柳田理科雄
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柳田 理科雄(やなぎた りかお、1961年 - )は、日本の作家、漫画原作者、ラジオパーソナリティ、空想科学研究所主任研究員、明治大学理工学部兼任講師。
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[編集] 人物
鹿児島県熊毛郡南種子町出身。父は、2007年まで4期16年南種子町長を務めた柳田長谷男。「理科雄」はペンネームではなく本名で、世界初の宇宙飛行に成功したユーリイ・ガガーリンに影響された父の「これからは科学の時代だ」という考えから名付けられたものである[1]。
幼少の頃より科学者を志し、鹿児島県立鶴丸高等学校を経て京都大学理学部を受験するも失敗する。その後、一年浪人して東京大学理科一類に合格する。当初は宇宙への強い関心から宇宙物理学を専攻するつもりだったが、在学中に学習塾の経営に惚れ込み、学習塾を立ち上げることを決意して、大学を中退。個人経営の学習塾「天下無敵塾」を開校するが、経営難に陥る。塾の財政を立て直すために、アニメや特撮作品の描写を科学的に考察する『空想科学読本』を発表し、ベストセラーとなった。しかし、経営していた塾は、その印税が入るまでもたず、閉鎖された。その後、全国チェーンの学習塾の教師などを経て、専業作家となった。現在の肩書きは「空想科学研究所主任研究員」となっている。
執筆活動の傍ら、明治大学で非常勤として教鞭を執っているが、大学を中退してしまった過去から、かなりやりがいのある仕事であると著書の中で語っている。講義では、ウルトラマンと怪獣の取っ組み合いのシーンから衝突時に発生するエネルギーの算出などをテーマとする。
本人の計算によると、これまでの人生で酒に費やした総額は1千万円を超えるという酒好きで、無類のプロレス好きでもある。1990年から1年間中華人民共和国に滞在したときも、「今日本のプロレス界はどうなっているか」と、気が気ではなかったという。
[編集] 著作活動
柳田以前にもSF作品に対し科学的に考察した本は多数出版されていたが、子供向けの作品を中心に劇中描写(設定はあまり省みない)をもとにして科学的な考証を混ぜつつ空想を展開、作品や主人公をもとに笑える結論を導き出すスタイルが受け、『空想科学読本』については、2011年3月に最新巻である『空想科学読本10』までが発売されている。
他に空想科学シリーズとして、漫画のヒトコマに注目しその描写を科学的に考察する『空想科学漫画読本』や、SFを中心とした実写映画の描写を科学的に考察する『空想科学映画読本』、昔話の内容を科学的に考察する『空想科学日本昔話読本』などを発表している。メディアファクトリーの発表によると、空想科学読本1〜4までの累計が200万部以上。また空想科学シリーズ全体では、空想日本昔話読本出版時の宣伝文によれば累計300万部とされている。
このほか漫画、小説の原作者としても複数の著作を持っており、事象について「科学的」に考察することが作品における重大なテーマになっている。
他に空想科学を冠としたラジオ番組のパーソナリティや、『侍ジャイアンツ』再放送における各種魔球の科学的解説など、マスメディアにおいても活躍している。
[編集] 批判
作品や考察の手法に対しては山本弘らによって作品設定の認識から物理法則の適用まで多々間違いが含まれていることが指摘されている(例:ロケット推進の原理、ロケットパンチの「光子力ロケット」を光子ロケットと混同した等)。山本弘による批判は1冊の書籍となり『こんなにヘンだぞ!空想科学読本』と題して発行された。
科学的な間違いの他、「子供の夢を壊すようなことをどうしてするのか」といった批判もあり(第1巻まえがきで、指導教授に「子どもの夢を壊すような研究をしてどうする」とコメントされたと書いている)、評価は分かれる。柳田自身は『ウルトラマン』視聴時にその特撮シーンがとても作りものだと信じられなかったような少年であり、「漫画の世界を否定したいのではなく、実際にやったら、どうなるんだろう? という興味を抑え切れない」[2]や、「空想科学を現実で行うのは大変なこと。科学的に有り得ない物事を考え付くのが人間の空想力の素晴らしいところである」と述べている。複数回にわたって取り上げている『マジンガーZ』も、再放送を毎回正座して視聴するほど好きだったと書いている。
間違いについては本人も気にしており、読者の指摘などを元に第二版や文庫化など機会があるごとに訂正が行われ、注やあとがき等で謝罪を行っている。
批判の一方で理科嫌いの子供に科学への興味を惹起させる効果を評価する向きもあり、『全国こども電話相談室』回答者、インパク中部電力出展の監修者、産総研子ども向け科学講座の講師などに選ばれているほか、高校・高専の図書館向けに『空想科学 図書館通信』のFAX送信も行っている。
[編集] 関連情報
[編集] 著書
- 空想科学読本 1 - 10
- 空想科学読本6.5
- 空想科学読本Q(文庫版)
- 金の空想科学読本(1〜9までの人気原稿25本を収録したBEST版)
- 空想科学読本ミドリ(空想科学の疑問の中でも「緑」をテーマに置いたスペシャル版)
- 空想科学大戦! 1 - 4(漫画・筆吉純一郎)
- 最後の空想科学大戦! (『空想科学大戦!』1 - 4に続く5、漫画・筆吉純一郎)
- Dr.猫柳田の科学的青春 1 - 5(『空想科学大戦!』の番外編、漫画・筆吉純一郎)
- 空想科学論争!(円道祥之および木原浩勝との対談)
- 空想非科学大全
- 空想法律読本 1 - 2(科学面の監修を担当)
- 空想科学漫画読本 1 - 4
- 空想科学映画読本 1 - 2
- 空想科学日本昔話読本
- ゴジラvs柳田理科雄
- 空想科学生活読本
- 空想お料理読本 1 - 2(ケンタロウとの対談。『1』は『ナレッジエンタ読本5 空想キッチン!』を文庫化、改題したもの)
- 空想科学少女リカ(岡崎弘明との共著)
- 俊平1/50(山本貴嗣作。監修を担当)
- 空想科学エジソン(カサハラテツロー作。初期の原作を担当)
- ナレッジエンタ読本1 恐竜大戦!(荒木一成との対談)
- ナレッジエンタ読本4 科学バカ人生!
- ナレッジエンタ読本5 空想キッチン!(ケンタロウとの対談)
- ナレッジエンタ読本9 空想科学入門!(ラジオ番組『福田沙紀と柳田理科雄のラジオ空想科学研究所』を書籍用に再構築したもの)
- ナレッジエンタ読本20 史上最強のロボット!(高橋智隆との対談)
[編集] 出演番組
- ドコでモ空想科学(テレビ静岡)
- ラジオ空想科学研究所(ニッポン放送、パーソナリティ)
- 全国こども電話相談室(TBSラジオ、回答者)
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ、水曜日・「確率王者 キセキング」)
- 一文字弥太郎の週末ナチュラリスト 朝ナマ!(中国放送、番組内コーナー「空想科学ラジオ読本」コメンテーター)
- ゴー傑P(MBSラジオ、ゲスト、2006年8月5日)
- 溜池Now(GyaO、「第1回溜池天下一武道会」)
- FNSソフト工場『とびだせ! 空想科学』(テレビ静岡、2007年12月30日)
- 漫画やアニメの名場面が現実に!?とびだせ!空想科学(フジテレビ、2008年8月3日)
- 世界一受けたい授業(日本テレビ、ゲスト、2010年6月12日)
[編集] 脚注
- ^ 柳田理科雄『理科雄は本名です 空想科学外伝』空想科学文庫 メディアファクトリー 2010年 ISBN 9784840135191
- ^ 空想科学漫画読本2
