軽装甲機動車

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軽装甲機動車
武器学校の軽装甲機動車
基礎データ
全長 4.4 m
全幅 2.04 m
全高 1.85 m
重量 4.4 t
乗員数 4 名(ターレットハッチを開け、後部座席間にガナーを立たせるなら+1名)
乗員配置 前席2名 後席2名(+1名)
装甲・武装
装甲 圧延鋼板・防弾ガラス
機動力
速度 約100 km/h
エンジン ディーゼル
160 ps / rpm
懸架・駆動 フロアシフトタイプ4速AT(運転席右端の操作パネル部分にはボタン式のATスイッチが装備されている)及びHi・Lo切替レバー装備、デフロック等(高機動車と同様の装備)
行動距離 約500 km
  

軽装甲機動車(けいそうこうきどうしゃ)は、主に陸上自衛隊普通科に配備されている装輪装甲車である。防衛省は略称をLAV(Light Armoured Vehicle)、愛称を「ライトアーマー」としており、保有する部隊内では略称をもとに「ラヴ」とも通称される。

コスト低減を目的に、比較的短い周期でモデルチェンジされる民生部品が多用されたため、制式化ではなく部隊使用承認として運用されている。このため軽装甲機動車には他の自衛隊装備と異なり○○式という名称が付けられていない[1]

目次

[編集] 概要

普通科隊員の防御力と移動力を向上させるのが目的の軽装甲四輪車で、乗員が天井ハッチから身を乗り出して5.56mm機関銃MINIMI01式軽対戦車誘導弾等の火器を使用することも想定されている。

同様の目的で開発された車両にはフランスVBL装甲車スイスイーグル装甲車トルココブラ装甲車などがある。

イラク人道復興支援活動部隊にも使用された際には、派遣部隊が、戦闘や治安維持を目的としない人道復興支援活動部隊であることを強調し武装勢力の攻撃対象とされるのを避けるため、車体の随所に日章旗が描かれ、英語アラビア語で「Japan」と表記された。塗装も他国軍のような迷彩色ではなく、オリーブドラブの単色となっている。

[編集] 調達状況

防衛庁(当時)の技術研究本部小松製作所によって開発されコマツが量産している。現在、既に装甲化が済んでいる第2第7師団以外(北部方面隊の第5,第11旅団では本管中及び1個普通科中隊に1両程度が配備)の各普通科部隊への配備がこの手の装備としては異例の速さで進んでおり、2002年(平成14年)度の制式化以来毎年、年間調達数は100両を超えている。現在では機甲科偵察部隊(偵察隊)への配備も行われている。陸上自衛隊では2009年(平成21年)度予算までに1431両が調達された。

航空自衛隊基地警備隊向けに導入を行っている。車体は陸上自衛隊のものと異なりOD色1色で塗装されている。航空自衛隊では2009年(平成21年)度予算までに80両が調達された。

予算計上年度 陸上自衛隊 航空自衛隊 合計
2001年(平成13年)度 102両 - 102両
2002年(平成14年)度 149両 - 149両
2003年(平成15年)度 150両 4両 154両
2004年(平成16年)度 157両 8両 165両
2005年(平成17年)度 160両 8両 168両
2006年(平成18年)度 180両 8両 188両
2007年(平成19年)度 173両 8両 181両
2008年(平成20年)度 180両 21両 201両
2009年(平成21年)度 180両 23両 203両

[編集] 仕様

[編集] 車体

習志野演習場に於ける第1空挺団の車両
  • 戦闘重量:5.5t
  • 登坂能力:60%
  • 製造:小松製作所
  • 価格:約2,625万円(平成17年度調達価格)
  • 型式
    • 中隊長指揮用(通信用機能が強化されている)
    • 小隊長指揮用(煙幕発射器が側面後部に付加されている)
    • 機関銃搭載用(機関銃用の防盾付き)
    • 偵察用(機関銃搭載用に後部天板部に荷物積載用スポークが付加されている)
    • 01式軽対戦車誘導弾積載用(全天板部がフラットになっている)

[編集] 武装

5.56mm機関銃MINIMIを据え付けた状態

固有の武装は備えていないが、車体上面ハッチには全周旋回可能なターレットと防楯付き銃架を設置できる。5.56mm機関銃MINIMI89式5.56mm小銃を据え付けて射撃することができ、M2 12.7mm重機関銃を搭載できる改造型が公開された事もある。上面ハッチからは01式軽対戦車誘導弾(軽MAT)を発射する事も可能で、一部の車両は4連装発煙弾発射機を2基備えている。

2006年1月に行われた「平成18年度第一空挺団降下訓練始め」の訓練展示では、M2 12.7mm重機関銃2を搭載できるよう独自の改造が施された車両が2両登場し、空砲による射撃を行った[1]。また、各地駐屯地で行われる創立記念行事での訓練展示では、過去に87式対戦車誘導弾の発射機や84mm無反動砲を上面ハッチ上から構える隊員が確認された事もある[2]

[編集] 装甲

航空自衛隊の車輌。陸上自衛隊の車両とは異なり、オリーブドラブ一色となっている。(入間基地

軽装甲機動車の車体は防弾化され、避弾経始も考慮されている。イラクに派遣された車両には上面ハッチ全周をカバー出来る装甲板の追加と、側面と後方の防弾ガラスの強化がおこなわれており、警備やパトロールの際の隊員の安全性が向上している。天井から周囲の警戒に当たる隊員が、道路に張られたワイヤーなどの仕掛け罠にかからないよう、屋根の前縁には二本のポール状のワイヤーカッターを立てることができ、イラク派遣部隊ではほぼ全車が装備した。

[編集] 模型

2004年(平成16年)にタミヤがイラク派遣仕様を1/35スケールでプラモデル化しており、後にタミヤ、京商がそれぞれラジコンを発売、2006年にはタカラトミーからトミカとしても販売された。

[編集] 登場作品

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

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