オーストラリア海軍
オーストラリア海軍(-かいぐん、Royal Australian Navy、RAN)はオーストラリアが保有する海軍。正式に訳すと王立オーストラリア海軍である。
目次 |
[編集] 概要
オーストラリアの独立以来イギリス海軍(王室海軍)と密接な結びつきがあり、イギリス海軍の旧式艦を受領して運用する例も多い。海軍司令部はケズウィック、ブリンバ、ホバートにある。
運用している艦の名前にはHMAS (Her (His) Majesty's Australian Ship) をつけて呼称する。大規模な海軍力を有するわけではないが、第二次世界大戦においてはイギリス海軍と共に枢軸国と戦った。
[編集] 歴史
1901年にオーストラリアが事実上の独立を達成する以前から、植民地である各州には海上軍事組織が結成されていた。1901年以降はそれらが統合されたものの、依然として海上防衛の主力はイギリス海軍が担っていた。本格的なオーストラリア海軍の構築は、1909年以降のことである。
[編集] 第一次世界大戦
第一次世界大戦ではイギリス海軍の指揮下で、太平洋、インド洋、大西洋で船団護衛などを行ったほか、ガリポリの戦いに参加した。軽巡洋艦シドニーは、ドイツ海軍のエムデンを撃沈した。また、本国海軍に巡洋戦艦1隻を貸与し、戦後に戻って来たが条約により解体処分とされた。
[編集] 第二次世界大戦
オーストラリアは1939年9月、ドイツに宣戦布告した。その時の海軍の陣容は、重巡洋艦2隻、軽巡洋艦4隻、駆逐艦5隻などであった。1940年中頃から地中海での対イタリアの戦いに参加した。軽巡洋艦シドニーはカラブリア沖海戦、スパダ岬沖海戦に参加し、イタリアの軽巡洋艦バルトロメオ・コレオーニや駆逐艦エスペロ撃沈に貢献した。9月には重巡洋艦オーストラリアがダカールでフランスの駆逐艦を撃破した。
インド洋では、1941年9月、シドニーがオーストラリア西方海域でドイツの仮装巡洋艦コルモラン(German auxiliary cruiser Kormoran)と交戦し、両艦とも沈没した。コルモランの生存者は居たがシドニーの生存者はいなかった。
1941年12月の日本の参戦後は多くの艦艇がオーストラリアに戻され、周辺警備にあたった。1942年3月のバタビア沖海戦で軽巡洋艦パースを失った。オーストラリア海軍は5月の珊瑚海海戦にも参加した。5月に日本の特殊潜航艇によるシドニー港攻撃が、6月には潜水艦によるシドニーとニューカッスル砲撃がおこなわれている。1942年8月の第一次ソロモン海戦では日本海軍との砲雷撃戦で重巡洋艦キャンベラを失った。
第二次世界大戦でオーストラリア海軍は計30隻の艦船を失った。
[編集] 第二次世界大戦後
第二次世界大戦後は、イギリスのマジェスティック級航空母艦マジェスティックを購入し、メルボルンとして運用していた時期があった。
[編集] 装備
[編集] 艦艇
2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
過去に就役した艦艇については「オーストラリア海軍艦艇一覧」を参照。
- 潜水艦
- コリンズ級×6隻
- コリンズ(73 Collins) - 1996年
- ファーンコム(74 Farncomb) - 1998年
- ウォーラー(75 Waller) - 1999年
- (76 Dechaineux) - 2001年
- (77 Sheean) - 2001年
- ランキン(78 Rankin) - 2003年
- 駆逐艦
- ホバート級×0隻(3隻建造中)
- ホバート(39 Hobart) - 2014年就役予定
- ブリスベーン(41 Brisbane) - 2016年就役予定
- シドニー(42 Sydney) - 2017年就役予定
- フリゲート
- アンザック(150 Anzac) - 1996年
- (151 Arunta) - 1998年
- ワラムンガ(152 Warramunga) - 2001年
- スチュアート(153 Stuart) - 2002年
- パラマッタ(154 Parramatta) - 2003年
- バララット(155 Ballarat) - 2004年
- トゥーンバ(156 Toowoomba) - 2005年
- パース(157 Perth) - 2006年
- シドニー(03 Sydney) - 1983年
- ダーウィン(04 Darwin) - 1984年
- メルボルン(05 Melbourne) - 1992年
- ニューカッスル(06 Newcastle) - 1993年
- 強襲揚陸艦
- キャンベラ級×0隻(2隻建造中)
- キャンベラ(Canberra) - 2014年就役予定
- アデレード(Adelaide) - 2015年就役予定
- 揚陸艦
- 旧ラーグスベイ[2]×1隻
- チャールス(L53 Charles) - 2012年再就役
- カニンブラ級[3]×2隻
- カニンブラ(L51 Kanimbla) - 1994年再就役
- (L52 Manoora) - 1994年再就役
- (L50 Tobruk) - 1981年
- 揚陸艇
- 新型×0隻(12隻計画中)
- バリクパパン級×6隻
- バリクパパン(L126 Barikpapan) - 1971年
- ブルネイ(L127 Brunei) - 1973年
- ラブアン(L128 Labuan) - 1973年
- タラカン(L129 Tarakan) - 1973年
- ウエワク(L130 Wewak) - 1973年
- ベタノ(L131 Betano) - 1974年
- T4級×4隻
- T4-7
- 哨戒艇
- アーミデール級×14隻
- アーミデール(83 Armidale) - 2005年
- (84 Larrakia) - 2006年
- バサースト(85 Bathurst) - 2006年
- オールバニー(86 Albany) - 2006年
- ピリー(87 Pirie) - 2006年
- (88 Maitland) - 2006年
- アララット(89 Ararat) - 2006年
- ブルーム(90 Broome) - 2007年
- バンダバーグ(91 Bundaberg) - 2007年
- ウロンゴン(92 Wollongong) - 2007年
- (93 Childers) - 2007年
- ローンセストン(94 Launceston) - 2007年
- メアリーバラ(95 Maryborough) - 2007年
- (96 Glenelg) - 2008年[4]
- 特設掃海艇
- Bandicoot級×2隻 ※ 曳船兼用
- (Y298 Bandicoot)、(Y299 Wallaroo)
- 沿岸掃海艇
- ヒューオン級×6隻
- ヒューオン(82 Huon) - 1999年
- ホークスベリー(83 Hawkesbury) - 2000年
- ノーマン(84 Norman) - 2000年
- ガスコイン(85 Gascoyne) - 2001年
- ディアマンティナ(86 Diamantina) - 2002年
- ヤラ(87 Yarra) - 2003年
- 掃海用標的
- MSD×3隻
- MSD02-04
- 海洋観測艦
- パルマ級×4隻
- パルマ(A01 Paluma) - 1989年
- マーメイド(A02 Mermaid) - 1989年
- シェパートン(A03 Shepparton) - 1990年
- ベナラ(A04 Benalla) - 1990年
- 調査船
- リーウウィン級×2隻
- リーウウィン(A245 Leeuwin) - 2000年
- メルヴィル(A246 Melville) - 2000年
- 調査艇
- 各種×9隻
- ファントム(1005 Fantome)、メダ(1006 Meda)、ダウフケン(1008 Duyfken)、トム・サム(1009 Tom Thumb)、ジョン・ガーランド(1010 John Gowlland)、ジオグラフ(1011 Geographe)、カスアリナ(1012 Casuarina)、コンダー(1021 Conder)、ワイアット・アープ(ASV01 Wyatt Earp)
- DSRV
- (Remora)
- 帆走練習艦
- ヤング・エンデヴァー(Young Endeavour) - 1988年
- (Salthorse)
- 練習船
- (Seahorse Mercator) - 1998年
- 給油艦
- シリウス(O266 Sirius) - 2006年
- Durance級×1
- サクセス(OR304 Success) - 1986年
- 試験艦
- シーホース・ホライズン(Seahorse Horizon) - 1984年
- シーホース・スタンダード級×2
- シーホース・スタンダード(Seahorse Standard) - 1980年
- シーホース・スピリット(Seahorse Spirit) - 1980年
- 魚雷揚収船
- 各種×3
- ツナ(TRV801 Tuna)、(TRV802 Trevally)、テイラー(TRV803 Tailor)
- ランチ・艀
- 各種×4隻
- ワラビー(331 Wallaby)、ウォンバット(332 Wombat)、(333 Warrigal)、(334 Wyulda)
- ワトル級×3
- ワトル(CSL01 Wattle)、ボロニア(CSL02 Boronia)、テロピア(CSL03 Telopea)
- 水中作業母船
- 各種×4隻
- シール(2001 Seal)、(2003 Malu Baizam)、シャーク(2004 Shark)、ジュゴン(21689 Dugong)
- 港内曳船
- 各種×7隻
- タマー(DT2601 Tammar)、(DT1801 Quokka)、(Seahorse Quenda)、(HTS501 Bronzewing)、(HTS502 Currawong)、(HTS504 Mollymawk)、(Seahorse Chuditch)
[編集] 航空機
2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
- 回転翼機
- シコルスキー S-70B-2 シーホーク対潜ヘリコプター × 16機
- ユーロコプター MRH-90 × 6機
- アエロスパシアル AS-350B支援・練習機 × 6機
- アグスタ A-109E支援・練習機 × 3機
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- Jane's Fighting Ships 2011-2012
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|||||
| この「オーストラリア海軍」は、軍事に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆・訂正等して下さる協力者を求めています。 (ポータル:軍事/PJ軍事/PJ軍事史) |