディング・テーマとして使用された。また森山はこの楽曲で2003年4月18日のミュージックステーションに初出場し、年末には紅白歌合戦への出場を果たした。
2019年10月には日本テレビ系 水曜ドラマ「同期のサクラ」の主題歌に、世武裕子によるアレンジで「さくら(二〇一九)」(読みは「さくら にせんじゅうく」[6])と称したバージョンを提供した。この「さくら(二〇一九)」のミュージックビデオは、森山の発案により「さくら(独唱)」のミュージックビデオと同じくワンカメ一発撮り、森山の生歌唱、世武のピアノ生演奏という手法で撮影された[7]。 2019年10月30日から、各種配信サイト限定でリリースされた[6]。
タイトルについて[編集]
シングルに先だってリリースされたミニアルバムには、バンドバージョンが「さくら」として収録されており、シングルのB面には同じくバージョン違いの「さくら(合唱)」が収録されている。シングルCDの1トラック目(A面)のタイトルに「さくら(独唱)」とあるのは、そのためである。
オリコンやCOUNT DOWN TVなどでは、A面タイトルの「さくら(独唱)」の名称で扱われチャートインしている。また学校の卒業式などの合唱で用いられているのも、ほとんどが「さくら(独唱)」のバージョンの方である。
収録曲[編集]
全曲 作詞:森山直太朗、御徒町凧 / 作曲:森山直太朗 / 編曲:中村タイチ
- さくら(独唱)
- さくら(合唱)
- コーラスは、宮城県第三女子高等学校・音楽部(2010年(平成22年)度に男女共学化して校名が宮城県仙台三桜高等学校に改称)
- さくら(伴奏)
- タイトル通り伴奏だけのバージョン。要はインストゥルメンタル、カラオケバージョンである。
- 手紙
カバー[編集]
- さくら(独唱)
- アリスター『Guilty Pleasures』(2006年)英訳された英語バージョン。
- 佐藤準『さくら☆桜☆サクラ』(2006年1月25日)
- キンモクセイ『さくら』(2007年)
- 夏川りみ『歌さがし 〜リクエストカバーアルバム〜』(2007年)
- SISTER KAYA『桜〜Complete Japanesque Reggae〜』(2007年)
- 伴都美子『VOICE 2〜cover lovers rock〜』(2008年3月5日)
- 中西保志『STANDARDS 3』(2008年)
- 茉奈 佳奈『ふたりうた3』(2010年1月1日)
- COLORFUL『桜色』(2011年2月9日)
- ジェイド『リヴァイブ』(2011年7月27日)
- クリス・ハート『Heart Song』(2013年6月5日)
- ダ・カーポ『ダ・カーポ40周年記念 とっておきの贈りもの』(2013年6月19日)
- 新妻聖子『LIVE MOMENTS』(2013年8月21日)
- 朝倉さや『マストアイテム』(2014年12月3日)
- 彩輝なお - 『麗人REIJIN -Season 2』(2016年1月6日発売)[8]
- 天童よしみ『VOICE』(2018年6月20日)
脚注[編集]
- ^ RIAJ 2012年12月度
- ^ RIAJ 2014年3月度
- ^ 森山直太朗が「さくら」のMV出演のオファーを容赦なく拒否した芸人を明かす
- ^ 【エンタがビタミン♪】森山直太朗「さくら(独唱)」のPV出演を断っていた、義兄の小木(おぎやはぎ)。
- ^ a b c d 「音楽ソフト、ヒットに新手法 タイアップより地道な活動重視」『日経産業新聞』2003年5月14日付、26頁。
- ^ a b “森山直太朗 新曲「さくら(二〇一九)」” (日本語). 森山直太朗. 2019年10月26日閲覧。
- ^ 森山直太朗、「さくら(二〇一九)」MV公開。16年前と同じワンカメ一発撮り&生歌唱
- ^ “涼風真世、壮一帆ら総勢12人の元宝塚トップスターが「男唄」をカバー!レコーディング風景をダイジェスト公開!”. シアタークリップ (2015年12月23日). 2015年12月25日閲覧。[リンク切れ]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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