愛は勝つ

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愛は勝つ
KANシングル
初出アルバム『野球選手が夢だった。
B面 それでもふられてしまう男
リリース
規格 8cmCD
カセットテープ
録音 1990年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
レーベル ポリドール
作詞・作曲 KAN
プロデュース KAN・西嶋貴丸
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(8週連続、オリコン
  • 1990年12月度・1991年1月度月間1位(オリコン)
  • 1991年度年間3位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング23位
  • KAN シングル 年表
    健全 安全 好青年
    (1990年)
    愛は勝つ
    (1990年)
    イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ/ときどき雲と話をしよう
    1991年
    野球選手が夢だった。 収録曲
    愛は勝つ
    (1)
    恋する2人の834km
    (2)
    テンプレートを表示

    愛は勝つ」(あいはかつ)は、1990年9月1日ポリドールから発売されたKANの8作目のシングル。1991年1月1日にはカセットテープでも発売された。

    概要[編集]

    元々、テレビ朝日系「クイズおもしろTV」エンディング曲として使われていたが、フジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌に起用されたことで人気を博し、ロングセラーとなる[2]

    オリコンでは8週連続1位、累計売上201.2万枚。

    翌年1991年に第22回日本歌謡大賞放送音楽プロデューサー連盟賞・第33回日本レコード大賞を受賞。

    第42回NHK紅白歌合戦に出場、モーツァルト没後200周年にかけ、自らモーツァルトに扮装し熱唱した。

    収録曲[編集]

    全曲 作詞・作曲:KAN

    1. 愛は勝つ

    (広東語:張學友、黎明——《壯志驕陽》)

    1. それでもふられてしまう男(やつ)
    2. 愛は勝つ(オリジナル・カラオケ)

    楽曲制作[編集]

    友人から恋愛相談を受けたKANは、「お前そりゃどう転んでもうまくいかないだろう」と思い、「せめて歌の中ではうまくいけばいいな」と、ビリー・ジョエルの「アップタウン・ガール」を意識して歌詞を書いた。曲が出来た時は「うまくいった」と思ったが、歌詞をつけたら曲のストレートでクリアな感じがぼやっとなった気がしたという[2]

    大ヒットに至る経緯[編集]

    当初は1990年7月発表アルバム『野球選手が夢だった。』収録曲の一曲に過ぎなかったが、開局から1年の大阪のFM局FM802が番組を問わず楽曲を流す「ヘビーローテーション楽曲」に選ばれたことを機に、同年9月1日にシングルとして発売される[2]

    フジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」のプロデューサー・小畑芳和は、番組で使う曲探しのため、CD・レコードを片っ端から聴いていて、これからはピアノを弾く男が来ると思っていたこと、信じれば必ず最後に愛は勝つというストレートな歌詞は、吉田拓郎フォークで叫んでいたのと通じるものがあると感じ番組のテーマ曲に起用した[2]

    フジテレビが『楽しくなければテレビじゃない』のキャッチコピーを掲げるなど勢いがありバブルで浮かれていた時代の中で力強く響き売上は爆発的に伸びた。

    楽曲構成[編集]

    変わらないリズムパターン、四分のピアノ、終始歌うコーラスなどは、KANが敬愛するアーティストの一人であるビリー・ジョエルの楽曲「アップタウン・ガール」を模倣している(因みにイントロ部分は同じくビリー・ジョエルの「愛する君に」(原題State of Grace)を思わせるものとなっている)。

    KANは、歌詞を書く前の楽曲の打合せでは「自分の才能が怖い」と発言するほど本楽曲を気に入っていた。歌詞は、レコーディングに入る前年に友人の男性から恋愛相談を受け、男性からの相談を聞く気になれず投げやりに「大丈夫、愛は勝つよ」と発言したことから発想。KANはこの曲のメロディーが気に入っていた分、歌詞をあまり複雑な内容にしたがらなかったため、抽象的な表現のみで構成している。しかし最初の歌詞「心配ないからね」が自分であまり気に入らず、本当は歌い始めを「ア」か「オ」にしたかったKANは、歌詞ができてからは自分の中でテンションが下がったと語っている。

    コーラスはイントロ以外の全ての小節に入っており、同じメロディでも歌詞の違いや転調があるため、通常よりもレコーディング量が多かった。そのため、レコーディング終了後、コーラス担当者からギャラを倍額請求されたエピソードがある。

    演奏をしながらのコーラスも困難なため、ツアーではサンプリング音源を使用する場合がほとんどである。

    カップリング[編集]

    シングルのカップリング曲「それでもふられてしまう男(やつ)」は、アルバム『野球選手が夢だった。』の制作初期にレコーディングされたが未収録となった。元々「GUINNESS」というタイトルだったが登録商標であったため却下、「愛は勝つ」に対する“洒落”として、このタイトルになった。

    エピソード[編集]

    この曲の替え歌として「愛はチキンカツ」「愛は勝海舟」「愛は桂三枝」といったバージョンが『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』の番組内で歌われていた。特に「愛はチキンカツ」は番組放送期間内に何度と無く登場しただけでなく、本人も『アタックヤング』(STVラジオ)の番組内[信頼性要検証]で「食べ物系の替え歌でこれだけ話題になったのは『ブルー・シャトウ』(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)以来」と発言するなど、お気に入りの一曲だった。これらの替え歌の歌詞は、フジテレビの美術プロデューサーである清水淳司が作詞した[3]

    スーパーファミコンのゲーム「スーパーマリオRPG」内の中ボスに「カン」というキャラクターがいるが、このキャラクターに「マロ」の【なにかんがえてるの】という技をかけアクションコマンドを成功させると「アイハカツ。」というメッセージが表示される。

    スピッツの2004年のシングル「正夢」の歌詞に「愛は必ず最後に勝つだろう」というフレーズがあり、CDのSpecial ThanksにもKANの名前がクレジットされている。

    スピッツの草野マサムネはKANの高校の後輩にあたる。

    その他[編集]

    1994年、高校の音楽教科書に掲載された[4]

    2002年には、三井住友海上自動車保険「MOST(モスト)」のCMソングとして使用された。

    2009年2月、自身初となるオーケストラアレンジを施し、NHK-BS2『あなたの街で 夢コンサート』にて東京フィルハーモニー交響楽団と共演した。

    2009年4月、三菱東京UFJ銀行「カードローン(バンクイック)」のCMソングで使用。

    2010年に日本ケンタッキー・フライド・チキンが受験シーズンに実施したキャンペーン・「『I和カツ』応援ソングプロジェクト」のテーマソングとなったが、これは同社のメニュー「和風チキンカツサンド」を験担ぎメニューとして曲名を掛けたものである。

    読売ジャイアンツ所属の大竹寛投手の2014年度シーズンからの登場曲。

    2016年8月27日、『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ放送網系列)のオープニング、KANの演奏と共に全出演者が歌って幕を開けた。

    2020年5月4日には、モーニング娘。'20を筆頭とするハロー!プロジェクト、および森高千里等が所属するアップフロントグループのアーティスト、およびタレント計121人が新型コロナウイルスと闘う全ての人を励ますため、自身を含む「愛は勝つ」をテレワークによるリモート動画で合唱する動画を制作し、同日YouTube上に公開された[5][6]

    カバー[編集]

    がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズによるカバーシングル[編集]

    愛は勝つ
    がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズシングル
    リリース
    規格 ダウンロード
    CD+DVD
    録音 2011年・日本の旗 日本
    ジャンル J-POP
    時間
    レーベル zetima/UP-FRONT WORKS
    作詞・作曲 KAN
    プロデュース たいせい
    チャート最高順位
    テンプレートを表示

    2011年4月9日アップフロントワークスから配信限定でリリース、同年6月22日に同アップフロントワークス(zetimaレーベル)からパッケージメディア(CD+DVD)としてリリース。

    日本のチャリティーユニット『がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズ』の楽曲。1990年9月1日に発売されたKANの『愛は勝つ』カバー曲。歌のレコーディングは、シャ乱Qたいせいがディレクションした。[14]

    イベント[編集]

    2011年4月9日、東日本大震災救援「がんばろうニッポン 愛は勝つ」〜From Yokohama with love〜と題したイベントが行われ、「愛は勝つ」も同イベント内で合唱された[15][16]

    2011年12月7日放送の『2011 FNS歌謡祭』(フジテレビ)トップバッターで披露[17]

    参加アーティスト[編集]

    (50音順)

    主旨賛同アーティスト(レコーディング未参加)[編集]

    シングルCD収録曲[編集]

    1. 愛は勝つ
      (作詞・作曲:KAN 編曲:KAN、矢代恒彦)
    2. 愛は勝つ(Instrumental)

    シングルDVD収録曲[編集]

    1. 愛は勝つ(がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズ PVバージョン)
    2. メイキング映像、イベントドキュメント
      2011年4月9日、山下公園でのイベント風景

    演奏メンバー[編集]

    • ドラムス:清水淳
    • ギター:中野豊
    • ベース:西嶋正巳
    • キーボード:矢代恒彦

    以上4名は、KANのツアーサポートメンバー。[14]

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 全131名中、田中義剛めんこい内村はスケジュールの都合により収録不参加。
    2. ^ この楽曲のレコーディングに参加した当時のメンバーは、矢島舞美中島早貴鈴木愛理岡井千聖萩原舞
    3. ^ この楽曲のレコーディングに参加した当時のメンバーは、和田彩花前田憂佳福田花音小川紗季
    4. ^ この楽曲のレコーディングに参加した当時のメンバーは清水佐紀嗣永桃子徳永千奈美須藤茉麻夏焼雅熊井友理奈菅谷梨沙子
    5. ^ この楽曲のレコーディングに参加した当時のメンバーは高橋愛新垣里沙道重さゆみ田中れいな光井愛佳譜久村聖生田衣梨奈鞘師里保鈴木香音

    出典[編集]

    1. ^ RIAJ 2015年2月度
    2. ^ a b c d 木村尚貴 (2016年5月21日). “(もういちど流行歌)「愛は勝つ」KAN バブル崩壊の足音とともに”. 朝日新聞 be on Saturday (朝日新聞デジタル). オリジナルの2017年5月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170504100257/http://www.asahi.com/articles/DA3S12364779.html 2017年5月4日閲覧。 
    3. ^ 愛はチキンカツ - ウェイバックマシン(2007年9月21日アーカイブ分) 清水P(映像企画P)は見た!
    4. ^ 『歌い継がれる名曲案内 音楽教科書掲載作品10000』日本アソシエイツ、2011年、200頁。ISBN 978-4816922916
    5. ^ “森高千里ら121人「愛は勝つ」リモート合唱 コロナ禍で戦う全ての人にエールを”. スポニチアネックス (スポーツニッポン). (2020年5月5日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/05/05/kiji/20200505s00041000039000c.html 2020年5月5日閲覧。 
    6. ^ アップフロントグループ テレワーク合唱「愛は勝つ」「泣いていいよ」「負けないで」(アップフロントチャンネル) - YouTube
    7. ^ がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズ「愛は勝つ」のPVが公開- BARKS、2011年4月7日
    8. ^ がんばろうニッポン 愛は勝つ CD+DVDパッケージで発売! - アップフロントプロモーション, 2011年5月14日閲覧
    9. ^ “山崎育三郎カバーアルバムに「女々しくて」「モーツァルト!」劇中歌など11曲”. ステージナタリー. (2016年6月22日). http://natalie.mu/stage/news/191709 2016年6月22日閲覧。 
    10. ^ “KAN「愛は勝つ」の女性カバーはなぜ胸を打つ? 日本財団CMソングに賛辞が集まる理由”. リアルサウンド (株式会社blueprint). (2017年11月25日). https://realsound.jp/2017/11/post-132019.html 2019年6月12日閲覧。 
    11. ^ BakuFurukawaのツイート(1108584280689541120)
    12. ^ がんばろうニッポン 愛は勝つ CD+DVDパッケージで発売!(アップフロントエージェンシー)”. 2015年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月11日閲覧。
    13. ^ がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズのCDシングルランキング、がんばろうニッポン 愛は勝つ シンガーズのプロフィールならオリコン芸能人事典-ORICON STYLE
    14. ^ a b KANオフイシャルウェブサイト「金曜コラム」No.306「ご賛同いただければ」より
    15. ^ モー娘。:東日本大震災募金活動に元メンバー勢ぞろい(MANTANWEB(まんたんウェブ))”. 毎日新聞社 (2011年4月8日). 2011年5月14日閲覧。
    16. ^ 森高千里「心ひとつに」必ず最後に愛は勝つ(デイリースポーツ)”. 神戸新聞社 (2011年4月10日). 2011年5月14日閲覧。
    17. ^ 2011FNS歌謡祭”. フジテレビ (2011年12月7日). 2014年10月19日閲覧。

    外部リンク[編集]