栃木市

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とちぎし ウィキデータを編集
栃木市
栃木市旗
栃木市章
市旗:2010年10月2日制定
市章:市旗と同じ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 栃木県
市町村コード 09203-7
法人番号 6000020092037 ウィキデータを編集
面積 331.50km2
総人口 150,653[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 454人/km2
隣接自治体 栃木県:小山市下野市
鹿沼市佐野市壬生町
岩舟町野木町
茨城県古河市
埼玉県加須市
群馬県板倉町
市の木 トチノキ
市の花 サツキ
栃木市役所
市長 大川秀子
所在地 328-8686
栃木県栃木市入舟町7番26号
市役所庁舎
市役所庁舎
外部リンク 栃木市公式ページ
特記事項 ここでのデータは2010年3月29日発足の新市制のものである。旧市制のデータについては旧・栃木市に掲載する。
ウィキプロジェクト

栃木市(とちぎし)は、栃木県の南部にある人口約14万5000人の。県内人口第4位。

2010年3月29日に旧・栃木市、下都賀郡大平町、同郡藤岡町、同郡都賀町の新設合併により発足。2011年10月1日には上都賀郡西方町を編入合併した。なお、この記事では新設合併以前の旧・栃木市についても述べる。

概要

江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道宿場町として盛えた商都で、「小江戸」の別名を持つ。戦災を免れたため、歴史的な寺院のほか、市街地には江戸時代から明治時代にかけての蔵や商家などが多く残っており、「美しいまちなみ大賞」を受賞している[1]。こうした歴史資産を観光資源化し、関東地方では埼玉県川越市千葉県佐原市(現・香取市)とともに小江戸サミットを開くなど「蔵の街」として知られ、「関東の倉敷」とも呼ばれる。また、市西部にある太平山からの景色は「陸の松島」として観光名所ともなっているほか、市南部の渡良瀬遊水地・谷中湖は小型ヨットやウィンドサーフィンに適しており賑わう。また、貴重な植物が数多く生息している。こうした市内の観光名所には年間約200万人の観光客が訪れている。

また、国や県の各種出先機関や裁判所などの行政機関が集まるなど、栃木県南部における行政都市としての性格を持つ。このほか、廃藩置県後の一時期には旧栃木県(現在の栃木県南部と群馬県の一部)、および宇都宮県との合併後の栃木県の県庁所在地であった。

都市名の由来

栃木の都市名は、栃の木に由来するという説や、神明宮の社殿の10本の千木(ちぎ)に因んで「十千木」(とちぎ)と称したことによるという説など、様々な説がある。

人口


栃木市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


地理

関東平野の北部に位置し、市北部には山並みが広がる。市の中心部を巴波川、東部を思川、南部を渡良瀬川がそれぞれ流れ、これら3河川の合流部には渡良瀬遊水地がある。鉄道では、東西にJR両毛線、南北に東武日光線宇都宮線が通る。また、藤岡地域から岩舟町を経て宇都宮市へと向かう栃木バイパス等の幹線道路が市内を通過している。市街地は主に栃木駅北側から新栃木駅西側にかけて集中している。

気候

太平洋岸気候であるが、内陸部に位置するため夏暑く冬寒い気候である。降水量は夏場は多く冬場は乾燥する。夏季は夕立が頻繁に発生し、発雷日数も日本有数である。

  • 夏は気温が30℃を超える日も多く、35℃以上の猛暑になる日もある。
  • 冬は最低気温-5℃以下に冷え込む日もあり、降雪日数も年に数日ある。

隣接する自治体

茨城県
埼玉県
群馬県


歴史

前近代

江戸時代には、利根川水系の巴波川を利用した舟運により、江戸方面と今市日光足利など内陸方面とを結ぶ物資の集積所となり、商都として栄えた。

年表

近現代

1871年8月(旧暦7月)の廃藩置県後に行われた府県再編で下野国のうち南部5郡(都賀郡寒川郡安蘇郡足利郡梁田郡)および上野国南東部3郡(山田郡新田郡邑楽郡)を管轄区域とする栃木県が設置され、同県の県庁所在地となった。

その後栃木県は、1873年6月に下野国北部4郡(河内郡芳賀郡塩谷郡那須郡)を管轄していた宇都宮県を合併した。1876年8月には上野3郡が熊谷県内の上野11郡と合併し群馬県へ移るが、この間も引き続き栃木に県庁が置かれていた。しかし、様々な理由[2]により1884年1月に県庁が宇都宮へ移された。

年表

沿革

1889年4月に下都賀郡栃木町、藤岡町、大宮村皆川村吹上村寺尾村国府村谷中村三鴨村赤麻村部屋村富山村瑞穂村水代村家中村赤津村および上都賀郡西方村、真名子村がそれぞれ町村制を施行し、1906年に谷中村が藤岡町に編入合併、1937年4月には栃木町が市制を施行し旧・栃木市になる。旧・栃木市は「昭和の大合併」により1954年に近隣の大宮村、皆川村、吹上村、寺尾村を編入合併、1957年には国府村を編入合併し市域を拡大した。その後、各町村は合併や町制施行を行い1994年に合併前の1市4町の形となった。「平成の大合併」により、2010年に旧・栃木市、下都賀郡大平町藤岡町都賀町が新設合併し新制「栃木市」を発足させ、2011年には上都賀郡西方町を編入合併した。

旧・栃木市
旧・大平町
旧・藤岡町
旧・都賀町
  • 1955年(昭和30年)4月1日:下都賀郡家中村赤津村が合併し、都賀村が成立する。
  • 1963年(昭和38年)11月3日:町制を施行し、都賀町となる。
旧・西方町

行政

市長

氏名 就任 退任 備考
1 鈴木俊美 2010年(平成22年)4月26日[3] 現職 合併前の大平町長

※ 2010年3月29日の新市発足から市長選挙までの間、旧藤岡町長の永島源作が市長職務執行者を務めた。

市役所

合併以前の旧市町域を単位として、行政区域が栃木地域・大平地域・藤岡地域・都賀地域・西方地域と5区分されている。

栃木地域には本庁があり、残りの4地域にはそれぞれ総合支所が配置されている。

本庁

〒328-0016 入舟町7-26

  • 総合政策部 - 総合政策課 / 地域まちづくり課 / 秘書広報課 / 財政課 / 人権推進課 / 地域医療対策室
  • 総務部 - 総務課 / 職員課 / 情報推進課 / 契約検査課 / 消防防災課
  • 理財部 - 管財課 / 施設管理課 / 市民税課 / 資産税課 / 収税課
  • 生活環境部 - 市民生活課 / 交通防犯課 / 保健医療課 / 女性青少年課 / 環境課
  • 保健福祉部 - 社会福祉課 / 生活福祉課 / こども課 / 高齢福祉課 / 介護保険課 / 健康増進課
  • 産業振興部 - 商工観光課 / 農林課
  • 都市建設部 - 都市整備課 / 都市計画課 / 維持管理課 / 建築指導課
  • 上下水道部 - 水道課 / 下水道課
  • 会計管理部 - 会計課
  • 議会事務局 - 議事課
  • 教育委員会事務局 - 教育総務課 / 学校教育課 / 生涯学習課 / スポーツ振興課 / 文化課 / 伝建推進室
大平総合支所

〒329-4404 大平町富田558

  • 総合政策部 - 合併調整管理室
  • 産業振興部 - 産業基盤整備課
  • 地域まちづくり課 / 税務課 / 生活環境課 / 人権推進課 / 健康福祉課 / 産業振興課 / 都市整備課 / 都市建設課
藤岡総合支所

〒323-1104 藤岡町藤岡1022-5

  • 地域まちづくり課 / 税務課 / 生活環境課 / 健康福祉課 / 産業振興課 / 都市建設課
都賀総合支所

〒328-0111 都賀町家中5982-1

  • 地域まちづくり課 / 税務課 / 生活環境課 / 健康福祉課 / 産業振興課 / 都市建設課
西方総合支所

〒322-0601 西方町本城1

  • 地域まちづくり課 / 生活環境課 / 健康福祉課 / 産業振興課
その他支所・出張所


広域行政

国の出先機関

県の出先機関

  • 栃木県庁下都賀庁舎
    • 県南県民センター
    • 栃木健康福祉センター
    • 下都賀教育事務所
    • 栃木県税事務所
    • 栃木土木事務所
  • 下都賀農業振興事務所
  • 県南児童相談所
  • 県南食肉衛生検査所
  • 県南家畜保健衛生所
  • 農業試験場栃木分場
  • 農業試験場いちご研究所

警察署

消防署

旧・栃木市

栃木市
旧・栃木市旗
旧・栃木市章
1937年7月14日制定
廃止日 2010年(平成22年)3月28日
廃止理由 新設合併
栃木市(旧)、大平町藤岡町都賀町→栃木市
現在の自治体 栃木市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 栃木県
市町村コード 09203-7
面積 122.06km2
総人口 80,758
(推計人口、2010年2月1日
隣接自治体 小山市下野市鹿沼市
佐野市、大平町、都賀町
壬生町岩舟町西方町
栃木市役所
所在地 328-0016
栃木県栃木市入舟町7番26号
ウィキプロジェクト

現在の栃木市は、平成の大合併の一環として2010年(平成22年)3月29日に新設合併により発足した市であり、1937年(昭和12年)に市制施行し、2010年に廃止された市とは異なる自治体である。

なお、旧・栃木市の市役所本庁は新市における市役所本庁となっている。

歴代市長
氏名 就任年月日 退任年月日
初代 榊原経武 1937年昭和12年)7月3日 1939年(昭和14年)6月15日
2代 横山定吉 1939年(昭和14年)11月2日 1939年(昭和14年)12月4日
3代 長谷川調七 1940年(昭和15年)3月7日 1941年(昭和16年)4月15日
4代 高橋延寿 1941年(昭和16年)7月7日 1945年(昭和20年)7月6日
5代 大島定吉 1945年(昭和20年)7月20日 1946年(昭和21年)3月15日
6代 小根沢登馬雄 1946年(昭和21年)7月10日 1951年(昭和26年)4月4日
7代 栃木理一 1951年(昭和26年)4月24日 1955年(昭和30年)1月25日
8代 大島定吉 1955年(昭和30年)3月16日 1963年(昭和38年)3月15日
9代 金子益太郎 1963年(昭和38年)5月1日 1971年(昭和46年)4月29日
10代 柴新八郎 1971年(昭和46年)4月30日 1979年(昭和54年)4月29日
11代 永田英太郎 1979年(昭和54年)4月30日 1987年(昭和62年)4月29日
12代 鈴木乙一郎 1987年(昭和62年)4月30日 2003年平成15年)4月29日
13代 日向野義幸 2003年(平成15年)4月30日 2010年(平成22年)3月28日
人口推移
統計年 人口 備考 グラフ
1920年(大正9年) 24,570人 第1回国勢調査
1925年(大正14年) 27,370人 第2回国勢調査
1930年(昭和5年) 29,684人 第3回国勢調査
1935年(昭和10年) 31,335人 第4回国勢調査
1937年(昭和12年) - 市制施行
1940年(昭和15年) 31,195人 第5回国勢調査
1947年(昭和22年) 42,533人 臨時国勢調査
1950年(昭和25年) 42,248人 第7回国勢調査
1954年(昭和29年) - 下都賀郡大宮村・吹上村・寺尾村を編入
1955年(昭和30年) 67,924人 第8回国勢調査
1957年(昭和32年) - 下都賀郡国府村を編入
1960年(昭和35年) 73,436人 第9回国勢調査
1965年(昭和40年) 74,671人 第10回国勢調査
1970年(昭和45年) 78,345人 第11回国勢調査
1975年(昭和50年) 83,189人 第12回国勢調査
1980年(昭和55年) 85,592人 第13回国勢調査
1985年(昭和60年) 86,290人 第14回国勢調査
1990年(平成2年) 86,216人 第15回国勢調査
1995年(平成7年) 85,137人 第16回国勢調査
2000年(平成12年) 83,855人 第17回国勢調査
2005年(平成17年) 82,340人 第18回国勢調査
出典:[4]

司法

栃木市には以下の地方裁判所家庭裁判所簡易裁判所検察審査会が設置されている。

議会

合併後の最初の選挙は特例として選挙区を設けて行われた。その後、新議会において県内初となる女性市議長が誕生した。

選挙区

第1回選挙のみ設定。

選挙区名 選挙区域 定数
栃木選挙区 旧・栃木市域 15
大平選挙区 旧・大平町域 7
藤岡選挙区 旧・藤岡町域 5
都賀選挙区 旧・都賀町域 4

2011年(平成23年)10月1日上都賀郡西方町を編入合併したことに伴い、同年10月30日に旧・西方町域を選挙区(定数3)として増員選挙が実施された。

議員構成

  • 定数 : 31名(法定上限 : 34名)
    • 2011年(平成23年)10月30日に旧・西方町域で増員選挙を実施したため、それ以降の定数は34名となっている。
  • 任期 : 2010年(平成22年)4月25日から2014年(平成26年)4月24日まで
  • 議長 : 大川秀子
    • 副議長 : 松本喜一

議員会派

会派名 議席数 議員名 = ◎は代表者
新生クラブ 5 ◎大阿久岩人、氏家晃、中島克則、萩原繁、小堀良江
栃木創志会 6 ◎大武真一、福田裕司、天谷浩明、大島光男、千葉正弘、内海成和
新緑 5 ◎海老原恵子、松本喜一、増山敬之、福富善明、岡賢治
平正会 4 ◎永田武志、高岩善祐、広瀬義明、大出三夫
黎明 3 ◎梅澤米満、長芳孝、平池紘士
新生会 2 ◎須田安祄、慶野昭次
公明党議員団 2 ◎大出孝幸、入野登志子
無会派 4 大川秀子(議長)、関口孫一郎(副議長)、白石幹男、渡辺照明

常任委員会

常設される常任委員会と構成人数は以下のとおり。

  • 総務常任委員会:8
  • 民生常任委員会:8
  • 建設常任委員会:7
  • 産業教育常任委員会:8

経済

商業

ヤオハンプラザアイム
ヤオハンプラザアイム
福田屋百貨店栃木店(2011年2月27日閉店)
福田屋百貨店栃木店(2011年2月27日閉店)

かつては栃木県の県庁所在地で名実ともに県の中心地であったため、商業分野においても中心的な存在であった。しかし宇都宮への県庁移転や、宇都宮-小山の国土軸ライン(JR宇都宮線東北新幹線国道4号)から外れていることなどが要因となり、商業基盤の中心性は失われた。

栃木市のかつての商業中心地は栃木駅北口から大町にかけて延びるメインストリート「蔵の街大通り」の沿線であり、現在でも万町泉町周辺では数多くの店舗が軒を連ね商店街を形成している。しかしながら、大型店舗の閉店が相次いでおり、室町のいせやデパート栃木店、2000年境町イトーヨーカドー栃木店が閉店、2005年には創業120年を誇った倭町の大型老舗旅館、ホテル鯉保が廃業した。また、2011年2月には万町の福田屋百貨店栃木店も閉店した。これら大型店の閉店以外にもシャッターの閉まった店舗や空き地が見受けられるなど、商店街の衰退が目立っている。

一方、栃木駅周辺では2000年東武栃木駅2003年JR栃木駅高架化に伴いシビックコア重点整備地区として再開発が行われた。北口には國學院大学栃木学園教育センターや栃木県立学悠館高等学校、高層マンションなどが複数建設されたほか、栃木地方合同庁舎やシビックセンターの建設が予定されている。

また、中心市街地においても2010年祝町ヨークタウン栃木祝町が進出している。

1970年に市街地の外郭を通過する栃木環状線(栃木バイパス)が開通した。その後、1978年いせやホームセンター栃木バイパス店(現・カインズホーム栃木店)の進出を皮切りとして、1986年にジャスコシティ栃木(現・イオンシティ栃木)や大手電機量販店などが沿線に続々と進出し、商業地は郊外へと拡大していった。現在、栃木駅周辺は高層マンションを中心とした住宅地区となり、商業の中心は中心市街地と郊外のちょうど中間地点で鉄道交通・道路交通ともに利便性の高い箱森町 - 新栃木駅のラインや栃木バイパスの鉄道駅からさほど離れていない地域へとほぼ移行した。

金融

銀行・信用金庫

証券会社

宿泊施設

娯楽施設

ゴルフ場
  • 栃木CC
  • 栃木インターCC
  • 栃木ヶ丘CC
  • プレステージ栃木CC
  • プレジデント栃木CC
  • エヴァンダイジュ栃木GC
  • APAリゾート栃木の杜
  • 皆川城CC
  • あさひヶ丘CC
  • 大平台CC
  • 桃園CC
  • 太郎門GC
  • 東武藤ヶ丘GC


ボウリング場

工業

日立アプライアンスいすゞ自動車などの工場に代表される内陸型近代工業が発達し、これらは北関東工業地域の一部を形成している。栃木市の特徴としてミツカンサントリー岩下食品の工場が立地するなど食品産業の発達があげられる。特に岩下食品は市内に本社を置くほか、数多くの工場、倉庫群を市内に有している。

主要工業団地
  • 惣社東産業団地
  • 皆川城内産業団地
  • 大光寺工業団地
  • 大平工業団地
  • 大平みずほ企業団地
  • 西前原工業団地
  • 宇都宮西中核工業団地
主要工場

農業

2006年の全国市町村別農業産出額において、栃木市の産出額県内順位は那須塩原市大田原市に次いで第3位、農家戸数は県内1位となっている。また、農業産出額、耕種産出額は緩やかな減少傾向にあり、野菜産出額は増加傾向にある。

市域の農業組合

栃木市に本社を置く主な企業

地域

大平地域、藤岡地域、都賀地域、西方地域は合併と同時に地域自治区が設置され、大字の前に各地域自治区名(大平町、藤岡町、都賀町、西方町)を冠称する。

栃木地域

栃木地区

大宮地区

皆川地区

吹上地区

寺尾地区

国府地区

栃木駅から新栃木駅にかけての中心市街地には、歴史的な寺院や江戸時代から明治時代にかけての蔵や商家などが数多く残り、「蔵の街」として観光都市化されている。また、美術館や文化会館、教育施設が集中するなど、文教都市としての性格も併せ持つ。栃木駅周辺に高層マンションの建設が進む一方、郊外のバイパス沿いにはイオンシティ栃木など、大規模商業施設が集積している。

大平地域

日立製作所いすゞ自動車の工場や下請け会社を中心とした工業地域として発展。農業も盛んで、特に北西部の西山田地区を中心に生産されるブドウ大平町ぶどう団地)は、特産品になっている。近年では新大平下駅付近や郊外のパイパス沿いをちゅう新興住宅地や商業地の開発が進められており、カインズモールが立地。

藤岡地域

渡良瀬川、思川、巴波川の合流点には、熱気球などのスポーツや花火大会で有名であり、希少な動植物も多数生息する渡良瀬遊水地が存在する。遊水地内利根川水系8ダムのひとつ谷中湖ではウォータースポーツも盛ん。茨城・群馬・埼玉の3県に接している。住宅地や遊水地除いて田園が広がり、前述の通り遊水地内など自然豊かである。

都賀地域
  • 深沢
  • 升塚
西方地域

郵便

栃木郵便局
  • 栃木郵便局郵便事業栃木支店併設)
  • 吹上郵便局(郵便事業栃木支店吹上集配センター併設)
  • 梅沢郵便局(郵便事業栃木支店梅沢集配センター併設)
  • 栃木蔵の街郵便局
  • 栃木駅前郵便局
  • 栃木本町郵便局
  • 栃木室町郵便局
  • 栃木大町郵便局
  • 栃木片柳郵便局
  • 栃木平柳郵便局
  • 栃木沼和田郵便局
  • 皆川郵便局
  • 国府郵便局
  • 大平郵便局
  • 大平横堀郵便局
  • 大平西野田郵便局
  • 大平水代郵便局
  • 藤岡郵便局
  • 藤岡富吉郵便局
  • 藤岡三鴨郵便局
  • 赤麻郵便局
  • 部屋郵便局
  • 合戦場郵便局
  • 家中郵便局
  • 赤津郵便局
  • 金崎郵便局


マスメディア

放送
栃木市の財界・企業などの共同出資によって設立され、1993年に予備免許を交付されたが、1994年5月に準備不足を理由として免許申請を取り下げた。
新聞

スポーツチーム

教育

大学・短期大学

専修学校

  • 栃木県県南高等看護専門学院
  • マロニエ医療福祉専門学校
  • ハイテックビューティー学院専門学校
  • ヤマト文化専門学校

高等学校

中学校


小学校


特別支援学校

幼稚園

  • 國學院大學栃木二杉幼稚園
  • 聖光幼稚園
  • 吹上幼稚園
  • 平川幼稚園
  • おおみや幼稚園
  • 栃木みどり幼稚園
  • 栃木幼稚園
  • アルス幼稚園
  • アルス南幼稚園


かつて存在した学校

高校
中学校
  • 西方町立真名子中学校
  • 栃木市立大宮中学校(1969年、国府中と統合し栃木市立東陽中学校へ)
  • 栃木市立国府中学校(1969年、大宮中と統合し東陽中へ)
小学校
  • 栃木市立皆川小学校(1977年、泉川小と統合し栃木市立皆川城東小学校へ)
  • 栃木市立泉川小学校(1977年、皆川小と統合し皆川城東小へ)
  • 都賀町立富張小学校(1980年、木村小と統合し栃木市立赤津小学校(当時・都賀町立)へ)
  • 都賀町立木村小学校(1980年、富張小と統合し赤津小へ)
  • 都賀町立大柿小学校(1980年、赤津小大柿分校となり、1983年廃校)
  • 栃木市立寺尾北小学校(1993年、寺尾中央小に統合され廃校)
  • 栃木市立栃木第一小学校(2010年、栃木二小と統合し栃木市立栃木中央小学校へ)
  • 栃木市立栃木第二小学校(2010年、栃木一小と統合し栃木中央小へ)

学校教育以外の施設

保育所
  • 栃木市立いりふね保育園
  • 栃木市立ぬまわだ保育園
  • 栃木市立ぬまわだ保育園分園(休園中)
  • 栃木市立いまいずみ保育園
  • 栃木市立はこのもり保育園
  • 栃木市立おおつか保育園
  • 栃木市立そのべ保育園
  • さくら保育園
  • さくら第二保育園     
  • けやき保育園
  • ひがしのもり保育園
  • 栃木市認定西方なかよしこども園(幼稚園・保育園)
市民大学
  • 栃木県シルバー大学校南校(社会福祉法人とちぎ健康福祉協会が運営)

文化

文教施設

文化会館・体育館融合施設
図書館
博物館・美術館
  • 星野遺跡地層たんけん館
  • 栃木市おおひら歴史民俗資料館
  • 栃木市おおひら郷土資料館「白石家戸長屋敷」
  • 栃木市藤岡歴史民俗資料館
  • 栃木市都賀歴史民俗資料館


スポーツ施設

  • 栃木市総合運動公園
    • 栃木市総合体育館
    • 栃木市陸上競技場
    • 硬式野球場(栃木市営球場)
    • 栃木市弓道場
    • 栃木市総合運動公園プール
  • 皆川東宮運動場
  • 大宮運動広場
  • 大塚運動広場
  • 尻内河川敷運動場
  • 大光寺河川敷運動場
  • 柳原河川敷運動場
  • 栃木勤労者体育センター
  • すぱーく栃木
  • 栃木市大平体育館
  • 栃木市大平南体育館
  • 栃木市大平武道館
  • 栃木市藤岡スポーツふれあいセンター
  • 栃木市藤岡総合体育館
  • 栃木市藤岡弓道場
  • 栃木市三鴨スポーツ広場
  • 栃木市都賀市民運動場
  • 栃木市つがスポーツ公園運動場
  • 栃木市都賀体育センター
  • 栃木市西方総合文化体育館


公園

大規模公園
街区公園
  • 栃木城址公園
  • 円通寺前公園
  • えきまえ公園
  • 栃木駅南公園
  • 芝塚山公園
  • うずま公園
  • 瀬戸河原公園
  • 太平山風致公園
  • 錦着山公園
  • 第二公園(神明宮公園)
緑地
  • 永野川緑地公園
  • 皆川城址公園
公民館
  • 沼和田町公民館
  • 室町公民館
  • 宿ヶ原公民館
  • 本町公民館
  • 本宿公民館
  • 泉町公民館
  • 日ノ出町公民館
  • 今泉町一丁目公民館
  • 今泉町二丁目公民館
  • 平柳町一丁目自治会館
  • 箱森町東部公民館
  • 平井町公民館
  • 川原田東公民館
  • 平川町公民館
  • 大塚町中区公民館
  • 千塚町公民館
  • 大久保町公民館
  • 大宿公民館
  • 根古屋公民館


地区公民館
  • 栃木市公民館
  • 栃木市大宮地区公民館
  • 栃木市皆川地区公民館
  • 栃木市吹上地区公民館
  • 栃木市寺尾地区公民館
  • 栃木市国府地区公民館
  • 栃木市大平公民館
  • 栃木市大平西地区公民館
  • 栃木市大平南地区公民館
  • 栃木市大平東地区公民館
  • 栃木市藤岡公民館
  • 栃木市藤岡地区公民館
  • 栃木市三鴨地区公民館
  • 栃木市部屋地区公民館
  • 栃木市赤麻地区公民館
  • 栃木市都賀公民館
  • 栃木市西方公民館


医療

市の中心部にある下都賀総合病院は老朽化が激しく、早急な建て替えの必要性を指摘されている。

国の地域医療再生臨時特例交付金事業に関連して、下都賀総合病院、とちの木病院、下都賀郡市医師会病院の統合が検討されている。

中核病院
  • 下都賀総合病院
その他病院

交通

鉄道

栃木駅南口
栃木駅南口
新栃木駅西口
新栃木駅西口

東日本旅客鉄道(JR東日本)と東武鉄道により運営され、栃木駅をターミナルとしてJR両毛線東武日光線東武宇都宮線の計3路線が走っている。新栃木駅は東武宇都宮線の起点にあたるが、ほぼ全ての列車が1駅浅草寄りの栃木駅を発着している。東武日光線浅草方面からの列車は新栃木駅を発着するため、他の線区に比べ、栃木駅 - 新栃木駅間の運行本数は多く、二駅ともに主要な乗換駅のため朝夕の通勤・通学ラッシュ時には混雑する。

東武鉄道により、特急列車浅草日光方面へ毎時1本、宇都宮方面へ毎日1本、大宮新宿方面へ毎日4本が運行されている。また、日中1時間当たりの普通列車の運行本数は概ねJR両毛線は1 - 2本、東武日光線浅草方面は3本、日光方面は1本、東武宇都宮線は2本となっている。

  • 中心駅:栃木駅
  • 広範囲な連絡:東武鉄道の特急列車が利用可能。栃木駅には到達する全列車が停車する。
東日本旅客鉄道(JR東日本)

両毛線

東武鉄道

日光線

宇都宮線

バス

路線バス

かつては東武バス関東自動車により数多くの路線バスが運行されており、関東自動車だけでも10を超える系統があった。しかし、モータリゼーション少子高齢化過疎化の進行により、路線や営業所の廃止・撤退が相次ぎ、関東自動車により運行される國學院線がわずかに1路線残るのみであった。一部の廃止路線はコミュニティバスとして栃木市営バス鹿沼市民バスに引き継がれたが、多くの地域が公共交通機関の空白地帯として残された。このような状況の中で、公共交通機関空白地帯の解消、および地域活性化を主眼としてコミュニティバスの路線新設が相次いで行われた。

関東自動車
  • 國學院線
    • 栃木駅 - 倭町 - 二杉神社 - 國學院
    • 栃木駅 - 片柳 - 二杉神社 - 國學院
栃木市営バス
  • 市街地循環線
    • 栃木駅 - 文化会館 - 新栃木駅 - 市役所 - ヨークベニマル - 栃木駅
  • 市街地北部循環線
    • 栃木駅 - 新栃木駅 - イオンシティ - 新栃木駅 - 栃木駅
  • 寺尾線
    • ヨークタウン - 栃木駅 - イオンシティ - 大森 - 尻内 - 梅沢 - 鍋山 - 星野 - 出流
  • 部屋線
    • 栃木駅 - ヨークタウン - 片柳 - 川連 - カインズモール - 大平 - 水代 - 伯仲 - 蛭沼 - 部屋
  • 大宮国府線
    • 栃木駅 - 女子高入口 - 下都賀総合病院 - ヨークベニマル - 新栃木駅東口 - 大宮公民館 - 四季の森入口 - 野州大塚駅 - 国府郵便局 - 国府公民館
  • 真名子線
    • 栃木駅 - 栃木商業高東 - 新栃木駅 - とちの木病院 - 木コミュニティセンター - 旧赤津支所 - 真名子夢ホール - 真名子介護保険事業所
  • 皆川樋ノ口線
    • 樋ノ口生協団地第一公園 - 栃木駅 - 栃木女子高校 - 錦着山南 - 皆川郵便局 - 柏倉温泉太子館入口 - 南柏倉公民館
  • 金崎線
    • 栃木駅 - 女子高入口 - 下都賀総合病院 - 新栃木駅 - とちの木病院 - 合戦場郵便局 - 家中駅 - 東武金崎駅 - 西方総合支所入口 - 道の駅にしかた - ふれあいプラザ
  • 藤岡線(道の駅みかも系統)
    • 栃木駅南口 - 医師会病院 - 栃木翔南高校入口 - 川連 - 大平下駅 - 新大平下駅・プラッツおおひら - ベイシア大平店 - 藤岡総合支所 - 藤岡駅 - 藤岡総合体育館 - スポーツふれあいセンター - 荏原製作所入口 - 中耕地公民館 - 三鴨郵便局 - 道の駅みかも
  • 藤岡線(道の駅きたかわべ系統)
    • 栃木駅南口 - 医師会病院 - 栃木翔南高校入口 - 川連 - 大平下駅 - 新大平下駅・プラッツおおひら - ベイシア大平店 - 藤岡総合支所 - 藤岡駅 - 藤岡総合体育館 - 向高間公民館 - 道の駅きたかわべ - 谷中湖
鹿沼市民バス
  • 永野与州平線
    • 星野 - 永野方面

高速バス

関東自動車・近鉄バス

タクシー

栃木地区
  • 栃木合同タクシー
  • 千代田タクシー
  • 栃木交通
  • 富士タクシー
  • 栃南タクシー
大平地区
  • 大平タクシー
  • 福祉タクシーとちぎ
藤岡地区
  • 藤岡タクシー
都賀地区
  • 都賀タクシー
  • 幸福社
西方地区
  • 金崎タクシー


道路

市中心部から各方面に向かって放射線状に道路が延びている。環状道路である栃木県道309号栃木環状線(栃木バイパス)や、市南部を通過する国道50号岩舟小山バイパスは交通量が激しい。これらの主要幹線道路は高速道路のインターチェンジが近いため長距離トラックなどの物流目的車両の利用が多く、道路沿いには物流倉庫が多い。これに加えて郊外型商業施設がこれら沿線に立地するため、商業目的のマイカーの流入も見られ、混雑の一因となっている。

2000年には市の東部に栃木県道2号宇都宮栃木線の「惣社今井バイパス」が開通した。また、2014年度の開通を目標として、都市計画道路3・3・3小山栃木都賀線の一部である都賀I.C南 - 平柳町東口の建設が進められている。

高速道路
国道
主要地方道
一般県道
道の駅

観光

祭事

  • どんど焼き(1月15日頃)
  • 初市祭(2月中旬)
  • ヨシ焼き(3月中旬)
  • とちぎ花まつり(4月上旬)
  • さくら祭り(4月上旬)
  • 田中霊祠例祭(4月上旬)
  • 春季例祭(4月16日)
  • 開山御影供大祭(出流山満願寺)(4月21日)
  • やぶさめ祭(5月5日)
  • とちぎあじさいまつり(6月下旬)
  • 須賀神社神幸祭(7月)
  • 涼風祭(8月)
  • とちぎ夏まつり(8月)(2日間)
  • 渡良瀬遊水地花火大会(8月)
  • 栃木蔵の街音楽祭(10月)
  • 栃木蔵の街かど映画祭(10月)
  • とちぎ秋まつり(11月)(2日間※隔年開催)
  • 蔵の街ふるさとまつり(11月)
  • 護国神社例祭(11月)
  • 御鉾祭(11月)
  • よさこい藤岡パレード(11月)

  • 初市(1月13日)
  • とちぎ蚤の市(2・9月第1日曜日)
  • 紫陽花市(6月)

その他

  • 初詣(正月)
  • 節分(2月3日)
  • つつじ見頃(5月下旬)
  • 神輿連合渡御(7月)
  • 百八灯籠流し(8月)
  • とちぎマラソン大会(11月)
  • 太平山マラソン大会(11月)
  • 蔵の街マラソン大会(11月)
  • 獅子舞(11月23日)
  • 紅葉見頃(11月下旬)

名所・旧跡

とちぎ蔵の街
その他

社寺仏閣

温泉

  • 柏倉温泉

栃木市を舞台にした作品

出身著名人

実業家
作家・画家・芸術家
芸能・放送
スポーツ選手

その他

関連項目

脚注

  1. ^ "平成21年度:都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」"国土交通省公式webページ(2009年5月4日閲覧)
  2. ^ 理由の一つとしては、栃木県での自由民権運動の拠点であった栃木を当時の県令三島通庸が嫌っていたことがあげられる。
  3. ^ 『全国市町村要覧』平成23年版、第一法規、p.128
  4. ^ 政府統計の総合窓口 - 国勢調査一覧”. 総務省統計局. 2011年7月31日閲覧。

外部リンク