オーストラリアの国旗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
オーストラリアの国旗
オーストラリアの旗
用途及び属性 市民・政府・軍隊陸上、政府海上?
縦横比 1:2
制定日 1909年5月22日
使用色

オーストラリア国旗は、カントン部(旗の左上)にイギリスとのつながりを象徴するユニオンフラッグを、フライ側(旗竿の反対側)に国土が南半球にあることを象徴する南十字星を、そして左下に6州1準州による連邦を象徴する七稜星を配している。現在に繋がるデザインの旗は1901年9月3日に初めて掲揚された[1]ブルー・エンサインを基にしている。オーストラリア陸軍も国旗と同様の旗を軍旗としている。

概要[編集]

現在のブルーエンサインと星によるデザインの旗は、1901年に選出され、1901年9月3日にメルボルンで始めて掲揚された[2]。これを記念して9月3日は国旗の日とされている[3]。最初のデザインは連邦を意味する星が六稜星であり、デザインを若干変更したものが、1902年に国王エドワード7世によって承認された。このような経緯や一部意匠の変更により、しばらくの間、デザインに混乱が生じたが、1934年の官報や1953年国旗法(Flags Act 1953)に基づき、明確に定義付けられた。

意匠[編集]

旗の意匠は3つある。ユニオンフラッグ南十字星及び連邦の星(コモンウェルス・スター)である[4]。ユニオンフラッグはオーストラリアの基礎となった6つのイギリスの植民地[4][5] や大英帝国の一部として忠誠を誓っていたことを意味する[6]

連邦の星については、6ヶ所の植民地から、当初は六稜星であったが、パプア州及び将来加わるかもしれない地域を象徴させて、1908年に七稜星に変更された[4][7]。国章における星も同様に変更されている。

南十字星は、南半球で見られる代表的な星座であり[4]、植民地時代の初期よりオーストラリアを意味するものとして使われてきた[4]。旗のデザイナーの一人、アイバー ・エヴァンズは、詩人ダンテ・アリギエーリにならい、4つの星は正義・賢明・節制・忍耐を意味するとした[8]。また、当初、星の角の数は、実際の星の明るさに応じ、5から9であった[4]。イギリス海軍本部は単純化するために、大きい4つの星は全て七稜星、小さい1個を五稜星とし、1903年2月23日より変更を行なった[4]。このような変更の結果、1934年発行の官報により、現在のデザインが確定し[9]、1953年には国旗法が制定された。

旗の要素[編集]

旗の要素及び配置の指定

国旗法により、オーストラリア国旗には以下の要素が指定されている[10]

a:ユニオンフラッグは旗竿側の上部四分の一(カントン)を占める[11]。 b:オーストラリアの6つの州とその他の地域を意味する大白星を旗竿側の下部四分の一部に配置し、星の向きは聖ゲオルギウス十字の中心に合わせる[11]。 c:南十字星を意味する5個の星は、旗竿から遠い側(フライ側)に配置する[11]

星の配置については、以下の通りとなる[11]

  • コモンウェルス・スター:七稜星。旗竿側下部四分の一の中心に配置[11]
  • みなみじゅうじ座α星(1等星):七稜星。フライ側半分の中心、下端より6分の1ほど上に配置[11]
  • みなみじゅうじ座β星(1等星):七稜星。フライ側半分の中で中心より4分の1ほど左、16分の1ほど上に配置[11]
  • みなみじゅうじ座γ星(2等星):七稜星。フライ側半分の中心、上端より6分の1ほど下に配置[11]
  • みなみじゅうじ座δ星(3等星):七稜星。フライ側半分の中で中心より9分の2ほど右、240分の31ほど上に配置[11]
  • みなみじゅうじ座ε星(4等星):五稜星。フライ側半分の中で中心より10分の1ほど右、24分の1ほど下に配置[11]

星の大きさは、コモンウェルス・スターの外周直径が旗の横幅の20分の3、南十字星の4個の星は横幅の14分の1、ε星が24分の1である。星の内周直径は外周直径の9分の4となっている。旗の縦横比は1対2である。

色指定[編集]

パントン色指定を用いた旗

国旗法では、国旗について詳細な色指定は行われていないが、首相・内閣府文化局ではパントン色見本による色指定を公表している[12]。 政府刊行物の Style Manual for Authors, Editors and Printersでも、CMYK及びRGBによる色指定を公表している[13]

配色 出典
パントン 280 C 185 C Safe [12][14]
RGB 0–43–127
(#002B7F)
232–17–45
(#E8112D)
255–255–255
(#FFFFFF)
[13]
CMYK 100%–80%–0%–0% 0%–100%–100%–0% 0%–0%–0%–0% [13]

国旗の日[編集]

1996年8月28日、オーストラリアの総督であるサー・ウィリアム・パトリック・ディーンは、9月3日をオーストラリアの国旗の日とすることを宣言した[15]。これはジョン・クリスチャン・ヴォーンによって提唱されてきたもので、1901年に初めて国旗が掲揚されてきたことにちなんでいる[16]。すでに、シドニーでは1985年より、その日を国旗の日として祝ってきていた。国旗の日は祝休日ではないが、学校や施設ではセレモニーが開催され、総督もコメントを出す場合がある[17]

出典[編集]

  1. ^ 在日オーストラリア大使館 オーストラリアについて 2011年5月15日閲覧
  2. ^ The Australian Flag The Argus (Melbourne) Wednesday 4 September 1901 p.9 accessed 3 September 2011
  3. ^ Commonwealth of Australia Gazette No. S321, 28 August 1996
  4. ^ a b c d e f g Australian Flags, pp. 2–3.
  5. ^ Source: Australian Flag Society
  6. ^ Evans, I. 1918. The history of the Australian flag. Evan Evans, Melbourne
  7. ^ Australian Flags, p. 41.
  8. ^ Kwan, p. 143.
  9. ^ Commonwealth of Australia Gazette No. 18, 23 March 1934
  10. ^ Flags Act 1953. Austlii.edu.au. Retrieved on 2011-05-27.
  11. ^ a b c d e f g h i j Australian Flags, p. 1.
  12. ^ a b Department of the Prime Minister and Cabinet. Awards and National Symbols Branch. 2000. Australian symbols Australian Government Publishing Service. ISBN 0-642-47131-2
  13. ^ a b c revised by Snooks & Co. (2002). Style Manual for Authors, Editors and Printers (6th ed.). Milton, Qld.: John Wiley & Sons. ISBN 0-7016-3648-3. 
  14. ^ Australian National Flag”. It's an Honour!. Government of Australia (21 November, 2012). 2013年2月11日閲覧。
  15. ^ Commonwealth of Australia Gazette No. S321, 28 August 1996
  16. ^ Australian National Flag Association. History of National Flag Day
  17. ^ Kwan, pp. 136–138, 144.

関連項目[編集]