1Q84

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1Q84
著者 村上春樹
発行日 BOOK1: 2009年5月30日
BOOK2: 2009年5月30日
BOOK3: 2010年4月16日
発行元 新潮社
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 BOOK1: 554
BOOK2: 501
BOOK3: 602
公式サイト 村上春樹の最新長編小説
『1Q84』|新潮社
コード BOOK1: ISBN 978-4-10-353422-8
BOOK2: ISBN 978-4-10-353423-5
BOOK3: ISBN 978-4-10-353425-9
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1Q84』(いちきゅうはちよん)は、村上春樹長編小説

目次

[編集] 概要

本書は村上春樹の新作書き下ろしとして新潮社から刊行され、2010年4月までに3部が出版されている。第1部(Book 1)と第2部(Book 2)が2009年5月27日に東京都心の大型書店で先行発売、同29日に全国で発売された。その後、第3部(Book 3)が2010年4月に発売された。Book1とBook2が2009年11月に第63回「毎日出版文化賞 文学・芸術部門」を受賞した。元々第3部(Book 3)は、当初2010年夏に出版される予定[1]となっていたが、その後、予定は早められて2010年4月16日に発売された[2]

表紙に明記されているタイトル名は以下のようになっている。なお、"Q"の読みがローマ字で表記される"kyū"ではなく英単語"kewpie"(キューピー)と同じ"kew"([kjuː])となっている。

  • 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK 1<4月-6月>
  • 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK 2<7月-9月>
  • 1Q84 <ichi-kew-hachi-yon> a novel BOOK 3<10月-12月>

[編集] 執筆の動機と背景

執筆の動機として、ジョージ・オーウェルの近未来小説『1984年』を土台に、近過去の小説を書きたいと以前から思っていたが[3]、それとは別に、地下鉄サリン事件について『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』に書いた後も、裁判の傍聴を続け、事件で一番多い8人を殺し逃亡した、林泰男死刑囚に強い関心を持ち、「ごく普通の、犯罪者性人格でもない人間がいろんな流れのままに重い罪を犯し、気がついたときにはいつ命が奪われるかわからない死刑囚になっていた——そんな月の裏側に一人残されていたような恐怖」の意味を自分のことのように想像しながら何年も考え続けたことが出発点となった。そして「原理主義やある種の神話性に対抗する物語」を立ち上げていくことが作家の役割で「大事なのは売れる数じゃない。届き方だと思う」と述べた[3]

執筆の背景はカオスのように混沌とした冷戦後の世界で起きた1995年阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件、2001年9.11事件に言及した上で、村上は語っている。

「僕が今、一番恐ろしいと思うのは特定の主義主張による『精神的な囲い込み』のようなものです。多くの人は枠組みが必要で、それがなくなってしまうと耐えられない。オウム真理教は極端な例だけど、いろんな檻というか囲い込みがあって、そこに入ってしまうと下手すると抜けられなくなる」

「物語というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。目に見えることじゃないから難しいけど、いい物語は人の心を深く広くする。深く広い心というのは狭いところには入りたがらないものなんです」

— (毎日新聞インタビュー、2008年5月12日 [4]より)

なお、村上は1997年、『アンダーグラウンド』を上梓した直後、地下鉄サリン事件をベースにした小説の可能性について読者からの質問に以下のように答えている。

「いつかもっとずっと先に、この仕事で得たものが、僕自身の遺跡として(あるいは)出てくるかもしれません。でもそれはほんとうに先のことです。僕はこの本の取材をとおして、人生を大きく変えられてしまった人々の姿を数多く見てきました。言葉にならないほどの切望や哀しみが、そこにはありました。僕はそれをたとえ一部でも、自分のものとして抱え込むことになりました。ある意味では彼らの声は僕の声であり、僕の声は彼らの声であるのです。

僕はその人たちの身に起こったことを、そんなにかんたんに自分の『材料』にしてしまいたくないのです。たとえ生のかたちでないにせよ。僕にとっての小説というのは、そういうものではないような気がするのです。その気持ちはわかっていただけますでしょうか? - At 1:19 PM 97.3.19」 [5]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。 [記述をスキップ]


[編集] あらすじ

10歳の時に出会って、離ればなれになった青豆と天吾は、この世界で自分一人で生きていく孤独に耐えながら、リアリティの感じられない日々を暮らしていた。しかし、1984年に2人とも同じ組織に対する活動にそれぞれが巻き込まれていく。そして、青豆は現実とは微妙に異なっていく不可思議な1984年を「1Q84年」と名付ける。

Book1、Book2では、スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公とした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。Book3では2つの物語に加え、青豆と天吾を調べる牛河を主人公とした「牛河の物語」が加わる。

[編集] 登場人物

[編集] 人物造形

村上は刊行直後のインタビューで「ほぼすべての登場人物に名前を付け、一人ずつできるだけ丁寧に造形した。その誰が我々自身であってもおかしくないように」と答えている[3]

[編集] 青豆の物語

青豆(青豆雅美)
29歳から30歳。
スポーツインストラクター。自由が丘のアパートで一人暮らし。暗殺者
一度自分で決めたルールはしっかり守る。ストイックで自己完結型。泣く事がほとんどない。左乳房の方が右乳房より大きくてかたちがいびつ。
仕事に遅れそうになった時に首都高速道路の非常階段を通って近道をしたことから、彼女の「1Q84」年での生活が始まる。
天吾とは、千葉県市川市の小学校で3年から4年の時に同級生だった。給食の前にはいつも大きな声でお祈りを捧げ、クラスメートからはほぼ黙殺されていた。
両親は「証人会」の信者で、青豆も幼少期は毎週日曜日に母と二人で戸別の宣教をさせられるなど信者になるように育てられた。そのため同じく毎週父の仕事の付き添いをさせられていた天吾とは精神的に繋がるところがあると感じており、10歳の時に手を握り合った過去以来、20年間変わらず彼を想い続け、再会を待ち望んでいる。その10歳の時に信仰を捨てることを宣言し、家族との交流は絶たれる。父はエンジニア。4歳年上の兄も信仰を守って生活していた。
東京に住む叔父夫婦に引き取られ、中学高校とソフトボールを生き甲斐としていた頃に、都立高校ソフトボール部でチームメイトの大塚環と出会い親友となる。環とは社会人になっても交流を続けていたが、26歳の時に彼女の自死を機に退社し、ソフトボールをやめてスポーツクラブのインストラクターとなる。周到な計画と準備を経た1年後、環にDVを繰り返していた元夫を殺害する。以来周期的に激しい性欲に襲われるようになる。
勤め先のスポーツクラブで老婦人と知り合い、自らの殺人の過去を告白し、「柳屋敷」ファミリーの一員として暗殺を担当するようになり、「連続殺人者」「法的には疑問の余地なく犯罪者」[6]となった(4人殺害[7])。
学業面でも「できるだけ多くの知識と専門技術を身につけておきたかった」という理由で、スポーツ医学マーシャルアーツを熱心に学ぶ。
リーダー殺害の件から「さきがけ」に追われ、隠れて暮らさざるを得なくなる。
物語後半で、天吾も自分と同じく二つの月の存在に気づいていることを知る。
女主人(緒方静恵、マダム、老婦人)
70代半ば。
麻布の高台にある「柳屋敷」に住んでいる。戦前に華族のもとに嫁いだ、有名な財閥の娘。戦後まもなく夫と死別したのち、株式運用や土地売買に卓越した才能をみせ、財を成した。政財界に太い人脈を持っている。
珍しい蝶を飼育している。「網」が嫌い。
白髪を短くカットしている。
青豆がスポーツインストラクターをしているスポーツクラブに入会しており、青豆に興味を持ち個人レッスンを依頼している。
夫からDVを受けていた娘は妊娠6ヶ月で自殺。それを機に私財を投じて暴力被害を受けた女性の保護活動を行うとともに、加害男性に対し、非合法的な手段を含む報復を行っている。一人息子とはうまくいっていない。
自分が指示する暗殺行為を、個別の復讐のためではなく、より広汎な正義のために、禍根を断ち切る行動として正当化している。「私たちは正しいことを行ったのです」が口癖。
タマル(田丸健一)
40歳前後。
「柳屋敷」で女主人のボディーガードをしている。かつて自衛隊レンジャー部隊に所属していた。空手の高位有段者。前科はない。
スキンヘッド、口髭、グレーのスーツ、白いシャツ、グレーのシルク・タイ、コードバンの靴、両耳に銀のピアス。
趣味は機械いじりとプログレッシブ・ロックのレコード収集。チェーホフを愛する。
若い美容師のボーイフレンドと麻布の一角で暮らしている。
樺太終戦の前年に生まれた。両親は労働者として送られてきた朝鮮人で、終戦後、日本に帰れなくなった(「在樺コリアン」参照)。1歳だったタマルは日本人帰国者に託されて北海道に渡った。それ以来両親とは会っていない。その後、カトリック系の孤児のための施設に入れられ、形だけの養子縁組をして日本国籍をとった。元の名は「朴」としかわからない。14歳の時に孤児院を逃亡し、以来ずっと一人で生きてきた。
ブン
「柳屋敷」で飼われている雌のドイツ・シェパード。5歳から6歳。タマルが子犬の頃からかわいがっていた。ほうれん草が好物。つばさが失踪した前日の夜、腹から爆発したかのような死を遂げる。
大塚環
26歳になる直前に自死。
青豆の親友。高校時代にソフトボール部でチームメイトとなりそれ以来の親交を持つ。
家庭は裕福で社会的地位もあったが、両親が極めて不仲で、父はいつも家におらず、母はしばしば錯乱状態に陥り、弟とともにネグレクトされていた。
頭が良く、視野が広く、心が温かく、ユーモアの感覚も具わり、学業においては努力家で、弁も立った。
病的な「面食い」で、好きになる男はいつも甘い顔立ちの内容空疎な男たち。
弁護士を目指し私立大学の法学部に進む。1年生の時、デートレイプで処女を喪う。のち大学院に進むが24歳で結婚を機に家庭に入る。夫からDVを受けていた。
あゆみ(中野あゆみ)
青豆より4歳年下。
警察官。父や兄も警察官。親戚にも警察官が多い。バーで飲んでいる青豆に声を掛け、親しい友人となる。人当たりが良く、交渉術に長ける。
丸顔、ややぽっちゃり、胸が大きい。
子供の頃、叔父と兄に性的虐待を受けていた。兄に比べ自分は母に愛されていないと感じていた。
男性に対する深い恐怖心とは裏腹に、自虐的な性行動をとることがある。
深山(みやま)
40歳前後。
中東諸国での設備投資に関するスペシャリスト。彼から執拗なDVを受けていた妻が「柳屋敷」のセーフハウス英語版に保護され、彼は青豆によって暗殺される。青豆はなんども「ネズミ野郎」[8]と心の中で呼んでいた。
つばさ
10歳。
「さきがけ」から逃亡し、ひどい格好で駅に寝泊まりしているところを保護され、あちこちたらい回しにされた末、「柳屋敷」のセーフハウスに送られてきた。性的被害の痕跡が認められる。やがて再び失踪。
深田保
40代後半から50代前半。
ふかえりの父。
戎野と同じ大学・学部の学者だったが、大学闘争に参加したため解雇される。
その後タカシマ塾で共同生活のノウハウを学び、「さきがけ」を組織した。
現在は音信不通。

[編集] 天吾の物語

天吾(川奈 天吾)
29歳から30歳。
数学の予備校教師の傍ら、小説家となるべく小説を執筆している。 『空気さなぎ』のゴーストライターを務める。世間的には全くの無名だが、編集者の小松からは評価されており、雑誌の穴埋め記事などの依頼を受け執筆している。大人しく真面目な性格だが、青豆に引けを取らないほどの行動力もある。
小学生の頃から数学の神童と言われ、運動能力も高く、高校・大学は経済的に自立するため柔道によるスポーツ特待生進学をして寮生活を送った。
母は天吾が生まれてすぐ死んだと聞かされたが、1歳半の時に見た、父ではない男に抱かれる母のイメージに悩まされ続ける。
毎週日曜日に父と一緒にNHK受信料の集金ルートを回らされていたが、小学校5年生の時に拒絶。同じく毎週日曜日に家族と町を歩いていた青豆とはよく顔を合わせていた。10歳の時に彼女と手を握り合った過去をずっと大切にしており、彼女のことを想い続けている。
9月の雷雨の日に、ふかえりと性行為をして以降、物語の運命が大きく変わることとなる。
自分のいる世界が『空気さなぎ』の世界観にリンクしていることに気づき、この独特な世界をとある本に出てくる町の名から「猫の町」と名付けた。
小松祐二
40歳前後。
雑誌編集者。天吾の才能を評価し、雑誌の記事執筆の仕事などを紹介している。
天吾に、新人賞に応募された小説『空気さなぎ』をリライトするように依頼する。
ふかえり(深田絵里子)
17歳。
「さきがけ」リーダーの娘。『空気さなぎ』の作者。
両親とともにコミューンで育つが、10歳の時に逃亡。
黒く長い髪を持ち、美しい顔立ちをしている。疑問符のないしゃべり方をする。
ディスレクシア(読字障害)がある。また、長い物語や外国語の歌をまるごと暗記してしまう能力をもち、天吾からサヴァン症候群ではないかと考えられている。
一度も生理がない。
戎野隆之(センセイ)
60代半ば。
1960年代、深田保と同じ大学・学部で教鞭を執っていたことで古くから親交があった元「気鋭の」文化人類学者。
大学闘争の時期に大学を去り、現在は株取引で経済的な成功を収めている。
7年前、「さきがけ」から逃亡してきたふかえりを預かり、二俣尾の山奥で一人娘のアザミと3人で生活している。東京に出た際は、信濃町のマンションに寝泊まりしている。
妻は10年前、交通事故で死亡。
年上のガールフレンド(安田恭子)
40歳前後。天吾のセックスフレンドで、天吾より10歳年上。
既婚、小学生の女の子が二人。天吾との不倫関係はここ1年ほど。
古いジャズに詳しい。特にクラリネット奏者バーニー・ビガードを愛する。
天吾の父
60代半ば。
東北地方の貧農の三男として生まれ、満蒙開拓団に参加。
ソビエト連邦満州侵攻を事前に察知し、侵攻と同時に日本に逃げ帰る。
日本に引き揚げてからは満州での知人の伝手でNHKの集金の仕事をしていた。
定年後、アルツハイマー型認知症となり、千倉町にある施設に入った。
女性教師(太田俊江)
天吾が小学校3年生から6年生の時の担任。現在50代半ば、担任当時は30代半ばで独身。
分厚いメガネをかけていて、美人とは言えないが公正で心の温かい人柄。普段は無口で温厚だが、いったん怒り出すと誰にも止められなかった。天吾が父に日曜日に集金に付いていくことを拒絶し、家を追い出された際、一晩泊めて、さらに父を説得してくれた。高校2年生の時、ブラスバンドのコンクール(天吾は代役としてヤナーチェックの『シンフォニエッタ』でティンパニを担当)で再会したが名前を思い出せなかった。
予備校秘書
31歳。
天吾の勤める予備校の理事長秘書。肩書きは秘書だが有能な女性で経営の実務をほぼ処理していた。美人とは言えないが、スタイルがよく、服装のセンスがすばらしく、アニエス・ベーの麻のジャケットを颯爽と着こなしている。
安達クミ
23歳。
天吾の父が入院している病院の看護婦。天吾の父の面倒を見ている。頬が赤く、背の小さいポニーテール。天吾に興味を持つ。3歳上の姉とアパートに住んでいる。小説『空気さなぎ』のファン。
大村 
30代半ば。
安達の同僚の看護婦。大柄、アップにして束ねた髪にボールペンをさしている。タクシー運転手の夫を持つ、男の子二人の母。
田村
安達の同僚の看護婦、金属縁のメガネを掛けている。他の二人と違い主な仕事は受付。中年。夫とは5年前に死別、母と二人暮らし。

[編集] 牛河の物語

牛河(牛河利治)
40代半ばに見えるが、32歳から56歳までどの年齢と言われても受け入れるしかないような外見で、かなり特徴的な雰囲気を持つ。背が低く歯並びが悪く、大きくいびつな頭をしており、背骨が妙な角度に曲がっている男性。
弁護士財団法人新日本学術芸術振興会の専任理事を名乗り、「さきがけ」の表に出ない雑用をしている。「さきがけ」の依頼を受けて天吾に接近した。
離婚歴あり。娘が二人いる。離婚後、家族とは別居。
ねじまき鳥クロニクル』に登場する牛河と酷似している。
穏田(おんだ)
「さきがけ」に所属するボディガード。牛河に仕事をさせている。
背が低い坊主頭。背の高いポニーテールの男と行動を共にする。

[編集] 作品設定

証人会
青豆の両親が所属する宗教団体。キリスト教の分派で、終末論を説き、布教活動を熱心に行い、聖書に書いてあることを字義通りに実行する。輸血を一切認めない。証人会の家では子供も歩けるようになれば、布教活動に携わることを求められる。3歳くらいから主に母と一緒に歩いて、家を一軒一軒まわり、「洪水の前」という小冊子を配り、証人会の教義を説明する。神のことを「お方さま」と呼ぶ。類似の宗教団体は短編小説『神の子どもたちはみな踊る』にも登場する。
タカシマ塾
農業と酪農で生計を立てている組織。規模は全国的であり、私有財産を認めていない。
深田保らはここで「さきがけ」を立ち上げるためのノウハウを身につける。
さきがけ
山梨県にある宗教団体。1970年代初頭に深田保を中心に組織された。私有財産を認める。最初のうちは社会運動的なコミューンを形成していたが、武装闘争を目指す派閥と農業などの社会生活を行う穏健派とに別れる。残った「さきがけ」穏健派もいつの頃からか社会との交わりを避けるようになり、ついにはカルト集団となる。
あけぼの
1976年に「さきがけ」の武闘派は別の地域に活動を移し、さらに先鋭化して「あけぼの」と名乗るようになる。
1981年に警察と銃撃戦を行い、その事件を機に組織は実質的には解体している。
リトルピープル
山梨の森の中で教団リーダーの娘が見た「リトル・ピープル」とは、読者に手渡される最大の謎。
神話的なアイコン(象徴)として昔からあるけれど、言語化できない。非リアルな存在として捉えることも可能かもしれない。神話というのは歴史、あるいは人々の集合的な記憶に組み込まれていて、ある状況で突然、力を発揮し始める。例えば鳥インフルエンザのような、特殊な状況下で起動する、目に見えないファクターでもある。あるいはそれは単純に我々自身の中の何かかもしれない。」(【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー[3]
空気さなぎ 
パシヴァとレシヴァ
パシヴァ = 知覚するもの。レシヴァ = 受け入れるもの。
英語のperceive(知覚する)、receive(受け入れる)に由来する。 
柳屋敷 

[編集] 作品中の音楽

村上の今までの作品がそうであったように、本作には一定の音楽性がある[9]

[編集] CD化

本作に出てくるクラシック音楽EMIミュージック・ジャパンからCD化した。[11][12]



以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 単行本

BOOK1 ISBN 978-4-10-353422-8
BOOK2 ISBN 978-4-10-353423-5
BOOK3 ISBN 978-4-10-353425-9

[編集] 作品に言及したインタビュー記事

[編集] 書評等

[編集] 各言語版1Q84

翻訳言語 翻訳者 発行日 発行元
イタリア語 ジョルジョ・アミトラーノイタリア語版 2011年後半発行予定 ジュリオ・エイナウディ出版社イタリア語版
ウクライナ語 Ivan Petrovych Dzyub 2009年11月12日(BOOK1)[18][19]
2010年9月17日(BOOK2)[20][21]
2011年4月22日(BOOK3)[22]
Folio(Фоліо
英語 ジェイ・ルービン(BOOK1と2)
フィリップ・ガブリエル(BOOK3)
イギリス版2011年9月18日(BOOK1と2)
同25日(BOOK3)
ランダムハウスイギリス向け)
Knopfアメリカ合衆国カナダ向け)
オランダ語 ヤコバス・ウェスタホーヴェン 2010年6月25日(BOOK1と2)
2011年2月発行予定(BOOK3)[23]
Atlas
ドイツ語 Ursula Gräfe 2010年10月(全1巻: BOOK1からBOOK2) DuMont Buchverlag Gmbh
朝鮮語 ヤン・ユンオク 2009年8月25日(BOOK1)
2009年9月8日(BOOK2)
2010年7月27日(BOOK3)
Munhakdongne朝鮮語版
ロシア語 Dmitry Viktorovich Kovalenin 未発行 Eksmo
中国語
(繁体字)
頼明珠 2009年11月13日(BOOK1と2)
2010年10月5日(BOOK3)
時報文化中国語版台湾香港マカオ向け)
中国語
(簡体字)
施小炜 2010年5月22日(BOOK1)
2010年6月1日(BOOK2)
2011年1月1日(BOOK3)
南海出版公司中国大陸向け)
その他の言語と翻訳権がある発行元
カタルーニャ語Edicions Empúries) / ガリシア語Galaxia) / スウェーデン語Norstedts) / スペイン語(Tusquets Editores) / スロベニア語Mladinska Knjiga) / セルビア語(Geopoetika Publishing House) / チェコ語(Euromedia Group) / デンマーク語Klim) / トルコ語Doğan Kitapçılık) / ノルウェー語Pax) / フランス語Belfond) / ヘブライ語KeterZmora Bitan) / ポーランド語Muza) / ポルトガル語ポルトガル: Casa das Letrasブラジル: ) / ラトビア語(Zvaigzne ABC) / リトアニア語Baltos lankos) / ルーマニア語Polirom) / 他 [24]

[編集] 脚注

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  1. ^ 村上春樹氏:「1Q84」を語る 単独インタビュー(1) 「来夏めどに第3部」”. 毎日新聞社 (2009年9月17日). 2009年9月17日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 2. (2010年1月1日) 
  3. ^ a b c d 【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(上)”. 読売新聞 (2009年6月16日). 2009年6月16日閲覧。
  4. ^ 村上春樹氏インタビュー 僕にとっての<世界文学>そして<世界>(3/4ページ)”. 毎日新聞 (2008年5月12日). 2009年7月23日閲覧。
  5. ^ 『村上朝日堂 夢のサーフシティー~アンダーグラウンド・フォーラム1』 朝日新聞社、1998年。ISBN 978-4022572547
  6. ^ BOOK2 - p. 100
  7. ^ 環の夫、貸金庫にあるふたつの札束、「これまでに三人の男を殺している女」(BOOK1 - p. 348)、深田保
  8. ^ 村上春樹が翻訳したトルーマン・カポーティの小説『ティファニーで朝食を』にも主人公の女性が「ずぶずぶのネズミ野郎」と叫ぶシーンがある。
  9. ^ 村上春樹さんによる7年ぶりの長編小説「1Q84」に登場する音楽”. HMV ONLINE (2009年5月29日). 2010年6月28日閲覧。
  10. ^ 【村上春樹「1Q84」】BOOK3を読んでしまった人のためのCD・書籍ガイド”. 47NEWS (2010年4月17日). 2010年8月9日閲覧。
  11. ^ 『1Q84』に登場するクラシック曲をほぼすべて網羅したコンピ『ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~』”. CD Journal.com (2009年7月21日). 2010年11月10日閲覧。
  12. ^ 『1Q84 BOOK3』をより楽しむためのクラシック・コンピレーション”. BARKS (2010年7月2日). 2010年11月10日閲覧。
  13. ^ フォトジャーナリスト
  14. ^ 写真ストックの代理店
  15. ^ 〈座談会〉村上春樹『1Q84』をとことん読む安藤礼二× 苅部直×松永美穂×諏訪哲史//〈評論〉温かい日本茶を飲むまでに——『1Q84』を読む小山鉄郎
  16. ^ 加藤典洋「桁違い」の小説//清水良典〈父〉の空位//沼野充義読み終えたらもう200Q年の世界//藤井省三『1Q84』の中の「阿Q」の影——魯迅と村上春樹
  17. ^ 加藤典洋/内田樹/森達也/島田裕巳/川村湊/沼野充義/四方田犬彦/斎藤環/新元良一/安藤礼二/五十嵐太郎/平井玄/上野俊哉/大森望×豊崎由美/永江朗 /清水良典/岩宮恵子/石原千秋/小沼純一/鴻巣友季子/武田徹/鈴村和成/越川芳明/佐々木敦/千野帽子/栗原裕一郎/水越真紀/可能涼介/小澤英実 /速水健朗/円堂都司昭/佐々木中/竹内真/上田麻由子
  18. ^ Книга 1Q84 (978-966-03-4981-0)
  19. ^ Нова книжка Муракамі Х. «1Q84»!
  20. ^ [1]
  21. ^ [2]
  22. ^ Folio.com.ua
  23. ^ uitgeverijatlas.nl
  24. ^ 1Q84”. Curtis Brown. 2010年11月10日閲覧。

[編集] 関連項目

この小説の題名のパロディで、『1084(to-san-ya-yo) two beat MANZAI2(1月‐3月)』(2010年、ネコ・パブリッシング)という著作を「材止泰衛ことビートたけし」名義で発表している。

[編集] 外部リンク

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