京商

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京商株式会社
KYOSHO CORPORATION
種類 株式会社
略称 京商
本社所在地 東京都千代田区平河町一丁目9番3号
設立 1963年10月10日
業種 その他製品
事業内容 ラジオコントロールモデル、ダイキャスト模型、トイの製造・販売
資本金 5,000万円(2012年4月現在)
従業員数 91名(2012年4月現在)
外部リンク http://www.kyosho.com/jpn/
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京商(きょうしょう、京商株式会社)は、ラジオコントロールモデルを中心とした模型メーカー。KYOSHOのブランド名で世界規模で展開している。本社所在地は東京都千代田区平河町一丁目。事業本部は神奈川県厚木市船子。

ラジオコントロールモデルメーカーとしては老舗。自動車、飛行機、ヘリコプター、ボートと幅広い製品を販売している。また、精密なディテールを持つ高級ダイキャスト製ミニカー、さらに京商EGGのブランドで、トイ製品も開発・販売している。

無線操縦の呼称として一般化している「ラジコン」は増田屋コーポレーション登録商標であるため、京商ではラジオコントロールモデル、R/C、RC(Radio Control)と呼ぶことが多く、ラジコンカーはR/Cカーと呼んでいる。


創業と企業哲学[編集]

京商株式会社は、創業者 鈴木 久により、1963年10月に創業されたラジオコントロールモデル、ミニカー、トイモデルを事業の中核に据えたホビーメーカー。それに関連した事業として商社としての活動も展開している。2013年10月に創業50周年を迎え、業界でも老舗の企業として存在感を放っている。

その事業内容は、創業者が京商発足前に従事していた在日米軍への慰問品納入ビジネスでの経験がルーツとなっている。欧米に倣い、ホビーの持つ力を、広く日本にも広めたいとの思いで京商をスタートさせたと、創業者がことある度に語っていたそうである。

京商創業直前は、ベトナムの戦火がますます広がりを見せていた時代。そんな中で米軍とのビジネスをスタートした創業者は、前線で戦う兵士の要望に応じた慰問物資を手配して送るというのを主な業務としていた。その業務において、アメリカと日本との趣味や遊びといったことに対する考え方の違いに愕然としたという。兵士の要望の中に、頻繁に飛行機やモデルエンジン、モデルカーなどの模型やオモチャがリクエストされており、それに軍が応じていることに大きな驚きを覚えたのだ。

もとよりホビーという概念が希薄だった当時の日本人にとって、遊びや趣味といったものは、勤勉を良しとする当時の考え方の対極にあった。ところが、先進国である米軍の価値観は、その根底を大きく揺るがすものだった。ホビーやトイといった遊びを不可欠なものとする姿勢に感銘を受けたと、創業者は事ある度に語っていたという。そしてそれが、今に続く京商の企業哲学のルーツとなっている。「やがて日本も、遊びを肯定的にとらえる時代が来る。ホビーやトイが、人生を彩るのに重要な役割を果たすようになる」との創業者の考えから、大人の嗜好に応えられる本格的なものを製品化することを、企業活動の基幹に据えた。その哲学が常に引き継がれ、1980年代には「遊びにまじめ」というカンパニースローガンとなり、今も受け継がれている。 その後様々なラジオコントロール模型、ダイキャストミニカー、京商EGGブランドによるトイ等々を広く製品化していく際にも、このスローガンを旗印に、ワールドワイドな展開を見せている。現在、世界中に代理店を有すようになっても、社是に近い扱いで、この考え方が継承されている。

沿革[編集]

●1963年10月 設立

模型の楽しさを、人生を彩るかけがいのないものとして社会に根付かせたいとの思いで創業。創業者鈴木久の掲げる理想を実現すべく、オモチャとは異なる製品、そして流通を通して、模型全般を扱い品目とすることからスタート。

●1966年 飯田橋に移転

東京都千代田区飯田橋文弘社ビルに移転し、業務を拡大。

●1968年 本社ビル建設

千代田区平河町の500坪の土地に、地上7階・地下1階の本社ビルを建設。京商本社として全社機能を持たせた。

●1968年 KYOSHO USAを設立

アメリカ・カリフォルニア州に開設。この頃よりすでにグローバルな視点でのKYOSHOブランドの展開を描いていた。

●1970年 R/Cエンジンカーを発売

記念すべきオリジナルR/Cカーを開発・販売開始。記録が残っていないものの、1/8スケール規格の量産エンジンカーとしては、世界初を争うタイミングでの市販化だった。

●1971年 ホイラー式プロポを発売

飛行機やボートがR/Cモデルの主流だった時代に、R/Cカーの将来的な隆盛を予想し、ステアリング操作に適したホイラー式2chプロポを、他社に先駆けて発売開始。

●1973年 テレビCMを放映

有名俳優やタレントをキャラクターとしたテレビCMを制作して放映。当時の模型界になかった発想が、広く一般の関心を集め、オモチャとは一線を画するホビーの世界があることをアピール。

●1974年  総合カタログの発行

細かな周辺機器まで含めた取り扱い製品を網羅した総合カタログを自社制作して発行。ほとんどのページをカラーとした豪華な内容は、業界の先駆け的な販売促進ツールとなった。クオリティの高い写真とデザイン、詳細な解説により、購入客が製品内夜を判断するのに役立つと、販売店からも好評を博した。

●1976年~1978年 事業部制とコンピュータ管理システムを導入

多岐にわたる模型カテゴリーを展開するにあたり、専門的な対応を可能とするための事業部制を導入。その後コンピュータ管理システムを採用。当時の模型界にはなかった先進的な試みを展開。

●1987年 厚木事業本部を建設

神奈川県厚木市の総坪数1,820坪の自社所有地に、9階建ての厚木事業本部を建設。東名高速道路厚木I.C.より5分の好立地ということもあり、同年、主要機能のほとんどを千代田区平河町の本社より移転。その後隣接地220坪も購入。オンロード、オフロードの両コースも設営。開発車両のテストコースを自社所有する、世界的に見ても数少ない模型企業となった。

●1991年 ブラバムヤマハをスポンサード

開発研究、そして広告活動の一環として、F1チーム「ブラバムヤマハ」をスポンサード。

●1992年 サソルジョーダンヤマハをスポンサード

前年に続き、F1チーム「ブラバムヤマハ」をスポンサード。

●1991年 ダイキャストカー発売

精密な製造技術とこだわりを貫いたダイキャストカーを発売開始。後発ながらハイクオリティな出来映えに高い評価が集まり、全国的なミニカー人気の盛り上がりのきっかけとなった。

●1992年 パーツ直送便スタート

小売店の販売機会の喪失防止と顧客サービスの一環として、パーツ直送便をスタート。Faxなどでの注文を受けると、必要なパーツなどを最短で即日直送するサービス。京商からダイレクトに送るというスピード重視の施策が高い評価を獲得。

●1993年  創立30周年を記念するKYOSHO CUPを開催

ますます活発になるR/Cカー市場を象徴するレースとして、注目を集める。

●1994年 鈴木明久が社長就任

創業者鈴木久は代表取締役会長に、そして鈴木明久が代表取締役社長に就任

●1994年 ミニカーギャラリーPIT永田町店を開店

京商ミニカーをその場で見て買えるアンテナショップ「PIT」を開店。平河町の本社ビルを記念すべき一号店として選択。その後代官山店、イクスピアリ店などを次々に開店。

●1994年 KYOSHOカップ開催

京商が火付け役となった、1/10スケールエンジンレーシングカーの人気をさらなるものとするために開催。全国の333チームが日本一の座をかけて戦うという、1社による主催としては他に類を見ない大規模なレースとなった。

●1995年 KYOSHOワールドカップ第1回開催

京商ピュアテン、スーパーテンシリーズななどの1/10スケールエンジンレーシングカーの世界的人気を背景に、地球規模でのレース「第1回KYOSHOワールドカップinフィリピン」を開催。各国の予選を勝ち抜いてきたチームが、フィリピンに集結して世界一の座を競うというスケールの大きさが話題となる。その後日本、ハワイ、北京、ドバイ、パリでも開催。

●1999年 ミニッツシリーズ発売

リアルで精密なスケールフォルムをパームトップサイズでまとめ上げ、しかも、サイズからは想像できない走行性能を実現した「ミニッツレーサーシリーズ」を発売開始。ハイクオリティな出来映えと、大型R/Cカーに比肩するレーシーなキャラクターが大人気となり、瞬く間に世界的なブームを巻き起こした。

●2003年 1/8レーシングカー世界選手権優勝&TQ獲得

R/Cレーシングカー世界最高峰のレース世界選手権で、「エボルバ2003」がデビューウインとTQを獲得。文字通り世界の頂点に君臨する快挙を達成。

●2004年 コンビニでのミニカー販売を開始

テーマ性を持たせた車種選択による1/64スケールダイキャストミニカーを、コンビニエンスストアにて発売開始。それまでにない販路がニーズを掘り起こし、人気を獲得。年間5~6シリーズをリリース。

●2005年 鈴木正之が代表取締役社長に就任

鈴木明久が代表取締役会長に、鈴木正之が代表取締役社長に就任。

●2007年 創業者 鈴木 久が黄綬褒章授章

模型界、R/C界への長年の功績を評価されての授章。模型界としては初の慶事。

●2009年

コンビニ販売ミニカーが累計販売台数1,000万台を突破

●2009年

ミニッツレーサーシリーズが累計販売台数80万台を突破

●2010年

鈴木明久が代表取締役社長に就任

●2010年 京商EGGブランドが発足

ホビーとトイの垣根を取り払った京商EGGシリーズが誕生。トイの手軽さ、気軽さに、京商ならではの本格R/Cモデルのエッセンスを注入した製品の販売が、この年よりスタート。

●2010年

インファーノシリーズが世界選手権を通算8回制覇 1/8レーシングバギー界最高峰のレースである世界選手権で、インファーノMP9が優勝。インファーノシリーズとして、通算8回目の勝利という、前人未踏の大記録を達成。2年に1回開催される世界選手権は、2013年までに14回を数えるので、その半数以上がインファーノの優勝で占めていた。まさに世界の頂点に君臨するマシンとして、世界中で大人気を博している。

●2010年

創業者 鈴木 久 永眠

●2013年 創業50周年

創業半世紀を迎え、50周年記念モデルや記念誌を発行。

 製品概要 [編集]

主な製品[編集]

  • 1/8エンジンカー<オンロード、オフロード>
  • 1/10エンジンカー<オンロード、オフロード>
  • 1/10電動カー<オンロード、オフロード>
  • 各種電動、エンジンカー<オンロード、オフロード、無限軌道車>
  • ミニッツレーサー(パームトップサイズ電動カー/ロードカー、レーシング、GT、4WD、ビッグタイヤ、バギー、SUV、オートバイ)
  • 電動オートバイ
  • 電動、エンジン ボート/純レース用レーシング艇
  • 電動ヘリコプター(現在エンジンヘリコプターは販売休止)
  • 電動、エンジン飛行機(入門、スポーツ、スタント、スケール、3D、プロフィール、グライダー、飛行艇、他)
  • ミニカー(ダイキャストモデル、レジンモデル、カー以外のディスプレイモデル)
  • トイブランドEGG 各種製品(トイ、ホビー、教育)
  • ロボット(現在販売休止)
  • 各種工作素材、工具、計測器


R/Cカー[編集]

全長50cmを超える1/8サイズのエンジンカーから、手のひらサイズの本格ラジコン「ミニッツレーサー」まで幅広いラインナップがある。 ラジコンカーの動力はエンジンと電動モーターがあるが、京商はどちらも販売している。また、同社の製品を使用したレース(京商カップ、ミニッツカップ)を開催している。

ラジコンカーにはおもちゃとしてのラジコン(通称:トイラジコン)と趣味としてのラジコン(通称:ホビーラジコン)がある。京商が販売しているのは、ほとんどがホビー向けで、組み立て作業が必要であったり、コントロール装置を別途購入する必要がある。しかし、一部のモデルではこういった手間を省いた、レディセットというセットが用意されており、購入した日から走行可能である。

なお、エンジンカーと電動カーを区別する際にGP(Gas Powered)/EP(Electric Powered)と呼ぶことがある。

<京商R/Cカー歴代製品ピックアップ>[編集]

●1/8GPレーシングカー「ダッシュI」(1970年発売) 国産初の量産1/8GPレーシングカー。その市販化は世界的に見ても相当に早く、以降のR/Cモータースポーツ発展の礎を築いたといっても過言ではない。

●19エンジンクラスバギー「ダッシュIIIバギー」(1972年発売) エンジンバギーブームのきっかけを作った記念碑的マシン。当時は1/8というクラス分けがなされておらず、19エンジンを使用するサイズという区分けであった。

●19エンジンクラス水陸両用バギー「アンフィバギー」(1974年発売) 世界初のエンジンモデルによる水陸両用モデル。バギーなので砂浜からそのまま水上へと向かえ、楽しめる場所を大きく拡大した。

●09エンジンバギー「ピーナッツ09」(1975年発売) カー用の小型エンジンがない当時、飛行機用の09エンジンを垂直搭載し、冷却ファン+バック機構を設ける等、他に例を見ない斬新な設計を満載。19エンジンクラスでは大きすぎるというR/Cファンのニーズをいち早くつかんでの誕生だった。ひもを使った、現在のプルスターターの原型のような機構も、エンジンモデルを気軽に楽しめるようにする工夫の表れであった。今に続く京商のユーザー重視の姿勢が既に表れていた製品ともいえる。

●19エンジンレーシングバギー「サーキットバギー」(1976年発売) 1/8GPバギーによるレースが開催され始めたのに合せ、レース専用設計を徹底。一日の長のある京商のバギー作りのノウハウを投入。オフロードをただ走らせて遊ぶというために設計されていたバギーがほとんどだった時代に、軽量化やサスペンション能力、パワーユニットの信頼性等々にまで配慮した設計は、大きなアドバンテージを発揮した。この設計思想や姿勢が、後のランドジャンプやバーンズ、そしてインファーノに綿々と引き継がれていった。

EPレーシングカー「スーパースポーツシリーズ」(1977年発売) 電動R/Cカーのパワーユニットや制御方法が確立していなかった当時、いち早く市販化したレース指向のR/Cカー。プラモデルのR/C化版が幅をきかせていた時代に、他に先駆けて電動レーシングカーでのレースを目的として開発されていた。

●10エンジンクラスレーシングカー「ファントム10」(1978年発売) 現在の1/10クラスレーシングカーの出発点ともいえるマシン。ようやくR/Cカー用小型エンジンが開発され、いち早くその10クラスを搭載することを前提に設計された。1/8クラスの設計思想を取り入れ、当時ブームの兆しがあった電動レーシングカーを凌駕するGPモデルらしい走りを披露していた。

●06エンジンR/Cカー「ミニッツ06」(1979年発売) ミニッツの製品名が、この時既に採用されていた。好例のR/Cファンであっても、このことを知るマニアは少ないだろう。スロットル付キャブレターを装備し、カー用にも使用できた当時の最小排気量R/Cエンジンを搭載。飛行機用には01~049クラスも存在したが、電動モデルよりも小さいエンジンカーというのは、当時としてもかなり野心的であり、ミニッツという名付けにもその小ささを誇るニュアンスが込められている。そしてその名が後のミニッツシリーズにも採用されることとなる。

●EP R/Cモーターサイクル「エレックライダー」(1979年) 陸海空と、実機や実車のあるものはほとんどR/Cモデル化されてきたが、当時唯一なかったのが2輪走行が可能なR/Cオートバイであった。世界的にはチャレンジされてはいたが、成功を収めたという話は聞かれていなかった。京商はSDSSメカニズムという、フロントフォークを左右に倒すという画期的、かつ独創的な発想を投入し、見事に成功。補助輪などなしで、左右にバンクしながらコーナリングを行う様子は、まるで生きているライダーが乗り込んでいるかのようだった。このニュースは世界中に配信され、R/Cオートバイの成功を夢見ていた開発者達を落胆させた。

●GP&EP R/Cモーターサイクル「モトライダー」(1980年) エレックライダーに続き、二回り大きなR/Cオートバイとして発売。オフロードも走る事が出来るようにサスペンションを装着し、電動とエンジンの両タイプがリリースされた。スケール感を重視したライダーフィギュアも付属し、リアルな走りが楽しめた。

●1/8GPレーシングバギー「ランドジャンプ4WD」(1980年発売) チェーンドライブ4WDのパワートレーンと、フロントにダブルセミトレーリングアーム、リアにセミトレーリングアームの4輪独立サスペンションを装備したレース指向の高いマシンとして市販化。競技会開催も全国レベルで増え、各地で上位入賞を果たした。

●1/10EPレーシングカー「ファントムEP4WD」(1980年発売) 10エンジンカーの「ファントム10」の活躍を受けて、当時盛んになりつつあった電動レーシングカーによるレースでの勝利を目標に開発された、当時としては稀少派の電動ピュアレーシングマシン。早くも4WDのパワートレーンを採用し、しかもフロントにワンウエイクラッチを組込むという独創的なアイデアでセミフルタイム4WDともいえるメカニズムを実用化。各地のレースを席巻した。

●1/10EPレーシングバギー「スコーピオン」(1982年発売) 1/10EPレーシングバギーの金字塔ともいうべきモデル。徹底した軽量化と、実戦での戦闘力をもっとも重視した設計により、圧倒的速さを実現。それまでのお遊び的要素の強かった電動バギーの世界に新風を吹き込んだ。その2WDクラストップレベルの実力は、海外でも高く評価され、ベストセラーともいえる販売数を獲得した。

●EP無限軌道車「ブリザード」(1982年) 無限軌道の代名詞ともいえる“キャタピラ”の名称は、実在する会社の商標となっているため、サブネームの表現に苦心したとの逸話が残るエポックメイキングな製品。この方式のモデルはほとんどが戦車であった中、ワーキングマシン系の雪上多用途車をモデルにR/C化。除雪ショベルの上下も動かすことが出来、雪原での遊びも提案した。最初は電動のみだったが、後にエンジンモデルもリリースされた。その後数度のマイナーチェンジを重ね、2014年においても現行モデルとしてラインアップする超ロングセラーモデル。

●1/10EPレーシングバギー「トマホーク」(1983年発売) スコーピオンでの成功に甘んじることなく、ライバルの台頭に対抗して、より戦闘力を高めたレーシングバギーとして登場。スコーピオンを第一世代とするならば、本マシンは第二世代にあたる。

●1/10EP 4WDレーシングバギー「プログレス4WDS」(1984年発売) レーシングバギーにおいてトップレベルの速さを誇っていた京商のマシン群だが、一方、先進的なメカニズム開発へのチャレンジも弛まず試みられていた。その代表例が、4WDに加えてリアタイヤもステアリングする4WDSを採用した「プログレス」だ。逆位相(フロントと逆にステアリングする方式)を標準に、プロポのミキシングを用いれば同位相も活用出来るという応用幅の広さを持っていた。

●1/10EPレーシングバギー「オプティマ」(1985年発売) 2WDクラスの決定版として開発された、ピュアレーシングバギー。サスペンションは全輪ダブルウイッシュボーンが採用され、数多くのセッティングパートが設けられ、多彩さをましていた各国のサーキット環境に対応できる設計が貫かれていた。豊富なオプションパーツ、チューンナップパーツも用意され、世界的な人気を獲得した。

●1/10EPレーシングバギー「アルティマ」(1986年発売) 「オプティマ」の好成績を受け、さらにレーシーな内容を徹底。結果、発売開始翌年の1987年度世界選手権2WDクラスにおいて、悲願の世界チャンピオンの座を獲得した。

●1/8GPレーシングバギー「バーンズ4WD」(1987年発売) このマシンこそ、「インファーノ」直系の始祖。最初から世界選手権制覇を目標に開発がスタートし、先鋭的なメカニズムと実績あるメカニズムを融合させた、戦闘力の高いシャシーを実現させた。空力効果にもかつてないほどに配慮したボディは、他のマシンに類似のデザインが行われるなど、レーシングバギーのメインストリーマーとして人気を博した。その後の「インファーノ」の活躍を予感させる性能は、衝撃的といえるものだった。

●EPオートバイ「グランプリレーサーシリーズ」(1987年発売) 独創的なSDSS方式による二輪走行性能に、ディスプレイモデル並のスケール感を実現したマシン。走りに磨きがかかり、レースを楽しめるパフォーマンスを発揮。当時のレーシングマシンを再現し、実車二輪マニアからも好評を博した。第22回モデル大賞テクニック賞を受賞。

●EPマイクロレーシングバギー「デミカシリーズ」(1987年発売) 後のミニッツバギーにつながる、マイクロサイズでのレーシングバギーの実現を目指したマシン。手のひらに載るサイズと高速性能の融合を目指し、見事に成し遂げた。


●10エンジンスケールカー「ZR1コルベット」(1989年発売) サイズ的に手頃ながら、市販製品の少なかった10クラスのエンジンカーに登場したスケールカー。エンジンカーのネックであった始動方法に、リコイルスターター方式を新開発。実用品である芝刈り機などではお馴染みのこの方法をR/Cカーに導入するべく、エンジンメーカーとの共同開発を行ったという。その結果、R/Cカーに憧れがありつつ、何となく敬遠していた層を見事にキャッチアップ。その後の1/10クラスGPレーシングカーのブームを呼び起こすことになった。「ピュアテンシリーズ」や「スーパーテンシリーズ」の原点ともいえるマシン。

●21エンジンビッグタイヤマシン「USA-1ニトロクラッシャー」(1990年発売) まさに場所を選ばない走りが魅力のビッグタイヤマシンに、強烈なパワーを導入したのが本車だ。1/8バギー用シャシーをマザープラットフォームに、強大なグリップとトラクション負荷、強烈なショックに耐える強度を実現し、破壊的な走りを実現した。それまでにないカテゴリーであり、見たことのない走りの迫力に圧倒されたR/Cファンは数多い。

●1/10エンジンカーGP-10「カルソニック スカイラインGT-R」(1991 年発売) 10 クラスエンジンカーの魅力をもう一度見直し、新たな楽しさを提供するべく開発されたのがGP-10シリーズだ。世界的にブームとなりつつあったGT選手権をイメージに据え、スケール感と走りの両立、そして手軽さと扱いやすさを盛込み、それでいて本格的であることをテーマに開発された。後の「ピュアテンシリーズ」や「スーパーテンシリーズ」へとつながる系譜の初代マシンともいえる。リコイルスターターと扱いやすい10エンジンを中軸に、本格的な4輪独立サスペンションと4WDメカニズムを投入し、世界的ブームのきっかけを作った。

●10エンジン&EPフォーミュラマシン「F1シリーズ」(1991 年発売) 大きさ的には1/8スケールサイズにあたるビッグなF1スケールマシン。10エンジンと電動仕様の2種類が発売された。当時、京商は実車F1チーム・ブラバムヤマハのスポンサードを行っており、そのマシンは当然に、フェラーリ643もモデル化された。繊細なF1ならではのサスペンションの再現と走行性能の両立をハイレベルでバランスさせており、飾っても走らせても楽しめるマシンと仕上がっていた。


●1/8GPオフロードレーシングカー「インファーノ4WD」(1991年発売) 「バーンズ4WD」の活躍を受け、より戦闘力を高めるための仕様を満載して登場。このマシンから、インファーノの産みの親で育ての親、そして第8回世界選手権アメリカ大会で世界チャンピオンとなった金井祐一氏が開発を担当した。金井氏は株式会社オートモデルの社員。同社は知る人ぞ知る京商マシンの数多くの開発に携わってきた企業。社を挙げてのレース活動の成果がふんだんに導入され、その後の「インファーノ」の快進撃の原動力ともなっている。

●22ccエンジン1/5スケール「ランチアデルタインテグラ-ラー16V」(1992年発売) 22ccのガソリンエンジンをパワーユニットに据えた,巨大なスケールカー。パワーと大きさに負けないシャシーを新開発し、軽快な走りを披露した。ガソリンならではの走行コストの安さと、ビッグマシンならではの迫力が人気を博した。

●EPレーシングオートバイ「ハングオンレーサーシリーズ」(1992年発売) R/Cオートバイのパイオニアとしてのノウハウを結集し、新たな驚きとさらなるスケール感を実現したマシン。コーナリング時にはライダーフィギュアがハングオンするという、実車のような走行シーンを再現することに成功。CG移動の実質的な作用と、スケール感向上のためのギミックとしてアピールし、大きな話題となった。今もファンが多く、オークションなどではコレクションアイテムとして存在感を放っている。

●10エンジン「レーシングカート10」(1993年発売) 90年代初頭の京商は、アクションとスケール感の融合を各カテゴリーでチャレンジしていた時代でもあった。その一翼を担ったのがこのレーシングカート。GP-10で培ったエンジンモデルの普遍化のノウハウをフル投入し、まったくの初心者も楽しめる仕上がりを実現している。ドライバーフィギュアがステアリング操作に呼応してアクションを見せるなど、走行中の様子はまるで実車のレースを見るかのようだった。

※以降の製品は編集中

京商のR/Cレース活動[編集]

1970年に発売された京商の本格R/Cモデル第一号、1/8スケールエンジンレーシングカー「ダッシュI」は、その後のR/C界を左右する大きな可能性を秘めたマシンであった。当時は飛行機やボートがR/Cモデルの主流であり、メカニズム的に、また製造技術的にも、とてもレースが楽しめるようなR/Cカーは作れないと思われていた時代でもあった。ところが「ダッシュI」は、その開発当初からレースを楽しむことが目標とされていたのである。確かに欧米には先進的なR/Cレーシングカーは存在していた。しかし、どれもワンオフモデルに近いもので、ひとにぎりの同好の士が集まってレースを行うというレベルにとどまっていた。コスト的なことも含めて、裾野を広げられるほどのものではなかったのだ。そんな時代にマスプロダクトモデルとして市場に投入されたことは、それ自体が京商のレースへの深い思いと情熱の表れであり、世界中が注目した出現であったといっていい。 京商はこの「ダッシュI」によるレースを、市販開始翌年の1971年に早くも開催する。欧米での流行の兆しに気付いていた先鋭的なモデラーや、当時著名な実車レーシングドライバーが集い、この初レースは盛況を呈した。開催場所が東京のど真ん中、国立劇場前ということもあり、一般マスコミによる報道が行われたのも、R/Cモデル界ではかつてなかったことだった。 その後、欧米に歩調を揃えた1/8スケールサイズ、排気量上限3.5ccの2ストロークエンジンというクラス分類が世界的な基準となるのだが、その範疇には当然ながら「ダッシュI」も入っていた。この時期を機に、R/Cカー専業メーカーが世界中で設立され、本格的なレースがいよいよ活発になってゆく。同時に各国でR/Cカーレースの団体や組織が興され、世界選手権などの権威あるメジャーレースへとつながっていった。さらにオフロードレーシングバギーや電動モデルでのレースも開催されるようになり、R/Cモデル界の市場勢力図は、飛行機やボートからR/Cカーへと大きくシフトしていくことになる。日本において、その始点ともいうべき存在となったのが「ダッシュI」であり、京商であったのは揺るぎない事実だ。 そんなR/Cモータースポーツの幕開けを確固たるものにすべく、京商はレース指向の強い製品を精力的に発表・発売し、各カテゴリーで素晴らしい成績をおさめてゆく。実車のレース活動に倣ったワークス体勢の構築にも精力的に取り組み、模型の枠を超えた“もうひとつのモータースポーツ”といえる活動を確立してゆき、今もその情熱はとどまることを知らない。


●インファーノシリーズと世界選手権

京商のレース活動の中で特筆すべき存在のひとつが、「インファーノ」シリーズだ。通算8回、世界選手権でチャンピオンの座をつかんでいるが、これは2年に1度の世界選手権における開催回数の半数を超える記録となっている(2014年時点)。1/8スケールレーシングカーが、R/Cオンロードレースの最高峰であるのと同様に、1/8スケールレーシングバギーは、R/Cオフロードレースの最高峰に君臨するカテゴリー。そんな権威あるレースでのこの戦歴は、まさに前人未踏の記録である。。 1/8オフロード世界選手権は2年に1度開催されるが、その第1回大会は、1986年フランスで開催された。京商はこの時より参戦を果たし、以下の戦歴を誇っている。

  • ●インファーノの世界選手権優勝記録●
  • 1992年 第4回世界選手権 inドイツ インファーノ(MP3 )
  • 1994年 第5回世界選手権 inオーストリア ターボインファーノ(MP4)
  • 1996年 第6回世界選手権 inイギリス インファーノMP5
  • 1998年 第7回世界選手権 inポルトガル インファーノMP6(プロトタイプ)
  • 2000年 第8回世界選手権 inアメリカ インファーノMP7.5
  • 2002年 第9回世界選手権 inウルグアイ インファーノMP7.5
  • 2006年 第11回世界選手権 inインドネシア インファーノMP777
  • 2010年 第13回世界選手権 inタイ インファーノMP9 TKI2
  • ●インファーノの歴史●
  • ●ランドジャンプ4WDシリーズ/初代は1980年発売

京商の1/8GP(ガスワパワード=エンジンモデル)レーシングバギーの始祖ともいえる存在。チェーンドライブ4WDにリアデフギヤ(インテグラ仕様でフロントにもデフギヤを装着)、ワンウェイベアリングを組込んだ、当時最先端のメカニズムを誇っていた。サスペンションはフロントがダブルセミトレーリングアーム、リアがセミトレーリングアーム。当時の材料強度や設計方針から導き出された構成。

  • ●バーンズ4WDシリーズ

ランドジャンプ4WDはインテグラ、インテグラ4WDバニングと進化・変遷を重ね、バーンズ4WDへと結実する。実質的なインファーノの原型マシンともいえる。サスペンションはインテグラ4WDバニング前後よりフロント、リア共にダブルウイッシュボーンを採用。そしてバーンズではいよいよチェーンドライブ4WD方式を捨て、世界的な趨勢となっていたシャフトドライブ4WD(3デフのフルタイム4WD)を採用する。同時に軽量設計も徹底し、世界選手権での優勝を狙うマシンとして開発された。

  • ●インファーノ4WDシリーズ

インファーノシリーズは3世代目からMP3とのサブネームを冠するようになり、以後MP4、MP5、MP6、MP7.5、MP777(実質8)、MP9とシリーズをつなげてゆく。このサブネームはすべてがイヤーモデルとして市販化されたわけではなく、細かな仕様変更を世界選手権時に与え、その類別のために設けられたという側面も持つ。したがって番号の欠番もある(2や7、8など)。総じて戦闘力を徐々に高めていった仕様変更であり、強度、その時々のレーシングトレンド、新素材の活用等々を着実に重ねてゆき、前人未踏の世界選手権8階制覇をなしとげた大きな要因となっている。MP3以降はメジャーレースのコース設計にジャンプ要素が多く設けられるようになり、空中姿勢の制御など、かつてのバギーでは想像もしなかった操縦性の要求項目が含められるようになり、その点もインファーノでは実現されている。  このような仕様変遷を経たインファーノシリーズだが、初代から変わらぬ設計思想にも注目したい。それは世界選手権参戦マシンと市販品に大きな差がないという点だ。これは偶然そうなったのではなく、開発チームの意志として実践されている設計哲学でもある。市販品と変わらぬ、あるいは誰もが世界選手権優勝マシンと同じ仕様に出来るものという方針を貫き、レースの成果をすべてのR/Cファンと共有したいという企業理念に基づいている。事実、歴代の世界選手権での優勝は、すべて異なるドライバーによって成し遂げられており、その証明となっている。つまり、突出した才能の持ち主のためにワンオフで作られたマシンでの勝利ではない、ということだ。誰もが頂点を狙える可能性を持てるマシンにするという、揺るぎなき意志が働いている。この点は、すべての京商製品に息づく特長であり、インファーノがいまだ世界のトップクラスに君臨していることと無関係ではないだろう。

IFMAR主催の世界選手権における優勝実績[編集]

  • 1/10オフロード2WD
  • 1/8GPオフロード
  • 1/8GPオンロード
    • 2003年 、エボルバ2003 デビューウインでTQ&優勝
    • 2005年 エボルバ
  • 1/10GPツーリング

エンジンカー[編集]

京商 V-ONE S
  • 販売中の主な製品
    • 1/8オンロード
      • エボルバシリーズ
      • インファーノGT,GT2シリーズ
    • 1/8オフロード
      • インファーノシリーズ
    • 1/10オンロード
      • ピュアテンシリーズ(V-ONE,FW-05T,FAZERなど)
    • 1/10オフロード
      • インファーノTR15、ミニインファーノ
      • マッドフォース、ギガクラッシャー
  • 過去の主な製品
    • 1/8オンロード
      • 1970 - ダッシュシリーズ
      • 1979 - ファントム20シリーズ
    • 1/8オフロード
      • 1976 - サーキット20シリーズ
      • 1980 - ランドジャンプ4D(京商初の4WDバギー)
      • 1984 - ランドジャンプ4WDインテグラ
      • 1987 - インテグラ4WDバニング/プレスト
      • 1988 - バーンズ
    • 1/10オフロード
      • サーキット10シリーズ
    • 1/12オフロード
      • 1976 - ピーナッツバギーシリーズ(09はエンジンカーながら後退可能であった)
    • 1/12オンロード
      • ピーナッツレーサーシリーズ
      • 1978 - ファントム10シリーズ

電動オンロードカー[編集]

  • 販売中の主な製品
    • 1/12サイズ
      • プラズマRa
    • 1/10サイズツーリング
      • TF-5
      • TF-5 スタリオン
  • 過去の主な製品
    • 1/12サイズ
      • スーパースポーツ
      • マッハスポーツ
      • ソニックスポーツ
      • レーザースポーツ
      • ファントムEP-4WD
      • プラズマ3P
      • ファントムEXT
      • アクシスEX
      • インプレスR951
    • 1/10サイズツーリング
      • PureTen EPスパイダー
      • PureTen EPスパイダーTF-2
      • PureTen EPスパイダーTF-3
      • PureTen EPスパイダーTF-4 Type-R
      • KX-One
      • PureTenα

電動オフロードカー[編集]

80年代から1/10サイズ電動オフロードカー(バギー)のブームがあり、多くの機種をリリースしている。

  • 代表機種
    • 1978 - エレックピーナッツ
    • 1979 - ラリースポーツ ルノーアルピーヌA 310
    • 1982 - スコーピオン
    • 1983 - トマホーク
    • 1984 - プログレス4WDS
    • 1985 - オプティマ
    • 1986 - ロッキー4WD
    • 1987 - アルティマ
    • 1988 - マグザムFF
    • 1989 - レーザーZX

エレックピーナッツ[編集]

京商初の電動バギーである。エンジンカーとして発売されていたピーナッツバギーにモータをRRに搭載した後輪駆動バギー。価格:9,800円(当時)

ラリースポーツ[編集]

RS540モータをリアに搭載する2WD電動オフロードカー。ボディはアルピーヌA310。 フロントサスペンションにダブルウィッシュボーン、リアサスペンションにセミトレーリングアームを採用する。アルミ製ラダーフレームとリア周りの設計はスコーピオンに引き継がれた。価格:16,000円(当時)

スコーピオン系[編集]

タミヤバギーチャンプ発売以降、電動オフロードカーによるレースの人気が高まりつつあった。 この時期に京商から発表されたのが後輪駆動、2WDバギー「スコーピオン」である。当時、京商は1/8エンジンバギー「サーキット20」でレース活動をしており、「スコーピオン」は小型化した「サーキット20」と言える構成であった。フロントのダブルトレーリングアームサスペンション、リアのセミトレーリングサスペンション、アルミ製ラダーフレーム、リアマウントされたパワーソース(RS540Sモータ)、オイルダンパーとコイルスプリングなど当時の1/8レーシングバギーに似た設計であった。また、細身のボディーはバッテリーを縦置きにして実現していた。そして、ライバルに比べて非常に軽い車体重量も特徴(全装備重量は1,680g)。発売当時のライバルはタミヤのバギーチャンプとaykの556Bであった。

「トマホーク」は「スコーピオン」の脚回りを使用し、大幅なメカレイアウト変更をしたモデルである。樹脂製メカボックス(俗に言われる、バスタブ・シャーシ)からダブルデッキメカプレートに変更することで全装備重量は1,450gまで軽量化された。

  • スコーピオン(発売時期により、箱の大きさやパッケージ・デザインが違う等2種類が存在する。完成形の見た目で判る違いはオイル・ダンパーで、前期型はシルバーに 後期型はレッドに加工されている。価格:17,800円)
  • トマホーク(発売時期により、後輪が 4角ブロック・タイヤかスパイク・タイヤで、形状が違う2種類が存在する。価格:19,800円)
  • ターボ・スコーピオン(スコーピオンと比べ、パーツの変更等した改良版。付属モーターは、当時のRCブームにおいて最後まで単品で市販されなかった「ル・マン360E」である。価格:19,800円)

プログレス[編集]

「プログレス4WDS」は京商初の4輪操舵(4WS:4ホイール・ステアリング)機構を持つ4WD電動オフロードレーサーである。

モータをリアオーバーハングにマウントし、前輪はリアギヤボックスから伸びたラダーチェーンで駆動する。このチェーンはオンロードレーサー「ファントムEP」にて実績のある方式で、フロントにはワンウェイクラッチを標準装備した。 リアサスペンションはダブルトレーリングアーム+左右独立オイルダンパー+コイルスプリングというオーソドックスな構造であるが、フロントサスペンションはダブルウィッシュボーンに左右共用のモノダンパー、スプリングはトーションバーという独特の設計であった。しかし、このフロントサスはアームが短くストロークが取れない上に、構造が複雑であった。 4WS機構は、後輪の操舵が前輪と逆位相のみである。

重量に関しては、のちに発売される「初代オプティマ」が全装備重量1,550gに対して、「ギャロップ」の時点で1,640g、「- MKII」の段階で1,710gまで増加した。

  • プログレス4WDS(仕様:フロント・ワンウェイ、ボディ:ポリカ、価格:19,800円)
  • ギャロップ4WDS(仕様:フロント・デフ、ボディ:パイプフレーム、価格:21,800円)
  • ギャロップMKII(仕様:フロント・ダンパーの左右独立化、ボディ:中央部ポリカ+後部パイプフレーム、価格:22,800円) ちなみに、「ギャロップMKII 4WDS」ではなく、「4WDSオフロードレーサー・ギャロップMKII」が正式名称である。

同系統で最も早く市販された車種の名前から、便宜上「プログレス系」としているが、一般的には3車種を総称して「京商・4WDS系」として知られている。(他社からも、4WSの性能を持つ車種が数種類販売されたためである。)

オプティマ[編集]

オプティマ系は4WDオフロードレーサーである。

以下は、発売された順である。

  • オプティマ(1985年発売。チェーンドライブ採用の4輪駆動バギー。アルミ製ハシゴ型シャーシ、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション採用。全長 405mm、全幅 231mm、全備重量 1,550g、価格 21,800円)
  • ジャベリン(パイプフレームボディ採用。ダンパーステーなど一部のパーツをオプションパーツに変更)
  • オプティマ10万台販売達成記念モデル(1万台の限定生産)。金属パーツに施されたゴールドアルマイト加工が特徴。
  • ターボオプティマ(8.4Vバッテリーに対応するため各部を強化したモデル。ル・マン240Sモーター標準装備。)
  • サリュート(ターボオプティマのボディ違い。モーターを別売りとして低価格化。) 市場に登場する時期の違いによる、箱(パッケージ)のデザインおよびボディの形状別に、3タイプが存在する。
    • 前期型:箱(黄色)+箱モデルと同型のボディ(天井部:丸型)。
    • 中期型:箱(黄色)+ボディ後期型(天井部:平坦。箱モデルとは違うボディ形状)。
    • 後期型:箱(水色)+ボディ後期型(箱モデルの写真も後期型)。
  • オプティマプロ(アンプ(ESC)仕様モデル、チェーンドライブ最後のオプティマ。アンダーカウル付属。正式名称は、「オプティマ・プロ4WD」)
  • オプティマミッド(以下のオプティマは全てベルトドライブモデル。モーターの配置を従来のリヤオーバーハングからミッドシップレイアウトに変更。シャーシはジュラルミンFRPによるダブルデッキ構造)
  • ターボオプティマミッド(オプティマミッドの上位モデル。オプションパーツが多数付属。)
  • ターボオプティマミッドスペシャル(オプティマミッドのホイールベースを延長し、振り分けバッテリーに対応したカーボンファイバー製シャーシ採用。1店舗に4台以内の限定入荷のオプティマ系最強モデル。アンダーカウル付属)
  • オプティマミッドカスタム(ターボオプティマミッドスペシャルの廉価版。メインシャーシはジュラルミン製。アンダーカウル付属)
  • オプティマミッドカスタムスペシャル(オプティマミッドカスタムの上位モデル。ほぼターボオプティマミッドスペシャルと同じだがシャーシはジュラルミン製。ボディはビュレットタイプ、アンダーカウル付属)

アルティマ系[編集]

トマホークに続く2WDレーシングバギー。ロングストロークの前後ダブルウィッシュボーンサスペンションやアルミモノコックシャーシを与えられ、性能は大幅に向上。87年にイギリスで開かれた第2回電動オフロード世界選手権2WDクラスを制した。

  • アルティマ(オプティマの設計の流れを汲んだ2WDバギー、ジュラルミン・プレスのメインシャーシと樹脂製アッパーデッキを組み合わせたモノコックシャーシ採用)
  • アルティマ・プロ(前期型:ロアデッキ:ジュラルミン製、アッパーデッキ:ブラックFRP製 のダブルデッキシャーシ採用、パッケージのボディカラーはホワイト)
  • アルティマ・プロ(後期型:ブラックFRP製フラットパンシャーシ採用、パッケージのボディカラーはブラック)
  • トライアンフ(2次減速部にベルトドライブを採用)
  • プロX(前期型はボールデフが焼け付くトラブルがあったが後期型では解消されている。)
  • アルティマRB(1999年世界選手権で登場した。最新の設計思想から作られている。競技モデルのType-R、入門用のスポーツがあった。)
  • アルティマRB Type-Rエボリューション(アルティマRB Type-Rにオプションパーツを組み込んでいる。)
  • アルティマRB5(2007/03発売の現行型)

レーザーZX系[編集]

ベルトドライブ『オプティマ』シリーズの発展モデルである、『レーザーZX』から始まるシリーズ。 『レーザーZX-R』『レーザーZXスポーツ』『レーザーZX-RR』『レーザーZX-S』『レーザーZX-Sエボリューション』まで発展した。

現行車種の『レーザーZX-5』は、前車種までのベルトドライブからシャフトドライブ化された。

京商EGG[編集]

EGG(エッグ)は、大人向けの本格ホビーモデルを主体に開発・販売を行ってきた京商が、初めてトイモデルを販売するにあたって、2010年に立ち上げたカンパニー内ブランド。トイモデルとはいえ、京商ブランドにふさわしいハイテクとユニークなアイデアを盛込むことを前提に登場。その考え方の系譜は現在も受け継がれている。

記念すべき最初のプロダクトは、「1/16スケールサイズ エクスピードレーシングシリーズ・フェアレディ350Z警視庁」「トイR/Cミリタリー・バトルタンク蓄光BB弾シリーズ・陸上自衛隊74式戦車」「ジャイロセンサー内蔵IRコントロールジャンピングカート」の3製品。

「エクスピードレーシングシリーズ」はドリフトタイヤを付属し、走りのバリエーションを楽しめるもので、トイモデルらしからぬスケール感とパトカーというキャラクターが人気を博した。

「トイR/Cミリタリー・バトルタンク蓄光BB弾シリーズ」もスケール感にこだわりつつ、製品名にある通り蓄光処理を施したBB弾を発砲できるというギミックを持たせていた。単なる走行だけではなく、ゲーム性を持たせたプレイも楽しめる点が好評だった。 そんな中でもっとも話題となったのが「ジャンピングカート」だ。トイそのものといえる風貌ながら、タンデムローターをサイクリックピッチコントロールして姿勢制御をするという、実機にも通じる理論的裏付けが施されたハイテクモデル。しかも姿勢安定化のためのジャイロセンサーを内蔵するという本格ぶりも注目ポイント。地上を走っている最中に空中に浮かんだり、再び着地して走り回ったりという自在な走りと安定したフライトが人気となり、すぐに品切れになるほどの人気を集めた。その売れ行きはテレビ局に注目されることとなり、ビジネス番組の中で数分もの時間を割いて紹介されるなど、生まれたての京商EGGというブランドを、広く世間一般に広めることに貢献することとなった。

折しもトイモデルへのハイテクメカの導入が活発となり、逆に本格モデルではイージービルド、もしくは工場完成というのが通常の製品形式となりつつあった。そのため業界では両カテゴリーの接近が話題に上りつつあり、京商EGGはその先駆けともいえるスタンスをいち早く表明したブランドとして認知されることとなった。

その後、2011年にはさらに本格モデル寄りの位置づけの「EGGゴールドラベル」がスタート。こちらは最初から“大人向けトイモデル”というキャラクターを前面に押し出し、実際にアダルト層の開拓に成功している。代表的なモデルでは「バーチャルタンクシリーズ」「ビッグフットシリーズ(ビッグタイヤモデル)」「ミリタリーヘリコプターシリーズ」等。どのモデルも本格モデルに負けないスケール感や走・飛行性能を実現するなど、大人の鑑賞やプレイスタイルに呼応するプロダクトとして開発されている。 そして現在も「EGG」と「EGGゴールドラベル」はパラレルラインナップとして京商の屋台骨を支えるまでの存在へと成長を果たしている。

ダイキャストミニカー[編集]

1991年、創立者鈴木久の命により販売を開始。その数年前より準備を巡らしており、満を持してのリリースとなった。京商にとっての理念とも云うべき「大人のホビー」という括りの中、R/Cモデル以外の市場にも可能性を追求するべくプロジェクトがスタートしていた。最初のモデルは1/18スケール4車種。丁度この年、F1ブラバムチームへのスポンサードを行っていたこともあり、翌年の1992年にはブラバムヤマハBT60Yも販売された。さらにフェラーリF92A、ベネトンフォードB192、ウィリアムズルノーFW14B、フットワーク無限FA13がモデル化された。その後はGr-AのスカイラインGT-RやホンダNSXなど1/18スケールを主に製造してきたが、現在のミニカー事業は京商の柱のひとつに成長している。市販車からレースカーやトラック、バス、商用・公用車など、様々なスケールサイズでモデル化している。

2002年にIXO社生産で日本車専門ブランドである『J-Collection』を立ち上げ身近な車種がゆえに人気を博し、車種によっては完売しているモデルもある。このシリーズのうち日産自動車の車種に関しては日産公式ライセンス商品として日産オンラインショップやショールーム限定モデルも手がけている。

またJ-COLLECTIONだけでなく自社製造の1/43スケールミニカーにも力を入れ始め、国内外の最新の車種から80-90年代の懐かしい車種をリリースしている。近年は車種選定に関しても他社の追随路線を取っているものも少なくない。

サークルKサンクス・1/64ミニカーシリーズ[編集]

2004年から発売されている1/64サイズのミニカーコレクションで、コンビニのサークルKサンクス限定で年に5~6回ペースで発売されている。ブラインドボックス方式を取っており、その精度と平均400円前後の価格からシリーズによっては完売するものも少なくない。主に製品化されている車種はポルシェアルファロメオ等の外国車系とマクラーレンカルソニックといったレーシングカー系に大別される。なお当シリーズのうちフェラーリの車種に関してはライセンスの関係上キット状態での発売となっており、ユーザーが付属の小型ドライバーで組み立てて完成させる形を取っている。 また、テーマ性を持たせている点も特長で、F1鈴鹿GPの歴代優勝車や話題車でまとめたラインナップや、フェラーリのレーシングモデルに焦点を当てたり、ブランドごとの歴史を追ったりと、コレクション価値を高める商品コンセプトが導入されていることも人気を保っている秘密だ。

ロボット[編集]

  • MANOI ホビーロボット界のパイオニア企業である近藤科学とのコラボレートによって生み出されたモデル。プロポーション重視のPF01と運動性重視のAT01の二機種がラインナップされる。
  • ガンウォーカー 2002年発売。一部のパーツが組み立てキット(塗装済み)で、足裏の電磁石を付属の鉄製ベースに吸着させることで完全2足歩行を実現する。架空世界の自衛隊で開発された兵器という設定で、デザインはスタジオぬえ宮武一貴

フィギュア[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]