サウンド・オブ・ミュージック
『サウンド・オブ・ミュージック』(英語:The Sound of Music )は、オーストリアのマリア・フォン・トラップによる自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』の日本語訳である。
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[編集] 自叙伝
谷口由美子による日本語訳。『トラップ・ファミリー合唱団物語』の前編を「オーストリア編」、後編を「アメリカ編」として2分冊で刊行している。その他の訳書についてはマリア・フォン・トラップ#著作参照。
1954年に出た小田部胤明訳は原題の訳に近い『国超えて歌う一家―トラップ家族合唱団の物語』であったが、ドイツ映画『菩提樹』が上映されると中込純次訳が『菩提樹』の題で出版され、アメリカ映画『サウンド・オブ・ミュージック』がヒットすると1967年に中込純次訳も『サウンド・オブ・ミュージック』と改題された。
[編集] ミュージカル
『トラップ・ファミリー合唱団物語』の前編に基づくミュージカル。
1959年のブロードウェイでの上演が最初であるが、日本でも何度か上演されている。ただし基本的なストーリー以外の部分(例えばトラップ男爵の人物像)が大きく変更され、(実在の)トラップ一家は大きなショックを受けていたという。
初演当時は「古臭いオペレッタ」などと酷評する批評家も多かったが、観客には歓迎されてヒット作となり、さらには後に制作された映画の世界的なヒットで評価は決定的なものとなった。
実話ではあるものの、「ドイツによるオーストリア併合(アンシュルス)に抵抗するオーストリア人」という主題は、ヒトラー自身がオーストリア人であることをはじめ、当時大部分のオーストリア人がアンシュルスに積極的に加担していた史実に対する国民感情を逆撫ですることもあり、ドイツとオーストリアでの人気が高い上演『マイフェアレディ』とは違って同地での上演は稀である。
公演中の1960年、作詞家のオスカー・ハマースタイン2世が病で逝去。ブロードウェイに一時代を築いた作曲家コンビロジャース&ハマースタイン2世の最後の作品となった。
[編集] ミュージカル 日本版
- 1965年 - 淀かほる主演。
- 1968年 - 越路吹雪主演。
- 1980年 - 安奈淳主演。
- 1986年 - 坂口良子主演。
- 1988年 - 宝塚歌劇団が上演。春風ひとみ主演。
- 1992年・1995年・1998年・2000年・2004年は大地真央主演。
- 2005年 - 安奈淳主演。
- 2007年・2008年・2009年は劇団スイセイ・ミュージカルが上演。
- 2010年 - 劇団四季によるロングラン公演開始(東京公演・四季劇場[秋]、4月11日 ~ 2011年3月12日)。以降は全て劇団四季が上演している。
- 2011年 - 大阪四季劇場にて大阪公演開始(9月11日 ~ 2012年6月3日予定)
- 2012年 - キャナルシティ劇場にて福岡公演開始予定(6月 ~ 10月の5か月間限定)
[編集] 2010年劇団四季公演キャスト
- マリア - 井上智恵、笠松はる、沼尾みゆき、土居裕子
- トラップ大佐 - 芝清道、鈴木綜馬、深水彰彦、村俊英
- 修道院長 - 秋山知子、花岡久子、柴垣裕子、原田真理、佐和由梨
- エルザ - 坂本里咲、沼尾みゆき、中野今日子、倉斗絢子、大橋伸予
- マックス - 勅使瓦武志、神保幸由、石波義人
- シュミット - 丹靖子、大橋伸予、はにべあゆみ
- フランツ - 川地啓友、青山裕次、池田英治
- シスター・ベルテ - 佐和由梨、久居史子、原田真理
- シスター・マルガレッタ - 矢野侑子、松本菜緒、真優香
- シスター・ソフィア - あべゆき、遠藤珠生、黒崎綾
- ロルフ - 飯田達郎、亀山翔大、岸佳宏
- リーズル - 谷口あかり、五所真理子、池松日佳瑠
- フリードリッヒ - 太田力斗、海宝潤、笠原知也、児玉武、竹林和輝、鳴戸嘉紀
- ルイーザ - 飯塚萌木、今井利奈、木村奏絵、近藤里沙、嶋村英里、増田桜美
- クルト - 岩本雄伍、川原一輝、島内優太郎、廣瀬孝輔、横井裕貴、ラヴェルヌ拓海
- ブリギッタ - 石井日菜、片岡芽衣、高地杏美、初鹿野菜月、北條真央、村瀬由夏、矢野遥菜
- マルタ - 池戸優音、内田花音、大塚あかり、黒瀬空良、清水乃愛、鈴木アリサ、鳴戸瑶姫、望月ひまり
- グレーテル - 石井晏璃、内田愛、片山佳音、菅野花音、西山寿奈、平井花南、松崎美風
[編集] 2011年劇団四季公演キャスト
- マリア - 土居裕子、笠松はる
- トラップ大佐 - 村俊英
- 修道院長 - 秋山知子
- エルザ - 西田有希
- マックス - 勅使瓦武志
- シュミット - 大橋伸予
- フランツ - 青山裕次
- シスター・ベルテ - 久居史子
- シスター・マルガレッタ - 保城早耶香
- シスター・ソフィア - 山本志織
- ロルフ - 一和洋輔
- リーズル - 五所真理子
- フリードリッヒ - 池本淳宏、根津健太郎
- ルイーザ - 村上真理奈、若狭和歩
- クルト - 佐野晶哉、山崎悠稀
- ブリギッタ - 海田那月、菊田万琴
- マルタ - 久徳綾香、河賀陽菜
- グレーテル -上山さくら、瀬尾美優
[編集] 主要曲
- ザ・サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)
- マリアが自然のすばらしさを歌に託して歌う。映画では、アルプスの山々の遠景から、丘の上でこの曲を歌うマリアへズームしていく、名オープニング・シーンとなっている。
- マリア(Maria)
- マリアの性格を修道女達がからかう。結婚式の場面でも。
- もうすぐ17歳(Sixteen Going on Seventeen)
- 恋を語る二重唱。はじめはリーズルとロルフ、2回目はリーズルとマリア。サントリーのコーヒー飲料「ラテラテ」のコマーシャルで使用。
- 私のお気に入り(My Favorite Things)
- 映画では雷を怖がる子供たちを「楽しいことを考えて」とマリアが励ます場面で使われる。サックス奏者ジョン・コルトレーンがジャズ風のアレンジを施して演奏したことで、ジャズのスタンダード・ナンバーとしても知られるようになった。また、JR東海「そうだ 京都、行こう。」のコマーシャルに使われた。ミュージカルでは修道院長とマリアが歌っている。
- ドレミのうた(Do-Re-Mi)
- 映画ではマリアが子供たちに歌を教えるときの歌。ミュージカルではマリアが子供達に紹介されたときに歌われる。日本ではペギー葉山による日本語詞が有名であり、劇団スイセイ・ミュージカルの公演と劇団四季公演ではペギーの詩が使用されている。
- ひとりぼっちの山羊飼い(Lonely Goatherd)
- 映画では子供たちが人形劇をするときの歌。ミュージカルでは雷を怖がる子供達を励ます場面で歌われる。この作品の大ファンであるグウェン・ステファニーが自身の楽曲でマッシュアップで使用した。
- さようなら、ごきげんよう(So Long, Farewell)
- パーティーで子供たちが大人に就寝の挨拶をする。コンクールの場面でも歌われる。
- すべての山に登れ(Climb Ev'ry Mountain)
- マリアを修道院長が励ます。マイケル・ジャクソンが幼稚園時代にこの歌を披露したという。
- エーデルワイス(Edelweiss)
- 劇中ではオーストリアの愛国歌または国民歌のように扱われているが、ロジャースとハマースタイン2世の創作曲であり、病床のハマースタイン2世が最後に書き加えた遺作であるとも言われる。エーデルワイスの小さな白い花が持つ永遠の命を讃え、祖国を見守るようにと願う歌。コンクールで歌われるが、映画では「ひとりぼっちの羊飼い」のあとでも歌われる。
[編集] 映画
アカデミー賞を受賞した1965年の映画に関しては「サウンド・オブ・ミュージック (映画)」を参照。