揚羽武

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揚羽 武(あげは たけし)は、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』の登場人物。声優古川登志夫

概要[編集]

ヤマトの新人乗組員であり、戦闘班飛行科(コスモタイガー隊)の若きホープ。本作の準主人公の1人である。

地球防衛軍に影響力を持つ揚羽財閥の御曹司であったが、宇宙パイロットへの憧れから少年宇宙戦士訓練学校を優秀な成績で卒業し、志望した戦闘班飛行科へ配属された。ヤマト出航直前、次期社長としての将来を嘱望する父親に反対されて一時はヤマト勤務から外されかけるが、病床にあった母親の命懸けの願いによってヤマト勤務が叶い、飛行科の任務へ就くこととなった。

同期で生活班に所属になった土門竜介とは仲が良い。

企画段階の名前は蝶二郎。当初4クール放映予定時の構成案では、財閥の意向を受けて反乱を起こす(最終的には再度ヤマト側へ寝返る)エピソードが予定されていたが、放映短縮に伴い除外された。

劇中での活躍[編集]

出航から間もない当初は、ヤマト艦内で迷子になったり、訓練中に他の新人とともに先輩達に遅れをとったり、未熟な面が残っていた。また、敵を執拗に追い込もうとして逆に自分が窮地に陥るなど、若さゆえの判断力の鈍さもあった。しかし、航海の中で成長し、後には別働部隊の指揮を任されるまでになる。

惑星ファンタムにてルダ王女の幻に出会い、ファンタムとルダ王女の幻に導かれ、ファンタム中心生命体の場所まで辿り着くと、土門と共にルダ王女をファンタムから預かる。スカラゲック海峡星団β星の探査で第二の地球が発見できないことが確定した際には「マザー=シャルバート、どうか地球を…地球を救けて下さい!」と涙ながらに叫び、その純粋な願いを聞き届けたルダ王女は、地球人類の絶体絶命の運命を背負うヤマトをシャルバート本星へ誘うことを決意する。ルダ王女とはつかの間の淡い恋心を通い合わせるが、彼女はマザー=シャルバートの後継者としての使命を果たすため、揚羽との別れを選ぶ。なお、当初の原案段階ではルダ王女と恋心を通わせるのは揚羽ではなく、土門の予定であった[1]

ルダ王女改めルダ=シャルバートと別れた後、太陽制御直前のボラー連邦との戦いの中でベムラーゼ首相の機動要塞ブラックホール砲に苦しめられるヤマト(と間接的にはガルマン・ガミラス帝国デスラー親衛艦隊)の危機を命がけで打開するため、ハイドロコスモジェン砲の修理を死を賭して敢行し、敵機の機銃掃射によって倒れた土門の仇を取るべくルダに祈りを捧げつつ、そして彼女への愛情を秘めたまま機動要塞のブラックホール砲口へ特攻をかけて戦死した。こうして開いた活路が、機動要塞の陥落によるボラー連邦軍の妨害消滅、ひいては太陽制御作戦の成功へつながることとなる。

太陽が元の姿に戻った際、ルダは揚羽の亡骸を抱えながらその模様を見守っていた。

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 『ロマンアルバム・デラックス43 宇宙戦艦ヤマトIII』1981年 徳間書店、p.109