マーセナリーズ
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | PlayStation 2・Xbox 360 |
開発元 | パンデミック・スタジオ |
発売元 | エレクトロニックアーツ |
発売日 | 2005年4月28日 |
対象年齢 | CERO:C(15歳以上) |
『マーセナリーズ』(Mercenaries: Playground of Destruction)は、エレクトロニック・アーツより発売されたサードパーソン・シューティングゲーム(第三者視点)である。高い自由度と選択幅の広い戦略性を備え、ヒット作となった。 2008年11月に続編の『マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』がPS2版、PS3版、PC版、Xbox 360版でリリースされた。
ストーリー
21世紀初頭、北朝鮮の最高指導者、チョイ・キム総統が韓国に対し、朝鮮半島の平和的な再統一を目的とした和平を提案した。これに韓国側の太陽政策と相まって、朝鮮人民軍の解体を条件に韓国側は北朝鮮に対する経済援助要求に合意し、半島統一の気運が高まっていった。
しかし、キム総統の息子、チョイ・ソン将軍はこの事態を憂慮していた。彼は父親の政策が国を間違った方向に導くものだと確信し、両国平和式典に乱入。韓国側元首と父親であるキム総統を射殺した。キム総統が死亡した事によりソンは独裁政権を樹立し、鎖国体制に入った。
数年後、オーストラリア海軍が座礁した北朝鮮の貨物船を救助した際、貨物室で核兵器を発見。それらを海外へ密売していたことが明らかになり、さらに数十基の大陸間弾道ミサイルが数週間のうちに発射態勢に入るという情報を入手した国家連盟はすぐさま北の地に多国籍軍を送り込み、北朝鮮全土および核発射施設を占拠。
しかし、未だに数基のミサイルが残されている事が分かり、状況は泥沼化した。状況を打破すべく国連はEXOPSにマーセナリー(傭兵)の投入を要求。そして、EXOPSは要求に応じ傭兵を投入した。
概要
- 北朝鮮を核超大国にし、韓国を占領した上で朝鮮半島の軍事的統一を目論む「ソン将軍」率いる反乱軍と戦闘を繰り広げるアクションゲーム。クーデターにより無政府状態になった現在の北朝鮮をプレイヤーは3人の傭兵を一人選択し、核兵器の使用を阻止するために行動する。
- 人工物(建造物や橋、車両など)はすべて破壊可能。また、登場する兵器は、一部を除きほとんどが実在のものである。戦車や装甲車、攻撃ヘリコプターなどを駆使して、ゲームを進めていく。
- また、作中では他のゲームに多く見られる全ての登場人物が外国人を含み同じ言語を話すというものはなく、国連軍兵士やプレイヤーなら英語を話し、韓国軍兵士や反乱軍兵士、現地人なら朝鮮語を話し、中国軍兵士なら中国語を話し、ロシアン・マフィアならロシア語を話す[1]など、リアルに描写されている。ただし、全プレイヤーの共通言語である英語が堪能な人物や、任務遂行上、会話が必要な場合のみ字幕は表示される。
- なお、本作はあくまでフィクションであるが、実在の人物や事件、現状が本作と似通った部分があり、エレクトロニック・アーツは「純粋な偶然の結果」と述べている。
- また、本作のオープニングでは実際の映像がニュースデモとして使用されている。
- PDA
- マーセナリーが所持している小型情報端末。マップの参照やメール受信、SHOPなどの機能が付いている。
- マップ
- 北朝鮮の南西部から北西部沿岸が舞台。南部地域と北部地域の2つの地域があり、最初は南部地域にいるが、物語の進行で北部地域にも行けるようになる。また、ゲーム中の地形は実際の朝鮮半島西部の地形を縮小・簡略化したものとなっている。国連軍指揮所のモニターには北朝鮮全土と日本海が映っている。
- カモフラージュ
- 敵対あるいは友軍車両に乗り、その勢力に偽装すること。敵地に潜入する際にその車両に乗り込めば降車する、敵対行動をとる、あるいは将校に目撃されない限り侵入することができるが、その勢力と敵対する勢力の車両でカモフラージュしていると、正体がバレるまで攻撃されてしまう。
- DECK OF 52
- 反乱軍の重要指名手配人物52人をジョーカーを除くトランプのカード52枚に見立てたもの。なお、「DECK OF 52」とは国連軍がつけた名称で、クラブ、ダイヤ、ハート、スペードのそれぞれで部門が異なる。各人物は、捕縛(あるいは殺害)することで国連軍より報奨金が支払われる。ただし、各々で金額は変わるが、捕縛すれば全額、殺害してしまえば半額になってしまう。各勢力のミッションをクリアしていくごとに、これらの居場所は判明してくる。また、エース捕縛の際は別の島などに送り込まれ、ミッションを行う。モデルはイラク戦争におけるイラクのお尋ね者トランプカード。
- クラブ
- 別称「第39師団」。エースであるドゥン・ファンポが統率しており、主に反乱軍の車両調達と大量破壊兵器の資金の収集を行っている。組織としては軍隊よりもマフィアに近い。
- ダイヤ
- 反乱軍から選抜された精鋭部隊。高度な訓練を受けているため、他の部隊より捕縛が困難。主に兵器運用に長けた将校が多い。エースはチン・チャン。
- ハート
- ソン将軍が企てる核兵器開発計画に携わる科学者および技術者達。原子炉や化学プラントなどに多くいる。また、優秀な核開発技術者と科学者で構成される「五人衆」なるエリートチームが存在する。エースはチョル・カン。
- スペード
- ソン将軍直属の精鋭部隊。エース、ジャック、クイーン、キング以外は全員女性で構成されている。エースはチョイ・ソン。
- 友好度
- 反乱軍以外の各勢力には友好度というものがあり、各々のミッションをクリアしたり、戦闘で援護したりするなどで上がっていくが、逆に殺傷したり、基地や車両を破壊したりすれば下がる。極端に下がると敵とみなされ、発見されただけで攻撃されたり、その勢力のミッションを行うことができなくなったりする。各組織の司令部入り口にいる兵士に罰金を渡せば友好度はある程度回復できるが、物語の進行上、何れかが下がらなければいけない場合もある。友好的、中立、非友好的、敵対の4段階で表示される。
- 設計図
- ソン将軍の核兵器開発に関わる重要文書。水色で長方形のケースに入っており、南北マップに100個ちりばめられている。思わぬところに隠れている事が多い。入手すればその場で報奨金と韓国軍との友好度が上昇する。
- 国宝
- 北朝鮮各地で反乱軍に略奪された国宝。設計図同様、マップ内に100個あり、手に入れれば報奨金と中国軍との友好度が上昇する。
- 聴音哨
- 韓国軍がマップ全域に55個設置した、会話盗聴器。聴音哨はプレイヤーに影響はないが、破壊すれば中国軍との友好度が上がる。また、破壊したことで韓国軍との友好度も下がらない。
- 記念碑
- ソン将軍が独裁政権樹立を記念して建造した銅像やモニュメント。全マップに20あり、破壊すれば韓国軍との友好度と報奨金が得られる。ただし、モニュメントでありながら該当しないものもある。
- 将校、幹部
- 各勢力の小隊、あるいは中隊を統率する将校。ロシアン・マフィアでは幹部がこれに相当する。非常に目利きで、カモフラージュしていても接近すればすぐに正体がバレてしまう。しかし、敵対勢力の車両でカモフラージュし攻撃を受けていれば将校が接近した際、攻撃を中止してくれる。通常の兵士とは多少服装が違う、また、体力は一般兵士と比べておよそ2倍だが戦闘能力はほぼ同等である。
- 民間人
- マップの各所(特に都市部)にいる市民や非戦闘員。基本的にプレイヤーを攻撃することはないが、殺害または拘束すると、マーセナリーズの規定により$10,000が没収される上に元々犯罪組織であるロシアン・マフィアを除く味方勢力からの印象が悪くなる。
- ジャーナリスト
- 民間人同様、マップの各所でうろうろしているGSRN(Global Satellite Reporting Network, 国際衛星報道ネットワーク)職員。テレビカメラを担ぎ、プレイヤーが近付くとカメラを向け続ける。また、ジャーナリスト魂か、プレイヤーが近くで車両に乗り込むと同乗しようとする。彼らも拘束すれば国連軍からの好感度が下がったりする。流れ弾などで死亡してもペナルティはないが、一人分車両の戦闘能力が低下する。
- ちなみにDECK OF 52のエースを捕縛後に流れるニュースデモはGSRNのものである。
- 放射能汚染地域
- 北マップのみにある地域。核兵器開発の際に流出した有害な放射性物質が蔓延しており、戦車のように密閉された車両以外でその区域にいると、3秒おきにダメージを受け、ガイガーカウンターのノイズと共に画面の光度が異常な色に光っていく。テチョン原子炉周辺が該当する。
- 立ち入り禁止区域
- 各勢力が占拠している本部とは別の駐屯地。侵入すると、友好度に関係なく攻撃される。山間部にあることが多い。主に青いエリアと赤いエリアが存在し、青いエリアはその場所に駐屯している勢力に攻撃され、赤いエリアは侵入と同時に容赦無い航空攻撃を受ける。
- 電波妨害
- 反乱軍のコントロールビークルや電波妨害装置による電波妨害。範囲内に入ると、画面右上にある小型マップに自分の位置を示すアイコンと妨害装置の場所が表示されるのみになり、マップが消滅(PDAのマップへの影響はない)し、インターネットショップによる支援要請は全て無効となる。車両か装置を破壊することで無力化できる。
- MASH(Mobil Army Surgical Hospital)
- 国連軍が南北マップに2ヶ所設営している野戦病院。プレイヤーが死亡した際、自動的に運び込まれ、再開する。また、セーブ後に再開するときもここからスタートする。
登場する組織
- EXOPS(エクスオプス)
- 正式名称は「Executive Operations」。2001年設立の民間軍事会社。高度に訓練された傭兵を、政府などの依頼を受けて紛争地域に送り込む。過去にイラク戦争やスーダン内戦に介入したことがある。モデルは、エグゼクティブ・アウトカムズ。
- 国連軍(国家連盟、Allied Nations)
- 北朝鮮におけるPKOを行っている。既に大規模戦闘は終結しているためか、部隊の数はかなり小規模。ACU迷彩と思しき戦闘服にブルーヘルメットを装備しており、基本武装はM4カービン。サミュエル・ギャレット大佐が指揮している。航空支援や爆撃なども請け負う。南マップでは非武装地帯に、北マップでは亀城(クソン)に指揮所がある。
- 韓国軍(韓国連盟)
- 開城(カイソン)と定州(チョンジュ)に基地を置く。CIAのミッチェル・バフォードが指揮している。装備は国連軍とほぼ同じである。反乱軍と戦闘していることが多いが、中国軍との仲は悪い。作中に登場する韓国軍兵士には、一般兵と将校の他、女性兵士で構成された「第703コマンド」というコマンド部隊がある。
- 一般兵は非武装地帯(板門店)を守る兵士がモデルとなっており、将校以外はサングラスをかけている。また、ヘルメットにはハングルで「헌병(憲兵)」と書かれている。
- 中国人民解放軍
- 周・鵬(シュウ・ホウ)大佐が統率する北朝鮮駐留軍。友軍の中では最大規模の軍隊で、基本装備はAK-47。表向きは国連軍任務部隊の支援だが、実際には北朝鮮を併合するために軍事侵攻を行っている。目的の相反する韓国軍とは犬猿の仲であり、物語中盤以降では両軍遭遇すると戦闘を始めるようになる。司令部は、海州(ヘジュ)と丹東(タントン)にある。車両や建物などはすべて、市街戦を思わせるデジタルパターンの迷彩である。
- ロシアン・マフィア
- 北朝鮮の裏社会を牛耳る犯罪組織。北朝鮮の兵器市場(ブラックマーケット)の独占を目的としている。装備はSMGだが、反乱軍の装備をしていることもしばしば。「災いの商人」と呼称されるインターネットショップでは、各地で略奪した車両や物資などの販売もしており、プレイヤーもここで買い物ができる。セルゲイ・ボロノフが率いており、幹部以外は覆面を被っている。東平壌と寧辺(ヨンビョン)に本部がある。
- 反乱軍
- キム総統の政策で解体された朝鮮人民軍内でソン将軍の蜂起で再編成された非正規軍。周辺諸国にとって、その軍事力は脅威だが実戦経験はない。基本装備はAK-47などソ連製の兵器が多い。また、フェイスペイントを施した体力の高いエリート部隊も存在する。
登場人物
- カッコ内は声優名。
- クリストファー・ジャコブズ(Phil LaMarr)
- 韓国人とアメリカ人の両親を持つ黒人。父親は陸軍大佐で、幼い頃から軍人に憧れていた。高校を中退し、その後デルタフォースの戦闘適応部隊に入隊。入隊後、管理能力と統率能力を上層部から評価され、わずか数ヶ月で昇格。しかし、数年後、人質救出任務で自己の判断により二名の部下を失う。判断能力低下を指摘され、EXOPSに転職。自分以外は信用できないという性格の持ち主。プレイヤーとして使用可能。バランス型で、銃弾などの攻撃で怯むことが少ない。
- ジェニファー・ムイ(Jennifer Hale)
- 中国大使館員の父と外交官の母をもつ。厳格な家庭で育ち、幼い頃から英才教育を受けていた。香港で12年過ごした後、両親が離婚したため母親の母国イギリスへと移住し、成長するとSASに入隊。規律厳守の部隊の中で彼女は日々息苦しさを感じるようになり、それを見かねた上官がEXOPSの入社を勧め、転勤。しかし、EXOPSへの忠誠心は希薄である。プレイヤーとして使用可。ステルス型で、他のキャラクターだと見つかりやすい場所でも潜入することができる反面、体力が低い。因みに、パッケージと作中の顔が異なっている。
- マティス・ニルソン(Peter Stormare)
- 学生時代に逮捕歴があり、平凡な毎日から抜け出すために17歳で英国海軍に入隊。入隊後、規律違反を繰り返し除隊され、その後EXOPSにスカウトされる。EXOPS内でも違反行為を繰り返したが、彼の戦闘能力と爆破技術は一流であったため、行動は黙認された。意味不明な言動と頭のモヒカンが特徴。M67破片手榴弾をこよなく愛する。プレイヤーとして使用可。スタミナ型で、体力が非常に高い反面見つかりやすい。因みに、声優はスウェーデン人俳優のピーター・ストーメアが演じている。
- フィオナ・テイラー(Amy Lee)
- 国籍:オーストラリア
- 使用言語:英語
- エクスオプス歴:1年
- EXOPSの戦略情報担当オペレーターで、マーセナリー達をサポートする。かつてはオーストラリア海軍大尉で、対潜水艦電子戦を専門としていた。また、ジェニファー・ムイとはイラク戦争で知り合っていて、ジェニファー曰く「助けてもらった」という。
- サミュエル・ギャレット大佐(Carl Weathers)
- 国連軍指揮官の黒人。冷静を保っているつもりだが、指揮所内に彼の罵声が飛び交う事も日常茶飯事である。国連軍指揮所内にあるローラー台やエンゼルフィッシュは、彼の妻から贈られたものである。
- ミッチェル・バフォード(Bruce McGill)
- 韓国連盟軍指揮官でありCIAのエージェント。前線で指揮をしていたため少しやつれている。韓国語が堪能。中国軍の補給路を断つために国境の架橋の爆破を命じるなど大胆な行動が目立つ。ソン将軍を失墜させ北朝鮮に民主化を推進し、半島の平和的統一をした後に、朝鮮に統一民主主義国家を築き上げようとしている。そのため、利害をめぐり対立する中国およびホウ大佐の共産主義を「時代遅れ」と罵っている。物語後半は中国軍と交戦状態になる。
- 周・鵬(シュウ・ホウ)大佐(Jamaes Hong)
- 中国軍司令官の中国共産党員。常に冷静を保っている。英語が堪能。ソン将軍政権を崩壊させた後、北朝鮮地域の中国への併合を企てている。韓国連盟、すなわちバフォードと利害が対立しているため非友好的状態にあったが、中国軍が韓国軍のプロパガンダ村奪還作戦を妨害・阻止したため、物語後半は韓国軍と交戦状態になる。マーセナリー達に対しては、役に立つが信用できる存在ではないと考えている。
- セルゲイ・ボロノフ(Chris Cox)
- 荒廃した北朝鮮で活動しているロシアン・マフィアのリーダー。言動や態度からは統括者という威厳が見られず、駄々っ子のような性格。ゲーム後半に自分を殺そうとしたヨセフの抹殺をたくらむが、逆にプレイヤーの手によって葬られる(プレイヤーの行動しだいで生存するが、それ以降の進行に影響はない)。お気に入りの映画は『ゴッド・ファーザー』。物忘れが激しく、自らを立派なビジネスマンだと思い込んでいるが、フィオナ曰く「自分の器を図るべき」。
- ヨセフ・ユリノフ(Charles Dennis)
- セルゲイの側近。元KGBで、「ロシアの乱暴者」と呼ばれていた。冷静で口数が少ない。物語後半、セルゲイに見切りをつけ、プレイヤーにセルゲイの抹殺を依頼する。しかし、この依頼が彼に悟られ、逆に殺されそうになるが生還。セルゲイ抹殺後は、ロシアン・マフィアのリーダーとなった。マティス・ニルソンとはコソボ紛争で共に戦った仲である。
- チョイ・キム総統(不明)
- 北朝鮮の最高指導者で、ソン将軍の父親。韓国側の太陽政策を受け入れ、朝鮮人民軍を解体し、朝鮮半島に平和をもたらそうと考えていた。
- 表向きは「平和的な半島の統一を目指し、反発する息子のソンに平和式典の最中にクーデターで暗殺された」とされていた。しかし、実際は拉致され核発射コードを尋問されていた。最終的には、拷問に耐えきれず喋ってしまい収容所に拘留されていた。最終任務で国連軍に保護される。
- なお、本作での登場人物名は名-姓の順で表記されており、実際には「キム・チョイ」となるため息子であるソンと姓が異なるという設定ミスが生じている。
- エイドリアナ・リビングストン(Moira Quirk)
- GSRNの女性リポーター。「DECK OF 52」各エースの捕縛任務を終えたあとのニュースデモには必ず登場し、戦況を報じる。スクープのためなら放射能汚染地域や戦闘地帯などにも訪れる。国連軍の今後の動向を知るためにギャレット大佐に執拗に電話をかけている。
- カイル・コワキアン(不明)
- GSRNの男性リポーター。エンディングのニュースデモの際に声のみ登場し、ソン政権崩壊直後の北朝鮮国内の様子を報告している。なお、彼が報じるニュースデモは3通りあり、最終任務終了時点で国連軍以外の最も友好度が高い韓国軍、中国軍、ロシアン・マフィアのいずれか(同率の場合はプレイヤーとの友好度が上がった最新の勢力)が北朝鮮を占領したという内容に変化する。
登場人物(反乱軍側)
本作では、登場人物名が名-姓の順という英語圏での方式で表記されており、実際の北朝鮮における姓名の表記とは逆の順となっている[2]。
- DECK OF 52
- チョイ・ソン将軍
- キム総統の息子で、反乱軍の指導者。「DECK OF 52」の最重要指名手配人物(スペードのエース)であり、賞金が最大の1億ドルとなっている。和平を進める父親は間違っていると確信し、南北和平会談の式典でクーデターを起こした。力ですべてを解決できると考えており、北朝鮮を核超大国にしようとしている。父親から核発射コードを聞き出すため拷問していた。物語終盤、ICBMの発射準備が整い、ソウルに発射しようとする。冷酷な独裁者であるが、「愛する祖国が父親の手によって腐敗(西洋、民主化)することに耐えられず、残った核ミサイルで自国の強大さを世界に知らしめたかった」というクーデターの動機を語るように、彼なりに国の行く末を案じていたようである。
- 最終任務では発射されたICBMの着弾を阻止できたかどうかでエンディングデモの内容が変化し、成功すると大気圏外で爆発したミサイルが日本海に落下し、北朝鮮の紛争の惨状を報道するデモが流れるが、失敗するとソウルにICBMが着弾し、死者10万人を出し市中心に巨大なクレーターができたと報道される。なお、任務完遂時に国連軍以外で最も友好度の高い勢力が北朝鮮を掌握したことになり、その様子が報道される。
- ドゥン・ファンポ
- クラブのエース。「第39師団」をまとめる統率者であり、ソン将軍の右腕とされる人物。スキンヘッド。ソンのために車両や資金の調達を行っている。ピョンヤンの孤島にあるソンタワーで活動している。
- チン・チャン
- ダイヤのエース。極秘に行われている生物化学兵器の試験工場を指揮している人物。非常に用心深く、捕縛も困難。キリンド島の核施設で活動している。
- チョル・カン
- ハートのエース。ソンが企む核兵器開発計画における影の首謀者とも言われている。クムチャンニの巨大な原子炉で活動していたが自分の身の危険を悟り、原子炉にプレイヤーを誘い込み、臨界状態にした。
♣クラブ | ♦ダイヤ | ♥ハート | ♠スペード | |
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ACE | ドゥン・ファンポ | チン・チャン | チョル・カン | チョイ・ソン |
KING | イ・チョイ | ウォン・ジェガル | ベ・トッコ | クイ・ユン |
QUEEN | サン・ハン | ジョン・ソムン | ジョン・ナムグン | ヨン・パク |
JACK | ホンド・ソヌ | ジ・アン | ジウォン・ハン | ユン・イ |
10 | ヨンギル・キム | ミョンハン・キム | フン・ホン | ユンヨ・チョ |
9 | チュルハン・チョ | チュホ・キム | ナムチョル・キム | スホン・パク |
8 | ヨンスク・パク | キュピョン・パク | ミンス・アン | シンソク・キム |
7 | カンクン・ハ | ソンクン・ユン | ムンチョル・イ | ムンハン・チョ |
6 | チョンチュン・イ | ヨンイル・チョン | ヘミン・パク | ミンソン・ユン |
5 | タハン・アン | ハンチョン・ソ | チョヨン・チャ | ユン・パク |
4 | ヨム・パク | ヨンソン・ソ | チュホ・コ | ジュウン・アン |
3 | スヨン・キム | ツチン・チョ | ヒョンサン・チャ | ジンウォン・ソ |
2 | ジンホ・ヨン | チャンソク・パク | チソン・アン | ペ・キム |
登場武器
- カービン(M4カービン)
- 国連軍と韓国軍が使用している5.56mmカービン。集弾性能が高い反面、弾薬補給が難しい。装弾数は30発。
- アサルトライフル(AK-47/56式自動歩槍)
- 反乱軍や中国軍が使用している7.62mmアサルトライフル。中国軍のものは「56式自動歩槍」だが、名称上の区別はない。集弾性能、連射性能は低いが弾薬が手に入りやすい。装弾数30発。
- ショットガン(TOZ-194)
- 至近戦用の散弾銃。ロシアン・マフィアの幹部が装備している。バグにより、プレイヤーの発砲時には音が出ないが、AIが発砲した際には発砲音が出ている。装弾数7発。最大42発。
- SMG(85式衝鋒槍)
- ロシアン・マフィアや中国軍の将校が使用する短機関銃。装弾数45発(実物は30発)。
- サイレンサーSMG(MP5SD6)
- 韓国軍の第707コマンドーが使用している。9x19mmパラベラム弾を使用する短機関銃。サプレッサーが付いている他、集弾性能がカービン並みに優れている。装弾数は30発。
- LMG(RPD軽機関銃)
- 7.62mm軽機関銃。将校などが使用している。アサルトライフルの上位互換的存在。装弾数は100発。
- 試作ライフル(H&K G36)
- プロトタイプの5.56mmアサルトライフル。一部の韓国軍兵士などが装備している。カービンの上位互換的存在。装弾数100発。
- スナイパーライフル(ドラグノフ狙撃銃)
- 7.62mm狙撃銃。勢力を問わず狙撃手が使用している。装弾数10発。
- AAライフル(KSVK)
- ボルトアクション式12.7mm対物ライフル。反乱軍のエリート部隊が所持。装弾数は5発で最大所持数は20発。
- RPG/Type69(69式ロケットランチャー)
- 中国軍や反乱軍が使用する対戦車、対人ロケットランチャー。「RPG-7」に見えるが、補助グリップが無いため、デッドコピー品の「69式ロケットランチャー」である。最大所持弾数は4発。
- AAランチャー(スティンガーミサイル)
- 国連軍、韓国軍、中国軍が使用。携帯型対空ミサイルランチャー。最大所持弾数3発。
- ATランチャー(SMAW ロケットランチャー)
- 国連軍、韓国軍、中国軍が使用している。携帯型対戦車ロケットランチャー。最大所持弾数3発。
- NKAS(North Korea Air Strike)
- 特定の条件を満たすと使える携帯式ミサイルランチャー。攻撃有効範囲が広く、一発の威力が戦略ミサイル並み。装弾数999発。
- NKPA(North Korea Pocket Artilley)
- NKAS同様、特殊条件を満たすと使用できる。グレネードを射出できる拳銃型グレネードランチャー。装弾数100発。
- NKSS(North Korea Street Sweeper)
- 特定条件を達成すると使用可能の武器。ミニガン並みの威力と連射速度を持つ。外見はSMGと同じである。3,000発の装弾数で最大6,000発所持可能。
- フラググレネード(M67破片手榴弾)
- プレイヤーが最初から所持している手榴弾。M67はリンゴの形をしているが、ゲーム中での外見がなぜかM26手榴弾となっている。ただし、個数を示すアイコンはリンゴ型である。最大所持数は6個。
- スタングレネード
- 反乱軍の弾薬箱などから入手でき、各勢力の兵士が使用している。使用方法は上記の手榴弾と同様。投擲すると半径5メートル以内の敵を撹乱することができるが、近距離で使用するとプレイヤーも錯乱状態となる。錯乱中は攻撃を受けるか、数秒経過することで解除される。
- マシンガン(M60機関銃)
- 各勢力が指揮所および陣地の防衛のために設置している固定機関銃。土嚢とセットで置かれているため持ち運びは不可。また、再装填はできないが装弾数は500発。
- グレネードマシンガン(Mk19 自動擲弾銃)
- 上記と同様に固定擲弾銃。40x53mmグレネードを速い弾速で射出できる。装弾数は50発。ただし、その威力からか、特定の場所にしか設置されていない。
- 無反動砲
- 韓国軍と中国軍が使用している固定式対戦車砲。使い勝手の悪さからか、序盤以降は撤去されてしまう。後にロシアン・マフィアが使用している。装弾数40発。
- C4
- プラスチック爆薬。安価でかなり威力があり、建造物でさえ一撃で破壊できる。設置はプレイヤーの足元に設置するので、地面以外にもジャンプなどで乗れば車両にも設置できる。蹴ると一度は留まるが、二度目以降は吹き飛んで行ってしまう。
登場車両・航空機
国連軍
- 国連軍の車両でカモフラージュすると、反乱軍以外のどの勢力からも攻撃を受けない。ちなみに、実際の国際連合軍は、車両に白い塗装を施すが、作中の国家連盟軍では迷彩塗装が施してある。
- M1025 SCOUT
- 国連軍が使用するパトロール車両。12.7mm重機関銃M2を装備している。
- M1126 APC
- 国連軍の装甲兵員輸送車。14.5mm重機関銃を搭載しており、7人を輸送可能。
- M1027
- 国連軍の対空車両。アベンジャーシステムを搭載している。
- 国連軍トラック
- 国連軍の輸送トラック。ロシアン・マフィアのミッション「裏切り」にのみ登場。
- M1エイブラムス
- ロシアン・マフィアの任務と最終任務でのみ使用可能。主砲の威力は建造物を一発で破壊できるほど。砲塔上の車長用潜望鏡の銃架には、12.7mm重機関銃M2が据え付けられている。
- M3 APC
- 一部任務で使用可能な歩兵戦闘車。チェーンガンと対戦車ミサイルランチャーを装備している。なお、実際のM3は兵員輸送車(APC)ではなく、騎兵戦闘車(CFV)である。
- YAH-56
- 国連軍の攻撃ヘリ。チェーンガンと空対地ミサイル、空対空ミサイルを装備している。
- UH-60
- 国連軍の汎用ヘリ。サイドにミニガンを装備している。
- CH-47 Cargo
- 国連軍の車両輸送用大型ヘリ。ミニガンを二門搭載している。国連軍による支援の際のみ飛来するが、プレイヤーは搭乗できない。
- A-10
- 国連空軍の対地攻撃機。「タンクバスター」などを実行する。搭乗不可。
- F-15E
- 国連空軍の戦闘爆撃機。「バンカーバスター」などを実行する。搭乗不可。
- F-22
- 国連空軍の戦闘機。北朝鮮全土の制空権を確保しているため、常に編隊を組んで飛行している。「制空権確保」を要請すると飛来して敵機を撃墜してくれる。搭乗不可。
- F-117
- 「ステルスファイター・アタック」実行時に飛来するステルス攻撃機。搭乗不可。
- AC-130
- 「ガンシップサポート」を要請すると飛来してくるガンシップ。搭乗不可。
- B-52
- 「カーペット・ボム」を要請すると飛来してくる戦略爆撃機。搭乗不可。
- C-17
- ゲーム開始直後のみ登場する。主人公がこの航空機から、DMZにハンヴィーに乗り、降り立つ。
韓国軍
- カモフラージュで反乱軍と中国軍以外の勢力から攻撃されなくなる。実際の韓国軍の命名基準に従って、兵器名の頭に「K」がついている。車両は全て、紺色の迷彩塗装である。
- K1025 SCOUT
- 国連軍のM1025とは迷彩が異なる韓国軍パトロール車両。
- K966 SCOUT
- K1025に対戦車ミサイルランチャーを搭載した韓国軍車両。
- 韓国軍トラック
- 韓国軍の物資輸送トラック。
- K200
- 韓国軍が使用する歩兵戦闘車。30mmオートカノン砲を搭載している。
- KIFV
- 韓国軍の新型電波妨害車両。K200と同型だが武装は無い。新型のためか、ロシアン・マフィアに強奪されたり、反乱軍に鹵獲されていたりする。
- LHX
- 韓国軍の主力軽攻撃ヘリ。3銃身20mm機関砲と空対地ミサイル、ロケット弾が装備されている。
- K-60
- 国連軍のUH-60の同型だが、迷彩が異なる韓国軍仕様の汎用ヘリ。
- K-53
- 韓国軍の重量物輸送ヘリ。機体の左側面前部と右側面後部にミニガンを有している。搭乗不可。
中国軍
- 中国軍の車両でカモフラージュすると反乱軍と韓国軍以外から攻撃されなくなる。中国軍の車両は、冬季迷彩と思しき灰色の迷彩塗装がなされている。
- BJ2020 SCOUT
- 中国軍の偵察車。12.7mm重機関銃を装着しており、乗員は3名。
- TYPE 89
- 対戦車ミサイルランチャーを装備した中国軍の歩兵戦闘車。
- TYPE 95
- 中国軍仕様だが、ソ連によって設計された30mm高射砲を搭載した自走式対空砲。
- 中国軍給油車
- 文字通り給油車両。空港などにあることが多い。荷台に乗った黄色い燃料タンクは衝撃を与えると爆発する。
- 中国軍トラック
- 給油車のベース車両。
- TYPE 80
- 中国軍の戦車。主砲の威力はあまり高くない。
- TYPE 96
- 中国軍の主力戦車。主砲と40mm機関砲を搭載。
- Mi-17
- 中国軍の大型輸送ヘリ。特に武装は無いが6人を輸送可能。
- WZ-9
- 中国軍の輸送攻撃ヘリ。ロケットポッドを4基装備。平壌空港に駐機されている。
- S70
- UH-60の民間仕様機。登場回数は少ない。ドアの側にミニガンが搭載されている。
反乱軍
- カモフラージュすると反乱軍以外の勢力から攻撃されるようになるが、反乱軍基地などに潜入する際は重要となる。車両は迷彩塗装されておらず、単色である。
- SUNGRI
- 反乱軍の偵察車。7.62mm機関銃を装備している。
- BMP APC
- ソ連製の歩兵戦闘車。73mm滑腔砲を装備。
- BRDM SCOUT
- 14.5mm機銃を装備した反乱軍の軽装甲偵察車。
- BTR
- 14.5mm機銃を装備した装甲兵員輸送車。
- T-54
- 反乱軍の主力戦車だが、耐久力は低い。主に南部地域で登場。
- T-62
- 反乱軍の主力戦車。T-54と装備は同じだが、上部の装甲が微妙に違う。北部地域で登場。
- ZSU-57
- 第二次世界大戦でも登場した57mmの高射砲を有した自走式対空砲。
- 反乱軍トラック(北朝鮮トラック)
- 反乱軍の物資輸送トラック。北朝鮮の代表的トラックの勝利がモデル。「反乱軍トラック」は幌が付いており、「北朝鮮トラック」にはついていない。
- FROG-7 搭載トラック
- 文字通り、戦略ミサイルを積んだトラック。発射は不可能。
- SA-8
- 反乱軍の対空ミサイル車両。地対空ミサイルを搭載しており、山腹や山頂にあることが多い。
- コントロールビークル
- 反乱軍の電波妨害車両。マップのいたるところで発見できる。電波妨害については前述参照。
- MD 500
- 反乱軍の偵察ヘリ。ミニガンと空対地ミサイルを装備。
- Mi-2
- 反乱軍の小型輸送ヘリ。空対地ロケット弾を搭載している。
- Mi-17
- 中国軍のMi-17の反乱軍仕様。
- Mi-35
- 反乱軍が使用する重攻撃ヘリ。ミニガンと対戦車ロケットと空対地ミサイルを装備。
- M1978
- 反乱軍の自走加農砲。国境ゲートや高台にあることが多い。
- M1955
- 中国軍や反乱軍が使用しているソ連製76.2mm対戦車砲。
ロシアン・マフィア
- カモフラージュで反乱軍以外の勢力から攻撃されなくなる。車両の色は黒でほぼ統一されている。
- マフィア仕様テクニカルMG
- 12.7mm機銃を装備している車両。
- マフィア仕様テクニカルAT
- 対戦車ロケット砲を装備しているタイプ。
- マフィア仕様テクニカルGL
- 40mmグレネードランチャーを装備したマフィアの偵察車。(40mm機関砲とショップの説明にあるが、実際は40mm自動擲弾銃)。
- マフィア仕様SUV
- ロシアン・マフィアによって改良された車両。7.62mm機関銃を装備。
- VIPセダン
- ヨセフの愛車である、ソ連製の自動車。特に武装はないが、高級感あふれる車両。
- MD-530D
- ロシアン・マフィアの小型偵察ヘリ。チェーンガンとロケット弾を搭載している。
- Ka-50
- ロシアン・マフィアが使用する攻撃ヘリ。ローターが二重。30mm機関砲とロケット弾、空対地ミサイルを装備している。
- Mi-26
- ロシアン・マフィアが車両の輸送に使用している大型輸送ヘリ。ショップで車両を注文した時に飛来するが、プレイヤーは搭乗不可。
民間車両
- 非戦闘員が乗車している車両。すべての勢力から攻撃されなくなる。
- 一般車(Jaju)
- 北朝鮮製の4ドアセダン。
- LADA
- ソ連製の4ドアセダン。
- SMC 2100
- 民間のトラック。荷台にはなにも搭載していない。
- SMC 2200
- 民間の食糧輸送トラック。
- SMC 2300
- SMC 2100の荷台が箱型のトラック。
- バス
- 何の変哲も無いバス。
- バケッジカー
- 白い小型トラック。本来は牽引車両だが牽引はできない。
- GSRN中継車
- ジャーナリストが乗る車両。時折、GSRNのラジオ放送が聞こえてくる。プレイヤーの行動によって報道内容が変化する。
- 救急車
- 文字通り救急車。乗ると体力が回復する。
- Hummer H3
- 赤いオフロード車。特に武装は無い。
- テベック
- Hummer H3の迷彩塗装が施されたオフロードカー。クソンMASH敷地内に放置されている。
- スポーツカー
- 赤いスポーツカー。インターネットショップで購入可能。セルゲイが愛用している。
支援砲撃・爆撃
- 支援は、PDAのSHOPで要請可能。レーザー、スモーク、サテライトターゲッティングがある。
- ロシアン・マフィアとの友好度で金額は上下してくる。ロシアン・マフィアと敵対しているときは使えないため、ロシアン・マフィアとはある程度友好度を保つ必要性がある。
- ガンシップサポート レーザー
- レーザーで照射した地点にAC-130から105mm砲による航空支援を受けられる。
- 砲撃 スモーク
- 中国軍砲兵隊による砲撃。I、II、IIIの3つがあり、IIIは一番砲撃の時間が長い。
- 制空権確保 サテライト
- 国連空軍が敵のヘリなどを撃墜して制空権を確保してくれる。
- タンクバスター サテライト
- サテライトで設定した周辺の戦車や装甲車を破壊してくれる。
- クルーズミサイル サテライト
- 命中精度が高く、破壊力も申し分ない巡航ミサイルを発射してくれる。巨大砲台などの破壊に適している。
- ステルスファイター レーザー
- レーザーを当てた位置に上空からスマートボムを投下する。
- ピンポイントボム レーザー
- レーザーを照射した場所にピンポイントボムを投下する。
- 戦略ミサイル サテライト
- サテライトで決定した場所にミサイルを発射し、広範囲を破壊する。
- バンカーバスター レーザー
- バンカーの破壊に有効。凄まじい衝撃とともに、バンカーを破壊する。
- クラスターボム サテライト
- 広範囲に拡散する小型爆弾を投下する。
- カーペットボム サテライト
- ターゲット周辺に対して、12t爆弾を使用した絨毯爆撃を行う。
- FAEB サテライト
- サテライトで設定した座標に燃料気化爆弾を投下する。
地名
- 作中には実在の地名もあれば架空の地名もある。また、地名はカタカナで表記されており、以下の表記は同一だと思われる実在の地名の漢字表記。カッコ内はゲーム中での名称。
南部地域
- 平壌(ピョンヤン市内)
- 北朝鮮の首都。大同江の中州にあり、規模がかなり小さく、国連軍と反乱軍が巡回していることが多い。北側には、羊角島国際ホテルとおぼしき建物があり、南側には巨大な病院がある。モデルは位置的に羊角島と思われるが、ピョンヤンの中心地という扱いになっている。
- なお、実際の平壌は羊角島の北側と東側に都市が広がっており、若干地形は異なるが、北ピョンヤンや東ピョンヤンの存在など忠実に再現されている。
- 北平壌(北ピョンヤン)
- 前述のピョンヤン市内と大同江を挟んで北にある都市。住宅やビルも非常に多く、市の西には、凱旋門が立ち、都市の北半分は氷上館(アイススケート場)になっている。市北部には牡丹峰と思われる建設中の公園や楼閣がある。
- 東平壌(東ピョンヤン)
- ピョンヤンの東にある都市。市の北東側(北ピョンヤン側)には、半島統一を記念した巨大なモニュメントの門(祖国統一三大憲章記念塔)がある。ロシアン・マフィアの本部があるため、実質、ロシアン・マフィアの支配下にある。市街地は至る所がスラムと化している。
- 沙里院(サリウォン)
- 韓国軍が巡回する小規模の街。南部には鉄道駅がある。集団住宅地が多く、道路を走る車両は韓国軍のものより民間車両が多い。
- 開城(カイソン)
- 土地全体が韓国軍基地で、司令部もここにある。西側には市街地もあるが市民はほとんどいない。反乱軍に奇襲攻撃を受けたことがある。ちなみに、実在する「開城」の読みは「ケソン(Kaesong)」である。
- 板門店(非武装地帯)
- 砲撃で半壊した北朝鮮側の板門閣は国連軍司令部として利用され、国連軍が駐留している。38度線より南側(韓国側)の平和の家や本会議場は砲撃でゲーム開始時にはほぼ全壊している。西側には沙川江が存在。
- 海州(ヘジュ)
- 南部地域の南西部に位置する都市。中国軍が駐留している。西側は主に工場、東側は市街地となっている。
- 伊川(イチョン)
- もともとは反乱軍の飛行場兼ミサイル基地だったが韓国軍が占拠した。管制塔など、飛行場としての設備は十分に整っており、ヘリなどが駐機されている。
- 南浦(ナンポー)
- 中国軍が上陸作戦を展開した都市。市内のほとんどが、中国軍の軍事施設になっている。海岸には中国軍の強襲揚陸艦が上陸している。
- プロパガンダ村
- 北朝鮮の繁栄を韓国側に誇示するために、ビルなどの張りぼてが並ぶ無人の村。建物はすべて南(韓国側)を向いている。中国軍が駐屯していたが、韓国軍も自治権を主張したため両軍衝突の場となった。
- 不自然な名称は北朝鮮に実在する「宣伝村」の翻訳ミスと思われる。ちなみに実際の宣伝村は板門店を挟んで北側に存在するが、作中では板門店(非武装地帯)より南側に存在している。
北部地域
- 亀城(クソン)
- 商店やビルが多く立ち並ぶ北マップ最大都市。国連軍指揮所とMASH(野戦病院)が近いこともあり、国連軍が巡回しているため、他の都市と比べると安全である。
- 泰川(テチョン)
- 北部地域の沿岸に位置する。北にはテチョン原子炉があり、南には各勢力の戦闘が激化している西テチョン戦闘区域がある。
- 定州(チョンジュ)
- 北マップの南端にある韓国軍統治都市。韓国軍基地がある。大規模な港湾施設があり、貨物船などが停泊している。韓国軍に統治されているとは言え、民間車、市民などの往来が非常に多い。軍事施設は前述の韓国軍基地以外はなく、商店やビルなどが立ち並んでいる。街の北には、チョンジュファームなる田園地帯と韓国軍所有のチョンジュ飛行場がある。
- 寧辺(ヨンビョン)
- ロシアン・マフィアの本拠地がある市街地。街のほとんどが瓦礫の山となっており荒廃している。南西にはヨンビョン原子炉や核燃料再処理場がある。東にはヨンビョン駅がある。ちなみに、実際の寧辺は北朝鮮核開発の中心地である。また、「寧辺」の読みは「ニョンビョン(Nyongbyon)」だが、韓国では「ヨンビョン(Yeongbyeon)」である。
- 丹東(タントン)
- ゲーム中で唯一北朝鮮領ではなく中国領の地域。雪が降り、積雪が見られる。中国軍司令部があり、北側には民家や兵舎らしきものもある。また、国境には大規模な鉄橋(中朝友誼橋)が架かっており、中国軍の進軍・物資補給の要となっているが、プレイヤー次第で爆破することになる。
- 新義州(シンジュ)
- 北マップ最北の市街地。北部地域の中で高層建造物は最も多く、市の北には公園がある。丹東同様積雪が見られる。中国軍を牽制する上での韓国軍の重要拠点のため、司令センターなどが存在する他、多くの韓国兵が駐屯している。市入口には何故か李舜臣と思しき像が存在する(実際に李舜臣の像があるのは韓国国内のみ)。シンジュの南西沿岸には、シンジュ港も存在する。丹東と隣接しているため、シンジュの田園地帯では韓国軍と中国軍の戦闘が繰り広げられており、市内に中国兵が侵入していることもある。因みに、実在する「新義州」の読みは「シンウィジュまたはシニジュ(Sinuiju)」。
島
- ピョンヤンの孤島
- マップには表示されず、平壌のどこかにある湖に囲まれた島。ビル群が立ち並び、ドゥン・ファンポの隠れていたソンタワーもここにある。クラブ編の各勢力の任務を全てクリアすれば、エース捕縛任務でのみこの島に来られる。ただし、これ以降の到達は不可。
- キリンド島
- チン・チャンが活動していた孤島。島内には多数の兵舎や研究施設があり、島の中心にある山の頂には「07式巨大砲台試験型」が設置されている。兵器関連施設が多いためか、放射能汚染地帯が多い。なお、反乱軍の自走砲以外の対空兵器は島内に配備されていないが、何故か至るところに国連軍機や民間航空機の墜落機体がある。
- 金倉里(クムチャンニ)
- 大規模の原子炉、クムチャンニ原子炉がある島(マップを見る限りは半島)。厳戒態勢が敷かれており、巡回するのは反乱軍のエリート部隊がほとんどである。チョル・カン主導の原子炉は炉心融解を起こしたため消滅した。ちなみに、実在のクムチャンニは内陸にある。
- ミサイル基地のある孤島
- 最終任務で来られる島。至る所に兵舎やバンカーが見られる。島の中心にあるミサイル基地にはICBMが配備されている。本国の反乱軍勢力が急激に劣勢化したためソン将軍の最後の砦となった。マップでは西と北の端に陸地があるため、東朝鮮湾内にあると思われるが、実際には島は存在しない。
施設
- 国境ゲート(ブラックゲート)
- 南部地域の山岳地帯に位置する検問所。別名「フクデムン」。北朝鮮領内にあるが、なぜ「国境ゲート」なのかは不明。反乱軍の兵舎や車両基地などが多く、要塞化している。
- 国連軍MASH(Mobil Army Surgical Hospital)
- 国連軍の野戦病院。プレイヤーが死亡した場合かスタートメニューで選択した際に搬送される。南北地域のどちらにもある。
- ピョンヤン空港
- 南部地域の中国軍基地がある空港。既に空港としては機能していない。滑走路上には、高麗航空機とおぼしき航空機やジェット機が駐機されている。なお、実際の空港屋上にある金日成の肖像はソン将軍のものに置き換わっている。
- 反乱軍砲撃基地
- M1978など高射砲が多数配備されている反乱軍基地。ダイヤのキングであるウォン・ジェガルが指揮を執っていた。南部地域の山岳に位置。
- 反乱軍基地
- 南部地域にある反乱軍軍事施設。兵舎や倉庫が並び、中央には強固な巨大掩蔽壕がある。北マップにも同じ名称の基地があり、そちらにはテントが多数設営されている。
- こども記念館(反乱軍砲撃指揮所)
- ピョンヤン空港の南にある施設。反乱軍が「こども記念館」とカモフラージュしていたが、実際は砲撃指揮のための通信施設であった。その情報をキャッチした中国軍が攻撃の対象とする。占領後は北朝鮮の国旗は外され、中国の国旗が掲げられている。
- 化学プラント
- 北部地域最北にある巨大研究施設。南側には倉庫や兵舎が多数あるが、北側には化学兵器工場らしき建造物も存在する。核開発のために長い間放置されてきた(ただし、反乱軍の偵察車がパトロールしている)ため放射能汚染はされていないが、至る所が老朽化している。ハートのK、ベ・トッコが統括していた。
- 廃墟
- 北部地域にある中国軍が駐屯している地帯。難民収容地帯であるが、中国政府が難民の殺到を恐れて封鎖し、立ち入り禁止区域に指定された。収容施設のような建造物が多く見られるが破壊されたものが大多数。警備が厳重で、中国兵が多く巡回している。
- 反乱軍前哨基地
- 北部地域の中部にある基地。かつては反乱軍が使用していたが、韓国軍が占拠し通信センターとして利用していたが、その後不要となったために現在は無人。
- 反乱軍駐屯地
- 北部地域の南東部に位置する地域。上空から見ると舗装されていない道が蟻の巣の様な形状に見える。野営テントが多数あり、最西部にはウラン鉱脈がある。セルゲイがこれに目をつけ、プレイヤーに占領を依頼するが、この後すぐにこの依頼に反対していたヨセフがリーダーとなったためか、その後放棄され、反乱軍が再び駐屯する事となった。
- 核燃料再処理施設(寧辺核施設)
- ヨンビョンの南にある反乱軍の施設。施設周辺には常に雨が降り注いでいる。
- ヨンビョン原子炉(SOM原子炉、SOMW原子炉)
- 核燃料再処理施設の南にある核関連施設。北側にある施設はSOM原子炉、南側がSOMW原子炉である。国連軍査察団が度々、調査に訪れている。酸性雨の影響か、周辺には枯れ木が多い。
- テチョン原子炉
- 西テチョン戦闘区域の北にある原子炉。核開発計画の一環で稼働を開始した。後に中国軍が稼働停止および、周辺の反乱軍掃討を目的に「第10戦車大隊」を派遣する。しかし、作戦終了以後も反乱軍がパトロールしている。
- シンジュ港
- シンジュファームの北にある港。それなりに規模が大きく、倉庫なども多い。
- ヨンビョン駅
- ヨンビョンの東にある駅。ロシアン・マフィアが占領しており、襲撃されたことがニュースデモで報じられた、ロシアン・マフィアに強奪された兵器搭載列車がある。
- シャンソン駅
- 北部地域の北部、化学プラントの西に位置する駅。中国軍が駐留しており、反乱軍に包囲されているが特に戦闘は起こっていない。
- 商業地区
- 北部地域にある場所。多方面から流通した物資が集められ、濫立する倉庫に貯蔵されている。周辺地域はロシアン・マフィアの管理下にあるため、商業地区もロシアン・マフィアが警備している。
- 集落
- 南北部地域に数ヶ所ある地区。ほとんどが農村であるが、多少廃れている。民間人がいないため無人に見えるが、煙突から煙が出ていることから定住者がいることがわかる。
- 寺院
- 北部地域の集落付近にある寺社。北朝鮮の文化財であるために国宝が隠されていることが多い。また、破壊しても友好度には何ら影響はなく、罰金も取られない。
- 畑地
- 南北地域にある田園地帯。大部分が耕作放棄され、各勢力(主に反乱軍と国連軍)の戦場となっている。
脚注
関連項目
- マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス - 続編
- The Saboteur - マーセナリーズ・シリーズと同じパンデミック・スタジオが最後に開発した作品
- 核兵器
- ICBM
- 傭兵
- マイケル・ジアッチーノ - 本作のサウンドトラックを担当
- 軍事境界線