ブランコ

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ブランコ
向かい合いブランコを漕ぐ少女たち

ブランコは、椅子あるいは踏み台が2本ので吊り下げられている構造の遊具。鎖の替わりにを用いた物もある。最近では、安全に配慮して、柔らかいゴムなどの素材を乗る部分に使ったものも増えている。公園小学校運動場などに備え付けられていることが多い。通常は1人で乗る物であるが、2人で乗る場合もある。

鞦韆秋千、しゅうせん)ともいう。「鞦」「韆」はそれぞれ1文字でもブランコの意味を持つ。「鞦韆」は今でこそブランコの意味を持つが、古くは中国で宮女が使った遊び道具をさす。いまのブランコとは少し違い飾りがたくさんついており、遊戯中、裾から足が見えて、皇帝が見ていて運よく夜伽に呼ばれる可能性から艶かしいイメージを持たれていた。北宋の文人、蘇軾の漢詩「春夜」にも鞦韆が出てくることから、性行為の過程を詠んだという解釈もある。

また、雅語は「ふらここ」。

語源については擬態語「ぶらり」「ぶらん」などから来たとする説や、ポルトガル語の balanço (バランソ、英語のバランス、swing スイングの意もある)、もしくはBlanco(ブランコ、色)から来たとする説などがある。

目次

[編集] 遊び方

2本の鎖やロープによってぶら下げられた椅子(踏み台)に乗り振り子の原理を利用し前後にゆらし、踏み台を漕ぐことによって振幅を徐々に大きくすることで振り子運動を楽しんだり高度感を味わったりする。物理学的には、パラメータ励振で説明できる。具体的にいうと立ち乗りで漕ぐときには、最下点付近の遠心力が最も大きくなるあたりで立ち上がり、最上点付近の遠心力が小さなところでしゃがむ運動を繰り返している。

[編集] 乗り方の例

以下は一般的なブランコにおける乗り方の例である。

[編集] 1人乗り

1人乗り(座り乗り)
座り乗り
最も一般的な乗り方である。ブランコの台にすわり、両足を揺り動かすことによりブランコを動かす。この方法だと後ろから誰かに押してもらうことが容易であるので、力のない者でもブランコを楽しむことが出来るし、また転倒などの危険性が少なく安全性が増す。この方法の欠点は、足が疲れることと足だけでは作り出す振幅に限りがあるため、すぐには高くまでこぐことが出来ないということである。また立ちのりが盛んなブランコだと尻がで汚れることもある。
立ち乗り
ブランコの台に立ったまま乗り、体全体を揺り動かすことによりブランコを動かすというもので、小学校中学年くらいになってからこの方法を取る者が多い。転倒などのリスクはあるが、体全体を使うことで大きな振幅を生むことが出来る為、スリルや自分が高いところにいることを楽しむことが容易である。本来座るべきブランコの台に土足で立って乗るのは、座り乗りで前述したような迷惑に繋がるという批判もある。

[編集] 2人乗り

2人立ち乗り
乗る人をA・Bとすると、Aが大きく足を広げてブランコの台に立って乗りBがAとは逆の方向にAの股の間に足を置いて乗るという説明が出来る。この方法で高さなどを楽しむのはほぼ不可能である。親密な関係にあるもの(カップルなど)が好む傾向にある。なおこの方法では足場が極端に狭くなることから転落の可能性が大変高く、安全であるとは言いがたい。
1人座り1人立ち乗り
乗る人をA・Bとすると、Aが座り乗りをし、Bが立ち乗りをする。BはAと向かい合わせに立つことが多いが、同じ向きに立つことも可能である。Bの足の位置はAと鎖の間に滑り込ませることもあるし、鎖の外側に足を置くこともある。この方法も2人立ち乗りと同様に足場が狭くなることから転落の可能性が高く、振れの角度によっては座っている人が落下する可能性もあり、安全な乗り方ではない。

[編集] 種類

上で紹介した一般的なブランコのほかに次のようなブランコもある。

  • サーカスなどの曲芸には空中ブランコという独特なブランコが使われる。非常に高い位置から2条の紐が降りていてその先に細長い棒のようなものがあるだけである。一般のブランコの紐を長くし台を極限まで小さくしたものと解してよい。英語では、遊具のブランコは swing、空中ブランコは trapeze と呼ぶ。
  • 韓国では、旧暦4月8日釈迦誕辰日)から5月5日端午の節句)までの期間、女性が特設の長いブランコを楽しむ風習(クネトゥィギ)がある。このブランコをクネといい、村の入り口や広場の木にぶら下げたり、足場を組んで作った長いブランコで、これに乗ってどこまで高く漕げるかを競うという。
  • かつて、全国で公園などによく設置されていた4人乗りの大型のブランコを箱ブランコと呼ぶ。1990年代以降は子供の不注意や危機感の欠乏によりゴンドラと支柱や地面の間に足を挟まれ捻挫骨折事故が多発し撤去されたため、最近ではほとんどみられない。

[編集] その他

  • 深夜の公園で一人でブランコに座っている若い女性あるいは中年男性は、寂しい人を象徴するシーンとして映画テレビドラマなどでよく使われる。比較的よく知られたものに黒澤明生きる」や増村保造暖流」のシーンがある。
  • ヨーヨーの技の一つに、糸でブランコの骨組みを象りヨーヨー本体でブランコを表現する「ブランコ」という技がある。
  • 俳句における季語である。
  • 日本のテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニングには、非常に長い紐のブランコに乗るシーンがある。目視と計算によると、このブランコの最高速度は時速60 km/hを越えると言う。(柳田理科雄による説。)
  • 飲食店などで、ハンガー椅子などにかけた洋服などから財布などを盗む手口をブランコスリという。
  • ブランコをこぎながら靴飛ばしをする遊び方もある。

[編集] ブランコをテーマにした音楽

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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