ローライズ
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ローライズ (Lowrise) とは、衣服のデザインの一種。
パンツなどのボトムスにおいて股上(またがみ)が浅い、一般的には股上の長さが23cm以下のものを指し、23cm~25cmの間は「ミディアムライズ」「ミッドライズ」と呼ぶ[1]。フロントボタンがへそより下にくることが特徴[2]。またハイライズ(股上が深いパンツ)もあり股上の長さが25cm以上のものを示す[1]。
概要[編集]
主に女性向けのファッションであるが、ジーンズを中心に男性用のローライズパンツも販売されるようになった。
腰周りに注目が集まることで、ウエストから上半身がスマートに見えるという特徴がある。また、腹が出た場合に一番出っ張る部分はへその辺りだが、ローライズパンツの場合ベルトラインがそこより下にあるため、結果として腹部を圧迫せずに穿くことができる。
ローライズおよびヒップハングの日本での流行は、1960年代から1970年代にすでに見られたが、当時は丈が長くゆったりとした上着と合わせる姿が一般的であった。2000年頃から欧米の女性歌手や女優のファッションとして国内に入ってきたローライズでは、丈の短い上着と合わせて腰周りや腹部を露出したファッションで多く使用されている。
デメリットとしては、屈んだ際にショーツやパンティーなどの下着、あるいは臀部そのものが腰の上から見えやすいという点である。下着の露出についてはこれを防止するため、同様にローライズのデザインとなったショーツやパンティストッキングが市販されるようになった。
逆転の発想で、腰部分をリボンやラインストーンなどで装飾し、それを見せるおしゃれができるショーツ(いわゆる見せパン)も売られている。
また、上着をパンツの中に入れる着こなしは困難であるため、ボディスーツのように股にクロッチを付けてずり上がらないようにしたシャツなどが作られたこともある。
女性がローライズのビキニを履いた時、ローライズと体の間に生じる隙間は、ビキニブリッジと呼ばれる。