熱闘甲子園
熱闘甲子園 | |
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ジャンル | スポーツ番組 |
出演者 |
長島三奈 栗山英樹 川上ジュリア(2011年) |
オープニング | JURIAN BEAT CRISIS「ずっとここから」(2011年) |
製作 | |
制作 | 朝日放送・テレビ朝日 |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1981年8月 - |
放送時間 | 月曜 - 金曜 23:10 - 23:40 土曜 - 日曜 23:00 - 23:30 |
熱闘甲子園 (ABC) |
『熱闘甲子園』(ねっとうこうしえん)は、全国高等学校野球選手権大会期間中にテレビ朝日系列局で放送される同大会のダイジェスト番組である。朝日放送(ABCテレビ)とテレビ朝日の共同製作。2006年からはハイビジョン制作ならびに番組連動データ放送が取り入れられ、2007年からステレオ音声で放送されている。現在の冠スポンサーはコカ・コーラで、同社はアクエリアスのブランド名で行なっている。
概要
ABCが腸捻転解消でANNに加盟した1975年、当時の最終版全国ニュース『ANNニュースファイナル』終了後の深夜枠で20 - 30分程度のハイライト番組『高校野球ハイライト』が制作されるようになった。『ハイライト』はABCを発局としてNET→テレビ朝日などで放送されていた。
1979年の第61回大会決勝戦翌日に『水曜スペシャル』枠で「熱闘!甲子園」として単発ながらこの大会のダイジェスト番組を全国放送[1]したところ反響が大きかったため、1981年から大会期間中の平日は21:00、週末は23:00(その後、1982年から平日は22:00に繰り下げ[2])から30分枠で「熱闘甲子園・高校野球ハイライト」と銘打って連日放送されるようになり、朝日放送のスポーツ担当アナウンサーらをキャスターに据えその日の熱戦を振り返った。
上記の単発特番および本番組はそれまでのハイライト番組と異なり、試合内容よりも試合に関わる選手たちの人間ドラマに重きを置いた番組になったため、ABCでの中継映像以外に番組独自のカメラから撮影した画像も随所に盛り込んで(バックスクリーン側から打球の行方を追う「ホームランカメラ」[3]やネット裏最前列から選手の表情をクローズアップしたカメラなど)、実況の音声[4]や球場の歓声を被せるという構成になっている。
番組開始当初は粗編集の映像にキャスターがアドリブでコメントを入れるというエピソードもあった。この番組構成にはキー局やスポンサーからも異論があったが、視聴者には好評で、その後NHKの高校野球のニュース映像も独自映像(こちらはネット裏記者席付近より打球の行方をクローズアップする)プラス実況音声、キー局のテレビ朝日のプロ野球のニュース映像(主に外野スタンドに据えつけたクレーンカメラで打球の行方をクローズアップ)という風に他局にも影響を及ぼすことになる。
1990年以降は、平日については大会の前半は『ニュースステーション(Nステ)』がフルスペックで放送された後の23:20から、後半は23:00からの放送となった。
なお、これ以来『Nステ』→『報道ステーション(報ステ)』のスポーツニュースコーナーでは高校野球に関しては結果のみ簡潔に伝え、キャスターが「この後の熱闘甲子園をご覧ください」と締めるのが通例となっている。
1993年からキャスターを廃し、この頃より大物選手への密着、試合に関わるすべての人間への特集(いわゆる「企画もの」「感動もの」)などに軸足を置いた番組になった(後述のとおりかつての番組ファンはこの点に批判的である)。1996年と1997年には日替わりで出演者を代えて番組を進行していた(1996年は各界の高校野球ファン、1997年は女性アイドルタレントが日替わり出演した)。この流れで、2000年代にもタレントがナレーターを務めた(#ナレーター参照)。
以前はオープニング(OP)はその日注目の1試合のハイライト映像のあとテーマソングとともに当日の試合組み合わせの字幕だけを、エンディング(ED)はその日までに敗れ去った学校や選手たち、または翌日以降登場する注目の学校や選手たちをピックアップした映像をバックにテーマソングが流れた後翌日の試合組み合わせの字幕だけ出していた。
近年はOPはその日の各試合の注目選手やハイライト映像ならびに特集の内容、EDは翌日の試合の中から注目される1試合にスポットを当て、その注目の学校や選手をピックアップした予告編の映像が放送されてきた。
1998年からは長島三奈(テレビ朝日スポーツ局記者→同社嘱託)が進行を担当するようになる。ただし、2000年には三奈がテレビ朝日を一旦退社・充電中だったため、フィギュアスケート選手の八木沼純子が担当した。また、2000年からは『ニュースステーション』が21:54スタートになったことで、大会後半の繰上げスタートが無くなり、平日は23:10スタートになる。
2006年には、土・日曜の放送でスタジオにゲストを招いた。
2009年の放送では、元プロ野球選手から初めて、栗山英樹を司会者に起用(詳細は後述)。以下のように、番組構成の一部を変更している。
- 放送日に実施された試合のダイジェストVTRが明けるたびに、その試合のランニングスコア、出場したバッテリー(投手・捕手名)、本塁打を放った選手名、対戦校の記録に関する情報を表示した画面を挿入。ナレーションも付けているが、勝利投手・敗戦投手は表示されない。
- 栗山による解説コーナーとして、『栗山英樹の「今日の熱闘」』を新設。放送日に実施された全試合から、栗山自身が注目した1つのプレーや選手を掘り下げて紹介する。
- VTR取材コーナーとして、『夏跡(なつあと)』を新設。放送日に実施された試合で敗れた出場校のうち、1校の選手や関係者の奮闘ぶりを取り上げる[5]。なお、準決勝の8月23日は、前日まで取り上げられた選手たちが甲子園への想いを綴った手紙が紹介される。
2010年には放送開始30周年を記念して、番組タイトルを『熱闘甲子園30th』として放送する。番組構成は、2009年の下の2つが継続される。
現在は、CS放送スカイ・A sports+でも、地上波放送後の翌朝に時差放送している。2008年の放送時間は7:45 - 8:15である(稀に前日のプロ野球中継や高校野球完全録画中継の延長により放送時間変更の場合がある。年末にはその年の分をまとめて再放送する)。
番組のキャッチコピーにも「昼間の熱気をゴールデンタイムに」や「真昼の感動を夜再び」、「今夜(放送開始時間)感動と興奮が蘇る」(これらは初期のもの)、そして2007年から2009年は「あしたのヒーロー、本日誕生。」、2010年は「伝説は、つづく。」が使われるようになった。
歴代提供スポンサー
- ※松下電器提供時代は、佐々木信也のホームビデオカメラ撮影による「甲子園ナイスキャッチ」や沢田研二による高校野球を題材とした詩の朗読などのオリジナルCMが放送された。
- ※1987年は松下電器、コカ・コーラ共同提供。コカ・コーラ一社提供となった1989年以降は、「コカ・コーラ サマースペシャル」のサブタイトルがつく。
- 協賛クレジット読みとしては過去に「さわやかなスポーツのシーンにコカコーラ」、「人と人を潤すコカコーラ」などがあり、オープニングでは氷の入ったグラスにコカ・コーラを注ぐイメージのフィルム映像が放送されていた。
- ※2003年は諸事情により複数社提供(コカ・コーラが筆頭)だったため、サブタイトルは単なる「サマースペシャル」で、上記イメージ映像は不使用だった。
- ※2007年はコカ・コーラ単独提供は不変だが、高校スポーツにはコカ・コーラよりそちらの方がふさわしいという意向からかスポーツドリンクの「アクエリアス」(CMモデルは甲子園経験者の松坂大輔)の冠を頂いて「アクエリアスサマースペシャル」となる(CMは当然コカ・コーラ、ジョージアなど他商品も放送)。その為、協賛クレジットアナウンスも「この番組はみんなの最高のプレーを応援する、進化した水分補給・アクエリアスの提供でお送りします(しました)」(クレジット読みは藤崎健一郎、2008年 - 2010年も同じ)となっている。以後協賛クレジット読みとキャッチコピーは以下のとおり。
- 2008年は前年に同じで「アクエリアスサマースペシャル」。協賛クレジットアナウンスは「ALL FOR JOY。全ては沸きあがる喜びのために。この番組はアクエリアスの提供でお送りします(しました)」
- 2009年のサブタイトルは松坂、石川遼など人気スポーツ選手を起用した同名のプロモーションに合わせ「アクエリアスヒーローズスペシャル」に。
- 2010年は同年の商品キャンペーンコピー「僕にはできる。」にちなみ「僕にはできる。アクエリアス・サマースペシャル」(サマースペシャルの副題は2年ぶりに復活)となった。協賛クレジットアナウンスは「僕にはできる。この番組は球児の可能性を応援するアクエリアスの提供でお送りします(しました)」
- 2010年は放送30周年に当たるので、アクエリアスのインフォマーシャルを兼ねた、30周年の名勝負・名選手集のコーナーが放送されているが、この箇所はスカイ・Aでの時差放送でもカットされずそのまま放送されている。
- ※地上波放送ではカウキャッチャー・ヒッチハイクの各CMが入り(2003年の複数社提供時にはカウキャッチャー・ヒッチハイク各CMのオンエアは無く、複数社スポンサーに合わせたCMが流されていた)、2006年は穴吹工務店・マンダム・ミズノ・大和ハウス工業・P&Gの企業が交代でオンエアしていた。2004年・2005年は尾崎商事(カンコー学生服)・テス・エンジニアリング・SHARP・ノーリツ等の企業のCMがオンエアされていた。また、2003年の複数社提供制ではレダセントラル(現・レダ)が毎日提供し、最終日では永谷園と小林製薬も提供した。2002年までは伊藤ハムと武田薬品が連日交互にCMを流していた。
- ※スカイ・Aスポーツプラスで放送する場合も、原則としては冠協賛者・コカコーラ(アクエリアス)のクレジットタイトル・CMが放送されていたが、2008年度からは諸事情により差し替えられている(2009年度までわかさ生活1社提供で2010年度はパーティシペーションスポット。そのため、地上波版で最後に流れる長島三奈らによる「熱闘甲子園、また明日!」の挨拶=放送当日の生放送(または撮って出し)による=も、甲子園球場をバックに右下隅に「熱闘甲子園 END」の表示に差し替えとなっている)。カウキャッチャー・ヒッチハイクのスポンサーに関しても差し替えになる。また年末アンコールの時はコカコーラ・わかさ生活の協賛ではないので、CMは全編パーティシペーションスポットに差し替えられる。しかしながら、「アクエリアス」のロゴはそのまま編集せず放送されている。
- ※番組自体はハイビジョン制作だが提供クレジット表示については、4:3画面での制作になっているため地上デジタル放送では画面の左右にサイドパネルをつけて放送している。
- ※2011年4月から、フジテレビで毎週土曜 23:10 - 23:55にて、日本コカ・コーラ筆頭スポンサーの『ピカルの定理』が開始したことに伴い、毎週土曜の同時間帯に日本コカ・コーラ筆頭提供番組が競合することとなった。
歴代出演者
(注)
- ◆マークの出演者は、テレビ朝日からの派遣出演者。
- ナレーターの項の※マークの出演者は、前述したように1993年 - 1995年はスタジオ司会者を特に設けなかったため、それに代わる役割を担当した。
- 一部アナウンサーではない人物も含まれている。
司会者
- 安部憲幸(1981年)
- 中村哲夫(1982年 - 1986年)
- 江森陽弘(1987年)
- 太田元治(1987年 - 1988年)
- ◆森下桂吉(1988年 テレビ朝日からの派遣第1号)
- ◆朝岡聡(1989年)
- 伊藤史隆(1989年 - 1991年)
- 田中雅子(1990年)
- 安陪利美(1990年 当時九州朝日放送アナウンサー)
- 諸江みなこ(1991年)
- 芦沢誠(1991年 - 1992年)
- 勝恵子(1992年)
- ◆長島三奈(1998年 - 1999年、2001年 - )
- 八木沼純子、保坂和拓(2000年)
- 小泉孝太郎(2008年)※「熱闘!高校野球ナビゲーター」として12回出演予定(実際の出演回数は不明)
- 栗山英樹(2009年 - 2011年)※「熱闘!高校野球ナビゲーター」
- 元プロ野球選手から初めての起用。放送時点で日本高等学校野球連盟が定めるアマチュア資格を満たしていないが、地方大会の開催を前に、同連盟から高校球児への直接取材を特別に認められていた(日本学生野球憲章第10条の特例措置)[6]。
- 川上ジュリア(2011年)※「熱闘!高校野球マネージャー」同じ高校生(シンガーソングライター)として、高校野球を盛り上げるマスコット的な人物
1996年、1997年の日替わりキャスター
1996年
- 美木良介(8月8、19 - 21日。番組宣伝も務める)
- 内海光司(8月9日)
- 長谷川初範(8月10 - 12日)
- 中井美穂(8月13 - 15日。番宣も務める)
- 近藤真彦(8月16日)
- 石原良純(8月17、18日)
1997年
- 佐藤藍子(8月8日)
- 鈴木紗理奈(8月9日)
- 菊池万理江(8月10日)
- 村田和美(8月11、12日)
- 林あさ美(8月13、14日)
- 松尾れい子(8月15、16日)
- 宝積有香(8月17、18日)
- 岩崎ひろみ(8月19日)
- 酒井美紀(8月20日)
- 持田真樹(8月21日)
ナレーター
- 保坂和拓(1992年、1998年 - 2000年、2000年は司会兼任)
- 中里雅子(1993年 ※)
- 中邨雄二(1993年、1997年)
- ◆田原浩史(1993年)
- 皆口裕子(1994年、1995年 ※)
- 武周雄(1994年)
- ◆角澤照治(1994年)
- 楠淳生(1995年)
- ◆国吉伸洋(1995年)
- 和沙哲郎(1996年)
- ◆真鍋由(1996年)
- ◆中山貴雄(1997年)
- ◆川島淳(1998年、1999年)
- ◆進藤潤耶(2000年、2007年)
- 清水次郎(2001年、2002年)
- ◆古澤琢(2001年)
- ◆櫻井健介(2002年)
- 柊瑠美(2002年)
- 長嶋賢一朗(2003年 - 2005年)
- ◆清水俊輔(2003年 - 2006年)
- 三倉茉奈・佳奈(2004年)[7]
- 藤崎健一郎(2006年 - )
- ◆大西洋平(2008年 - 2010年)[8]
- ◆加藤泰平(2011年)
歴代ネット局
★:ネット局(現ANN24局ネット)、一部の放送局は時差ネット。 その他の放送局は、ネットしないものの、VTRの取材協力に参加している局も含む(ただし、1981年以降)。
(以上共同制作局)
- 北海道テレビ★(制作協力局)
- 青森放送 → 青森朝日放送★
- IBC岩手放送(旧商号・岩手放送) → 岩手朝日テレビ★
- 東日本放送★
- 秋田放送 → 秋田朝日放送★
- 山形放送 → 山形テレビ★
- 福島中央テレビ → 福島放送★
- 山梨放送 → テレビ山梨
- 新潟総合テレビ → 新潟テレビ21★
- 信越放送 → テレビ信州→長野朝日放送(abn)★(abnは制作協力局)
- 静岡朝日テレビ(旧商号・静岡県民放送)★(制作協力局)
- 北日本放送 → 富山テレビ
- 北陸放送 → 北陸朝日放送★
- 福井放送
- 名古屋テレビ(旧商号・名古屋放送)★(制作協力局)
- びわ湖放送
- 京都放送(KBS京都、旧商号・近畿放送)
- サンテレビ
- 奈良テレビ
- テレビ和歌山
- 日本海テレビ → 山陰放送
- 広島ホームテレビ★(制作協力局)
- 山口放送 → 山口朝日放送★
- 四国放送
- 瀬戸内海放送★(制作協力局)
- 南海放送 → 愛媛朝日テレビ★
- 高知放送 → テレビ高知
- 九州朝日放送★(制作協力局)
- 長崎放送 → 長崎文化放送★
- 熊本放送 → 熊本朝日放送★
- 大分放送 → 大分朝日放送★
- 宮崎放送
- 鹿児島テレビ → 鹿児島放送★
- 琉球放送 → 琉球朝日放送★[9]
歴代テーマソング
- ※OPとEDの両方担当のアーティストは1人(1組)のみ掲載。
- ※2003年よりOPはABC夏の高校野球統一テーマソング。2006年よりEDは最終日のみ使用(スタッフクレジットのゾーンが事実上無くなったため)。
- 1981 - 1988年「君よ八月に熱くなれ」:大阪府立淀川工業高等学校(現、大阪府立淀川工科高等学校)吹奏楽部[10]
- 1989年「タンホイザー行進曲」[11]
- 1990年「金網ごしのBlue Sky」(OP・ED):大塚純子
- 1991・1992年「Precious Summer」(OP)「Tomorrow」(ED):浜田麻里
- 1993年「明日への卒業」(OP)「いつかまた会える」(ED):石川よしひろ[12]
- 1994年「傷だらけのhero」(OP)「夏よありがとう」(ED):TUBE
- 1995年「YES」(OP)「Sail Away」(ED):鈴里真帆
- 1996年「幻の夏」(OP)「絆」(ED):本田修司
- 1997年「Dear...」(OP・ED):TSUNAMI
- 1998年「ココロのままに」(OP):エレファントカシマシ[13]、「百万の言葉より」(ED):安藤秀樹
- 1999年「Yheei!」(OP):TUBE、「セピアの日」(ED):皆谷尚美
- 2000年「荒ぶる胸のシンバル鳴らせ」(OP):渡辺美里、「手の中の青春〜ミレニアム・ヴァージョン〜」(ED):西浦達雄
- 2001年「FLY」(OP・ED):真心ブラザーズ
- 2002年「終わらない夏」(OP)「8月の風」(ED):我那覇美奈
- 2003年「SUMMER BOY」(OP):藤井フミヤ、「夏の終わり」(ED):森山直太朗
- 2004年「glory colors 〜風のトビラ〜」(OP):ZONE、「誓い」(ED):BEGIN
- 2005年「奇跡」(OP)「夏陰〜なつかげ〜」(ED):スガシカオ
- 2006年「スフィアの羽根」(OP)「奏(かなで)」(最終日ED):スキマスイッチ
- 2007年「両方 For You」(OP)「ええねん」(最終日ED):ウルフルズ[14]
- 2008年「夏はこれからだ!」(OP):福耳、「虹が消えた日」(最終日ED):秦基博
- 2009年「Halation」(OP・最終日ED):秦基博[15]
- 2010年「あとひとつ」(OP・最終日ED):FUNKY MONKEY BABYS
- 2011年「ずっとここから」:JURIAN BEAT CRISIS[16]
その他
- 第1回放送である1981年は、脚本家の佐々木守が番組の総合構成を担当した。また、1990年から1992年までの3年間は映画監督の林海象が主宰する映像プロダクション「映像探偵社」が制作協力に携わっていた。
- テーマ曲が「君よ八月に熱くなれ」の時代(1980年代末)には、ハイライト内(特に敗れ去った球児を映し出すシーン)でBGMに岡村孝子の「夢をあきらめないで」が使われることがあった。
- 1993年以降、各出場校が勝ち上がった2戦目以降の試合前に甲子園球場のスコアボードに「熱闘甲子園」提供(主催:朝日新聞社、日本高等学校野球連盟と共に表示)として、各校の前の試合のハイライト映像を流している。ただし、番組独自のカメラ映像ではなく中継映像を実況付きで流す。なお、春のセンバツでは先の試合のクレジット付きで、NHKの試合映像のハイライトを実況もナレーションも無しで流す。
- 岩国(山口)は、「自分達は普通の高校生だから」という部の方針により、初出場した2000年以降から、4度全ての当番組の取材を断わっている。岩国以外にも「個人が注目されることによりチームワークが乱れる恐れがある」などの理由で取材に消極的な学校がある。
関連番組
- 1977年、夏季編成の13回シリーズ(7月 - 9月 毎週土曜日22:30 - 23:00)でドキュメンタリー映画『あゝ甲子園』(ABC)が放送された。夏の甲子園の地方大会や本大会を通して様々な人間模様を伝えたというもので、この番組で後に試合中継のテーマソングとして長らく歌われるようになる「君よ八月に熱くなれ」、「真っ赤な風」(歌:高岡健二→堤大二郎、作詞:阿久悠、作曲:中田喜直)が初登場した(前述のとおり「君よ八月に熱くなれ」は、この番組開始当初からしばらく、大阪府立淀川工業高等学校(現、大阪府立淀川工科高等学校)吹奏楽部の演奏によりタイトルテーマバックに使用された。また、「君よ八月に熱くなれ」は、本大会の中継試合オープニング曲として使われなくなった後、2000年代にこの番組用の使用曲としてリメイクされ、様々な歌手(女性中心)によって歌われている)。
- また、全大会日程終了後に当番組の総集編をベースとした特別番組が組まれる。当初は年末に「思い出甲子園」(その後、「高校野球年末スペシャル」)という題名で、その年の甲子園を沸かせた選手の試合の様子と、その後日談の取材(年度によってはスタジオでの座談会になったときもある)を交えたもので放送されていたが、2008年は放送が無かった。しかし、2009年は「高校野球SPECIAL 夏ものがたり」と題して、8月の大会終了直後に放送。また、例年通りに年末にも「夏の贈りもの 〜高校野球年末スペシャル〜」と題して放送される(2番組は異内容)。
- 2010年は、大会直前の4日間、「熱闘ファンキーモンキーベイビーズの夏」という5分間の特別番組が放送される(ABCのみ)。そして、大会終了直後には「高校野球スペシャル 島人の夢かなう」と題して放送される。
CD作品
- 2002年と2010年には、同番組のオープニングテーマソング・エンディングテーマソング、もしくはABC夏の高校野球統一テーマソングを集めたCDがそれぞれ発売される。
- 2002年「一番熱かった夏 〜熱闘甲子園の歌〜」(発売元:エピックレコードジャパン)
- 2010年「熱闘甲子園のうた 〜夏の高校野球応援ソング〜」(発売元:アリオラジャパン)
DVD作品
- 2007年・89回大会から毎年同番組の全放送がノーカット収録されたDVDが刊行されている。
- 2007年「熱闘甲子園2007〜49の感動ストーリー、全試合収録!〜」。2枚組6090円 制作・発売元:朝日放送・テレビ朝日。販売元:JVCエンタテインメント・ビクターエンタテインメント 当番組が開始以来初めてDVDソフト化される。
- 2008年(90回記念大会)「熱闘甲子園2008〜90回記念大会 全54試合完全収録」(2枚組。製作・発売元・販売元は前述に同じ)
- 2009年(91回大会)「熱闘甲子園2009 全48試合完全収録」(2枚組。製作・発売元は前述に同じ。販売元はポニーキャニオンに変更)
- 2010年(92回大会)「熱闘甲子園2010 全48試合完全収録」(2枚組。製作・発売元・販売元は前述に同じ)
- また、2009年の大会を前に、ポニーキャニオン販売(製作・発売元は前述に同じ)により、「熱闘甲子園 最強伝説」という題名でシリーズDVDが刊行される。
- 第1弾「やまびこ打線から最強コンビへ」(2009年刊行) 1982年 - 1985年の中から、全盛期のPL学園、池田、早稲田実などの試合を中心とした37試合の映像を、当時の実況・ダイジェストのナレーション入り(ただし、映像の保存状態の良くない一部の試合については新たに編集・録音=リマスターリングしている)で完全再現している。
- 第2弾「奇跡のバックホームから平成の怪物へ」(2010年刊行) 1996年、松山商を延長戦の末に優勝へと導いた「奇跡のバックホーム」(対・熊本工戦)や、1998年、春夏連続優勝を果たした横浜・松坂大輔投手の好投ぶりなどにスポットを当てており、やはり当時の実況・ダイジェストナレーション入りで完全に収録している。
- 第3弾「『北の王者』誕生、そして『ハンカチ世代』へ」(2011年刊行) 東北高等学校・ダルビッシュ有、駒澤大学附属苫小牧高等学校・田中将大を初めとした北海道・東北地方勢の活躍、さらに2006年の決勝戦・駒大苫小牧対早稲田大学(田中vs斎藤佑樹)の再試合の死闘などを当時の実況・ナレーションで収録
放送時間に関して
- 2004年8月17日開催分は、アテネ五輪中継のため、8月18日早朝5:05の放送に繰り下げられた(当初は4:30だったが、更に競技の展開によって繰り下げられた。この時のメイン競技は硬式野球の日本戦だった)。冒頭35秒間放送事故があった。
- 2006年の水曜日開催分は、8月9日は23:30に、8月16日は23:40(当初は8月9日と同じ時間を予定していたが、「サッカー・AFCアジアカップ最終予選」での試合展開による延長により変更)に放送された。
- 2006年の決勝戦(駒大苫小牧 対 早稲田実)で37年ぶりの決勝戦再試合のため、同年8月21日熱闘甲子園では初の決勝戦再試合分放送となった。
- 2007年は準決勝の8月21日までは当初の日程どおりだったが、22日決勝戦だけは23:46 - 0:16に放送された。これはサッカー日本代表のA代表・五輪代表の試合が2試合連続生放送とその後に「世界競泳2007」を放送されたための処置。
- 2008年には同じ時期に行われる「北京オリンピック」の影響で、例年より早い8月2日23:00の放送で始まる。しかし、大会期間中に北京オリンピックの競技中継やデイリーハイライトの放送などにより数回放送時間変更があった。
- 2008年8月11日は北京オリンピックデイリーハイライトのため、24:10 - 24:40、8月12日は北京オリンピック男子バレー中継延長のため25:45 - 26:15に放送された。その日の視聴率は関東地区で4.7%と4.8%。
- その後も2008年8月13日は24:10 - 24:40(デイリーハイライトのため)、8月17日の準決勝は24:30 - 25:00(北京オリンピック前半戦ハイライトと陸上競技生中継のため)、8月18日の決勝戦も25:00 - 25:30(バレーボール男子・予選最終戦の生中継のため)と、放送時間が変更された。度重なる時間変更の影響で視聴率が過去最低記録を更新してしまった日も多かった(特に北京オリンピック開幕以降)。
- 2010年は深夜にスポーツ中継が無かったこと、大会が行われた近畿地方が晴天に恵まれたことで、5年ぶりに1日も時間変更なく予定通りに放送された。2011年も当初の予定通りに放送。
雨天中止になった時の対応
- 以前は全試合雨天中止の場合でも放送は行われていたが、1989年以降は全試合中止の場合(試合は行われたがノーゲームで1試合も成立しなかった場合も)は放送も中止されることになっている(以降の番組は30分繰り上げて放送)。
- 実際1988年8月13日(土曜日)は雨天のため全試合中止となったため、大会序盤のハイライトシーンを中心に、ゲストの永島敏行(俳優)の高校野球のエピソード披露などを放映したという。
- 2009年には8月9日に開催される予定の2日目が、9日・10日と2度も雨天順延(実際には第1試合・如水館対高知の試合が予定通り開催されたが、その後豪雨のためノーゲーム=9日は3回、10日は5回のそれぞれ攻撃途中での打ち切りで開催不成立)となったため、番組開始以後初めての2日間連続休止となってしまった。
- 「以降の番組繰り上げ」を認識していない後番組の視聴者が番組を見逃すという事も起こっている。実際、1999年8月11日に雨天中止で放送休止となった際、北海道テレビにて『水曜どうでしょう』を見逃したという視聴者が多数おり、後日該当回の再放送を行ったという事例もある。詳細は「水曜どうでしょうの企画_(日本国内)#だるま屋ウィリー事件」を参照
- 決勝以外で日程によって1試合しか放送されない場合は、敗れた球児たちのドキュメントを放送している。
関連項目
脚注
- ^ 1980年にも8月21日(木曜日)に放送した。本来ならこの日が決勝戦となるはずが、雨天中止となった日程の都合上準決勝の日であった。
- ^ 1984年・1985年放送回は当時、月曜日に「月曜ワイド劇場」があったため、21:00からの放送だった。
- ^ バックスクリーンの右中間寄りに設営。いわゆる外野席のカメラが解禁された1978年ごろから1994年まで中継本編のメイン映像もここから撮影していたが、1995年以後メインのカメラはバックスクリーンの左中間寄り(プロ野球と同じ箇所)になった。ただし、中継本編でもスロー再生などで再現する場合にこのホームランカメラのフィルムを出す場合がある。なお、外野カメラ解禁までは内野席(バックネット裏、1塁側)からの映像が主であった。
- ^ ABC・BS朝日・スカイ・Aスポーツプラスでの中継で使われるもの。中継では出演するゲスト解説者のコメントは殆ど放送されずに、大半はアナウンサーによる解説だけである。
- ^ 8月16日の放送では、ヤクルトスワローズの選手時代に栗山のチームメートであった古田敦也が、阪神甲子園球場で栗山・長嶋三奈とともに当日の高校野球を観戦する模様を紹介。古田にとっては、高校時代以来の経験であったという(放送中のコメントより)。
- ^ 高野連、元プロ栗山英樹さんの取材に特例許可 - 読売新聞 2009年8月12日閲覧。
- ^ 三倉姉妹は、毎日放送『みんなの甲子園』でも2004年から2009年までMCを担当していた。
- ^ 高校時代の2002年に、NHK杯全国高校放送コンテスト朗読部門の兵庫県大会上位入賞者として、第84回全国高等学校野球選手権大会の開会式で司会を務めた(司会起用決定後に行われた全国大会では優勝し、文部科学大臣賞を受賞)。
- ^ 高校野球の中継担当は琉球朝日放送だが、発注は琉球放送となっている。これは琉球朝日放送が琉球放送に技術協力を依頼しているためである。
- ^ 番組宣伝には別のバージョンを使用。
- ^ 番宣は引き続き「君よ八月に熱くなれ」。
- ^ 「明日への卒業」は同時期に放送されていた系列局・広島ホームテレビのローカル番組『たわわのTARZAN』でもオープニングテーマ曲として使われていた。
- ^ 番宣は「はじまりは今」を使用。
- ^ 「ええねん」は当時の裏番組の一つのテーマ曲になっていた。
- ^ 最終日EDでは、曲の途中で別バージョン(アコースティックバージョン)を入れる試みがあった。なお、『速報!甲子園への道』の最終日EDは、すべて別バージョンだった。
- ^ シンガーソングライター・川上ジュリアによるソロプロジェクト名。ただし、本番組およびテレビ中継のオープニングでは「川上ジュリア」と表記。
外部リンク
- 熱闘甲子園(朝日放送公式サイト 期間限定公開)
- テレビ朝日第92回全国高校野球選手権大会(テレビ朝日公式サイト 期間限定公開)
- ファン作成の熱闘甲子園ヒストリー(表紙)
朝日放送・テレビ朝日共同制作 全国高校野球選手権大会中継のダイジェスト番組 | ||
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熱闘甲子園
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