徳弘正也
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とくひろ まさや 徳弘 正也 | |
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生誕 |
1959年3月1日(64歳) 高知県長岡郡大豊町 |
国籍 |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1983年 - |
ジャンル | 少年漫画、青年漫画 |
代表作 |
シェイプアップ乱 ジャングルの王者ターちゃん♡ 狂四郎2030 亭主元気で犬がいい |
徳弘 正也(とくひろ まさや、1959年3月1日 - )は、日本の漫画家。高知県長岡郡大豊町出身。男性。高知県立高知小津高等学校を経て、四国学院大学卒業。自称「土佐の暴れん坊」。代表作に『シェイプアップ乱』、『ジャングルの王者ターちゃん♡』、『狂四郎2030』など。
来歴[編集]
「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫に憧れ、漫画家を志す。1982年、第17回赤塚賞佳作(『美女は肉料理がお得意』)を経て、翌年1983年から集英社発行の『週刊少年ジャンプ』で連載された『シェイプアップ乱』で連載デビュー。
2作の連載を挟んで1988年から連載された『ジャングルの王者ターちゃん♡』(途中より『新ジャングルの王者ターちゃん♡』に改題)では、当初のギャグ漫画から当時の『週刊少年ジャンプ』の定番だった格闘漫画路線への変更を余儀なくされるが、従来のギャグ漫画路線に格闘漫画の要素を折り込んで高い人気を獲得し、7年間の長期連載となった。
当時アシスタントだった尾田栄一郎は徳弘を「本当のプロ」、「一生の恩人」と慕っている。『ジャングルの王者ターちゃん♡』はアニメ化もされており、全50話が約一年かけて放送された。
『新ジャングルの王者ターちゃん♡』終了後は人気低迷により打ち切りが続き、活躍の場を青年漫画に絞る。
『週刊少年ジャンプ』の派生誌で青年漫画雑誌の『スーパージャンプ』に完全移籍し、1997年から2004年にかけて『狂四郎2030』を連載する。従来の持ち味の他に、人間の尊厳に入り込んだ内容に評判が集まった。2008年から2年間連載された『ふぐマン』では下ネタギャグを交えた人間ドラマ作品に原点回帰したが、打ち切られた。
『ふぐマン』終了後、デビューから長年執筆してきた集英社の雑誌から離れ、小学館発行の『ビッグコミックスペリオール』で2010年9月より2013年5月まで『亭主元気で犬がいい』を連載した。
2013年7月からは再び集英社に戻り、『スーパージャンプ』後継誌の『グランドジャンプ』で『黄門さま〜助さんの憂鬱〜』を連載。その後は時系列的には『黄門さま〜』から17年後の江戸が舞台の作品『もっこり半兵衛』を『グランドジャンプPREMIUM』での短期集中連載(2015年11月号~2016年3月号)を経て、不定期で掲載されている。
人物[編集]
- やり過ぎとも言えるほどの過激な下ネタを得意とし、同じく下ネタを得意とするえんどコイチも「どんな下ネタでも徳弘センセにはかなわない…」と自身の作品で語っており[1]、ギャグの後コケる時にスピード線を使わないアイデアを頂いたとのこと[2]。また尾田栄一郎いわく「凄い泣き顔が描ける」。
- 作品中で見られる過激なギャグとは対照的に、生真面目かつストイックな人柄である。漫画業界の不条理な状況については時折、辛口なコメントを寄せるなどの一面も併せ持っている。また、カレンダーの裏にサインを求められた際も、眉間に皺を寄せながらも快く書いたことがある[要出典]。
- 自身の作品を「ちんこボイン漫画」と称している。また、手の調子が悪くなったため、「おっぱいを描く際には円定規を使用している」と語っている[3]。
- 趣味は少林寺拳法、モデルガン、ボディビル評論、音楽鑑賞などである。これらの趣味は作品の中にも活かされている。少林寺拳法は学生時代に部に所属、有段者。柔法(いわゆる関節技)は身体が硬いのでよく効いたとのこと[要出典]。
- 『シティーハンター』と共に、勃起のことを指す言葉「もっこり」を定着させたことでも知られる[4][5]。
- 楳図かずおに「徳弘さん頑張って」と激励されたこともあるという[要出典]。
- 好きな歌手には鬼束ちひろを挙げていて、『昭和不老不死伝説 バンパイア』の4巻の作者コメントで、復活して欲しいと訴えていた。
- 作品中に聖書引用やキリスト教の話題を取り扱うことがしばしばある。
作品リスト[編集]
- シェイプアップ乱(『週刊少年ジャンプ』1983年-1986年)
- ターヘルアナ富子 (『週刊少年ジャンプ』1986年)
- ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん(『スーパージャンプ』1986年-1990年)
- ジャングルの王者ターちゃん♡ (『週刊少年ジャンプ』1988年-1990年)
- 新ジャングルの王者ターちゃん♡(『週刊少年ジャンプ』1990年-1995年)
- 水のともだちカッパーマン(『週刊少年ジャンプ』1995年-1996年)
- Wrestling with もも子 (『週刊少年ジャンプ』1997年)
- 狂四郎2030 (『スーパージャンプ』1997年-2004年)
- 昭和不老不死伝説 バンパイア (『スーパージャンプ』2005年-2006年)
- 近未来不老不死伝説 バンパイア(『スーパージャンプ』2006年-2008年)
- ふぐマン (『スーパージャンプ』2008年-2010年)
- 亭主元気で犬がいい(『ビッグコミックスペリオール』2010年-2013年)
- 黄門さま〜助さんの憂鬱〜(『グランドジャンプ』2013年-2015年)
- もっこり半兵衛(『グランドジャンプPREMIUM』2015年-)
元アシスタント[編集]
- 尾田栄一郎
- 光吉賢司(Ark Performance)
参考文献[編集]
- 門倉紫麻 『漫画脳の鍛え方 ジャンプ人気マンガ家37名、総計15万字激白インタビュー集』集英社、2010年3月24日、57-66頁。ISBN 978-4-08-782280-9。
脚注[編集]
- ^ えんどコイチ「狂子の愛のためならの巻」『ついでにとんちんかん 第14巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1989年2月15日、ISBN 4-08-852744-5、165頁。
- ^ えんどコイチ「連載あとがきマンガ コイチのあとマンNo.6」『ついでにとんちんかん 第6巻』集英社(集英社文庫)、2004年7月21日、ISBN 4-08-618187-8、322頁。
- ^ 『マンガ脳の鍛えかた』集英社刊・62-63ページより。
- ^ 実際に「もっこり」を最初に使用したのは『シェイプアップ乱』であり、『シティーハンター』よりも先である。
- ^ 股間部を過剰に大きく膨らませ、男性キャラクターが性的興奮をしている状態と表現した漫画作品は、両作以前にも官能劇画などで存在した。