モッコリ
モッコリまたはもっこりとは、日本語で「周囲よりも丸みを帯びて盛り上がっているさま」のことである[1]。転じて、「男性の陰茎の勃起により衣服が膨らむ現象」を表す俗語としても広く普及している。
目次
衣装着用時のモッコリ[編集]
さらに本来の意味と俗語を融合して、巨根のため「非勃起時であっても衣服が極度に膨らむ」「(着衣時でも)陰茎の形が容易に判別できる」状態にも用いる[2]。
勃起時に衣服が膨らむ現象を表す呼称が存在する言語は日本語以外にも存在するとされるが[3]、若い女性が発言できるほど[4]、明るいニュアンスで用いられるのは「もっこり」のみである[3]。
女性の恥丘の膨らみを表現する際にも用いることもあるが、こちらは本来の用例である[5]。ただし、男性の股間のもっこりの形状と似ているという意味が含まれる場合もある。また、同じ勃起でも、女性の乳首の勃起による衣服の膨らみは、周囲の乳房がすでに丸みを帯びていることもあり、「もっこり」ではなく、「ぷっくり」が用いられることが多い[6]。
陰茎及び男性の生体に関する知識が不足している女性異性愛者にとっては、性的な興奮の対象であると同時に、知的好奇心の対象でもあり[7]、男性俳優・アイドルや美形男性アスリート・バレエダンサーのもっこりに興味を示す者も多く存在する [8]。この傾向は女性異性愛者のみならず、男性同性愛者にも見られる[9]。
さらに、用途としては本来の意味で用いる場合でも、俗語の意味との錯覚を狙って、記事の見出しなどに用いられることがある[10]。
語源[編集]
卑猥な用語か?[編集]
識者によると「もっこりは生理現象であり、変態性欲を意味する用語とは区別される」との見解がある[3]。
もっこり・モッコリの商標・登記[編集]
商標[編集]
2018年現在、ひらがなの「もっこり」を商標登録しているのは宮城県登米市、カタカナの「モッコリ」は、ロート製薬である。
宮城県登米市[編集]
登米市は、特産のニラにインパクトのある名称をつけるため、発芽時に土が盛り上がることから「もっこりニラ」と名付けたのがきっかけで、道の駅みなみかたの通称が「もっこりの里」となり、他にも「もっこり牛まつり」など、村おこしの一環としてブランド展開している[12]。登録日は1995年1月。以降10年ごとに更新されている[13]。
ロート製薬[編集]
一方のロート製薬の製品には「モッコリ」の名称の商品は存在しない。登録日は2009年7月。
登記[編集]
「もっこり」あるいは「モッコリ」を登記している企業は以下の通り。(2018年現在[14])
もっこり竹の子観光[編集]
東京都葛飾区にある貸切バス運送業者。正式名称は「もっこり竹の子観光株式会社」、旅行業登録名は「たけのこ観光社」。2000年設立。「竹の子」を用いた会社名を考案した際に、インパクトが足りないため「もっこり」を付け足した。登記所に相談したところ、若い担当者からも良名だと太鼓判を押されたため、会社名に決定した。マスコミにも珍名企業として、度々取り上げられる。皇居での叙勲授与式の送迎業務の際は、宮内庁から翌日以降の業務を拒否された。幼稚園児の送迎も行なっており、先生たちからは「もっこりさん」と呼ばれている[15]。
フィクションにおけるモッコリ[編集]
スーパージャイアンツ[編集]
俗語としての「もっこり」が共通語として普及する以前の「元祖もっこり」として、宇津井健による全身タイツの特撮ヒーロー『スーパージャイアンツ』を挙げるものが多い。宇津井の極度のもっこりは、成人女性視聴者を増やしたとの説があり、長く語り継がれている[16]。
シェイプアップ乱[編集]
俗語としての「もっこり」が最初に使われた時期は不明だが、認知度を高めたのは1983年に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された、徳弘正也の漫画『シェイプアップ乱』とされる[3]。
徳弘は、2018年に新作『もっこり半兵衛』を発表した[17]。
シティーハンター[編集]
『シェイプアップ乱』の成功により、少年誌でのもっこり表現の規制緩和状態となり、同じく少年ジャンプで1985年に連載が開始された『シティーハンター』が続く。連載当初は正統派ハードボイルド色が強く、人気が低迷する同作品を担当していた編集者である堀江信彦が、作風を読者に受ける明るいイメージにするための例として、冗談で俗語の「もっこり」を用いることを提案したところ、作者の北条司のインスピレーションに影響を与え、主人公の冴羽獠の股間が膨らんだ絵を作品に取り入れた回が発表された。二枚目キャラによる三枚目的な下ネタ表現は、日本の少年層の読者のみならず、海外の若年層からも好意的に受け入れられて作品の人気が急上昇したため、以後も多用されたことで同作品並びに主人公の代名詞ともなった[18]。
2018年3月発売の書籍『シティーハンター冴羽獠×ぴあ』には、冴羽の全もっこりシーンが掲載された[19]。
同漫画並びにアニメ作品が海外で翻訳された際には、ニュアンスも含めて適当な英単語や表現が存在しなかったため、日本語のまま「mokkori」と表現された[3]。このことが、「もっこり」の世界共通の明るいイメージに繋がっているとされる[3]。
真ん中もっこり夕やけニャンニャン[編集]
「もっこり」を効果的に用いた例としては、1980年代に放送されたフジテレビの帯番組『夕やけニャンニャン』(1985年〜1987年)のタイトルコールの一つである「週の真ん中水曜日。真ん中もっこり。夕やけニャンニャン」が挙げられる。 この言葉をレギュラー出演していた女性アイドルグループおニャン子クラブのメンバーに言わせるのが、番組後期の定番であった[20]。 この場合の「もっこり」は、概念としての「水曜日」がもっこりしているわけではなく、曜日ごとに異なるスタッフで制作していたため、他の曜日との差別化を図り、水曜日の同番組を特に盛り上げようという意味合いがあったとされるが、実際には1981年のフジテレビ改革スローガン「楽しくなければテレビじゃない」以降のフジテレビスタッフの軽いノリで、俗語を若い女性に言わせて、男性たちが面白がるために企画されたものである[20]。当時のテレビの生放送で女子高生を中心とした女性アイドルグループが、勃起を意味する俗語を発することは、衝撃的な表現方法であり、後年に番組を振り返る際にも取り上げられることが多い[21]。
全国区の人気を得ていた番組とアイドルグループによる「もっこり」の表現は、番組の明るいイメージと相まって、「もっこり」という表現のイメージアップに多大なる貢献をしたとされる。ただし、おニャン子クラブにとっては、イメージダウンに繋がったとの評価がある。
もっこりーず[編集]
1980年代のフジテレビの深夜番組『オールナイトフジ』で結成されたとんねるずの舎弟軍団の名称。リーダーはボッキー潮田(当時早稲田大学在籍)。
モッコリーズ[編集]
1993年にフジテレビ『笑っていいとも!』で、ローリー寺西・タモリ・笑福亭鶴瓶により組まれた即席バンド。
朝鮮語でのモッコリ[編集]
朝鮮語の単語に、「ネックレス」(広義では首に巻くもの全般)を意味する「モㇰコリ(목걸이)」があり、発音は日本語のもっこりとほぼ同じである。翻訳者によっては「モッコリ」と表記される[22]。「モㇰ(목)」は「首」、「コリ(걸이)」は「かける」を意味する。この言葉が日本に知られたのはフジテレビ『トリビアの泉』で、当時20代の韓国人女性タレントユンソナにより紹介されてからである。その後の検証映像での取り上げ方も、韓国の街角の若い女性のみに「モㇰコリ」と言わせるという、俗語を若い女性に発言させて面白がるフジテレビ的演出がされた。
まりもっこり[編集]
阿寒湖のマリモを擬人化したマスコットキャラクター。名前の通り、下腹部がもっこりしているのが特徴である。昭和時代の観光地によく見られた卑猥な土産品の延長であり、2005年の発売時には、販売拒否をされることも多かったが、安藤美姫(当時10代)や、安室奈美恵(当時20代)ら、若い女性有名人が衒いもなく愛用していることを公表して以来、全国区の知名度と人気を獲得した。
もっこりもこみち[編集]
速水もこみちは、名前がもっこりを連想させるため「もっこりもこみち」とあだ名されることがある[23]。また、語呂の良さから、速水とは一切関係ない使われ方が、若者言葉としてテレビで紹介され、限定的に流行したこともある[24]。
脚注[編集]
- ^ 『もっこり』 - コトバンク
- ^ 2015年最も”もっこり”した男性セレブ10人genxy 2015年12月30日
- ^ a b c d e f “もっこり”は世界共通語!? マンガ家・北条司と編集者・堀江信彦が明かす『シティーハンター』裏話ニコニコニュース 2015/09/21
- ^ ミヒマルGT武道館で「モッコリ」絶叫日刊スポーツ 2008年11月25日
- ^ 挿入中に潮吹きするには? しゃくりあげピストンがコツmessy 2017.06.19
- ^ 綾瀬はるか 進化する女体「ぷっくり乳首&透けビキニ」写真集niftyニュース 2018年02月17日
- ^ 女子が知らない「男子のもっこり」の秘密4選めるも byGMO 2016/2/19
- ^ 『イッテQ』SP、21.4%獲得!NEWS・手越祐也の“四つん這いモッコリ”に称賛の声cyzowoman 2015.03.31
- ^ ショタコン&腐女子にジワジワ人気! 男児モノDVDの過激な内容サイゾーウーマン 2009.07.19
- ^ 米倉涼子、永野に見せつけた下半身“モッコリ隆起部位”が示唆する恋愛事情アサ芸プラス 2018年5月17日
- ^ 『自分の名前の美しさに気づく――やまとことば50音辞典』 著者: 高村史司
- ^ 道の駅みなみかた「もっこりの里」宮城県
- ^ j-platpat
- ^ 法務省
- ^ 「もっこり竹の子観光」というバス会社 あの岡口判事も関心、ネットで再び話題にJ-CASTニュース 2016/9/16
- ^ 成城の豪邸のようにカッコよかった宇津井健さんzakzak 2014.03.26
- ^ ISBN 978-4088908557
- ^ 「シティハンター」30周年プロジェクト始動&リョウのもっこり回数を集計ニコニコニュース 2015/02/25
- ^ 冴羽リョウの全もっこりコレクション収録!?『シティーハンター冴羽リョウ×ぴあ』発売!日刊ピピピ 2018-03-24
- ^ a b いまこそ語ろう「おニャン子クラブ」の恋と下ネタSmart FLASH 2017.09.15
- ^ 【バラエティ黄金時代】活動期間はわずか2年5か月『夕やけニャンニャン』アイドルたちリアルライブ 2015年06月04日
- ^ 목걸이韓国語辞書(ケイペディア)
- ^ この有名人の料理は危ない!? 加藤茶嫁のモツ鍋、園山真希絵の豆、辻希美の生卵……サイゾーウーマン 2013.03.06
- ^ “恋から”渡部いずみが所属事務所を辞め、「探偵」になることを決意オリコンニュース 2008-04-25
関連項目[編集]