AAV7

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AAV7
Defense.gov News Photo 040718-N-5055W-061.jpg
AAV7A1(新型銃塔装備車両)
基礎データ
全長 8.161m
全幅 3.269mm
全高 3.315mm
重量 25,652kg
乗員数 3名+兵員25名収容
または貨物4.5t
装甲・武装
装甲 44.45-7.4mm
主武装 12.7mm重機関銃M85×1
Mk19 自動擲弾銃×1 ※A1型改修車
副武装 なし
12.7mm重機関銃M2×1 ※A1型改修車
機動力
速度 72.42km/h(地上整地時)
13km/h(水上航行時)
エンジン デトロイトディーゼル 8V-53T
V型8気筒2ストローク液冷ターボチャージドディーゼル(出力=400hp
またはカミンズ VT400
V型8気筒4ストロークターボチャージド・ディーゼル(出力=525hp)
行動距離 483km(地上整地時)
72km(水上航行時)
3.7kn/2海里(海上発進時)
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AAV7 もしくはAAVP7Assault Amphibious Vehicle,personnel.model7:水陸両用強襲輸送車7型)は、アメリカ合衆国で開発された水陸両用車としての能力を有する装甲兵員輸送車である。

公式の愛称はないが、アメリカ海兵隊では水陸両用装甲車に用いる伝統的な名称であるアムトラック(Amtrak)の愛称で呼ばれている[1]

概要[編集]

浮航状態

地上だけでなく、水上を浮上航行する能力を持つ水陸両用装軌車両で、水上での推進力は主にウォータージェット推進を利用するが、履帯の回転だけでも7.2km/hの推進力を有する。

元はLVTP7の名称でアメリカ海兵隊における上陸強襲作戦用に開発されたが、実戦投入された湾岸戦争イラク戦争では陸上にて通常の装甲兵員輸送車歩兵戦闘車として使用されることが多く、対戦車ミサイル対策として増加装甲キットが開発されて装備されている。

他の水陸両用戦闘車両との比較
AAV7 アメリカ合衆国の旗 BMP-3F ロシアの旗 ZBD-05 中華人民共和国の旗 EFV アメリカ合衆国の旗 BvS 10 イギリスの旗
画像 USMarines AAV Iraq apr 2004 116 hires.jpg BMP-3 0027 copy.jpg ZBD-05 amphibious IFV in Beijing.jpg EFV hydroplaning.jpg Viking Training at Bovington Ranges MOD 45154389.jpg
全長 8.16m 7.14m 5.18m 9.27m 7.6m
全幅 3.26m 3.23m 2.74m 3.63m 2.34m
全高 3.31m 2.30m 3.04m 3.31m 2.2m(前方車両)
2.1m(後方車両)
重量 25.6t 23.0t 26.0t 28.7t 5.0t(前)
3.5t(後)
最高速度 72km/h 70km/h 65km/h 72km/h 65km/h
水上最高速度 13km/h 10km/h 20-30km/h 46km/h 5km/h
乗員数 3+25名 3+7-9名 3+8名 3+17名 1+4名(前)
8名(後)
武装 Mk19 自動擲弾銃×1
12.7mm重機関銃M2×1
7.62mm機関銃PKT×3
30mm機関砲2A72×1
100mm低圧砲2A70×1
9M117 バスティオン対戦車ミサイル(砲発射式)
30mm機関砲×1
紅箭73C対戦車ミサイル発射機×2
7.62mm機関銃×1
30mm機関砲Mk44×1
7.62mm機関銃M240×1
12.7mm重機関銃M2×1
備考 BMP-3のロシア海軍歩兵仕様 突撃砲自走榴弾砲などの派生型が存在 2011年開発中止 Bv.206海兵隊仕様
2両連結式

開発の経緯[編集]

1964年アメリカ海兵隊は新型水陸両用強襲車両の開発を各メーカーに要請、FNC社の案が採用された。1966年-1969年にかけて研究開発、試作が行われ、LVTP5(LVT5)を発展させたLVTP7(Landing Vehicle, Tracked, Personnel, model 7)が1970年6月に採用された。1971年より配備が始まり、1974年には発注されたLVTP7の生産が完了した。

LVTP7は、地上で72km/h、水上で13km/hの速度を出し、海兵隊員25名を収容できた。当時の武装は、M85機関銃1丁を装備した銃塔のみで、NBCに対する防護措置もとられていなかった。

1970年代後半、海兵隊は新型水陸両用強襲車両の取得計画を中止し、1977年にLVTP7を改修した車両を開発するようFNC社に求めた。14輌の試作車両が製作され、重量増加に対応したサスペンションの強化により車高を短縮、発電機や電子機器の更新、銃塔へ発煙弾発射機を装備、各乗員用の暗視装置パッシブ式に変更されるなどの改修がなされた。海兵隊ではこの車両をLVTP7A1として採用すると共に、生産をA1型に切り替えて続行することを決定した。

1985年には制式名を「LVTP7A1」からAAV7A1(Assault Amphibian Vehicle,personnel, model7 Advanced1)に変更した。

海兵隊では1980年代後期に入り、12.7mm重機関銃(M85に替えてM2重機関銃を装備)、Mk19 自動擲弾銃および発煙弾発射機を装備した新型銃塔に換装し、車体前面に折畳式の波切板を装備、EAAK(強化型増着装甲キット(対弾力を7.62mmレベルから14.5mmレベルへ引き上げ)の装着を可能にする改修を行なっている。更に、2004年以降はM2ブラッドレー歩兵戦闘車が使用している強力なカミンズ V903水冷ディーゼルエンジン(525馬力)へ換装する二次改修を実行している。

2015年を目処に後継車輌となる予定だったEFV(Expeditionary Fighting Vehicle)は、2011年1月ロバート・ゲーツ国防長官の軍事予算削減の方針により開発中止になったため、AAV7は今後もしばらくの期間は海兵隊の主力水陸両用装甲車として使用される。

バリエーションとして、指揮車両型AAVC7回収車輌AAVR7がある。1970年代にはLVTP7をベースにXM723が試作され、M2ブラッドレーに発展している。

画像[編集]

各型及び派生型[編集]

LVTX12
計画および開発時の総称。
LVTPX12
人員輸送型の試作車名称。銃塔に12.7mm重機関銃ではなく20mm機関砲を装備している。
LVTCX2
指揮車両型の試作車名称。量産車とは異なり、人員輸送型と同じ銃塔を装備している。
LVTRX2
回収車型の試作車名称。
LVTP7(AAV7)
量産型。
LVTC7(AAVC7)
指揮車両型。1985年に命名規則の変更からAAVC7と改称される。
LVTC7A1(AAVC7A1)
LVTP7A1に準じた近代化改修を施した型。LVTC7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。
LVTR7(AAVR7)
ブーム式クレーンウインチを装備した回収車型。1985年に命名規則の変更からAAVR7と改称される。
LVTR7A1(AAVR7A1)
LVTP7A1に準じた近代化改修を施した型。LVTR7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。
LVTE7
車体前面にドーザープレート、兵員室に地雷原突破用の爆索投射装置を装備した戦闘工兵車型。計画時の名称はLVTE2。試作車のみで量産はなされなかった。
LVTH7
火力支援車型。計画のみ。
LVTP7A1(AAV7A1)
近代化改修型。LVTP7からの改修車両に加え、生産当初から改修点を盛り込んだ新造車両がある。1985年に命名規則の変更からAAV7A1と改称される。
LVTP7A1(MCSK)
不採用に終わった戦闘工兵車型、LVTE7の代用として、人員輸送車型の兵員室部分にMCSK(Mine Clearance System Kits:追加型地雷除去装置)を搭載した地雷原除去車。
LVTEX3
LVTE7の試作車を転用し、主砲を105mm低反動砲に換装したM551シェリダン空挺戦車の砲塔を搭載した火力支援車型の試作車両。制式採用はなされず、1両のみが製作されたに留まった。
LVTP7 MTU
1975年アメリカ陸軍の計画した対空レーザー兵器(GAAHEL:Ground-based AntiAircraft High Energy Laser:地上設置対航空機高エネルギーレーザー)のテストベッド車両(MTU:Mobile Test Unit)に改造されたもの。海兵隊より陸軍に譲渡された車両が改造されて、各種の実験に用いられた。

運用国[編集]

登場作品[編集]

映画
AAV7A1がラストシーンに登場。アメリカ海兵隊の協力により実車とその装備部隊がそのまま登場している。
ディセプティコン特殊部隊NESTを支援するために登場。戦車連隊と海兵連隊とともに紅海から上陸した。
コミック
ゲーム
プレイヤーが操作可能。
 陸上自衛隊所属のAAV7が、友軍(護衛対象)としてミッションに登場。突如東京に侵攻を開始した「ヴァラヒア」の強襲上陸部隊を迎撃するべく、PMCの航空部隊と共に房総半島に展開する。
マルチプレイおよびキャンペーンでプレイヤーが操作可能。
『3』と違い、マルチプレイでのみ使用可能。武装グレネードランチャー重機関銃

脚注・出典[編集]

  1. ^ 田宮模型が発売した1/35プラモデルキットには「シードラゴン」および「アップガンシードラゴン」の名称がつけられているが、これは田宮模型が独自に命名した商品名である
  2. ^ “防衛相、水陸両用車に試乗「かなり性能いい」”. 読売新聞. (2014年4月16日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140416-OYT1T50106.html 2014年4月17日閲覧。 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]