ホンダ・ロードフォックス

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ロードフォックスRoadFox)とは、本田技研工業がかつて製造販売していたオートバイである。本項では本モデルをベースにした海外向け輸出仕様のGYRO S(ジャイロ エス)についても解説を行う。

車両解説[編集]

ロードフォックス

1984年7月12日発表、同月20日発売[1]。型式名A-TB10。

2輪車の特長であるスムーズ・軽快・経済性を損なうことなく、4輪車の特長である居住性・快適性を合わせもつ備えた新しいカテゴリーの乗りものを前1輪・後2輪のスクーター=スリーターと銘打ち1981年11月に発売されたストリーム[2]から数えて第5弾となる排気量49㏄の原動機付自転車である。

多くのコンポーネンツを1983年に発売されたJOY・ジャスト[3]と共用する姉妹車であるが、搭載されるTB08E型空冷2ストローク単気筒エンジンは、チャンバータイプのマフラーを装着し最高出力4.0ps/6,000rpm・最大トルク0.49kg-m/5,500rpmとわずかながらの向上が施された[1]

車体面では、他シリーズのバックボーン型から変更してバイブ構成のパラレルフレームを採用し、バケットタイプシートや後輪に4.50-6インチのワイドタイヤを装着するなど三輪バギー (ATC)アメリカンタイプにしたスタイルが特徴である[1]

年間販売目標18,000台・標準販売価格139,000円[注 1]とされたが[1]1985年に生産終了となった。

GYRO S[編集]

本モデルの海外向け輸出仕様で、基本コンポーネンツは共有するものの以下の相違点がある。

  • フレームが長さ・高さともそれぞれ約10cm程度大きい
  • シートが1サイズ大ぶりなものを装着
  • 前輪ホイールが10インチ(ロードフォックスは8インチ)
  • 後部ストップランプとターンランプが独立
  • 足掛けに見えるフットガードは未装着
  • キルスイッチを標準装備
  • 速度計にマイル表示を併記
  • 独立型インジゲーターを装備

カスタマイズ[編集]

以下の改造を施すケースがある。

これらの場合ではヘルメット着用義務がなくなるが、普通自動車免許が必要となる[注 2]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 北海道沖縄は5,000円高[1]
  2. ^ 大型自動二輪車普通自動二輪車・原動機付自転車の各免許では無免許運転となる。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]