バックスクリーン

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阪神甲子園球場のバックスクリーン(2007年時)
東京ドームのバックスクリーン(2007年、広告表示時)

バックスクリーンは、野球試合において、打者捕手球審などが投手の投げる球を視認しやすいように、野球場の中堅後方に設置されている領域のことである。日本ではその上部にスコアボードが設置されている場合が多い。

概要[編集]

色は阪神甲子園球場西武ドームでは濃緑色、千葉マリンスタジアムでは黒、ナゴヤドームでは濃紺(中日ドラゴンズのチームカラーである)など球場によって様々だが、いずれにしても視認性を高めるために余計な文字等は一切書かれておらず、本塁方向から見れば単色の壁のように見えるようになっていることが特徴である。ドーム球場では他のスポーツ、コンサートなどに利用する目的から中堅付近にも座席が設置されているところがあるが、野球で使用する際は中堅付近には観客が立入りできないようにしている。日本では札幌ドーム、ナゴヤドーム、京セラドーム大阪福岡 ヤフオク!ドームがこれに該当する。なおヤフオク!ドームはバックスクリーン相当箇所の座席は黒幕で隠している。大阪ドームも開設当初は同様であった。現在大阪・ナゴヤの両ドームはバックスクリーンの箇所だけ濃い青色にして、青緑色のほかの外野席と区分けしている。札幌ドームは座席の色を黒に統一して区分けをしていない。

また、西武ドーム球場は屋外球場(西武ライオンズ球場)の時代から、上下スライド(劇場の緞帳とほぼ同じ)のバックスクリーンを使っている。通常は下ろした状態だが、試合前後にはスクリーンを上げて打撃練習用ケージなどの機材を出し入れする他、コンサート・イベントの際には展示物や大道具の搬入・搬出にも使われている。

日本ではスコアボードを中堅後方に設置するのが主流で、スコアボード棟の下側の壁面をバックスクリーンとすることが多い。そのため一般にスコアボードを含めてバックスクリーンと称されることもあるが、本来は別のものである。外野スタンドをあまり使わないような球場の場合、阪神鳴尾浜球場のようにスコアボードを横につなげたり、神戸総合運動公園野球場#サブ球場のように独立したもの(スコアボードは高さが低いものを別に設置)が設置されているケースがある。草野球場や練習場では支柱の間にネットを張ったものも使用される(例外的にグラウンド拡張後のナゴヤ球場でも採用されている)。

看板[編集]

阪神甲子園球場東京ドーム明治神宮野球場クリネックススタジアム宮城などのように可動式の広告看板を設けたり、あるいは過去であるがナゴヤ球場平和台野球場のように電光看板を設置したりするケースもあるが、これら広告類は試合中にはボールの視認性が低下するため表示させないようにし、イニング間や本塁打が出た際などのみに表示させる。

広告スポンサー(主なもの)

補足[編集]

中堅方向に本塁打を打つことは、よほどの長打力がある選手でも滅多にできることではない(多くの球場で120メートル以上離れている)。そのためプロ野球の公式戦では、ほとんどの試合において、バックスクリーンにボールを打ち込んだ選手に対してはスポンサーから景品が出される。

近年のテレビの野球中継においては、投手と打者の勝負をより見易くするため、バックスクリーン近く(日本の球場の場合、多くはバックネット裏から見て左側)にテレビカメラを設置している。プロ野球の本拠地として使用されているところでは専用のエリアも設けられているほか、地方球場でもプロ野球や高校野球・地方予選中継時には足場を設置する。近年のアメリカでは投球の軌道が見えやすいように、バックスクリーンにテレビカメラを埋め込んでいる球場も多い。日本でもMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島などが採用しているが、リプレイ時にしか使用されていない。

野球では観客を立ち入らせない場所だが、例外中の例外として、2010年6月12日・13日に福岡Yahoo!JAPANドームで開催されるソフトバンク対巨人戦では、バックスクリーンとしていた部分の外側を客席として使用した(手違いによる二重予約で、本来定員以上に観客が入場する事が確実になったため。合計340席)。この際に支障が無かったため、翌年からバックスクリーンの設定領域が見直されて縮小されている。

関連項目[編集]