体操着

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体操着(たいそうぎ)とは、日本で広義にはトレーニングウェアなど運動をする為の服装一般を指す言葉であるが、普通は学校教育における体育等の時間に着用される服装をさす。一般的には体育着(たいいくぎ)、体操服(たいそうふく)、体育服(たいいくふく)、運動着(うんどうぎ)、運動服(うんどうふく)とよばれることが多い。以下この項では主に学校(小学校中学校高等学校)の体操着について記す。

概要

日本の小中学校で一般的な体操シャツ。ブルマーについては、現在は体操着として採用されていない。
体操着は短パンのみ着用し上半身裸の例

体操着は普段着より身体の動かしやすさを重視して作られている。

多くの学校では体操着は基本的に次のセットで揃えられる

体操着セット
上着A 上着B(上着A着用時は中着)
トップス トレーニングシャツ 体操シャツ(学校によって半袖・長袖のどちら片方かまたは両方)
ボトムス トレーニングパンツ 体操パンツ(ハーフパンツクォーターパンツショートパンツ短パンなど)
ブルマーについては現在非採用

地域や学校によっては、気候的、もしくは精神論的な理由等から年中上着Bのみの姿で過ごさせる場合も有る。

学校によっては、体操着またはラインや名前の刺繍や校章の色を変えて学年を区別していたり、ジャージ上下のみ学校指定で、体操シャツ・ハーフパンツは色だけ指定しているところもある。

女子は、体操着チェックとして白い体操シャツ(または白いTシャツ)1枚のみ着用且つ胸と密着した時に乳首乳輪付近に疼痛痒みが生じたり、胸ポチが生じやすくなるかどうかで思春期前(乳房タナー段階I)か思春期以降(同II-V)かを判断することが出来る(何れも該当しなければ思春期前、1つでも該当すれば思春期以降)[1]。思春期初来直前(乳房のタナー段階IIになる直前)までは直に体操シャツを着用しても問題無いが、思春期開始(乳房の発達開始・乳房のタナー段階II前半・乳頭期)以降は直に(ノーブラで)体操シャツを着用せずに、ブラジャーを着用した上で体操シャツを着用する必要がある(睡眠時は別[2])。

体操着と共に着用する下着インナーウェア)はTPOに応じて着用する必要があり、スポーツ体育授業など運動時はスポーツブラ(スポーツブラは形状・材質が通常のブラジャーと異なり、運動時以外での着用は適さない[1])などのスポーツ用の下着またはそれに準ずる下着を着用、健康診断受診時は下着着用に制限がある[3]。小学校5年生女子の体育授業で体操着の下にをかいてそのままにしていると風邪を引くと言う理由で下着・ブラジャー着用を禁止して問題になったことがあった[4] [注 1]

男子は学校によって組体操騎馬戦棒倒しなどの実施時や男女ともに健康診断の一部検診項目などでは、体操着はボトムスのみ着用して上半身は下着姿またはの場合がある[3]

マニア向けに大人用の体操服も売られている。

体操シャツ

体操シャツには長袖半袖があり、首周りのタイプは、クルーネック(丸首)、ファスナータイプ(襟付きでタートルネックにもなる)、ハーフジップ、Vネック、セーラーズニット、ヨークシャツ、デンマーク型シャツなどがある。

色は一色、または白を基調として、首周りや袖口などをスクールカラーや学年色(主にエンジ水色など)としたり、袖や胸にスクールカラーや学年色のラインを入れることが多い。

ハーフジップ等の襟付タイプの体操服は、前開き型のチャック付で、袖口、裾口がリブ(ニットの一種で繊維を編んだ伸縮性のある素材)という伸縮ゴムで絞っており、着用時に腕または手首、腰回りがリブによって締め付けられる感触が特徴のひとつといえる。体操服の袖口、裾口の口径が小さめまたはより絞っているタイプのものを着用したときは、腕または手首、腰回りがきつめに締め付けられて密着することもある。チャックを胸元から上までかけるとタートルネック状になる。袖や衿にライン等が入っているタイプが多く、学校によっては襟や衿にライン等が入っているタイプもある。裾は絞ってあるタイプと絞っていないタイプがある。袖口は絞ってあるものが大半である。

バレーシャツと呼ばれるクルーネック(丸首)タイプの体操服もあり、衿口、袖口、裾口がリブ(ニットの一種で繊維を編んだ伸縮性のある素材)という伸縮ゴムで絞っており、着用時に首や腕または手首、腰回りがリブによって締め付けられる感触が特徴のひとつといえる [注 2]。体操服の衿口、袖口、裾口の口径が小さめまたはより絞っているタイプのものを着用したときは、首や腕または手首、腰回りがきつめに締め付けられたり、首廻りがハイネックになって密着することもある。

しかし、学校体操着の体操シャツも現在新しく制定した学校などは、袖口や裾の絞りもなく、完全なTシャツ型で素材も従来の綿の割合が多いものから、ポリエステル等化繊の割合が多くなっており、裏地がメッシュで吸汗速乾性が高くて軽薄な素材であるなど、従来の学校体操着というよりも、スポーツウェアーの流れを汲んでいるものが多く見られるようになった。

体操パンツ

体操パンツの種類に関しては、短パン、ちょうちんブルマー、スコートスポーマー、ショーツ型ブルマー、クォーターパンツなどの密着型体操着パンツ。現在、採用されているハーフパンツまで様々なものがあり、時代の流れで移り変わっている。中にはサイドラインが入っている物や、股下の前に校章または学校名などが入っている物もある。

体操パンツのに関しては地域や学校によって異なるが、例をいくつかあげると、戦後は男子がの短パン、女子は濃紺のちょうちんブルマー。また女子では濃紺のスコートを着用することもあった。ナイロン、ポリエステル製のバレーシャツ、ハーフジップの衿付体操服などの密着型体操着シャツやスポーマー、ブルマーなどの密着型体操着パンツが主流だった頃は、男子は白、女子は濃紺のまま定着しているところもあれば、地域や学校によってエンジ色緑色など学年カラーで統一していたケースもある。中には水泳等での着用や性感による性反応で陰部から愛液、亀頭から精液が出て体操着パンツの性器にあたる部分が濡れるケースもあり、濡れても目立ちにくい濃紺に統一するケースもある。ハーフパンツ、クォーターパンツに移行してからは男女とも濃紺をはじめ青、などの色で統一しているケースもあれば、男女別に色指定をしているところもある。

短パン着用時、タイツニーソックスレギンス等の着用を脱いだり履いたりするのに時間がかかる・暑い・動きにくくなるという理由で禁止、代わりに長ズボン(トレーニングパンツ)を着用するようにしている学校が多いが、女子を中心に長ズボンはダサいという理由で穿きたがらない問題が生じている。[5]

バレーシャツ、ハーフジップなどポリエステル製の密着型体操着シャツが導入されてからは、スポーマー、ブルマーなどポリエステル製の密着型体操着パンツが主流となり、臀部や下腹部、陰部まで腰全体を密着させて大腿部の肌を晒したまま着用されてきたこともある。

スポーマーは、短パンとの差別化を図るためにつけられた名称であり、実際はナイロン、ポリエステル製の密着型体操着用半ズボンである。地域や学校によっては、体操着用半ズボンをスポーマーという名称で扱っていたところもある。

特にブルマーに関しては、1970年代以降は従来のもんぺ・ちょうちん型からショーツのように太腿を完全に露出するスタイルに変貌。当時の人気スポーツであったバレーボールの影響から、スポーティーで格好よく、軽量で動きに対する追従性が良いと好意的に受け止められた。タイプは、腰ゴムと脚口ゴムが伸縮ゴム(腰回りが3段ゴムで脚口ゴムが1本だけの伸縮ゴム)で絞っているものがあれば、オペロンゴムで腰回りや脚の付け根を締め付けて腰全体を密着させるオペロンタイプもある。

制服の一部として、スカートの下に穿いている白無地のショーツの上からブルマーを着用するケースがある。冬場の寒い時期もしくはパンストやタイツ着用のところでは、ブルマーを着用する前にショーツの上からパンティーストッキングまたはダンスタイツを履いて腰や脚など下半身全体を密着させてから、ハイソックス、上履き等を履いて足元を整えることもある。バトントワラーやチアリーダーの影響もあり、スカートの下に着用しているパンストまたはタイツの上からブルマーを穿いてショーツを覆い隠して腰全体を密着させるケースもある。

主に「ブルマー = 女子限定の体操着パンツ」として定着されているが、その理由としては男女の身体の構造上にある。女子用として適しているのは、着用時に腰回り、脚の付け根を締め付けるだけでなく、臀部や下腹部、そして女性器等腰全体に無駄なく密着されるからである。一部の幼稚園や保育園、男子用の短パンの支給が間に合わない小中学校では、女子が着用しているショーツ型ローレグフルバックタイプのブルマーを男子にも指定体操着として履かせ、男女共用の体操着として着用されたケースもあった [注 3]。男子のブルマー着用に適していないのは、着用時に腰回り、脚の付け根を締め付けるだけでなく、臀部や下腹部、おまけに男性器まで覆い隠さなければならないこと。着用中に陰茎が固く太く大きくなる勃起が起こったときは、生地が引っ張られ、脚口ゴムと脚の付け根の間に隙間が生じてきれいに腰全体に密着されないからである。その問題を解消するために女子が穿くショーツ型ローレグフルバックタイプのブルマーを学生販売用として女子だけでなく男子にも着用できるように丈や股幅、股上、もも廻り、足ぐり(足付部)、ウエストの長さ等調整し、型番まで付けて生産しているメーカーやブランドもあれば、「フィッティングアップショーツ」という名称で販売していたところもあった。ウエスト、脚口がオペロンゴムタイプの濃紺無地のブルマーを生産しているところでは「日本中学校体育連盟推奨品」として販売され、あくまでも「女子限定の体操着パンツ」として着用されていた。後にハーフパンツ導入と同時に男子用体操着パンツ(短パン)廃止、濃紺無地のブルマー残存となったところでは、更衣に問題が生じてしまった学校もいくつかあった。それを理由に生徒の間で話し合い、「教室内の着替えの最中に男子の白パンツを見るのはもう耐えられない」、「幼稚園、保育園では女子だけでなく男子も体操着として着用していた」、「学校指定の制服、体操着以外の衣服や制服、体操着の着用は一切認めない」、「男子生徒のズボンの下だけでもきちっとさせたい」など様々な意見が出た。最終的に制服、ハーフパンツの中着として女子だけでなく男子にもブルマーの着用が義務付けられた。更衣も引き続き男女合同となり、女子は、今まで通り制服のスカートの下に穿いている白無地のショーツの上から濃紺無地のブルマーを着用し、オペロンゴムで腰回りや脚の付け根を締め付けながら臀部や下腹部、股間等を覆って女性器を張り出たまま腰全体を密着。男子は、制服のズボンの下は白無地のパンツだけだったが、ブルマー着用の義務化が決定した後は白無地のパンツの上から濃紺無地のブルマーを着用し、オペロンゴムで腰回りや脚の付け根を締め付けながら臀部や下腹部、股間等を覆って男性器モッコリさせたまま腰全体を密着。着替えの際、男子は女子の見ているところでズボンを脱いで、男性器をモッコリさせたまま腰全体に密着しているブルマーを見せながら更衣を行い、女子は男子が着用しているブルマーの男性器の膨らみを凝視して、一日でも早く男子のブルマー姿に慣れるように努力していた。中学校3年間の学校生活でブルマーを必着する時間が増え、男子は射精夢精、女子は性感、おまけにオナニーまで経験し、それによって性器から排出された精液または愛液で下着だけでなくブルマーまで前身頃または股部の生地を濡らして染み込ませてしまうこともあったが、それでも女子限定の学校指定体操着から、制服やスクールジャージ、ハーフパンツの中着として女子限定から男女共用への学校指定体操着としての必着、そして廃止になるまでショーツ型ローレグフルバックタイプの濃紺無地のブルマーは「日本中学校体育連盟推奨品」として男女共用の密着型体操着パンツとして愛着されたこともある。

ゼッケン

児童・生徒の管理や運動中の事故対応等の目的のため、名前・クラス・出席番号などが記入された白布の名札を縫い付ける学校や服の生地に校名と氏名(または氏名のみ)の刺繍が入る学校がある。

前者の場合、体操シャツ、トレーニングシャツ、長袖ジャージは前部または前部後部両方に縫い付ける大きいゼッケンタイプと、左胸に縫い付ける小さいタイプがあり、ハーフパンツ、クォーターパンツ、トレーニングパンツ、短パン、スポーマー、ブルマーは右後ろ、右前、左前のいずれかに小さいタイプのものを縫い付ける。

ゼッケンは、学校指定の物を購入する場合と、各家庭で布を買い、学校から指定されたとおりの寸法で製作する場合がある。

後者の場合は、体操シャツ、トレーニングシャツ、長袖ジャージは左胸に、ハーフパンツ、トレーニングパンツ、短パン、ブルマーは左側に名前の刺繍が入ることが多い。

体操シャツやジャージの左胸に校章のプリントが入る学校も多く、学校によっては体操着・ジャージ本体の裏面や表面に校名などの文字(英字または漢字)のプリントや、文字を図案化した柄が入ることもある。現在は、生徒の安全確保のため、背中のゼッケンをなくす学校も多く、背中のゼッケンをなくした代わりに、学校名等のバックプリントを施したり、体操着やジャージを新たに制定した時に、バックプリントを施す場合が多い。

なお、児童生徒の誘拐事件防止、プライバシーの保護などを理由に、ゼッケンそのものをつけさせなかったり、背中のゼッケンを廃止し正面だけにする、大きめのゼッケンを小型の名札にするよう、あるいは完全な縫い付けではなく、スナップ等で脱着できるようにし、体育の授業や学校内では、ゼッケンを装着し、下校時には取り外すなど、指導する学校も見られるようになっている。

着用

着替え方

着替えの手間を省略するケースは、家庭で体操着を着用した上で登校する。就学時間中ずっと体操着姿のまま過ごす場合や、家に帰っても就学時間中に着用した体操着姿のまますごす場合や学校制服自由服の中に体操着を着用しておき、授業時に学校制服や自由着を脱いで体操着姿になる場合などもある。

学校の教室更衣室などで着替えるケースでは、学校・学年などによって男女同室で着替える場合と男女別室で着替える場合がある。体操着を着替える際に下着姿が露出する場合があり[6]、下着が濡れたり汚れたりしたために乾いた下着に着替える場合や、普段着用の下着とスポーツ用の下着との着替えもなども伴う場合もあり、下着の着替え時にプライベートゾーンが露出する場合もある。スクール水着着替えと同様、バスタオルラップタオル用いて下着姿・プライベートゾーンを他人に見られないように着替える場合もある。

小学校1年生では体育の授業の一環として体操着への着替え方や着替えたあとの学校制服や自由服の片付けなどを指導する場合もある[7]

体育授業以外での着用

体育の授業以外でも、体を動きやすくするために掃除活動、ボランティア活動、部活遠足健康診断学習発表会など学校活動時や、地域のマラソン大会盆踊り大会、テレビの視聴者参加型番組等で着用することもある。また、映画やドラマ、グラビア等の撮影でも着用することもあり、学校卒業後も体操着一式を廃棄しないで保管したり、何らかの事情で着用することもある。

上記の理由で、体操シャツ、体操パンツだけでなく、紅白帽子鉢巻手拭い水泳帽子などの被り物、ハイソックス上履きまたは運動靴などの靴下や履き物、軍手手袋マスク競泳ゴーグルなどの装身具チョッキ法被など半袖体操着シャツの上に着用する上着やスクールセーターカーディガンなど長袖体操着シャツの上に着用する上着まで体操着一式として使用するケースもある。

従来、登下校及び授業において学校制服の着用が義務付けられていた学校でも、熱中症対策やクールビズ対応等のため、登下校や体育以外の授業中にも任意で体操着の着用が認められるようになっている。さらに、登校後には、必ず体操着に着替えるよう着用を強制している学校もある(千葉県一部地域の中学校など)。その場合、登校後に体操着に着替え、1日の学校生活を過ごし、下校時に学校制服に着替えて下校。また、学校によっては、式典のみ学校制服を着用し、通常日課時は体操着での登下校を認めている学校もある。

掃除、ボランティア作業等

学校で掃除を行う際、体操着に着替えてから頭に手拭いまたは三角巾、紅白帽子を被って行うことがある。

手拭いを被って行う例をあげると、太平洋戦争前後の日本の女学校に通っていた女子生徒の体育の服装は、膝上10センチほどの濃紺のちょうちんブルマーに白の開襟シャツ、運動足袋を穿き、頭にハチマキをしめた格好。作業、掃除等は膝上10センチほどの濃紺のちょうちんブルマーに白の開襟シャツ、運動足袋を穿き、頭に白の手ぬぐいの中心を額に当て、頭全体をつつむようにして両端を後頭部に回し、両端を耳の後ろあたりできちんと結んだ格好で行っていた。水泳訓練等は、水着がなかった為に着衣水泳というかたちで、膝上10センチほどの濃紺のちょうちんブルマーに白の開襟シャツを水着として着用。運動足袋を穿き、頭に水泳帽子の代わりとして白の手ぬぐいの中心を額に当て、頭全体をつつむようにして両端を後頭部に回し、両端を耳の後ろあたりできちんと結んで被った格好で、河川や海に潜って全身びしょ濡れになりながら泳いでいたこともある。

密着型体操着を採用していた学校では、掃除やボランティア活動等で体操着に手ぬぐいを被って行うこともある。小学校の例をあげると、男子は、白のハイソックス、上履きを履いて足元を整え、上半身は白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服を着て、両腕(前腕)と肘の肌を晒しながら両腕(後腕)から肩、首まわり、背中、胸、腹まで密着。布製マスクで口と鼻を覆ってから、頭に白の手ぬぐいの中心を額に当て、頭全体をつつむようにして両端を後頭部に回し、両端を耳の後ろあたりできちんと結んで被る。下半身は濃紺無地のスポーマーを穿いて体操服を中に入れ、大腿部の肌を晒しながら男性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させて腰全体を引き締める。 女子は、白のハイソックスに運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服を着て、両腕(前腕)と肘の肌を晒しながら両腕(後腕)から肩、首まわり、背中、豊胸、腹まで密着。布製マスクで口と鼻を覆ってから、頭に白の手ぬぐいの中心を額に当て、頭全体をつつむようにして両端を後頭部に回し、両端を耳の後ろあたりできちんと結んで被る。下半身は濃紺無地のブルマーを穿いて体操服を中に入れ、大腿部の肌を晒しながら女性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させて腰全体を引き締める。 冬場の寒い日でも、両腕、大腿部の肌を晒しながら、手拭い、布製マスク、体操着シャツ、体操着パンツで身体にフィットした格好で掃除を行っていたケースもある。

紅白帽子を被って行う例をあげると、ハーフパンツもしくはクォーターパンツへ移行した小学校では、冬場の寒い中、男女児童全員で紅白帽子、白無地の襟付長袖体操服に濃紺無地のクォーターパンツ、ハイソックス、上履きの格好で太股を冷やしながら掃除を行ったり[8]、卒業を1週間後に控えている6年生が学校に感謝の気持ちを込めて奉仕作業を行い、6年生男女児童全員で紅白帽子、白無地の襟付長袖体操服、ハイソックス、運動靴、両手に軍手または手袋を嵌め、濃紺無地のハーフパンツまたはクォーターパンツを穿いて太股を晒して冷やしながら、重い土を一輪車に積み、運び、そして土を広げてならす作業を行ったこともある[9]

着衣水泳、臨海学校等

小学校を中心に着衣水泳が行われるようになったことから、学校によっては体操着を着衣泳着として使用しているところもある。

男女とも体操着姿(体操着に中にスクール水着を着ておく場合もある)、スイムキャップゴーグルをつけてプールに潜って水泳の授業や安全講習を受けている例が見られる。[10]

三重県鳥羽市菅島で行われるしろんご祭では参加する小学生全員、白の磯着の下に体操着を着用したまま海に潜ることもある。

小学校のスポーツ競技大会に出場する男女児童のために選手激励会を行うこともある。体操部やバレーボール部などの体育系クラブが体育館の壇上で決意表明をする中、水泳部は水着ではなく部員全員、白無地の襟付半袖体操服に濃紺無地のクォーターパンツ、ソックス、上履き、白の水泳帽子に競泳ゴーグルを装着して両腕と太股の肌を晒した格好で決意表明を行うこともある[11][12]

臨海学校、海洋訓練等では、普段の体育の授業と同じ格好で行うことがあり、小学生男女全員、体操着に靴下運動靴紅白帽にゴーグルをつけて海に出て、カヤックいかだの訓練を行なったり、自ら海中に潜って泳ぐ例もある。[13][14][15][16][17]

病気予防、耐寒訓練などの体づくり

風邪などの病気予防、耐寒訓練、駆け足など体育集会で体づくりを行っている小学校では、冬場の寒い日でも両腕(前腕、肘)の肌を晒して冷たい空気で冷やしながら、バレーシャツやハーフジップなどの半袖体操シャツを必着させて首廻りや肩、背中、胸や腹、後腕など上半身を密着。長袖体操シャツの場合は、首廻りや肩、背中、胸や腹、後腕、肘、前腕まで上半身を密着させて過ごしているところもある。長ズボン着用だけ禁止しているところでは、雪や大雨など冬場の寒い日でも短パンやブルマーなどの体操パンツを年中着用し、肌を晒して冷たい空気で冷やしながら過ごしているケースもある。

密着型体操着採用時に1月から3月の間に持久走大会を行っている小学校の例をあげると、 男子は、白のハイソックス、運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地の襟付長袖体操服を着て、両腕から肩、首まわり、背中、胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は白無地の短パンを穿いて体操服を中に入れ、男性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させ、大腿部の肌を晒しながら腰全体を引き締める。 女子は、白のハイソックスに運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地の襟付長袖体操服を着て、両腕から肩、首まわり、背中、豊胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は濃紺無地のブルマーを穿いて体操服を中に入れ、女性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させ、大腿部の肌を晒しながら腰全体を引き締める。 冬場の寒い日でも、紅白帽子、長袖体操着シャツ、体操着パンツで身体にフィットして大腿部の肌を晒した格好で全身汗でびしょ濡れになって体操着一式を濡らして一生懸命走りぬいたケースもある。

ハーフパンツもしくはクォーターパンツへ移行した小学校では、冬場に行われる長縄集会や体育の授業でも、 男子は、ハイソックス、運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地の襟付長袖体操服を着て、両腕から肩、首まわり、背中、胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は濃紺無地のクォーターパンツを穿いて体操服を中に入れ、男性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させ、大腿部の肌を晒しながら腰全体を引き締める。 女子は、ハイソックスに運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地の襟付長袖体操服を着て、両腕から肩、首まわり、背中、豊胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は濃紺無地のクォーターパンツを穿いて体操服を中に入れ、女性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させ、大腿部の肌を晒しながら腰全体を引き締める。 冬場の寒い日でも、紅白帽子、長袖体操着シャツ、体操着パンツで身体にフィットして大腿部の肌を晒した格好で全身汗でびしょ濡れになって体操着一式を濡らして一生懸命頑張りぬいたケースもある [18]  [19]

第二次性徴期以降

小学校高学年あたりになると思春期を迎えることになる。その年齢になると、スポーマー、ブルマー、クォーターパンツなどの密着型体操着パンツの着用ならび披露に対して抵抗感を覚えるようになる。

男子は第二次性徴期にある概ね11歳から射精が可能になり、性的刺激または陰茎に対する物理刺激に対する反射として、性的快感であるオーガズムを伴い、尿道から精液が放出される。女子は外陰部に脂肪が貯まり大陰唇は大きく丸みを帯び始め、後に恥丘・大陰唇の皮下脂肪が多くなり膨隆し、そこに陰毛の発生が加わってモッコリが生じやすくなることがある。着用時に性反応で性器から粘液が排出されることもあり、男子は亀頭、女子は陰部の部分が下着ならびにスポーマー、ブルマー、クォーターパンツ等体操パンツまで濡れてしまうケースもある。

スポーマー、ブルマー等密着型体操着を採用していた学校で卒業目前の6年生の例をあげると、 男子は、白のハイソックス、上履きを履いて足元を整え、上半身は白無地のバレーシャツ丸首長袖体操服の上に青色のVネックハーフジップの襟付き長袖ジャージを着込み、手首、両腕から肩、首まわり、背中、胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は濃紺無地のスポーマーを穿いて体操服を中に入れ、大腿部の肌を晒したまま男性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させて腰全体を引き締める。後に勃起によって陰茎が固く太く大きくなり、スポーマーのフロント(前身頃)越しに男性器の形状が露見するほど盛り出したまま途中で性反応が起こり、男性器の陰茎の尿道口から粘液が排出され、亀頭の部分が下着ならびにスポーマーまで濡れてしまう。紅白帽子、白無地のバレーシャツ丸首長袖体操服の上に青色のVネックハーフジップの襟付き長袖ジャージ、白のハイソックス、上履き、大腿部の肌を晒して濃紺無地のスポーマーを穿いたまま、排出された粘液で亀頭の部分を濡らしたままで過ごさなければならくなるケースもある。

女子は、白のハイソックスに運動靴を履いて足元を整え、上半身は白無地のバレーシャツ丸首長袖体操服の上に青色のVネックハーフジップの襟付き長袖ジャージを着込み、手首、両腕から肩、首まわり、背中、豊胸、腹まで密着。頭に紅白帽子を被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。下半身は濃紺無地のブルマーを穿いて体操服を中に入れ、大腿部の肌を晒したまま女性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させて腰全体を引き締める。後に女性器が膨張し、ブルマー越しに女性器の形状を露見させて盛り出しても途中で性反応が起こり、女性器の膣口から粘液が排出され、陰部の部分が下着ならびにブルマーまで濡れてしまう。紅白帽子、白無地のバレーシャツ丸首長袖体操服の上に青色のVネックハーフジップの襟付き長袖ジャージ、白のハイソックス、上履き、大腿部の肌を晒して濃紺無地のブルマーを穿いたまま、排出された粘液で陰部の部分を濡らしたままで過ごさなければならくなるケースもある。

中学以降になると、体育の授業は男女別となり、年の大半はスクールジャージ上下姿で過ごすことが多くなる。小学校とは逆にスポーマー、ブルマー、クォーターパンツ等体操パンツになる機会は少なくなり、体育祭や学園祭、球技大会等でないと見られなくなる。高校では、地区や学校によってスポーマー、ブルマー、クォーターパンツ等体操パンツになって体育を受けるところと受けないところもある。

大学でも使用されたこともあり、筑波大学ダンス部では女子大生が、白無地のバレーシャツ長袖体操服に濃紺無地のブルマーに着替え、体操服をブルマーの中に入れ裸足という恰好でダンスの模範演技を披露するのに練習を行ったり[注 4]、東京女子体育大学バレーボール部では所属する女子大生が、白無地のバレーシャツ長袖体操服に濃紺無地のブルマーに着替え、体操服をブルマーの中に入れ白のソックスにバレーシューズという恰好で4年間汗水たらしながらバレーボールの練習に励んでいたこともある[注 5]

テレビドラマ、映画等の撮影

テレビドラマや映画でも、その作品に出演している小中学生は「子役」として収録に参加。体育の授業、部活動等のシーンでは、体操着一式に着替えて収録に参加している。

1992年10月26日に放送された「花王・愛の劇場」ドラマ『私の生徒は12人』(TBSテレビ系)第一話では、赴任する以前の小学校で午後に体育の授業が行われ、小学6年生の女子児童役として出演している大柄で体つきのいい女子学生は、白のソックス、運動靴を履いて、頭に紅白帽子を赤にしてゴム紐をしっかりかけて被り、白無地のバレーシャツ丸首長袖体操服を着用し、濃紺無地のブルマーを穿いて大腿部を晒した格好で、ピッチャーとしてマウンドに立ち、左手にグローブをしながらボールを投げるシーンがあり、緊張しながら上手に演技をこなしていた。

1994年4月から6月まで放送されたドラマ『家なき子』では、安達祐実をはじめとする子役が『川崎市内の公立小学校に通う6年2組の生徒』役として実名のまま出演。出演者のほとんどが安達祐実と同じ年齢であり、中には1、2歳くらい年下もいれば、年上で中学生になっている子役もいる。体育の授業のシーンでは体操着姿で出演。男子生徒役は、紅白帽子(白)、白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服に白の短パン、ハイソックスに運動靴。女子生徒役は、紅白帽子(赤)、白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服に濃紺無地のブルマー、ハイソックスに運動靴。体操服の胸元に「6年2組」と自分の名字が書かれた大きいゼッケンを縫い付けて収録に参加。1994年4月16日放送の第1話の収録は、3月の卒業シーズンに行われ、肌寒い中で某小学校の校庭を走り回ったり、準備体操を行っていた。後の第5話(1994年5月14日放送)の収録では、生徒役の大半が中学生になり、校庭で跳び箱を跳んでいた。その中に主人公、相沢すずを保健室に連れて行った女子生徒「斎藤」という人物もいたが、エンディングのスタッフロールの6年2組の生徒一覧には表記されていなかった。

テレビ番組の再現ドラマでも、それに出演する子役も体操着姿で出演することもある。1997年5月放送「嗚呼!バラ色の珍生!!」(日本テレビ系列)では、苦手だったことを克服するなどのチャレンジャーを追うドキュメンタリーコーナーに中学3年生の女子生徒がスタジオ出演。小中学校時代のエピソードをもとに再現ドラマが制作され、その中で小学6年生の男女が体育の授業が終わった後、体育館裏で2人きりになり、女の子が男の子にデートの約束をする場面もあった。人員や予算、スケジュールなど制作上の都合により、中学校時代のエピソードに出演していた中学3年生の男子と女子も、引き続き小学校時代のエピソードに出演することとなった。 小学6年生男子児童役(演、中学3年生男子)は、紅白帽子(白)、白無地のバレーシャツ半袖体操服に白無地のスポーマー、白のハイソックスに運動靴。中学3年生男子が小学校で使用する密着型体操着(白無地のバレーシャツ半袖体操服、白無地のスポーマー)を着用し、白のハイソックス、運動靴を履くだけでなく、頭に紅白帽子も被ってゴム紐を顎にかけ、両腕と太腿の肌を晒して身体にフィットした格好で小学校児童に扮し、冬の寒さを堪えながら某小学校の体育館の外の裏庭で演技をこなしていたこともある。 小学6年生女子児童役(演、中学3年生女子)は、紅白帽子(赤)、白無地のバレーシャツ半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白のハイソックスに運動靴。中学3年生女子が小学校で使用する密着型体操着(白無地のバレーシャツ半袖体操服、濃紺無地のブルマー)を着用し、ハイソックス、運動靴を履くだけでなく、頭に紅白帽子も被ってゴム紐を顎にかけ、両腕と太腿の肌を晒して身体にフィットした格好で小学校児童に扮し、冬の寒さを堪えながら某小学校の体育館の外の裏庭で演技をこなしていたこともある。

視聴者参加型テレビ番組での着用

学校内の活動以外でも、視聴者参加型テレビ番組に体操着を着用して出演することもある。

1995年1月1日(日、18:33 - 20:54)『2年越し!超超興奮!仰天"生"テレビ!!』の枠内で生放送された『欽ちゃんの第44回全日本仮装大賞』に、大阪府内の小学校に通う6年生の児童22名が出場(26番『ワイパー』、別の車からの泥はねで一部の雨滴が泥水の水滴に変わる様子を顔を水色から黄土色に塗って表現するという内容)。 出場する6年生男女児童全員、演技衣装として学校指定体操着に着替え、6年生男子児童は、白の水泳帽子、白無地の襟付き半袖体操服に白無地の短パン、ハイソックスに運動靴。6年生女子児童は、白の水泳帽子、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、ハイソックスに運動靴。体操着着用のまま頭に水泳帽子を被って着衣水泳を行う恰好になったら、雨粒に扮するために自分の顔を水色にまんべんなく塗り染める。 本番では、6年生男子児童は白の水泳帽子に水色に塗り染まった顔、白無地の襟付き半袖体操服に白無地の短パン、ハイソックスに運動靴。6年生女子児童は白の水泳帽子に水色に塗り染まった顔、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、ハイソックスに運動靴。学校指定体操着に水泳帽子という着衣水泳を行う恰好に顔を水色に満遍なく塗り染め、腕と両脚の肌を晒して寒さをこらえながら、水色にまんべんなく塗り染めた顔が泥はねで一部の雨滴が泥水の水滴に変わる様子を顔を黄土色に塗って表現したが、結果は不合格。 演技終了後、6年生男子児童は白の水泳帽子に水色と黄土色に塗り染められた顔、白無地の襟付き半袖体操服に白無地の短パン、ハイソックスに運動靴。6年生女子児童は白の水泳帽子に水色と黄土色に塗り染められた顔、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー。ハイソックスに運動靴。体操着着用に水泳帽子を被って着衣水泳を行う恰好のまま、水色に塗り染められた顔は黄土色に塗り染まって顔全体がベトベトになり、両腕と両脚の肌を晒して寒さをこらえながらステージ前に登場し、ショックの上に涙をのんだ [注 6]

1997年11月8日、9日に行われた『27時間チャレンジテレビ』の企画のひとつ「小学生クラス対抗30人31脚」第2回大会で優勝した鹿児島県の小学校6年2組の男女児童が参加。

男子は、黄色のハチマキ、白無地の襟付き半袖体操服に白無地の短パン、白の膝サポーター、白のハイソックスに運動靴。 女子は、黄色のハチマキ、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白の膝サポーター、白のハイソックスに運動靴。その中に大柄でムチムチ体型の女子2人は、黄色のハチマキ、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白の膝サポーター、白のハイソックス、白の運動靴の格好で両腕と太腿の肌を晒し、本番前から大会終了後までブルマー越しに女性器をモッコリさせたまま頑張りぬいたこともある[20]

学校卒業以降

学校卒業後は着用する機会が無くなり、体操着一式を廃棄してしまうことが多い。後に雑誌の写真撮影やテレビ番組の収録等で、再び体操着一式を着用するケースもある。

1972年に札幌で開催された『冬季オリンピック』に向けて、20歳くらいの女性選手が木のソリを使ってスピードを競う競技『リュージュ』に出場。真夏の北海道での練習では、白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服に濃紺無地のブルマー。白のハイソックスに白の運動靴。体操服をブルマーの中に入れ、頭に紅白帽子を白にして被った格好で汗を噴き出しながら、車輪がついたソリにあおむけの状態で寝たり、自転車に乗るなどイメージトレーニングの練習に励んでいた。

独占!女の60分』(テレビ朝日)のチャレンジ企画では、出演する女性レポーターをアタッカーとして各地の行事等に体当たりで挑んでいた。『浜名湖うなリンピック』では、21歳の立原友香がアタッカーとして参加。紅白ハチマキ(白)、白無地の襟付き半袖体操服の上に水色のチョッキを着用[注 7]、濃紺無地のブルマーで腰全体を密着、白のハイソックスに運動靴という両脚と両腕をさらした格好で、水深膝上あたりの場所でうなぎ取りに挑戦。途中で転倒して水中に潜り込んでしまっても、全身びしょ濡れになりながら必死に頑張りぬく姿を見せていたいた。

1991年7月に発売された月刊明星』8月号では、「走り続けてます!町内一の鈍足ランナー。」というタイトルで、女優の松雪泰子(当時、18歳)が高校卒業してから約3か月後に、本校で使用していた密着型体操着一式(紅白ハチマキ、白無地のバレーシャツ半袖体操服、濃紺無地のブルマー、白のソックス、運動靴)を雑誌の写真撮影の為に再び着用することとなる。久しぶりに白のソックスに運動靴、おさげ頭に紅白ハチマキを赤を表にしてきっちりしめ、上半身は白無地のバレーシャツ半袖体操服を着て両腕(前腕と肘)を晒し、下半身は濃紺無地のブルマーを穿いて大腿部(太股、膝、脛)の肌を晒し、身体にフィットした格好を披露した。 [注 8]

1996年3月にNHK総合テレビで放送された『クイズ日本人の質問』(NHK総合テレビ)の中で、ブルマーに関する質問が出題され、番組アシスタントの女性ふたりがブルマー姿で登場。赤のハチマキをしめた女性アシスタントは、白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白のソックスに運動靴。白のハチマキをしめた女性アシスタントは、白の半袖シャツに濃紺のチョウチンブルマー、白のソックスに運動靴。の格好で登場[注 9]

1997年3月に放送された『めざましテレビ』(フジテレビ系列)の中継コーナー「日本全国! 朝から大変だ!」では、テレビ西日本の中継リポーターを担当していた31歳の女子アナウンサー(1994年4月から1997年3月まで)が綱引きクラブの取材ならび練習に参加。服装は体操着一式を着用して収録を行うことになり、上半身は白無地のハーフジップの襟付長袖体操服を着用して両腕から肩、首まわり、背中、胸、腹まで密着。白のソックス、上履きを履いて足元を整える。頭には紅白ハチマキではなく小学校で使用する紅白帽子を赤にして被り、ゴム紐を耳の後ろに通して顎にしっかりかける。最後はジャージの長ズボンではなく小中高で女子が穿くショーツ型フルバックタイプの濃紺無地のブルマーを着用して、太腿部を晒したまま女性器を押さえ込んで臀部や下腹部まで密着させて腰全体を引き締める。 [注 10]着替えが終わった後は、外へ出て体育館前に立って本番に臨む。冬場の寒い中で31歳の女子アナウンサーは、紅白帽子、白無地の襟付長袖体操服、濃紺無地のブルマー、白のソックス、上履きという女子小学生が体育の授業を受ける格好のまま大腿部を冷して外の寒さをこらえながら、取材内容ならびにチームの紹介をして、後に後ろ向きで館内へ入っていった。館内に入った後はインタビューもしたり、綱引きの練習では汗水を流して黒髪や顔、大腿部は汗で濡れ、紅白帽子、白無地の襟付長袖体操服、濃紺無地のブルマー、白のソックス、上履きまで汗水で全身びしょ濡れになりながら必死に頑張りぬく姿も見せていた。

リンカーン芸人大運動会』では、出場する芸人が紅白帽子に体操着姿で競技に参加[注 11]いとうあさこをはじめ、バービー阿佐ヶ谷姉妹、誠子(尼神インター)などの女性芸人が、紅白帽子(白)、白無地のバレーシャツ丸首半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白のハイソックスに運動靴[注 12]の格好で参加。

ビデオの撮影でも使用されることもあり、女子高を舞台にしたものでは20代くらいの女性3人が女子高生役として教室で制服から体操着に着替えながら話をするシーンがあり、机の上に白無地の襟付半袖体操服、濃紺無地のブルマー、紅白ハチマキの代わりに小学校で使用するつばのない紅白帽子が置かれている[注 13]。作品上では、某女子高の学校指定体操着として白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマー、白のソックスに上履き。頭に紅白ハチマキの代わりに小学校で使用するつばのない紅白帽子を採用している。体操着に着替えた後にゴム紐を両耳の後ろに通して顎にかけ、帽子を赤色にしてきっちりかぶって体育の授業に参加するという設定になっている。別の作品では、20前後の女性が女子高の制服から白無地の襟付き半袖体操服に濃紺無地のブルマーに着替え、白のソックスに上履き。つばのない紅白帽子を赤にして被り、ゴム紐をしっかりかけて身なりをきちんとした格好でビデオ撮影やパッケージ等の写真撮影に参加するケースもある[注 14]

戦後の主な歴史

1960年代前半までは、男子は白綿のランニングシャツに白のブロード地の短パン、女子は白綿のブロード地の開襟シャツに紺サージのちょうちんブルマーだった。

1960年代後半には、男子は白のメリヤス地のトレーニングシャツに白サージの短パン、女子は白のメリヤス地のトレーニンクシャツに紺サージの半ズボン型ショートパンツとなった。この頃には既に「学校体育振興会」のマークがつけられていることが多かった。

1970年代初めには、男女とも白のメリヤス地に青や紺のラインの入ったトレーニングシャツ、当時「サッカーパンツ」「カラーパンツ」と呼ばれていた紺や青のナイロン製のトランクスタイプの短パン、そして女子用として紺ニット生地ショーツ型ブルマーが一般的になり、それぞれに「振」という学校体育振興会のマークがつけられていた。後にナイロン、ポリエステル生地でつくられた「バレーシャツ」という袖口、裾口、首廻り口が伸縮ゴムで絞った密着型体操服が登場。長袖、半袖の二種類があり、それが採用されたところでは、男子はスポーマーというナイロン、ポリエステル生地でつくられた密着型短パン、女子はナイロン、ポリエステル生地でつくられたショーツ型ブルマーという密着型パンツ。ハイソックス、上履きまたは運動靴をはじめ、紅白帽子または手拭い、水泳帽子と水中メガネ等も併せ水陸両用の体操服として使用されたところもある。

1980年代末にそれまで男子用(一部女子用)に普及していたナイロン製の短パンから、当時「バレーパンツ」と呼ばれた紺のコットン合繊の短パンに取って代わられるようになり、1990年代に入るとブルマーに対する批判が高まったのを受け、女子もブルマーから「バレーパンツ」へと移行する。そして1990年代中ごろにニット生地の「クオーターパンツ」「ハーフパンツ」が考案され、全国に普及した。

日本国外の例

欧米では体育の授業の際は各自で運動しやすい服装や靴を自由に着用するのがほとんどであり、日本のような体操着の着用強制を人権侵害と捉える人もいる。

韓国では多くの小・中・高校で体操着を定めている。小学校では青や水色を基調としている場合が多い。中学校・高校では、冬季はジャージや丸首のトレーナーを着用し、夏季は日本と同じ白地の半袖体操着も見られる。体操着は「体育服」と呼ぶが、学校の体操着だけでなく、成人が着用するジャージやトレーニングウェアなども「体育服」と呼ぶことがある。

中国の中学校・高校では、登下校時や体育を含むすべての授業で「校服」と呼ばれるジャージ上下を着用している(学校制服#中華人民共和国も参照)。

日本人学校(小・中学校)では現地、海外の児童、生徒も日本の児童、生徒と同じ体操着を着用するだけでなく、体育帽子まで被らせているところもある[21]

おもなメーカー・ブランド

脚注

注釈

  1. ^ 日本の小学校は年齢主義によって運営されているため、小学校5年生では10歳または11歳の者が多く、思春期初来・初経の平均年齢から大部分の者は思春期に入りブラジャーの着用が必要なタナー段階II以降の者である。
  2. ^ 中には、は絞ってあるタイプと絞っていないタイプがあり、衿口袖口だけが絞ってあるタイプもある。
  3. ^ メディアに取り上げられた事例としては、1988年の月刊『明星』(集英社5月号に掲載された内海光司幼少時代のブルマー姿写真がある
  4. ^ 学研 学習百科大辞典 12 保健体育 技術 家庭 音楽』、1975年。ブルマー着用の筑波大学ダンス部女子部員の模範演技掲載。
  5. ^ 写真と図解による最新バレーボール9人制』(大修館書店)、1978年4月1日。ブルマー着用東京女子体育大学女子バレーボール部員掲載。
  6. ^ 水泳帽子、体操着という着衣水泳の格好に顔を塗り染めた格好で出場した6年生の児童
  7. ^ 全身びしょ濡れになることを前提に、水中で濡れた後に下着のラインが浮き出ることを考慮してチョッキを着用。
  8. ^ 1991年『月刊明星』8月号「走り続けてます!町内一の鈍足ランナー。」
  9. ^ 1996年3月放送『クイズ日本人の質問』(NHK総合テレビ)より。
  10. ^ テレビ西日本の中継リポーターを担当体操着姿で出演している31歳の女子アナウンサー
  11. ^ 女性芸人も参加しているが、あまりにも少なすぎる。
  12. ^ 松本組の女性芸人用の競技衣装。
  13. ^ 『いちじく校門クラブ』(パール映像)より
  14. ^ 『桃色放課後通信9』(パール映像)より。

出典

  1. ^ a b 恥ずかしがる娘もOK 「友ブラ」で思春期の胸をケア”. NIKKEY STYLE (2019年11月21日). 2020年5月3日閲覧。
  2. ^ ナイトブラ(夜用ブラ)ってなに?
  3. ^ a b 健康診断受診時は健康診断#受診時の注意を参照
  4. ^ “小5女子に体操着の下の肌着・ブラ禁止 汗で風邪引くと禁じる小学校の校則が物議「性的虐待では」”. BIGLOBEニュース編集部. (2018年5月18日). https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0518/blnews_180518_3785777464.html 2018年5月23日閲覧。 
  5. ^ “体育の授業の長ズボンを履きたくない子ども。タイツを履かせたいけれど学校に言うのはダメ?”. ママスタセレクト. (2019年11月20日). https://select.mamastar.jp/346404 2019年11月20日閲覧。 
  6. ^ 体育やクラブ活動の着替えの際に他人の下着を見る割合が85%と多い スポーツするときのバストの悩みって|小学生・中学生女の子下着の悩み解決|ガールズばでなび
  7. ^ イラストで学ぶシリーズ 体操服に着替えよう
  8. ^ 寒さに負けず 愛知県岡崎市立連尺小学校 2014年1月14日
  9. ^ 6年生による奉仕作業がありました。 愛知県岡崎市立連尺小学校 2015年3月13日
  10. ^ 小牧市立三ツ渕小学校「プール開き」2011年6月13日
  11. ^ 「いよいよ夏休み」連尺小学校 2012年7月20日
  12. ^ 連尺小学校 水泳部
  13. ^ 臨海学校|5年生|いかだの訓練|岸和田市立山滝小学校 2019年8月2日
  14. ^ 堺市立金岡小学校
  15. ^ 横山小学校のブログ 2018年9月28日金曜日 5年生 臨海学校 4
  16. ^ 横山小学校のブログ 2018年9月30日日曜日 5年生 楽しかった臨海学校 いかだこぎ
  17. ^ 横山小学校のブログ 2019年9月28日土曜日 5年生臨海⑧ いかだ活動
  18. ^ 記録に挑戦!8の字KING 連尺小学校 : 2015年2月18日
  19. ^ 長縄集会・校長先生との会食 連尺小学校 : 2015年2月23日
  20. ^ 鹿児島市立紫原小学校 6年2組の女子児童
  21. ^ 1989年4月23日付の読売新聞、首都圏教育の記事「先生不足に悩む日本人学校」より

関連項目