不凍港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

不凍港(ふとうこう)とは、地理学地政学の用語。冬季においても海面等が凍らない、または砕氷船を必要としないのこと。通常、高緯度にある港湾は不凍港とはならないが、ノルウェーロシアムルマンスクのように、高緯度であっても暖流の影響で不凍港となる場合がある。

この語は、ロシアに関連することの多い用語である。ロシアは国土の大部分が高緯度地帯に位置するため、黒海とムルマンスク地区やカリーニングラードを除き、冬季には港湾は結氷する。そのため、歴史的・政治的に不凍港の獲得が国家的願望の一つとなっており歴史的に幾度と南下政策を推進してきた。

港湾都市 北緯 建設
ムルマンスク 68°58′ バレンツ海 1916年にロシア帝国が建設
カリーニングラード 54°43′ バルト海 1255年にドイツ騎士団が建設
1945年にソ連がナチスドイツから編入
ノヴォロシースク 44°43′ 黒海 古代ギリシアの植民都市に由来
1829年にロシア帝国がオスマン帝国から編入
セヴァストポリ 44°36′ 黒海 古代ギリシアの植民都市に由来
1783年にロシア帝国がクリミア・ハン国を併合
ウクライナ独立後もロシアが軍港を租借中
ウラジオストク 43°7′ 日本海 1860年にロシア帝国が建設
ナホトカ 42°49′ 日本海 1860年に清から沿海地方が割譲されるとロシア帝国が建設
ペトロパブロフスク・カムチャツキー 53°1′ 太平洋 1740年ロシア帝国ヴィトゥス・ベーリング探検隊により発見

関連項目[編集]