連弾

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連弾

連弾(れんだん)とは、1台のピアノを2人で演奏すること。またはそれに限らず、1台の鍵盤楽器を複数人で同時に演奏することである。

ピアノは元来、1人が両手を用いて演奏することを想定して作られている。しかし、ピアノは、演奏部(鍵盤)の幅が通常120cm以上あり、そこには標準で88の鍵が備えられるため、十分に2人で同時に演奏にあたることが可能である。このため、独奏曲ほどは多くないが、数多くの連弾曲が作曲されてきた。2人がそれぞれ両手を用いて合計4つの手を用いるため、「4手」(よんしゅ)と呼ぶことがある。それ以上の例としては、セルゲイ・ラフマニノフの「六手」(ワルツとロマンス)、アルベール・ラヴィニャックの八手(「ギャロップ行進曲」)がある。

なお、2人が2台のピアノで演奏するように作曲されたものはピアノ二重奏2台ピアノなどと呼ばれる。通常2台ピアノを連弾でそのまま演奏することはできないが、連弾曲を2台ピアノで演奏することは技術的に可能である。両者の中間としては、ベドルジフ・スメタナの「二台八手」、つまり連弾の二倍の編成の作品(ソナタ楽章、ロンド)がある。

ピアノに対し右に座った奏者が第1奏者(プリモ(Primo)と呼ばれる)であり、当然高音部を担当する。また、左が第2奏者(セコンド(Secondo)と呼ばれる)である。長音ペダルはピアノの中心よりも右に設置されているが、第2奏者が担当するのが通例である。

なお、独立した芸術作品として以外にも、次のような連弾曲がある。

  • ピアノ学習者向けの作品。多くはピアノ学習者と教授者のための連弾。
  • オーケストラのような大規模な合奏作品からの編曲。録音の発達していない時代において、ピアノ連弾編曲版は家庭などでオーケストラ曲を楽しむ重要な手段のひとつであった。また、バレエの伴奏音楽では、踊りの練習のために連弾編曲版が使用されることがある。なお、オーケストラ曲はしばしばピアノ連弾または2台ピアノの形でスケッチが行われる。

主な連弾作品[編集]

主な連弾アーティスト[編集]