ロシア陸軍

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ロシア陸軍
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ロシア陸軍(ロシアりくぐん;ロシア語:Сухопутные войска)は、ロシア連邦軍における陸軍である。

目次

概要 [編集]

冷戦時代のソ連地上軍に倣い、ロシア地上軍(ロシアちじょうぐん)と呼ばれることもある。2011年現在、約40万人の人員を抱え、戦車を約20,800両(うち保管約18,000両)保有している[1]。(国境警備隊内務省軍などの準軍事組織を含まない)

名称 [編集]

ソビエト連邦軍では、陸軍の軍令機関がそのまま全軍の参謀本部に発展した経緯から、陸軍自身の軍令機関が設置されなかった(つまり、軍種としての陸軍が存在しなかった)時代がある(共産圏の軍隊も、ソ連軍の例に倣っている場合が多い)。このことから、西側では共産圏の陸軍組織を陸軍(army)とは呼ばず、地上軍(ground force又はland force)と呼び、自衛隊韓国軍(ソ連軍に倣って建設された北朝鮮陸軍を地上軍と呼称している)では地上軍と呼称している。

一方、ロシア語での正式名称Сухопутные войскаの直訳は飽くまで陸軍である。ロシア語では、地上軍Наземные войскаというまったく別の単語で表されるのが普通である。「сухопутный」は「陸」を意味する「суша」に関連する形容詞、「наземный」は「地球」も意味する「земля」に関連する形容詞であり、字義的にも「Сухопутные войска」を「地上軍」と訳すことには厳密には無理がある。[要出典]

歴史 [編集]

第二次世界大戦中に赤軍の総数は膨大なものとなり、日々指導が困難となったことから独立の指揮機関が必要とされ、1946年3月、最初の陸軍総司令部が設置された。

召集兵の復員が進み、陸軍の総数が減少したことから、1950年3月、総司令部は解散された。

1955年3月、再び総司令部が設置されたが、1964年3月には再び解散された。1967年11月、三度目の総司令部が設置された。

ソ連崩壊後、1997年11月~12月、総司令部は、陸軍総局Главное управление Сухопутных войск)として参謀本部の一部署に改編された。

2008年、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領が承認した「ロシア連邦軍の将来の姿」に従い、「軍管区-軍-師団-連隊」の4層構造から「軍管区-作戦コマンド-旅団」の3層構造への改編が行われ、2009年までに完了した[1]

任務 [編集]

機構 [編集]

陸軍総司令部 [編集]

ロシア陸軍は、陸軍総司令部Главное командование Сухопутных войск)によって指揮統率される。陸軍総司令官は、国防次官を兼任する。

部隊建制 [編集]

  • 軍管区(военный округ
  • 軍(армия):ソ連軍時代は諸兵科連合軍と戦車軍の2種類があったが、現在は区分されていないようである。
  • 軍団(армейский корпус):現在は部隊が存在しない単位である。
  • 師団(дивизия):第18機関銃・砲兵師団のみ。
  • 軍事基地(военная база):師団級の部隊。
  • 旅団(бригада):自動車化狙撃旅団、戦車旅団、砲兵旅団、特殊任務旅団などがある。詳細はロシア陸軍の師団・旅団等一覧を参照のこと。
  • 連隊(полк
  • 大隊(батальон)、砲兵大隊(дивизион
  • 中隊(рота)、砲兵中隊(батарея
  • 小隊(взвод
  • 分隊(отделение

軍管区 [編集]

ロシア陸軍は、ロシア連邦軍の6つの軍管区Военный округ)に区分されて配備されていたが、軍管区は2010年までに東部、西部、南部、中央の4個に統合された。

現在の軍管区

  • 西部軍管区(旧レニングラード軍管区およびモスクワ軍管区)
  • 南部軍管区(旧北カフカス軍管区)
  • 中央軍管区(沿ヴォルガ=ウラル軍管区と旧シベリア軍管区西部)
  • 東部軍管区(旧シベリア軍管区東部と極東軍管区)

2010年以前の軍管区

Military districts of Russia 2010.svg

直轄部隊 [編集]

  • 第83地上軍暗号情報センター:モスクワ
  • 地上軍軍事教育・科学センター:モスクワ
  • 第631ロケット・砲兵戦闘使用地域教育センター:サラトフ
  • 第681ロケット・砲兵戦闘使用地域教育センター:ムリノ
  • 第1000ロケット・砲兵戦闘使用教育センター:コロムナ
  • 第60ロケット・砲兵戦闘使用教育センター:ズナメンスク-6
  • 第106地上軍防空兵教育センター第745高射ミサイル連隊:オレンブルク
  • 第222ロシア連邦軍防空兵教育プロセス保障高射ミサイル連隊:スモレンスク
  • 第726地上軍防空兵教育センター:エイスク
    • 第68教育プロセス・戦闘射撃保障高射ミサイル旅団
  • 第317独立親衛工兵旅団:ナハビノ
  • 第66親衛架橋連隊:ムロム
  • 第45偽装工兵連隊:ニコロ・ウリュピノ
  • 第1機動放射線・化学・生物学防護旅団:シハヌィ
  • 第9爆破測定連隊:シハヌィ

兵科 [編集]

ロシア陸軍の兵科は、兵科、支援兵科、後方部隊・施設に分かれる。

兵科 [編集]

兵科рода войск)とは、戦闘に直接参加するいわゆる戦闘職種である。

  • 自動車化狙撃兵Мотострелковые войска):歩兵
  • 戦車兵Танковые войска
  • ロケット・砲兵(Ракетные войска и артиллерия):砲兵
  • 防空兵(Войсковая ПВО):高射砲兵
  • 陸軍航空隊(Армейская авиация):現在はロシア空軍の兵科

支援兵科 [編集]

支援兵科специальные войска;直訳だと特殊部隊となるが、ここでは支援兵科と訳す)とは、陸軍の任務遂行を保障するための兵科である。

  • 偵察兵(разведывательные войска):情報職域。ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の管轄
  • 通信兵(войска связи
  • 電波電子戦兵(войска радиоэлектронной борьбы
  • 工兵(инженерные войска
  • 放射線・化学・生物学防護兵(войска радиационной, химической и биологической защиты
  • 技術保障兵(войска технического обеспечения
  • 自動車兵(автомобильные войска):輸送兵
  • 後方警備兵(войска охраны тыла

後方部隊・施設 [編集]

後方部隊・施設воинские части и учреждения тыла)は、全軍共通であり、ロシア連邦軍後方部が一元管理している(元々陸軍の組織から発展したため、海軍所属の後方部隊・施設勤務者でも陸軍式の制服と階級呼称を帯びる)。

装備品 [編集]

火器 [編集]


歴代総司令官 [編集]

陸軍総司令官
氏名 階級 在任期間 出身校 前職
ニコライ・コルミリツェフ 上級大将 2001-2004.11 オムスク高等諸兵科共通指揮学校 シベリア軍管区司令官
アレクセイ・マスロフ 2004.11-2008.8 ハリコフ高等戦車指揮学校 北カフカーズ軍管区参謀長
ウラジーミル・ボルドゥイレフ 2008.8-2010.1 モスクワ高等諸兵科共通指揮学校 沿ヴォルガ・ウラル軍管区司令官
アレクサンドル・ポストニコフ 大将 2010.1- キエフ高等諸兵科共通指揮学校 シベリア軍管区司令官

脚注 [編集]

  1. ^ a b 平成23年版 防衛白書