バッティングセンター
バッティングセンター(Batting Center)とは、機械から発射されるボールを打つことにより、野球やソフトボールのバッティング練習を行う施設である。コイン、メダル、プリペイドカードを機械に投入することにより、連続して一定の数のボールが発射される設備を持つ。投球練習、球速測定、バッティングフォームの撮影、実技指導、守備練習などの設備、サービスを備えている所もある。転じて、相手打者(打線)に極端に打ち込まれる投手を揶揄して「○○(投手名)バッティングセンター」と呼ぶ事がある。
また、ゲームセンターに併設されていることもある。最近では、ストラックアウト、卓球、ビリヤード、エアホッケー、ダーツなどバッティング以外のスポーツも楽しめる娯楽施設として運営している場合もある。
会員制を設けてる施設も多く、会員の特典として来店ポイントやバースデイポイント、プリペイドカードの割引販売などがある。入会には200円~300円ほどかかるが入会特典として1ゲーム分のサービスがもらえるので実質無料であるところが多い。
尚「バッティングセンター」という言葉は和製英語であり、アメリカでは(commercial) batting cageと言われる。日本では、1965年(昭和40年)12月28日に東京都でオープンしたのが最初といわれている。
イチロー選手のように少年時代に毎日のようにバッティングセンターに通っていたというプロ野球選手も多い。
通常はバッティングを行う場所だが、ごくまれに速球や変化球が投げ込まれることを利用してキャッチング練習のために利用するものもいる。
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[編集] 概要
球速や打席の左右の構成が異なる数組のホームベースと打席(バッターボックス)、操作パネルなどが備え付けられており、前方から機械(ピッチングマシン)によって発射されるボールを利用者がバットで打つ仕掛けである。1ゲームの投球数はおおむね18球~26球。
かつては左打者が利用できる打席は多くても2~3打席の施設がほとんどあったが、近年は左右両打席で利用できるゲージが増えつつある。 中には全ゲージで左右両打席を設ける施設もある。 理由としては左打者の利用が増えてることは勿論のこと、従来の狭い右打席のゲージでは流し打ちに打席の広さが対応できず打球が隣の打席との間のネットに引っ掛かる不満が多かったこと、隣の打席との距離を置くことでの事故防止などがあげられる。
各打席にある操作パネルには、コインやカードの投入口の他、コントロールの調整、球速や変化球の選択ボタンが設けられている。コントロールの調整は投球の高さの場合が多く、横方向(内角外角)の調整可能な操作パネルは少ない。尚、高低のコントロールはゲーム中でも変更可能である。
操作パネル付近に残りゲーム数のあるプリペードカードを置き忘れたまま打撃ケージから出てしまう人も意外と多いほか、購入日から半年や1年以内の有効期限を設けている施設もあるので注意が必要である。
各打席の両横や後方はネットで仕切られており他の利用者や見学者に打った球が当らないようにしてある。前方は周囲にある程度の空間を確保してネットで囲いボールが施設外に飛ばないようになっている。前方の床面はコンクリートなどで傾斜をつけて舗装され、打球が自然に転がって回収される。施設によってはトスマシンを打席付近においたトス専用の打席が区切られている。
全ての設備が屋内に備えられている場合と、屋外に設置され打席の部分のみ屋根が取り付けられている場合がある。ボールは軟式を用いていることが多く、球速はおおむね70〜150km/h程度でケージ毎に段階的に区切られており利用者が球速を選択できる。中には、変化球限定の設定のケージや160km/hを超えるもの、200km/hが出るマシンを設置している事を謳い文句にしている施設もある。硬式の場合は初心者には危険を伴うため、ヘルメットを着用する等の注意書きがある。
バットの持ち込みは可能であるが、折れた際、木片が隣の打席のプレーヤーの目に入る危険性があるため、木製バットの持ち込みを禁止しているバッティングセンターも多い。またバットを持参する場合は収納ケースに入れて持ち運ぶのがマナーである。
多くのバッティングセンターでは、土地の問題からマシンからホームベースまでの距離が野球におけるホームベースからマウンドまでの距離18.44mよりも短い。投手が実際に球をリリースするポイントを考慮しても、それと同等の距離があるバッティングセンターは希である。それゆえ、実際の試合になると感覚が狂い早く振りすぎてしまったり、当てるだけのバッティングになってしまったりする。プロの選手がバッティングセンターで打つ場合でも、球団で使用するバッティングマシンよりもマシンとの距離が短く球も遙かに荒れるため、それなりの球速を打つにはある程度の練習をその場でしなければうまく打つことはできない。
[編集] 標的
前方にホームランの標的を設け、打球が当たると景品や数ゲームかの無料チケットやポイント進呈などの特典がある。
標的に命中させた場合、華々しいファンファーレとともに場内アナウンスが流れる。ゲーム終了後はフロントでポイント進呈や景品をもらえる。
標的は本塁打のほか二塁打、三塁打、シングルヒットなどが設定されている場合もある。
標的には打球の速度を時速で表示するものや推定飛距離を表示するものもある。
月間ホームラン数や年間ホームラン数をランキング形式で発表してる施設もあり、上位者には更にボーナスポイントや景品が与えられることもある。
的に当てた場合、誰が当てたのかは基本的に自己申告制なので的に命中させた打球を放った本人以外が(自分の放った打球だと勘違い、もしくは自分が命中させてないこと知っていながら意図的に)フロントに申告する者もいないわけではなく、命中させた場合は速やかに申告すべきである。どの打席から放った打球なのか確認不可能なためと、誰がいつ何番目の打席に立ってプレイしていたのかフロントでは確認が難しいため。
標的に打球が当たっても、当たる角度や打球に加えられた力によっては反応しない場合がある。
打球が標的を吊るす紐に当たった場合やバウンドしたり天井や側壁に当たり跳ね返った球が標的に当たった場合にも反応することがある。この場合はホームランや二塁打などにはならないが申告する者も少なくない。
打席内に残ってるボールを拾い、的に向けて投げたりノックする行為は禁止である。施設によっては不正行為でホームラン申告した場合、ポイントの失効やホームランレースへの登録抹消などのペナルティを設けている場合もある。
[編集] ピッチングマシン
「ピッチングマシン」も参照
旧式はアームのみが稼働する人形から投球されるが、最近では、スクリーンに映し出されたプロ野球の投手の投球フォームに合わせてボールを発射し、あたかもプロ野球の投手と対戦しているかのような擬似体験ができる設備も多く見られる。一方、旧式の設備が未だに使われている場所もあり、バネの劣化などマシンのコントロールが悪い場合がある。
投球速度は表示される速度より実際には時速10キロ程度遅いと考えた方がいい。施設によっては小学生や女性、野球経験のない利用者にも楽しんでもらえるよう意図的に時速20キロ程度も遅い調整をしてバットに当てやすくしてる場合もある。これにより速度表示は時速100キロであるが実際にバットに当てた速度は時速80キロ程度だったケースもある。
一般的に旧式にくらべスクリーン型のバーチャルピッチングマシンの方が投球のバラつきが少ない傾向にあるが、スクリーン型のバーチャルピッチングマシンを導入しているところでも、整備不足からコントロールに難があったりスクリーンのモーションと球が出てくるタイミングが違ったりする施設がある。
調整不足・機械トラブルなどでゲーム中万が一突然、球が出なくなった、大暴投が続く際は、すぐに係員に申し出れば1ゲーム分の料金、プリペイドカードが保障してもらえる場合がある。
[編集] 関連項目
- バッティングセンターにおけるホームラン数の記録を積み上げ続けていることで知られる人物。
- テレビ番組。番組独自で考案したルールに基づき、バッティングセンターで試合を行うという企画で使用。
- ヒロインの月島青葉の実家がバッティングセンター経営という設定の野球漫画。
[編集] 外部リンク
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