MAJORの登場人物

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MAJORの登場人物(メジャーのとうじょうじんぶつ)は、満田拓也の漫画作品『MAJOR』『MAJOR 2nd』、またそれを原作としたテレビアニメ『メジャー』に登場する人物の一覧である。

一部の人物は原作とアニメで人物名が異なる場合があるため、アニメでの名称は<>内に記載する。

主人公

茂野(本田)吾郎(しげの(ほんだ) ごろう)
- くまいもとこ(幼稚園〜小学生)、森久保祥太郎(中学生〜)/大谷育江(サンデーCM劇場)
『MAJOR』の主人公。
左投手になってからはジャイロボールを武器とする速球派の投手。常に野球一筋の、まっすぐな熱血漢。その反面、恋愛沙汰や世間一般の常識に関してに疎い面があり学業が大の苦手。
茂野 大吾(しげの だいご)
声 - 沢城みゆき(『メジャー・メッセージ』)、田村睦心(サンデーCM劇場)
捕手、外野手 右投右打。
『MAJOR 2nd』の主人公で、吾郎と薫の長男でいずみの弟。
幼少時、現役復帰した吾郎の影響を受け、「おとさん(吾郎)みたいにプロ野球選手になる」という夢を抱いていた。小学4年生から本格的に野球をすべく三船リトルに入団したものの、父親の吾郎のように周りの大人たちの気配りや配慮を受けられなかった事並びに生まれ持ったセンスや才能に恵まれず[1]、チームメイトからも罵倒されていた。身長も低く、アンディからはチビと呼ばれ、睦子よりも小さい。それでもめげず誰よりも練習に励んでいたが、MLBの選手であった父親に対しての劣等感や後ろめたさを抱きながら遂には野球を止めてしまう。小学校6年生まで母に振り回される形でサッカーや勉強に取り組むも、長続きせずゲームばかりしており、物事に対して逃げ腰になっていた。
2nd本編が開始した直後は自分の抱えている劣等感を姉や母親から理解を得られなかった事もあってか捻くれた性格となっており、好意的に接してくる光に対して当初は煙たがっていた。好意を抱かれている陸子に対しては彼女の気持ちに気付かず、素っ気ない態度を取っており、大会間近に三船リトルに入団したことも快く思っていない。また、父親がらみの野球の試合や情報ばかりを見て育ったため、それを基準に答えることが多く、姉からは「頭でっかち」と言わている。しかし、家の事情で長い間父親と会っていなかった光を気遣うなど、優しい一面もある。
寿也の息子・光との出逢いを機に、心境に変化が現れ始め、紆余曲折ありながらも再び野球と向き合うことを決め[2]、三船リトルに再入団する。投手を目指す光の提案で捕手を目指すが、野球から離れていた事もあって当初は消極的かつ上から目線な態度を取り光を怒らせてしまう。後にいずみからの助言を受けて前向きになり、光を見返すために吾郎からの頼みでコーチを引き受けた寿也の指導の下でバッティングセンターで特訓に励んでいたが、後に光が何も告げずに三船リトルを退団して群馬へ引っ越してしまった事で気持ちの整理が付かずにいた。しかし、寿也を通じて光からの手紙を受け取って光の本心を知った事で捕手・外野手としての特訓を再開する決意をする。
祖父の茂治譲りのセンスと才能を発揮していた父親とは違って自分には両方とも持ち合わせていない強い劣等感からの悲観的な発言をすることが多く、精神面に置いても光や寿也以外の同級生や年長者からの適切な気配りや配慮を受けられなかった事で弱さを見せていたが光、睦子、田代の激励や寿也の指導によって次第に成長していき、弱音を吐くことも少なくなった。また、寿也からは伸代はあると高く評価されている。

主要人物

佐藤 寿也(さとう としや)
声 - 大浦冬華(幼稚園〜小学生)、森田成一(中学生〜)
吾郎の最初の野球友達で、終生のライバルであり、親友となる強肩強打の天才捕手。吾郎とは対照的に冷静沈着な性格で頭脳明晰。また容姿端麗で女性人気も高い。現役引退して日本に帰って来てからは吾郎の頼みで大吾のコーチを務め、後に睦子の打撃指導も行っている。
ジョー・ギブソン
声 - 落合弘治
メジャーの速球投手。吾郎の父・茂治に死球を投げて死なせてしまい、その贖罪として吾郎の成長を見守る。吾郎にとっては亡き父に代わり目標と出来る唯一の人物。
ジョー・ギブソンJr.
声 - 浪川大輔木村亜希子(幼少期)
ジョー・ギブソンの息子。テキサス・レイダースの4番打者として天才的な打撃力を誇るスイッチヒッター。アメリカにおいて吾郎とライバル関係になる。
茂野(清水)薫(しげの(しみず) かおる)
声 - 笹本優子
本作のヒロイン。三船リトルでは吾郎と同じチームで共に戦った。ずっと吾郎のことを想って応援しつづけ、後に吾郎と結婚する。

吾郎の親族

本田 茂治(ほんだ しげはる)
声 - 子安武人加藤優子(少年期)
投手一塁手。左投左打。背番号44
吾郎の実父で通称おとさんプロ野球・横浜マリンスターズ(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)の打者。妻の千秋を亡くしてからは、やもめの身で吾郎を育てていた。優しく、時に厳しく吾郎に助言をし、彼からも尊敬されていた。
もともと二軍との間を行ったり来たりしている一軍半の投手だが、千秋の死後に無茶な練習を繰り返したせいでを痛めて以降は二軍止まりで、一度も昇格できずにいた。さらには遠征中にを壊してしまい引退を考えたが、吾郎がチームへ押し掛けて父の解雇を取り消すよう懇願、親友である茂野からの勧めを受けて打者に転向し再び頭角を現す。
ジョー・ギブソンの渾身の球(160km/h)を本塁打にし生涯のライバルとして認められるも、次の打席でギブソンの158km/hのボールが頭部を直撃し転倒した際に自分のバットで後頭部を強打。頭蓋内血腫のため翌日31歳で他界。茂治の生き方や野球に対する姿勢は死してなお吾郎にとっての模範となっている。また、彼の死が原因で数多くの人物の生涯を狂わせる事になる。
現実においても死球での死亡例は存在する。クリーブランド・インディアンズレイ・チャップマンは、頭部に死球を受けて昏倒、12時間後に死亡している。
『幼稚園編』は彼を主体で描いている為、『幼稚園編』の主役的なポジションになっている。
本田 千秋(ほんだ ちあき)
声 - 日高のり子
吾郎の実母で通称おかさん。回想シーンでしか登場しない為、人物像は殆ど明らかになっていないが、吾郎の発言から“野球好きな女性”である事が伺える。吾郎が3歳の時に突然の病気で他界。
本田 義治(ほんだ よしはる)
声 - 田原アルノ
茂治の兄で、吾郎の伯父にあたる。弟である茂治に野球を教えた人物。家族は妻・良枝(声 - 弘中くみ子)と娘2人。
茂治が亡くなった時、葬儀を自宅で執り行う。初めは茂治の婚約者の桃子が彼の息子・吾郎を引き取る事を承諾するが、補償金目当て(アニメでは異なる)で吾郎を引き取ろうとした妻に彼女と吾郎は血が繋がっていない等と言いがかりをつけられて反故にする。直後、彼女と吾郎の絆の固さを目の当たりにし、妻の反対を押し切って彼女に吾郎を託した。その後茂野英毅の離婚を聞き知った時には、彼にも桃子との再婚を勧めている。
W杯編では、日本、そして吾郎の応援をする為に現地まで駆けつけた。
茂野 英毅(しげの ひでき)
声 - 咲野俊介
投手。左投左打。背番号17永久欠番)。
茂治の高校時代からの親友で、同じ横浜マリンスターズ(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)のエースバツイチである。投手として引退寸前だった茂治に打者への転向を勧めるが、後に彼を死亡させる結果となってしまった事に自責の念を抱いており、そのためか彼の息子・吾郎のリトルデビュー戦を観戦しに行ったりと何かと気遣っていた。前妻と離婚後、吾郎が小学4年の時に桃子と再婚し、吾郎の義理の父に。吾郎が中学3年(アニメでは高校2年)の時に、自身の限界を感じて引退。その後は野球解説者の仕事に就いている。W杯では日本代表の投手コーチ兼ヘッドコーチになった。アニメ最終シリーズではメジャーの解説者も務めている。桃子との間に、次男・真吾、長女・ちはるがいる。
吾郎が三船ナインと別れてまで実の父の茂治がいた横浜リトルに入団しようとしていたことに桃子から相談を受けて諭したり、肩を痛めているのに安静せず練習を続ける吾郎を叱る、右肩を壊した吾郎に左投げ転向を進める、聖秀対海堂戦では仕事を切り上げ観戦に訪れ桃子を励ます、親を気遣いメジャーを諦めようとする吾郎を送り出す等、様々な場面で茂治に代わり重要な役割を果たしている。吾郎に対して技術的な指導をすることはほとんどないが中学編で吾郎が寿也に歯が立たず相談した際には、ボールがキレのない棒球であることを指摘した。その後、眉村率いる海堂に敗れた際、吾郎が「親父の言うキレは何一つ通用しなかった」と言った際には「(サウスポーに転向してすぐに結果が出ないからといって)野球を舐めているのか?」と一喝し、吾郎が海堂に行くきっかけを作る。また、野手転向のテストで対戦した際、読みだけで打とうとする茂治の胸元にボールを投げ込むなど野球を甘く考えている人間には非常に厳しい一面を見せる。吾郎を実の息子同然に想っているため、心のどこかで吾郎の実の父・茂治に対して嫉妬していると桃子(アニメでは吾郎)に語っていた。
作者曰く、「野茂を逆にしただけという単純なネーミングで、当初は重要な役割を担う予定はなく、吾郎の父になる予定も無かった」とのこと[3]
星野 桃子(ほしの ももこ)→茂野 桃子(しげの ももこ)
声 - 野田順子
吾郎の幼稚園時代の先生(アニメでは保育園保育士)。後に養母。容姿が吾郎の実母によく似ており[4]、茂治も一度見間違えたほど。普段は穏やかだが、毅然とすべき時は厳しい態度を示す気丈さも持ち合わせている。
吾郎を幼稚園の外の私生活でも面倒見ており、吾郎も慕っていた。本田茂治のプロポーズを受け婚約するが、結婚前に茂治は死去。吾郎を引き取り育てる。4年後、死んだ茂治のことを忘れられずにいながらも、何かと面倒を見てくれる茂野英毅に惹かれ結婚し、次男・真吾 長女・ちはるを出産。W杯編では次男・真吾と渡米し、準決勝、決勝と夫と息子の活躍を見届けた。
茂治のプロポーズの決め手は「何になってもいいが、思いやりのある、友達を大事にする人間に育って欲しい」という子育て基準が亡き妻・千秋と全く同じであったため。茂治亡き後も吾郎にそれを教えて育てて行くことになる。ただし夫・英毅や吾郎に比べると野球音痴なところもあるため2人との擦れ違いもあった[5]
英毅より早く吾郎の養母として接して来たため、実子と変わらない愛情を持っており、吾郎もそれを理解しているので彼女には頭が上がらない様子。
茂野 真吾(しげの しんご)
声 - 笹本優子(第2シリーズ)・岩村琴美(第3シリーズ以降)
英毅と桃子の間に生まれた男の子で、吾郎の義理の弟。吾郎のことを実の兄のように慕っており、吾郎も可愛がっている。
少年野球団に入り野球をするようになるが、実父の英毅も兄の吾郎もプロ野球選手ということと自身の実力とのギャップが心の重荷になっている事に嫌気が差し、辞めたがっていた。しかし、W杯決勝のアメリカ戦でギブソンJr. に本塁打を打たれた吾郎を批判する日本のファンに対し、「兄ちゃんは打たれたくて打たれたわけじゃない」と吾郎をかばい、アニメでは野球を続ける事を吾郎に告げた。
中学では学校で野球をやっているようであり、童顔だった面影はなくなり、髪型も坊ちゃん刈りから坊主頭になっている。
茂野 ちはる(しげの ちはる)
声 - 金田朋子
英毅と桃子の間に生まれた女の子で、吾郎の義理の妹。原作では吾郎が高校1年生の夏に生まれ、アニメでは2年生の春に生まれている。名前は平仮名だったが、「キャラクター名鑑 完全版」においては、「千春」と漢字表記されている。
茂野 いずみ(しげの いずみ)
声 - くまいもとこ[6]
右翼手。右投右打。
吾郎と薫の長女。両親に似て活発な性格。ツインテールが特徴。日本に帰国後、物心のつく頃には幼い頃に遊んだ野球のことを忘れ、仕事もせず家で怠けている吾郎しか見ていなかったため、父を嫌悪しており、母・薫に父への怒りと不満をぶつけていた。野球に対しても吾郎が復帰するまでは全くの無関心であった。復帰試合で野球の楽しさを身をもって伝えようとする父の姿を見て涙を流し、同時に野球の魅力に気付く。その後両親が在籍していた三船リトルに入団し、引退まで主力として活躍した。
『2nd』では中学校に進学し、文武両道の優等生として通っている。無気力な日々を送っている弟・大吾を苦々しく思っていたが捕手を目指そうと再び野球と向き合う大吾の姿を見て自身のリトルリーグ時代の経験談(ポジション別の適正はリトル・シニアリーグまでならそれ程多くは問われない)を踏まえての助言をしている。その際、大吾に対しては「父親(吾郎)の野球ばかりしか見ていないから頭でっかちになって野球から逃げてしまったのではないか」とも忠告している。
名前は平仮名表記だが、『2nd』では「泉」と漢字表記されていることが多くなった。

三船リトル(ドルフィンズ)

吾郎が在籍していたリトルチーム、幼稚園編では強豪チームだったが、リトルリーグ編では野球人口の減少により存続が危ぶまれるまでになるも吾郎たちの奮闘もありチームは存続し、県内屈指の強豪横浜リトルを打ち破るまでに成長。アニメではその後も決して強豪とは言えないものの続いている事が明確に語られている。『メジャー2nd』では軟式野球のチームになっている。

小森 大介(こもり だいすけ)
声 - 釘宮理恵(小学生)、宮田幸季(中学生〜)
捕手外野手。右投右打。背番号2(リトル〜高校)・23(大学)。
小柄な体格だが抜群の野球センスの持ち主。あだ名は「こもリン」。普段あだ名で呼ぶのは大林のみ。捕手としての能力は高く、インサイドワークの面で宇沙美球太から高評価を受けていた。長打力もあり、その総合的な野球の実力は吾郎も認めるほど。またチーム内の不協和音をうまく収束させるなど人格も優れており、試合中自分に危害を加えた選手や自分をいじめていた相手を恨むようなこともなく、報復しようとした吾郎らを叱責していた[7]。真面目でしっかりした性格だが弱気な面もあり、吾郎や沢村・山根に咎められることもあった。父は元横浜マリンスターズの捕手(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)でつぶらな瞳は父親譲り。小学生の頃は短髪。中学・高校時代は坊主頭になり、大学生になるとまた小学生時代のような短髪に戻っている。
清水同様、彼も吾郎を改姓後も「本田君」と呼ぶ。吾郎のことをいじめから救ってくれた恩人として、そして野球のお手本として尊敬している。
小学生の時に沢村達にいじめられていたところを吾郎に助けられ、彼に誘われて三船リトルに入団。戸塚西リトル戦で左手を負傷(捻挫)し、大会閉幕後に完治。横浜リトル戦では、吾郎やチームメイトが必死にプレーしているのを見て、自分の怪我で迷惑を掛けていると思い、その気持ち一心で同点適時打を放った。
三船東中学では主将を務める。寿也率いる友ノ浦中との試合では、寿也の心理作戦にはまった吾郎に活を入れ冷静さを取り戻させ、技術面のみならず精神面でもチームの勝利に大きく貢献した。海堂高校への進学を決意し、吾郎・寿也と共に海堂セレクションを受け4次テストまで勝ち残ったが、寿也との勝負に敗れ、不合格となった。
市立三船高校に入学し、大林・山根と共に無名校だった三船をシード校にまで躍進させ、自らも4番として活躍。聖秀に編入した吾郎との対決では頭脳プレーでリードするも、吾郎に同点3ランを打たれ、自身も吾郎に三振に打ち取られて惜敗した。その後一球だけ吾郎の球を補らせてもらい、自らの高校野球にけじめをつけた。高校卒業後は地元の大学(アニメでは日本教育大学)に進学して野球を続けている。W杯編では山根達から決勝戦を観戦するための渡米に誘われるが、野球部の練習を最優先に考え断念した[8]。また、メジャーリーグ編では吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦を携帯電話で見ていた。
W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。大学卒業後はサラリーマンとなり、営業中にテレビでワールドシリーズを観戦。吾郎を「吾郎君」と呼び応援していた。
アニメ第4シリーズでは、大学野球部で球拾いばかりの毎日だったが、ぎっくり腰になった安藤の代わりに三船リトルの監督をすることになる。そこで、横浜リトル戦を前に戦意喪失していた選手たちの士気を高めるべく、自らも猛練習を重ね、代打の座を掴む。
アニメ『メジャー・メッセージ』では営業マンとして生計を立てながら、安藤に請われ日曜日だけ三船リトルの監督を務めている。原作と異なり、今まで通り吾郎・薫のことを「本田君」「清水さん」と呼ぶ。
『2nd』では虹ヶ丘ビートルズの監督として再登場。
沢村 涼太(さわむら りょうた)
声 - 笹島かほる(小学生)、野島裕史(中学生〜)
中堅手、投手。右投右打。背番号8
長髪が特徴。運動神経抜群で足が速い。父が地元の少年サッカークラブの監督で、自身も元々はサッカーをしていたが、野球にも順応し、本牧リトル戦ではファウルライン際へ流し打つバットコントロールも披露した。お調子者の一面もあるが、友情を大事にする。
清水・小森と同様に、吾郎の改姓後も、彼は「本田」と呼んでいる。
小学生の時に小森をいじめていたが、吾郎との出会いで自らの過ちに気付き、小森に謝罪した。迷惑をかけたお詫びに三船リトルに入団。サッカーと野球を両立させ、控えの投手も務めるが制球はいまひとつ。戸塚西リトル戦では縦に落ちるフォークに対してバットを縦にして構え(自称必殺縦バット)、相手チームのエラーを誘い勝利につながった。横浜リトル戦でも、延長8回表の守備で体力の限界に達した吾郎の覚悟に奮起して、内外野の狭間に落ちると思われた難しい打球を好捕し、チームの勝利に大きく貢献した。吾郎が福岡に転校した後はエースを務めた。
三船東中学ではサッカー部の主将を務めた。その後、静岡の高校にサッカーで推薦されたが、後に膝を壊しサッカーをやめている。本人曰く「フットサルもまともにできない」。アニメ版では、その後大学のフットサルサークルに所属していると語った。
W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。
メジャーリーグ編では、上記の小森同様、吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦をトレーニングしながらラジオで聴いていた。
前原 あつし(まえはら あつし)
声 - 青山桐子羽多野渉(W杯)
遊撃手。右投右打。背番号6
チームのお調子者でムードメーカーだが練習嫌い。諦めの早いところもある。出っ歯が特徴。2番打者でチーム一のバントの達人。小森が負傷した際は3番を打った。
W杯編において三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。
作者は、作中のキャラクターで自分に近い人物を聞かれた際に、前原と答えた。
アニメ第2シリーズでは、顔と声は同じだが性格は正反対の弟が登場した。
田辺 誠(たなべ まこと)
声 - 伊藤亜矢子保村真(W杯)
一塁手。右投右打。背番号3
背が高く、長い顔が特徴。6番打者。横浜リトル戦で本塁打を打ち、野球の喜びを味わう。W杯終盤に、安藤監督の家に集まって決勝をTV観戦している。髪型がリトル時代とは違う。
長谷川(はせがわ)
声 - 恒松あゆみ
二塁手。右投右打。背番号4
細い目が特徴。足が速く1番を打つ。前原とともに、宇沙美球太から「非力だが小技は警戒すべき」と評された。横浜リトル戦で田辺に続き本塁打を放った。W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。
夏目 翔太(なつめ しょうた)
声 - 木内レイコ浪川大輔(W杯)
三塁手。右投右打。背番号5
キレのいい眉毛とタレ目が特徴、真面目な性格。夏合宿で頑張り、吾郎の後を打つ5番打者に成長した。前原曰く「地味な5番」で、本人も気にしていた。打球をエラーする場面が他の選手に比べて多い。
関西の大学に進学した為、W杯編に三船リトルOBとして唯一再登場していない(アニメでは安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した)。
鶴田(つるた)
声 - 飯島美春川田紳司(W杯)
左翼手。右投右打。背番号7
地味で真面目な選手、眼鏡とギザギザの口が特徴。横浜リトル戦では6回2死で起死回生の安打を放った(その後横浜リトルの作戦ミスもあり、打線がつながり同点となる)。W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと共に決勝をTV観戦した。
安藤(あんどう)
声 - 石井隆夫
三船リトルの監督で、安藤スポーツ用品店の主人。
息子・隆文(声 - 斎賀みつき)の肘(アニメでは肩)を猛特訓によって故障させた過去を持つ。この無念から吾郎に夢を託そうとし、幼稚園編において幼稚園児である吾郎に硬球での練習を教え、吾郎の父・茂治から怪我を招く可能性を指摘された。
リトルリーグ編では、野球人口の減少で三船リトルに入る子も少なくなり、指導も思い切って出来なくなっていたが、吾郎が入ってから監督としての態度も変わり、熱意を取り戻し、吾郎に仲間との協調を教えた。采配ぶりも堂に入っており、宇沙美球太による戦力分析でも「ベンチワークは要注意」と評される。横浜リトル戦ではぎっくり腰をおして横浜スタジアム(アニメでは横浜オーシャンスタジアム)に駆けつけた。
アニメでは第2、第4シリーズにも登場。後者ではまたしてもぎっくり腰になり、小森に監督代理を頼む。
W杯編では、自宅に三船リトルOBが集まって決勝をTV観戦した。
OVA『メジャー・メッセージ』でも三船リトルの監督を続けているが、日曜日のみ小森が代理を務めていることが語られている。
『2nd』では監督を引退し、店の方は息子の隆文が継いでいる。高齢のため、かなり年老いており、耳も遠くなっている。

リトルリーグ編でのライバル達

久喜リトル

上河内(かみがうち)
声 - はなわ
捕手。右投右打。背番号2
夏合宿で練習試合をした、久喜リトルの強打者。性格は呑気かつ大食漢で、練習嫌い。紺野とは一番親しく、「コンちゃん」と呼んでいる。小森のバッティング力を素振りだけで見抜いた。
アニメ第2シリーズでは野球を辞め相撲部屋に入り、力士の姿でアイスを持って、ゴローという(声 - 鉄拳)の散歩をしているシーンがある。稽古をサボっての散歩であった。
紺野
声 - 永澤菜教
久喜リトルのピッチャー。
村上
声 - 松本大
久喜リトルの監督。

本牧リトル

岡村 一郎(おかむら いちろう)、二郎(じろう)、三郎(さぶろう)
声 - 竹内順子(三兄弟全て担当)
一郎、二塁手。背番号4。二郎、遊撃手。背番号6。三郎、中堅手・投手。背番号8。右投左打(三兄弟全員)。
三つ子の三兄弟。共に広い守備範囲と高い守備技術を持ち、「(本牧の)恐怖のブラックトライアングル」と呼ばれている(吾郎から最初の聞き間違いから「ブラックカスタネット」と呼ばれている。)。三郎は兄弟の会話から、一年前に肩を壊していた模様。1番を打つ一郎はストライクの球を確実にカット(ファウル)して相手を疲弊させるか四球を選ばせ出塁し(「地獄のバックファイアーピッチャー殺し」と呼ばれている)、2番の二郎がバントや足を絡めて繋げ、3番の三郎が盗塁警戒の直球を狙い強打で決めるのが本牧リトルの野球である。
三船リトル戦では6回裏2死と勝利目前の局面で「ブラックトライアングル」の盲点を見破られた末、同点にされる。満塁の状態で吾郎に打順が回り、彼への対応は毎回敬遠だったが、敬遠できる状況ではなかったため、三郎がマウンドに上がって勝負するも彼のサヨナラ満塁本塁打で敗退した。
北浦(きたうら)
投手。背番号1。右投。
本牧リトルのエース投手。小柄な体格で眼鏡をかけている。小森から見ても「絶好球」しか投げられないが、それゆえの体重移動の難しさから柵越えのホームランを打ちにくく、打球のほとんどを岡村三兄弟に捕られる(データによると、73個のアウトのうちの65個)。それゆえ長距離打者は必ず敬遠する。

戸塚西リトル

宇沙美 球太(うさみ きゅうた)
声 - 加藤優子
投手。左投左打。背番号1
剛速球とフォークボールが武器。小学6年生。打撃もよく、1番バッターで流し打ちもできる。プロを意識して木製バットを使用。速球に強い吾郎も空振りさせられるほどのボールを投げる。
三船リトル戦では最終回、父である監督から吾郎を敬遠するよう指示されるが、彼に「誰の為に野球やってんだ」と問質されて父のやり方に疑問を抱き、指示を無視する。ストレートで勝負するも、父に投手交代を迫られる。だが、行き過ぎた行為から周囲の擁護により交代させられることはなく、チームメイトの声援と自分の意思で吾郎と勝負するも、彼に逆転サヨナラ本塁打を打たれた。しかし、彼との勝負で初めて野球の面白さを実感した。
宇沙美の父(うさみのちち)
声 - 内田直哉
戸塚西の監督。勝つためなら些細な妥協も許さず、特に息子に対しては一段と厳しい。球太に野球以外のスポーツで遊ぶことを禁止し、ゲーム漫画も野球系のものに限らせ、友人と関わるのも「くだらん友情ごっこ」と吐き捨て、百害あって一利なしと見なして禁止した。決まりを破ると容赦なく球太を引っ叩く。結果、息子の球太を絶対服従の野球ロボットにしてしまった。納得のいかないプレーをした場合、試合中でさえ平手打ちを厭わないほど厳格。その方針は吾郎を始めとする周囲を敵に回し、審判からも「あなたが行っているのはスパルタではなく恐怖政治なのでは」とまで言われる事態に(アニメではリトルリーグの理念に自らの行いが正しいと思うか聞かれ、沈黙。大人しくベンチに引き下がった)。父の束縛から解放された球太のストレートを見て自らの過ちに気付いた。その後、自分を含むチームメイト全員と食事を囲みながら反省会を開くと知らせた。
その他のチームメイト。
橋本、三塁手(声 - 櫨山めぐみ)。松本、二塁手(声 - 森愛子)。堺、一塁手(声 - 藁谷麻美)。

横浜リトル

佐藤 寿也は佐藤寿也参照

真島(まじま)
声 - 水沢史絵
三塁手。右投左打。背番号5
横浜リトルの4番打者。中学1年生。冷静かつプライドが高い。
その性格と比例するように実力も非常に高く、吾郎から本塁打を放った数少ない人物。三船リトルや吾郎を「坊や」と呼び見下していたが、試合の中で吾郎の実力と野球に対する熱意を認めていき、監督の指示を無視して勝負に挑むほど熱くなっていった。延長8回裏の守りでハードラックに遭い、これが自チームの敗戦に直結した。
羽生(はぶ)
声 - 喜田あゆ美
一塁手。左投左打。背番号3
横浜リトルの5番打者。三船リトル戦では2回裏に、吾郎が寿也のリードに翻弄されつつも打ち返した打球を好捕、併殺にとる。3回表、吾郎のチェンジアップには三振し、この様子が監督を含めた味方ナインの度肝を抜く。
伊達(だて)
声 - 久嶋志帆
遊撃手。右投右打。背番号6
横浜リトルの1番打者。三船リトル戦では試合開始早々、叩きつけ打法で出塁。
村井(むらい)
声 - 相田さやか
二塁手。右投右打。背番号4
横浜リトルの2番打者。三船リトル戦では「堅い」と思いつつも初回から送りバント。延長8回表でもその役割を果たすが、直後に相手ナインが奮起したため水泡に帰す。
関(せき)
中堅手。右投右打。背番号8
横浜リトルの7番打者。彼とともに外野を守るレギュラーは、右翼手が松原、左翼手が坂上
江角(えすみ)
声 - 松本さち
投手。左投左打。背番号1
横浜リトルのエース。30イニング無失点記録を持つ。カーブが最大の武器だが、カーブ打ちの練習をしていた三船リトルに攻略され、初回で4点を失い交代させられた。反面プライドも高く、後藤のアドバイスを聞き入れずに意固地にカーブを投げ続けるも、さらに失点してしまう。打者としては、三船リトル戦で、両チームを通じて最初の打点を記録した。
後藤(ごとう)
捕手。右投。背番号2
三船リトル戦開始時点での、横浜リトルの正捕手。江角や菊地に対して懸命にリードを試みるが、2回途中で寿也に交代させられる。
菊地(きくち)
投手。右投げ。背番号10
三船リトル戦で江角に代わって登板した。自分では「10番が横浜リトルのエースナンバー」と発言しているがその真偽は不明。速球が武器でカーブも投げられるが、吾郎のストレートに見慣れていた三船リトルに、軽く打たれてしまう。寿也の好リードを受けてからは立ち直り、好投する。6回の守備で安定度を欠いたが、監督は彼の続投による試合決着を図る。結果、見通しの甘さが裏目に出て、敗因に結びついた。
川瀬 涼子(かわせ りょうこ)
声 - 遠藤久美子
投手。右投右打。背番号15
横浜リトルの女性投手。アメリカからの帰国子女。ギブソンに憧れて野球を始めたため、フォームがギブソンに似ている。ムービングファーストボールを得意とする。性格は男勝りで負けず嫌い。
吾郎の初恋の人物。しかし吾郎は、彼女がギブソンの起こした死球での死亡事故に際し、その相手が自身の実父・本田茂治とは知らずギブソンの方に同情していた[9]こと、「よけられない方が悪い」と悪く言われたことで、恋心が冷めた[10]
「ウチ(自チーム)で一番の投手」と評価されているが、三船リトル戦では、延長入りして吾郎の体力を削った後にしか登板機会を貰えず、8回裏には吾郎への敬遠策を強いられ、性差による不利を意識させられる。葛藤の末に吾郎と真っ向勝負をするもランニングホームラン(実際にはエンタイトル二塁打の当たり)を打たれ、敗戦投手となった。
その後、埼玉県立大磯高校で男子になりすまし野球部に入部している[11]
原作ではリトルリーグ編後登場しない。アニメでは第2シリーズに登場し、山下高校野球部に所属している。規定により公式戦には出場できないため、練習試合のみで登板しているという設定である。第3シリーズでは、大磯国際大学の女性エースとして再登場し、八木沼隼人を三振に打ち取った。また、久里山高校の香取対策として、綾音から頼まれ、聖秀高校のスライダー打ちの練習に協力した(原作では大河がボロボロになりながら最後まで投げ続けている)。第5シリーズでは就職活動をしている最中に、アメリカを相手に奮闘する吾郎の姿を見て、プロ野球の独立リーグのトライアウトに挑戦することを決意。
作者曰く、「ちょっと消化不良に終わった」。
樫本 修一(かしもと しゅういち)
声 - 楠大典
横浜リトルの監督。
茂治とは幼馴染にあたり、同じ横浜リトルでプレーした。リトル時代、茂治に死球を与え骨折させた過去がある。高校時代は甲子園準優勝経験があり、元千葉マリンズ(千葉ロッテマリーンズがモデル)の選手(プロでは怪我などもあり、あまり活躍できなかったようである)。
横浜リトルでは厳しい監督だが、よく教え子たちの悩みや相談も聞き、良き監督として慕われている。
試合でも勝利を第一に考えるが、秋季大会での三船リトルには、選手層で有利ながら控え戦力の温存を図りハンデ戦へ持ち込んだため、相手ナインの奮起を招いたことで負けた。
夏合宿における三船リトルとの練習試合で、わざと三船リトル側の不利になる判定をしたり、茂治を愚弄しわざと吾郎を怒らせるなどの憎まれ役を務めることで、吾郎の死球恐怖症を克服させた[12]
特徴的なサングラスをかけており、三船ナインからは「サングラスのおっさん」と呼ばれている。
アニメ第3シリーズでは、茂野英毅と共に聖秀高校にコーチとして訪れた。清水大河は教え子だったようであり、「またノックを打てるのを楽しみにしていた」と言われた際、普段はクールな大河も苦笑するなどリトル時代に絞られた模様。

三船東中学校

野球部員達の吾郎の呼び方

小森や清水、沢村以外のメンバーは、吾郎の改姓前に全く面識が無かったが、野球部全員が吾郎の事を「本田」と呼んでいる。

及川(おいかわ)
声 - 武内健
中堅手・右翼手。右投右打。背番号8
金髪が特徴。野球部の部室を溜まり場にしていた山根の不良仲間だったが、吾郎と出会って復帰した山根の誘いで本格的に野球を始める。野球経験は乏しいが運動神経はよく足も速い為、トップバッターに抜擢される。守備では佐藤寿也の大飛球を追い、フェンスに登ったりも。牟田に比べて少し真面目な性格で、過去の行いを反省する発言も見られた。
高校卒業後は就職して大工をしている。W杯観戦のための渡米を仕事の都合で断念した。アニメではW杯決勝戦をラジオ・テレビ観戦している。また、会社で草野球をしている。
就職先の社長と些細なことで言い合いになり一時退職するが、吾郎の野球に対する誠実さを思い出し、家づくりに命がけで取り組む決心をする。社長に無礼を謝罪に行き、再び採用された。
牟田(むた)
声 - 桐井大介
投手・三塁手・中堅手。右投右打。背番号10
リーゼントと鼻ピアスが特徴。野球部の部室を溜まり場にしていた山根の不良仲間だったが、吾郎と出会って野球を再開した山根の説得もあって野球を始める。スタメン入りしておらず補欠だったことで小森に文句を言っていたが、山根に「ピンチで颯爽と現れる秘密兵器でお前にしかできない役目だ」と持ち上げられそれを真に受け嬉しく思い、上手く丸め込まれている一面もあり、かなりのお調子者。及川と比べていい加減な性格で、引退後練習に顔を出しノックを打つなど後輩の宮本たちに先輩風を吹かせることもしばしば。
当初は本格的に野球をすることを渋って辞めようとしたが、次第に野球の楽しさを理解し始めて思いとどまった。
宝仙中学戦では吾郎が遅刻をしたため、投手として先発した。友ノ浦中学戦では7回裏2死から代打出場し、安打を放った(その後打線が繋がりチームはサヨナラ勝ちした)。
W杯編では山根・大林と共にアメリカに駆けつけた。髪型が長髪に変化していたが、そのせいで清水や吾郎には気づいてもらえなかった。アニメでは及川同様会社で草野球をやっているが、そこでも(乱闘の)「秘密兵器」らしい。
宮本(みやもと)
声 - 河野裕
遊撃手・三塁手。右投右打。背番号5(吾郎入部前)→6
三船東中で吾郎や小森と共にプレーした選手。吾郎の2つ下の後輩。野球部のビラを見て矢部と共に入部した。3つ年上の兄も三船東中の野球部だった。四死球を選ぶ描写が多く、2番打者としてつなぎの役目を果たした。バントもできる
矢部(やべ)
声 - 茂木滋
二塁手・遊撃手。右投右打。背番号6(吾郎入部前)→4
吾郎の2つ下の後輩。野球部のビラを見て宮本と共に入部した。試合では出塁した描写がチームで唯一無い。友ノ浦中戦の最終回では代打(牟田)を送られた。
広崎(ひろさき)
声 - 三本政樹
左翼手。右投右打。背番号7
吾郎の2つ下の後輩。山根の野球部復帰後に入部した。友ノ浦中戦の最終回四球を選んで出塁し、その後好走塁で同点のホームを踏んだ。
庄司(しょうじ)
声 - 森伸
右翼手・二塁手。右投右打。背番号4(吾郎入部前)→9
吾郎の2つ下の後輩。山根の野球部復帰後に入部した。友ノ浦中戦の最終回では、吾郎のアドバイスを受けセーフティーバントを決め、後続につないだ。

三船高校進学メンバー

大林 雅彦(おおばやし まさひこ)
声 - 長谷川歩
三塁手・投手(中学校)、一塁手(高校)。右投右打。背番号1(吾郎入部前)→5(吾郎入部後)→3(高校)。
糸目と高い背丈が特徴。性格は非常に弱気。小森を「こもリン」と呼ぶ。
元々剣道をやっていたが、小森の誘いで野球部に入部。山根らの妨害に挫けていたが、転校してきた吾郎の一喝で立ち直り小森とともに部の再建に乗り出す。吾郎が入部するまではエースだったらしく、練習試合の三船西中戦では先発、地区大会1回戦の宝仙中戦でも大量失点した牟田に代わって登板した(両試合とも途中で吾郎に交代)。三船高校進学後も野球部に所属し、三船東中では6番打者で、安打を放つことがあまりなかったが、吾郎のいる聖秀と戦ったときには3番に出世、ヒットエンドランを決め、終盤吾郎に本塁打を打たれて後悔する小森と山根を叱咤するなど心身ともに成長した姿を見せた。大学ではサークルで野球を続けている。
W杯編では山根・牟田と共にアメリカに駆けつけた。
原作では当初、「雅隆」という名前だった(中学での部員勧誘シーン)。
山根 義隆(やまね よしたか)
声 - 荻原秀樹
右翼手・三塁手(〜中学校2年)、一塁手(中学校3年)、投手(高校)。左投右打。背番号3(中学校)→1(高校)。
長髪(高校時代は短髪)と濃い顔が特徴。不良時代もあったが、本来は真面目な努力家。打者としては長打力があり、投手としては高い制球力による緩急をつけた投球で勝負する。
中学2年の時、レギュラーを奪われた先輩の高橋に逆恨みされ、右ひじに再起不能の重傷を負わされる(アニメでは練習試合中の事故に変更されているが、高橋が故意に怪我を負わせた点は共通している)。それ以来不良になって野球部員を逆恨みし、野球部壊滅を目論んで及川や牟田に脅迫や野球道具の損壊をさせるが、サウスポーに転向した吾郎と出会い、殴り合いの末に吾郎から野球を諦めきれない心中を見抜かれ、彼が左投げに転向するまでの努力と野球に対する熱意を知って自身も左投げに転向して再び野球部に復帰する。非常に仲間思いであり、及川や牟田を熱心に野球部へ誘ったり、復帰後脅迫した元部員の面々に率先して謝罪に行った。
練習に励み、地区大会1回戦の宝仙中戦と3回戦の友の浦中戦では本塁打を放った。左投げに転向したばかりの頃は遠投50メートルが限界だったが、三船高校進学後は投手に転向、エースを務めるまでに成長。県大会2回戦で吾郎のいる聖秀と対戦した時は、小森とバッテリーを組み、吾郎に果敢に勝負を挑んだが同点3ランを打たれ、最後は惜敗した。大学ではサークルで野球を続けている。
W杯編では牟田・大林と共にアメリカに駆けつけた。
リトル編の本牧リトルのスタメン選手にも、同姓のキャラが存在する。

その他の中学校

友ノ浦中学校

綾音(あやね)<鈴木 綾音(すずき あやね) >
声 - 茅原実里
吾郎のライバル・寿也の通う友ノ浦中学校の1年生。野球に関心はなかったが、学校での抜き打ち検査でたまごっちを没収され、それを寿也が密かに取りかえしてくれたことから(アニメでは階段から落ちそうになったところを寿也に助けてもらう)、彼に憧れて野球部のマネージャーになった。
原作では、中学編以降登場しない。作者は彼女について「大人しい性格ゆえに機能しなかったキャラクター」と述べている[3]。アニメでは第3、第4、第6シリーズにおいて大河のクラスメートかつ聖秀学院高校マネージャーとして登場している(髪型はおさげからストレートのロングヘアになった)。第3シリーズでも寿也への想いは相変わらずであったが、彼の聖秀への見下した態度に失望し、その想いは冷めた。それと同時に、第4シリーズでは大河といい雰囲気になっていた。
由美
声 - 久嶋志帆
綾音の親友。普段着は緑色の半袖Tシャツを着ており下は紺色のハーフパンツタイプのジーパンベルトつき)をはいている。
倉本(くらもと)
声 - 並木伸一
三塁手・捕手(友ノ浦中時、三船東戦最終回のみ)。背番号5。右投右打。
友ノ浦中学軟式野球部の3番打者。寿也とは仲が良く彼の理解者。さりげなくチームの皆をまとめるムードメーカーでもある(三船東戦で寿也に依存するかのような発言をしがちなチームメイトを叱咤するなど)。三船東戦の終盤で寿也が登板した際には捕手も務めた。進路については、三船東中の県大会進出時の時点で三船高校を予定していたが、卒業後の足取りは不明。
成瀬(なるせ)
声 - 藤田圭宣
投手。背番号1。右投。
友ノ浦中学軟式野球部のエース投手。アンダースローの投球フォームが特徴。球種・緩急・コースとも変幻自在で、それを寿也がリードすることにより、1・2回戦とも無失点で勝利。三船東戦でも試合を優位に進めていたが、寿也の緻密なリードへの対応とアンダースロー特有の疲労ゆえに疲弊し、6回裏の及川への押し出し死球を最後に降板。

海堂学園高校

最強と謳われている野球の名門校。全国各地に散らばるスカウトが有望な選手をこぞって集めている。作中では2軍以外に負けている描写が無い。セレクション組の一人、泉祐一は『海堂でレギュラーを獲れば、プロへの道が保証されたも同然』と発言しており、プロへのパイプも太い。これまでにも大勢のプロ野球選手を輩出しているが、春の選抜夏の甲子園での注目度や活躍の割に、海堂の卒業生からは『超一流』のプロは一人も出ていない。この事実は海堂のスタッフやコーチ陣(3軍コーチの乾、周防、スカウトの大貫 等)も認めている。

1軍に下級生はほぼおらず、育成に専念されている。また眉村などの1年での1軍昇格者も遠征には同行していたが、練習などは上の指示により2軍で行っていた。

レギュラー入りしていた選手でプロ入りが判明しているのはごく僅かで、それ以外の選手の足取りは不明だが、早乙女兄妹が「みんな順当に決まって一安心ね」と話している描写がある。

また、吾郎が授業中の校舎を訪れた際、「俺たちは野球だけをしていればいい」旨の発言をしており、野球部のメンバーが学校で授業を受けている描写はない。レギュラーになれなかった場合の進路についてセレクション組の三宅陽介は「その時になって勉強したかてもう手遅れ」と発言した。吾郎退学の際に野球部所属の生徒は体育科扱いであることが判明している。

本塁打を打っても無表情な態度やプロのようにローテーション制を敷き、頻繁に投手を代える戦法などは、世間からの評判が良くなく、年々普通科を受験する者が減っており江頭も問題視していた。作中に出て来た主力選手も在学中はドライな一面が強かった。

夢島組

三宅 陽介(みやけ ようすけ)
声 - 宮下道央
三塁手・右翼手。右投左打。背番号15
浪速リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。楽観的な性格の関西人。常に関西弁で喋っており(一人称は「わし」、アニメでは「わい」)、口は悪いが憎めない世渡り上手。やや肩が弱い。足の速さはトップレベル。
セレクション時当初は、吾郎や寿也の事を軟式出の格下だと見下していたが、投打に渡る活躍を見せつけられて2人の実力を認めた。夢島編では、基礎体力トレーニング・アリ地獄で選手たちを弄んだ乾に激しい怒りを向ける推薦組に対し、素直に乾に従う吾郎に同調し「自分もあいつと同じ考え。セレクションを受けた自分からすればこんなものは屁でもない。推薦組は、プライドばかり高くて自分に甘い奴らばかりじゃないのか」と諭した。特待生との歓迎試合ではプッシュバントを決めた。アニメでは1軍対2軍の壮行試合に途中から右翼手として出場した。その後は一軍に昇格しベンチ入り。聖秀戦では9回裏に江頭から寿也の代打に指名されるも、江頭の行いを不服に思っていたため渋っていた。その後は延長12回裏に代打として出場し、吾郎が海堂を出て行った真の意図に気付き、安打を放った。再会時にも吾郎には好意的だった。
泉 祐一(いずみ ゆういち)
声 - 太田哲治
遊撃手。右投右打。背番号6
横須賀(アニメでは西横須賀)リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。猫のような目が特徴。クールでドライ、前向きな性格。小技が得意な1、2番タイプで守備は上手いがスタミナとパワー不足が課題。
セレクション時当初は、吾郎や寿也の事を軟式出の格下だと見下していたが、投打に渡る活躍を見せつけられて2人の実力を認めた。その後は一軍に昇格し、レギュラーに定着。聖秀戦ではスクイズに失敗するも、田代の難しい打球を難なく処理したり、田代の判断ミスや、吾郎の怪我の影響もあり、2度の内野安打で出塁している。
寺門 健一(てらかど けんいち)
声 - 松林大樹
投手・左翼手。右投右打。
葛西(アニメでは東葛西)リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。高身長から繰り出される重い球質のストレートと縦に割れるカーブを得意球とするが、足が遅いため守備は下手。性格はぶっきらぼうだが気配りのできる大人タイプ。
セレクション当初は、吾郎や寿也の事を格下だと見下していたが、投打に渡る活躍を見せつけられて2人の実力を認めた。2軍で自分の才能に疑問を抱き退部寸前までいったが、吾郎に諭され部に留まった。アニメでは1軍対2軍の壮行試合に途中から左翼手として出場していたが、榎本直樹の打球を捕球した際フェンスに激突して負傷し、ベンチに戻り児玉と交代した。
丸山 智(まるやま さとし)
声 - 白熊寛嗣
投手・一塁手。右投。
推薦で海堂学園高校に入学。基礎体力トレーニング・丘人魚で初登場。途中でビンの破片で手のひらをケガしたせいで進めず、メソメソしていたところで吾郎[13]に助けられ、「俺は教官のためにやってるわけじゃない。自分のためにやっている」という言葉で目覚める[14]。夢島組の投手の中で最も成績が良く、周防からは手塩にかけた一番の自信作と評されている。しかし、スカウトの大貫には「マニュアル野球には都合の良い存在で、クソ面白くない投手」とこき下ろされ、また「中学時代の方が、多少甘くても詰まらせられる魅力的なまっすぐを投げていた」と指摘されている。気が弱く[15]、マニュアル野球には素直に従っている。歓迎試合では夢島組の先発を務めたが、本気を出した特待生組に滅多打ちに遭う。アニメでは壮行試合に途中から一塁手として出場した。その後は全く姿が見当たらない。
国分 篤(こくぶ あつし)
声 - 河杉貴志
二塁手。右投右打。背番号14
苫小牧リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。明るく爽やかな熱血球児。根性はあるが、心配性でプレッシャーに弱い面も。小兵ながらガッツ溢れる努力家。コンパクトなスイングが持ち味で、特待生組との試合では土壇場で同点本塁打を放った。アニメでは途中から壮行試合に出場している。その後は一軍に昇格しベンチ入り。海堂・聖秀戦ではレギュラーの渡嘉敷に代わって試合に出場する。
児玉 憲太郎(こだま けんたろう)
声 - 武藤正史
三塁手・一塁手・左翼手。右投左打(しかし、海堂の入学者FILEでは左投両打と間違って紹介されている)。背番号13
川越リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。性格は、わがままかつ無気力でキレやすいが、その反面義理堅く人情もろい。
3軍夢島での地獄のような特訓に反発し、海堂を辞めようと考えていたが、吾郎の言葉に触発されて留まった。特待生組との試合にてことごとく併殺打を放ったため、「ゲッツーロボ」と言われた。アニメでは途中から1軍対2軍の壮行試合に左翼手として出場した。その後は一軍に昇格しベンチ入り。聖秀戦では延長12回裏に代打として出場し、吾郎から四球を選んで出塁した。
草野 秀明(くさの ひであき)
声 - 下山吉光
中堅手。左投左打。背番号8
中京リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。性格は楽天的かつプライドが高い。夢島組の中でも総合的に実力が高く、暗闇でも外野フライをキャッチできる実力の持ち主。外野手のポジションに誇りを持ち、夢島で外野手に回っていた吾郎の外野手を見下しているような態度[16]に反感を抱くが、暗闇ノックに順応した吾郎の実力と野球センスを認めた。
二軍昇格後の特待生組との歓迎試合では、途中登板した吾郎が特待生打線を抑えたことで浮かれ気分になっていたナインをたしなめたり、当初は特待生チームが手を抜いていたことや吾郎と眉村の直球がジャイロボールであることを見抜くなど鋭く状況を分析したりと、夢島ナインの引き締め役も担っていた。
その後は一軍に昇格し、レギュラーに定着。1番打者として活躍した。カットやバントが上手く三振は滅多に無く、チームメイトも最後に三振した時は覚えていないらしく、レギュラーの中では唯一吾郎から三振を奪われていない。聖秀戦では江頭の行為が非道だと認めつつも、勝利の為に割り切り[17]、バント作戦に同意するも、眉村や薬師寺がバントをしなかった事に影響され、寿也が打って勝ってこそ、意味があると考える様になり、江頭からの代打に応じた米倉を制止する。一人称は初登場時は「僕」だったが、特待生組との歓迎試合以降は「俺」に変わる。卒業後は京阪タイガース(アニメではレパーズ)に入団。原作ではその後が語られていない。アニメでは1年目から守備が評価され若手選抜に選ばれており、日本代表のエース原田からバントヒットを決めている。

特待生組

眉村 健(まゆむら けん)
声 - 保村真
投手。右投右打。背番号1(高校)・23(W杯日本代表)・13(レイダース)。
常勝海堂が誇る、高校最強のオールマイティな剛球右腕。キレのある直球に加え、多彩な変化球を投げ、聖秀編で吾郎のキレがあるジャイロボールをポールぎりぎりのファールにするなど、打撃もプロ並み[18]ジャイロボーラー。インコースへの高速シュートがウイニングショット。
鉄仮面」、「いつもの無表情」と周囲から言われるほどの冷静さ、寡黙さであるが、本人曰く敢えてクールに振る舞い、自分にプレッシャーをかけてマウンドで開き直りやすくしているとのこと。本当はいつも緊張しており、試合前にトイレの個室でクラシックを聞く理由を「緊張して腹がゆるくなるのをごまかす為」と語った。好きな曲はドヴォルザーク交響曲第9番。嬉しいと鼻の穴をヒクつかせる癖がある。一匹狼タイプだが、W杯編から性格が聖秀編までと比べて穏やかになった。
小学生の頃はドッジボールのチームに所属。海堂スカウトの大貫に才能を見抜かれ、海堂学園中等部(アニメでは付属中学校)に入学。海堂の環境と自らの才能により、中学時代に高校野球部一軍の内定を受けた。地区大会で優勝し天狗になっていた吾郎を完膚なきまでに叩きのめし、吾郎が海堂にくる契機を作った[19]。歓迎試合で吾郎と再び対決、佐藤寿也のサヨナラ本塁打によりこのときは敗北(ただし佐藤が海堂の4番を張れるか見極めるため変化球を封印していた。打者としての吾郎との対決ではファウルで粘ったものの三振に討ち取られた)。2年時の一軍vs二軍の壮行試合ではブルペンで投球練習をしていただけで最後まで出番が無かった。[20]そして、3年夏の県大会で吾郎と三度激突、逆転され尚、ピンチの中でリリーフ登板し吾郎をあっさり三振に取る。その後、江頭の指示に背き、バントをせずに吾郎からヒットを打つ。本人曰く、疲労で球威の衰えた吾郎の速球ならバントを使わずとも打てると確信したから。最後の打席では吾郎に三振を食らい、プロで互いによいライバルになりたかったと眉村なりの賛辞を送った。試合は吾郎のボークにより勝利する。その後、甲子園大会を春夏連覇。甲子園大会で1回のノーヒットノーランを達成した。[21]
ドラフト1位指名で横浜マリンスターズ(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)へ入団、1年目にチーム勝ち頭の11勝(8敗)を挙げた(防御率は3.21(アニメでは2.78)でリーグ5位)。ルーキーで唯一、最初からW杯日本代表に選出されていた。ドミニカ戦ではリリーフとして好投し、プレッシャーに潰されそうになった日本代表の危機を救った。この試合の中で、「メジャーに挑戦している吾郎が羨ましい」と思っている描写があり、将来は自身もメジャーへ行きたいと思う。決勝のアメリカ戦では先発を務めるが、かつて経験したことのないプレッシャーに耐えられず、打ち込まれてしまう。しかし寿也の一喝で冷静さをとりもどし、ピンチを凌ぐ。その後はアレックスの打球が足に当たるアクシデントもあり4回2/3を2失点で降板した。
2年目は最多勝・最優秀防御率・沢村賞を獲得。後にFA権を取得、テキサス・レイダースへ移籍し、先発として活躍。早乙女静香と結婚し、2児をもうけている。父親は物心付く前に他界し、母親も早乙女静香との結婚後に亡くなっている。
ワールドシリーズ第7戦で先発登板。母親の命日であり、両親への思いも背負いながら7回までパーフェクトピッチングを続けていたが、味方の失策と疲労から投球リズムを崩し、寿也に自身のウイニングショットを満塁ホームランにされて降板。
薬師寺(やくしじ)
声 - 桐井大介
三塁手。右投左打。背番号5
特待生として海堂学園高校に入学。二軍を経て、一軍レギュラーに定着し3番打者に。苦手なコースはインコース高め、外側とローボールには強い。巻き毛と切れ目が特徴。夢島組vs特待生組の歓迎試合で自分達が負けた際、米倉らが夢島組に突っかかっていくのを止め、潔く負けを認めたり、若手選抜チームと日本代表チーム戦の途中に、吾郎の態度に不信感を抱いていた寿也を上手く諭したりするなど、精神的に大人でありリーダータイプの人物。実力はあるが、三振やフライでアウトになる描写が多く、作中では活躍している場面が少ない。聖秀戦では吾郎から抜け球を狙ってヒットを1本打った。江頭のバント指示によりチームに亀裂が生まれた際には誰も間違っておらず、間違っているのは江頭だと思い、吾郎から打って甲子園に行くと決め、スクイズのサインを無視して痛烈な一打を放つ。ファインプレーでアウトにはなったが、これはチームが一丸になるきっかけとなった。甲子園後は寿也や眉村と共に高校選抜に選ばれ、アメリカ選抜と対戦した事が寿也の口から語られている。
卒業後は東武ライオンズ(アニメでは埼玉ジャッカルズ)に入団し、1番打者となる。若手選抜では2番サードとして出場する。
渡嘉敷(とかしき)
声 - 阪口大助
二塁手・投手。右投右打。背番号4
特待生として海堂学園高校に入学。低身長、八重歯が特徴。本来は野手であるが、シニアでの経験から、夢島組との歓迎試合では投手として先発した。投手としての実力は薬師寺いわく、他校でなら間違いなくエースになれるほど。動体視力が抜群で、バントも得意な2番。聖秀戦では7回裏無死満塁の好機でスクイズに失敗した事で江頭の逆鱗に触れ、控えの国分と交代させられた。
米倉(よねくら)
声 - 川上貴史
捕手。右投両打。背番号17
特待生として海堂学園高校に入学。大柄な体格に、色黒でスキンヘッド。嫌味な一面があり、吾郎の事を疎ましく思っていた。夢島組との歓迎試合では6番打者を務めたが、後にレギュラーの座を寿也に奪われ、控えの捕手になった。聖秀戦ではブルペンで眉村の球を受けており、江頭から寿也の代打に出るように指示される。それに応じかけるも、江頭の非道な行いを不服に思った草野に制止された。バントが苦手。控えである自分が持っていけばよいにも関わらず、出塁した眉村にウィンドブレーカーを届けるよう指示した。渡嘉敷曰く、顔に似合わずリードは慎重。二軍での月に一度の紅白試合では右打席で打っている描写もあることから右投げ両打ちである(アニメでは左打ちに統一された)。
大場(おおば)
声 - 川野剛稔
一塁手。両投右打。背番号3
特待生として海堂高校に入学。右投げの時もあれば左投げの時もある。夢島組との歓迎試合では4番打者を務めた。のちに一軍レギュラーに定着し、5番打者を務めた。
関(せき)
声 - 谷口祐貴
遊撃手。右投右打。背番号不明
特待生として海堂高校に入学。眼鏡をかけている。特待生組のチームメイトたちからはバント職人と呼ばれている。夢島組との歓迎試合には2番ショートで先発出場し、吾郎から送りバントを決めている。その後は泉がショートのレギュラーに定着したため、一軍の控え選手となる。3年夏の聖秀戦にもベンチ入りしていた。
石松(いしまつ)
声 - 藤田圭宣
左翼手。左投左打。背番号7
特待生として海堂高校に入学。アンコウのような顔をしている。夢島組との歓迎試合では5番打者を務めた。のちに一軍レギュラーに定着。聖秀戦では攻守共に比較的活躍した。吾郎のボークでサヨナラのホームを踏んで喜んだが、チームメイトは勝利より吾郎に瞠目していた。
西城(さいじょう)
声 - 藤田圭宣
二塁手(アニメ)、捕手(?)。投打不明。背番号不明
夢島組との歓迎試合では9番セカンドであったが、交代後に眉村の球を受けているなど捕手としての描写もある。
矢尾板(やおいた)
声 - 後藤哲
右翼手。右投左打。背番号9
特待生として海堂高校に入学。夢島組との歓迎試合では1番打者を務める。盗塁 成功率100%の俊足が売りだが、夢島組との歓迎試合では寿也に刺されて驚愕する。のちに一軍レギュラーに定着。聖秀戦では活躍する描写はない。
原田(はらだ)
声 - 後藤哲
守備位置不明。投打不明。背番号不明
夢島組との歓迎試合に出場。活躍する描写はない。
阿久津(あくつ)
声 - 谷山紀章
投手。左投左打。背番号10(高校)・16(若手選抜)。
特待生として海堂高校に入学。常に笑っているような表情(泉曰く「反省の見えにくい顔つき」)である。挑発的な言動が多い特待生組の中でも特に相手を見下した言動が多く、吾郎の事を馬鹿にする発言もある。ナックルボールが武器。他にもスライダーやカーブを持っているようだが、ナックルしか投げている描写がない。ストレートはよく打たれるらしい。50球ほどでスタミナ・握力共に限界がきて得意のナックルは投げられなくなる。中継ぎのプロ。1年生の頃から一軍に昇格しており、同じ投手の市原とは仲が悪い。歓迎試合では投手としてのプライドから、マニュアルを無視してナックルを多投、結果寿也に本塁打を打たれて退部になりかけたが、吾郎の一言に助けられる。マニュアル野球には渋々従っているような描写がある。聖秀戦では市原のリリーフとして登板し好投するが、9回表に勝ち越し点を奪われて降板した。また打者としては死球やエラーで出塁している。
卒業後は広島(アニメでは広島アローズ)に入団。リリーフで活躍しており、若手選抜にも選ばれた。アニメでは日本代表との試合に2番手で登板するが滅多打ちにあった。
市原(いちはら)
声 - 森伸
投手。右投右打。背番号12
特待生として海堂高校に入学。多彩な変化球とクセ球。打てそうで打てない速球と変化球で勝負する技巧派、攻略しにくいタイプである。牛のような顔(黒目や鼻の形)と大柄な体格が特徴の投手。1年生の頃から一軍に昇格していた。同じ投手の阿久津とは仲が悪く、チームメイト全体からもあまり良く思われていない描写が多い。米倉曰く、彼の図太いマウンド捌きはうろたえるという事を知らない。聖秀戦では雨が降ったことで投球が乱調し(アニメでは吾郎から神経質な性格と言われる、眉村からは吾郎に雨を利用されたと水を含んだ芝に対する適応力の無さを指摘される等)、5回表で降板させられた。

吾郎在学時の一軍選手

千石 真人(せんごく まさと)
声 - 竹本英史
一塁手。左投左打。背番号3(高校)・10(若手選抜)。
吾郎が海堂高校に在学していた時の海堂一軍の4番。海堂史上最強スラッガーと呼ばれる。ビッグマウスで女好き。野球に取り組む姿勢は本物で、吾郎の球を初見で簡単に打ち返すほどの実力を持つ。1軍対2軍の壮行試合では吾郎と再び対決するが吾郎の球威に力負けし、センターフライに打ち取られる。完全に捉えたと思える当たりだったため、犠牲フライによる1点に抑えられた悔しさからベンチでヘルメットを取ることも忘れていた。アニメでは最終回で打席が回ってきたが三振、最後の打者となった。また、アニメでは卒業後、宮城グリズリーズに入団。第5シリーズではヤングジャパンメンバーとして登場している。海堂を中退した吾郎に対して「後輩」と呼んで接する。寿也に若手選抜の4番の座を奪われた(自身は5番)事に落ち込む。自らのことを「千石真人様」と呼んでいるなど、コミカルな一面が多々見られる。
榎本 直樹(えのもと なおき)
声 - 櫻井孝宏
投手。右投右打。背番号1
吾郎が海堂高校に在学していた時の海堂一軍のエース。吾郎や眉村と同様のジャイロボールを始め、ナックル、スローカーブ、フォークなど様々な変化球を有する。アニメでは球種の多さについて、ジャイロボールの球威に絶対の自信が無いという事の裏返しと眉村に評された。原作では壮行試合に登板していないが、アニメ第2シリーズでは試合に登板。普段は理性的だが、打ち込まれると豹変する(その際は目が赤くなり、顔には筋が浮かび上がる)。豹変した榎本からは千石ですら打てないという。[22]聖秀編では弟が登場しており、彼も投手だが打たれた際に捕手を「能なしリード」と罵倒した。
桜庭(さくらば)
声 - 川野剛稔
投手。左投左打。背番号11(高校)。
吾郎が海堂高校に在学していた時の海堂一軍の投手。海堂屈指の左キラーと呼ばれる。サイドスローからのクロスファイヤー投法が武器。二軍打線を7回途中まで無失点に抑えていたが寿也に逆転2ランHR(アニメ版では同点ソロHR)を被弾し降板した。

監督・コーチ・スタッフ

早乙女 義治(さおとめ よしはる)
海堂野球部総監督。
かつて自分の長男・武士(声 - 川島得愛斎賀みつき〈少年期〉)が試合で無理をして死んだのをきっかけに、海堂の監督に就任。マニュアル野球を指導する。劇中では名前と後姿のみで顔は出ていない。[23]
早乙女 静香(さおとめ しずか) → 眉村 静香(まゆむら しずか)
声 - 大原さやか
海堂2軍監督。早乙女義治総監督の娘。→ 眉村の妻。
冷静で真面目な人物。初登場時の頃は夢島組に対しておちょくった態度を取り、特待生組に対しても気性が荒かった。
長兄・武士が無理をおして試合に出たために亡くなって以来、兄の過ちを繰り返さないために父親が作ったマニュアル野球を指導していた。[24]だが吾郎と出会い次第に考え方を変え、次兄の泰造とともに海堂では数少ない吾郎の理解者になった。吾郎の転校後も折に触れて支え[25]、聖秀戦では吾郎を江頭からの圧力で故意負傷させた蒲田の告発を受けた理事長の指示を受け泰造・伊沢と協力し江頭を失脚に追い込んだ。
アニメではW杯決勝をTV観戦した。
後に教え子の眉村と結婚し、2児をもうけた。
早乙女 泰造(さおとめ たいぞう)
声 - 三宅健太
海堂2軍トレーナー。早乙女義治総監督の次男で、屈強な体格のおかま。野球経験の有無は不明だが休養明けで体の軽くなった吾郎の全力で投げたストレートをいとも簡単に受けていた。
妹の静香や父の義治が執拗に固執するマニュアル野球に対して疑問を抱いており、吾郎の存在が早乙女一家と海堂を兄の死の呪縛から解き放てるかも知れないと感じ、それまでがむしゃらに練習していた吾郎に(半ば軟禁状態にして)休養の大切さを教えるなど熱心に指導した。
伊沢(いざわ)
声 - 白熊寛嗣
海堂1軍監督。
形だけの現場監督に過ぎなかったが、聖秀戦で早乙女兄妹と協力し江頭を失脚に追い込む。聖秀に逆転された際、自身の指示に逆らった選手に対して横暴な態度を示した江頭とは対照的に江頭の戦術に選手が不満や疑問を抱いている事に対して遠回しながら苦言を呈する等最後まで冷静で、また足を負傷した吾郎を気遣い少しでも早く試合を決めさせようとするなど、人間的にも優れた人物。その後、夏の甲子園で寿也らを優勝に導いた。
周防(すおう)
声 - 後藤哲夫
海堂夢島3軍監督。出っ歯が特徴。
リトルでの実績により弱小だった海堂野球部の監督に招聘され、徹底したスパルタ指導により県予選優勝までに押し上げた。その際無理をした早乙女武士を死なせてしまい、責任をとり監督を辞任。その後は夢島でマニュアル野球を指導している。現役時代は捕手を務めており、テストで吾郎の球を受けたこともある。口は悪いが吾郎には好意的であった。しかし当初は「目ざわりで邪魔なだけ」と評し、マニュアル野球に託けての排除を志向しており、考えを改めてからも吾郎をDランクと上に報告した。そのため2軍 厚木グラウンドの静香からそのことを聞いた吾郎は心の中で周防に不平をこぼした。
乾(いぬい)
声 - 高瀬右光
海堂夢島3軍コーチ。白目が特徴。かつての周防の教え子の一人で、吾郎達が入学する20年前に海堂の4番だった。
部員への態度は非情であるが、厳しい指導でないと海堂では生き残れないからであり、自身が認めた者には誠意を見せる。
海堂のマニュアル野球では甲子園で優勝したりプロ野球で活躍したりする選手の育成はできても、真に人々を感動させるような選手は育てられないとその限界をいち早く察していた。吾郎の才能と根性を認めており、吾郎に「怪物」になりたいのなら「野球マシン」を生産するような海堂のマニュアルは合っていないと助言。他校に編入するよう勧めたり、適性検査の結果を周防に無断で総監督(実際には全権を掌握していた江頭)に報告してテストをやり直させたりした。
江頭 哲文(えがしら てつふみ)
声 - 中村大樹
海堂の野球部長で、1軍のチーフマネージャー(アニメでは野球部長の設定はなく、チーフマネージャーのみ)。
優秀な人物で冷静沈着な性格をしており面と向かって侮辱されても感情を表に出すことは少ないが、執念深い面もあり野心も秘めている。元経営コンサルタントで理事長から部内改革を任され、様々な実績を上げ野球部の実権を握る。選手を学校の広告塔として利用することで海堂野球部のイメージアップと自身の存在価値のアピールを考えており、吾郎の生い立ちとそのスター性に目をつける。吾郎を一軍の千石と対戦させた際に吾郎の素質に気づき、海堂野球部をイメージアップさせるために吾郎を厚遇し利用しようとした。後に、吾郎の中退を海堂野球部に対する侮辱と受け取り、吾郎が編入を希望した高校に圧力をかけたり[26]、練習試合で吾郎の属する聖秀と対戦した際には海堂の選手を脅して吾郎の足をスパイクで踏ませるなど、数々の手を使い吾郎を妨害する(吾郎は妨害の首謀者は江頭であると分かっている)。聖秀戦では当初は冷静だったが、苦戦を強いられて動揺し、試合終盤で吾郎の怪我が治っていなかった事に気づくとバント作戦で攻め立て、異議を唱えた寿也に対して除名処分を通達する等ベンチで横暴な態度を取る。そして早乙女兄妹と伊沢の内偵に引っ掛かった結果、吾郎を故意に負傷させた件も理事長の知るところとなり失脚。アニメでは証拠を突きつけられてもなお罪を否定していたが、後に全てを認め、海堂側は責任を取りその年の優勝旗を返還している。静香を「お嬢様」と呼ぶ。吾郎には「とっちゃんぼうや」と呼ばれている。
大貫 明(おおぬき あきら))<大貫 昭夫(おおぬき あきお)>
声 - 廣田行生
海堂の敏腕スカウト。丸顔とヒゲが特徴で、吾郎からは「ヒゲゴリラ」と呼ばれる。面倒見が良く、自分がスカウトした選手に小遣いを渡したり、試合の応援に行ったりすることもある。名倉という女性の助手がいる。
眉村や吾郎の才能を見抜きスカウトした。吾郎を海堂に勧誘した理由は、次期エース候補としてのほかに、野球好きのオヤジの1人として成長を見守りたいという気持ちもあり、既に一軍内定を決めていた眉村を県大会に出し、吾郎に未熟さを痛感させた。吾郎が夢島で奮闘する姿を見て乾同様、海堂のマニュアル野球には理解を示しているものの、それは吾郎には合っていないことを確信した。最終的には周防や乾同様、折に触れ吾郎のことを気にかけていたようである。
アニメでは吾郎に固執しすぎた事への責任感からスカウトを辞職している。また高校時代に吾郎の実父・茂治と対決していると語っていた。
田尾(たお)
声 - 古屋貴史
海堂2軍スタッフ。静香のもとで二軍選手の面倒を見る。歓迎試合、壮行試合では主審を務めた。

聖秀学院高校

女子校であり吾郎編入時は全日制課程には吾郎を含め8人しか男子が在学していなかった。吾郎らの活躍を知り翌年には何名かの部員が入部。活気が増したようである。海堂学園高校編と聖秀学院高校編では、制服が変わっていた。また原作とアニメでは校舎のデザインが異なる。普通科は偏差値が高い進学校。吾郎は体育科に編入。全日制に吾郎以外の男子で体育科は見当たらない。定時制もあり、そちらには30名ほど男子もいる。

清水 大河(しみず たいが)
声 - 朴璐美
遊撃手 → 投手 → 右翼手(2年山本が久里山高校戦9回にて手を骨折以降)。右投[27]左打。背番号6 → 背番号1 → 背番号10 → 背番号9(アニメでは背番号6 → 背番号1。アニメ第4シリーズでは6)。
清水薫の2歳下の弟。横浜リトル・シニアで5年間レギュラーを張った。長打力はないがシュアな打撃と堅実で華麗な守備が持ち味である。初見で吾郎のストレートをバットに当てたり、9回2アウト2ストライクと追い込まれた段階での代打起用で香取のスライダーをヒットにするなど随所に野球センスを見せる。吾郎が聖秀に野球部を作ったことを姉に知らされ、名門の誘いを蹴って入学。現実的で冷めている面があったため、吾郎が海堂2軍との練習試合で足を怪我したとき、なんの躊躇もなく野球部をやめてしまうが、姉からの叱咤で野球部に戻る。大会前に吾郎の代わりに投手を務めると自分から言い出し、練習していくうちに1ヶ月でカーブも投げられるようになった。復帰してしばらくは傲慢な態度を取り吾郎を怒らせてしまうこともあったが、吾郎の不屈の闘志と他の部員のサポートに触発されて、チームの一員であることを自覚。夏の大会では三船戦において、利き手に怪我を負いながらも奮闘し、久里山戦では完全試合を阻止するヒットや唐沢の犠牲フライを阻止するホームへの好返球を見せる。海堂戦では4安打に加え、本職ではない右翼手で2度のファインプレーを見せ、海堂ナインは試合途中から吾郎だけではなく大河も警戒した。
吾郎らがチームを卒業した後、1年生ながらキャプテンを任される。「自分では吾郎が所属していた時以上の結果は残せない」と悩んでいた[28]ところ、吾郎から「お前はお前のチームを作ればいい」と諭され、キャプテンとしてチームをまとめていくようになる。「打倒海堂」のつもりでチームを引っ張っていたが、毎年1、2回戦突破がやっとで、最後の夏も海堂戦の一歩手前で敗退した[29]。いつもはクールに振舞っていたが、この時は人目をはばからず大泣きする姿を見せた。
姉と吾郎の関係がなかなか進展しないのを見兼ね、要所で2人の背中を押す“キューピッド”としての役割も務める。
後に美容師になる。学生時代は「茂野先輩」と呼んでいたが、姉の結婚後は吾郎を「兄貴」と呼び、慕っている。
アニメでは第1シリーズで顔を見せ、野球に興味を示す場面がある。第3シリーズでは海堂の特待生枠を打診されながらも聖秀に来たこと、異性に関しては年下にしか興味がないことなどが描かれた。また、リトル時代には「自分もこんな選手になりたい」と寿也に憧れを抱いていた。
吾郎以外のチームメイトは大河のことを原作では清水と呼んでいるが(吾郎も稀に清水と呼ぶことがある)、アニメでは大河と呼んでいる(クラスメイトの綾音のみ清水君と呼んでいる)。原作では最後まで投手を続けている。アニメでは、新入生が入ってからは本来のポジションである遊撃手に専念し、また、新入生の渋谷とは何かと衝突していたが、渋谷と以前の自分が似ていることに気付き、過去の吾郎と同じように渋谷を叱咤し、2回戦を勝ち抜いた。自身もキャプテンとして一皮むけることができたようである。
アニメ『メジャー・メッセージ』では、28歳になり、吾郎の現役復帰に向けた打撃練習に付き合う。いずみと大吾に「おじちゃん」と呼ばれ、「お兄さんな・・・」苦笑いしながら訂正させようとしたり、密かに練習に打ち込むのを隠すため「玉打ち」に行くという吾郎に快くしないいずみが憤慨して大河の前から去る際、大吾に「お互い気の強い姉を持つと大変だよな・・・」とぼやく場面があった。
田代(たしろ)
声 - 森訓久
捕手。右投右打。背番号2
過去に本牧リトル・シニアで捕手を務め、4番を打っていた実力者。会社を経営する父親の反対で野球を止めさせられ聖秀に入学。その反動で野球を毛嫌いしていたが、練習試合で吾郎と藤井に刺激され、再び野球を始めた後は熱血漢の素顔を取り戻す。2年のブランクがあり、自身の鈍りを嘆いていたが、シニアでレギュラーを張っていただけあり、吾郎の球をしっかりと見て捕るなど、過去の実力の片鱗を見せる。県大会では陽花学園戦で逆転満塁本塁打、久里山戦でも逆転本塁打を打つ。海堂戦では吾郎の怪我を気遣って寿也相手に敬遠策を取ろうとするが、打席に立った寿也から「自分ならそんなリードはしない」と非難される。これは寿也のハッタリで心理作戦だったが、逃げ腰のリードをやめ、結果的にバッテリーの強化につながる。吾郎の球を捕ることに喜びを感じ、甲子園には行けなかったが「悔いはない」と自身の野球人生に満足している。
一浪したあと大学に進学。W杯編では藤井と共にアメリカへ駆けつけた。
アニメ第4シリーズでは浪人中に聖秀野球部の元へ訪れ、1年生エース渋谷の「一人で勝ってみせる」という傲慢な態度とそれを咎めもしない同級生たちに怒り、「野球をなめるな」と怒鳴りつけた。
メジャー編では吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦を中村・藤井と共にTV観戦した。
『2nd』ではボランティアとして三船リトルの監督兼コーチを務める。野球に挫折した大吾をひき止められなかったことに指導者として自責の念を抱いており、辞めた理由も理解しているが、大吾を「七光り」や(大吾自身のミスもあったとはいえ)「足引っ張るだけなら下がってろ。」と罵声を浴びせるエースのト部を始めとしたチームメイトの問題行動に対しては、卜部が自分たちより上の強さのチームから移籍してきたという経緯も影響してか厳しい態度を取れていない。一方で試合でミスを連発し焦る大吾に「ミスを恐れて後ろ向きなプレーをするなら交代させる」と陸子を介して諌め、エラーをしたショックから交代を申し出た際は「自分の犯したミスの責任は自分のプレーで取り返せ」と叱咤激励したり、捕手の代役を渋る卜部を怒鳴りつけるなど、前述の件以外では厳しい姿勢を見せている。
藤井(ふじい)
声 - 草尾毅
投手(子ども会)→捕手(練習試合)→二塁手。右投右打。背番号4
赤毛が特徴。何をやっても中途半端で、怠惰な高校生活を送っていた。清水薫に惚れており、彼女のことを「薫ちゃん」と呼ぶ。野球経験は小学校の子ども会以来なかったが、薫にいいところを見せようとして野球部新設を目指していた吾郎と勝負し完敗。その吾郎に触発され入部。吾郎の父・英毅と樫本の厳しい練習についていけず入部を渋っていた他の男子生徒を説得した。野球は上手いとはいえず、守備面では失点につながるエラーも多い。打撃面ではクリーンナップを任され、海堂2軍との練習試合において本塁打(アニメではキャッチャーフライ)、県大会では山根から起死回生の内野安打を放った(マウンドの窪みでイレギュラーしなければピッチャーゴロだった)。また海堂戦ではナックルボーラー・阿久津から二塁打を打ったりと(でたらめな変化をするナックルだが、藤井のスイングもでたらめなため、運よく当たった)意外性の持ち主である。
アニメでは二塁手になった理由として、吾郎が「内野にうるさいのがいた方がいいだろう」と発言。母親も登場した。久里山戦での2者連続ホームランのあとの3球三振や卒業式では大河ら後輩に胴上げ中に落とされるなどオチ的役割で使われることも多いが良きムードメーカーとしての描写が多い。
一浪したあと大学に進学。W杯編では田代と共にアメリカへ駆けつけた。
メジャー編では中村と交際中。吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦を中村・田代と共にTV観戦した。
『2nd』ではボランティアとして田代と共に三船リトルのコーチを務めている。
内山(うちやま)
声 - 保志総一朗
三塁手。右投右打。背番号5
肥満体だが動きは俊敏で中学時代はバスケットボール部に所属するなど運動神経がよい。手先も器用。母子家庭(アニメでは共働き)のため弟と妹の面倒を見なければならず当初は入部を渋っていた。しかし吾郎の熱意に動かされ入部を決意。2番でつなぎのプレーを見せる(久里山戦では5番を打つ)。
アニメでは、持ち前の器用さでバント等の小技が上手いこと、ボールを怖がらない姿勢から三塁手になった。卒業後大学に進学。
宮崎(みやざき)
声 - 羽多野渉
一塁手。右投右打。背番号3
長身、痩せ型の運動音痴。眼鏡をかけている。子供の頃は下手なりにスポーツを楽しんでいたが、周りが体育会系の人間達のせいでスポーツ嫌いになり、運動に対して強いコンプレックスを持っていた。初めは吾郎も今までと同じような体育会系だと思っていたが、今まで自分が見てきた体育会系の人間とは全く違ったタイプの吾郎の熱意に根負けして入部。日々の練習をこなし、力をつける自分に自信を持つようになり、陽花学園戦では、アンダースローのリリーフから起死回生の2点適時打を放つ。自然に出たガッツポーズに自分自身も驚いた。また、三船戦ではファウルで粘り四球で出塁したが、ホームでのクロスプレーでアウトとなりメガネを壊してしまい、茂野と交代してベンチへ退いた。海堂戦でも市原から内野安打を放ち、貴重な1点を返すきっかけを作った。
アニメでは、守備力はいまいちだが長いリーチを活かすために一塁手になった。卒業後、大学に進学。
野口(のぐち)
声 - 太田哲治
右翼手 → 左翼手(2年山本が久里山高校戦9回にて手を骨折以降)。右投右打。背番号9 → 背番号7(アニメでは背番号9)。
吾郎の1級下の野球部員。当初から野球部入部には前向きだったが、厳しい練習に限界を感じ入部を渋っていた。三船戦では得点のチャンスでなんとか次につなげようとし、わざとボールにあたり死球で出塁。海堂戦では9回2死、阿久津から内野安打を打ち、勝ち越しになるホームインを決めるなど、同級生3人の中では一番活躍した。
アニメでは昔から野球で遊んでいた事が語られている。マイナーリーグ編では野球経験者の新入部員が多数来た事で補欠を覚悟していたが、大河に経験を買われてレギュラーから外されなかった。
高橋(たかはし)
声 - 柿原徹也
中堅手。右投右打。背番号8
吾郎の1級下の野球部員。ノッポ。同級生の3人の中では一番足が速い。三船戦では、大林のライナー性の打球を、長身を生かしてセンターライナーに終わらせた。
山本(やまもと)
声 - 松林大樹
左翼手。右投右打。背番号7 → 背番号10(アニメでは背番号7)。
吾郎の1級下の野球部員。出っ歯天然パーマ。野球は下手だが責任感が強く、久里山高校戦の9回に何とか出塁しようとバントを試みるが失敗し、自分の手にボールを当ててしまい骨折。しかしこれがチームの勝利につながった。
服部(はっとり)
声 - 逢坂力
遊撃手・二塁手。右投左打。背番号6(アニメ第4シリーズでは4)
吾郎の2級下の野球部員。元陸上部で運動神経が良く足も速い。三船戦では内野安打を打っており、聖秀の貴重な戦力。久里山戦では4番だった。
アニメでは、新入生入学後は大河が遊撃手に復帰したことに伴い二塁手にコンバート、打順も2番でつなぎのプレ-を見せた(原作でも同様に二塁手へコンバート)。
山田 一郎(やまだ いちろう)
声 - 堀内賢雄
聖秀野球部監督。日本に帰化した米ミネソタ州出身の英語教師。旧名はスティーブ・ティモシー。
野球の指導経験はないが、1人で海堂と戦おうとする吾郎に対して屋上まで土を運んでグラウンド作りなど数々の試練を与えて、部員達との連帯感、チームワークの大切さを教えた。吾郎が足を患い、痛み止めを打ってまで試合に出ることには最後まで反対していた。吾郎のことを「ノゴロー君」と呼んでいる(「茂野吾郎」を「しげ・のごろー」と読んだため)。生徒からは「山ちゃん」や「ペリー」と呼ばれている。
中村 美保(なかむら みほ)
声 - 植田佳奈
聖秀のマネージャーであり、茶髪、巨乳と八重歯が特徴。
編入してきた吾郎に一目惚れし、野球部の押し掛けマネージャーになった。藤井とは因縁があり、小学6年生の時、階段で走って来た藤井と出会い頭にぶつかり、階段から転落し大腿骨を骨折。陸上を引退せざるを得なかった。このことを根に持っていたため、彼に対して辛辣な態度が多かったが、野球を通じて変わっていく藤井を見て段々と惹かれていった。
アニメでは両親が登場。渡米編では大学進学後、一度は諦めていた陸上を再び始めたようである。
メジャー編では藤井と交際中。吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦を藤井・田代と共にTV観戦した。
渋谷(しぶや)
声 - 豊永利行
投手。右投右打。背番号1
アニメオリジナルキャラクター。吾郎たちが卒業した後に入学してきた新入生。海堂戦での吾郎に憧れて、名門の推薦を蹴って入学してきた。1年生ながら4番でエースを張る程の実力者で、最速145キロの速球を投げる。自分の実力を鼻にかける傲慢な面があり、キャプテンの大河とはたびたび衝突している。吾郎の事を「一人で勝ち進んだ」と誤解しており、1回戦で完封したことから調子に乗り、始めは「自分一人で勝つ」と息巻いていたが、OBの田代に怒鳴りつけられたこと、試合中スタミナ切れを起こして諦めかけた時に大河からの叱咤激励を受けて改心する(その後は稀にタメ口でぼやいたり減らず口や言い訳をするときもある)。

聖秀学院高校編でのライバル達

久里山高校

香取(かとり)
声 - 川田紳司
投手。右投右打。背番号1(高校)・21(若手選抜)。
オカマの投手。吾郎の事を「吾郎ちゃん」と呼ぶ。海堂セレクション最終選考のミニゲームで佐藤寿也に本塁打を打たれて敗れる。この時は吾郎に負けたのではなく佐藤寿也に自分達は敗れたと思っていた。以後は唐沢と共に久里山高校に進み、「平成KKコンビ」と呼ばれるほどに。高速スライダーに絶対の自信を持つ。変化球もさることながら速球のキレもよく、制球も抜群。打撃も4割の打率を誇る巧打者である。県予選4回戦で聖秀と対戦した時は吾郎を見下す素振りも見せたが、第一打席で吾郎が自らの持ち球の一つであるチェンジアップを体勢とタイミングを崩されながらもホームラン性の強い当たりを見せた事で唐沢と共に気を引き締める。吾郎への雪辱に燃え、9回2死までパーフェクトに抑えるが、大河から安打を浴びて完全試合が消滅、さらに吾郎・田代に連続本塁打[30]を浴びて逆転負け。海堂・聖秀戦は唐沢と共にスタンドから観戦していた。
卒業後はプロ入りし神宮(アニメではフェニックス)で1年目から先発ローテの一角に食い込み9勝を上げる。若手選抜にも選出されるが、日本代表から滅多打ちに遭う。
唐沢(からさわ)
声 - 下山吉光
捕手(高校)→一塁手(プロ)。右投左打。背番号2(高校)・3(若手選抜)。
海堂セレクション最終選考のミニゲームで佐藤寿也に本塁打を打たれて敗れた。その後は香取とともに久里山高校に進み「平成のKKコンビ」と呼ばれるほどに。神奈川屈指のスラッガーに成長し、聖秀戦では甘く入った吾郎の球[31]を完璧に捉え、ネットまで届く本塁打を放つ。捕手としてリードの才能もあり吾郎を高速スライダー狙いと見破った。しかし勝利目前の9回表に逆転され、9回裏一死三塁となった場面で犠牲フライによる同点延長を狙うも大河の怪我を押した好返球や田代の好守に阻まれ敗戦。海堂・聖秀戦は香取と共にスタンドから観戦していた。
卒業後はプロ入りし、中京では6番打者に。一塁手として若手選抜にも選出されるが、吾郎は香取と唐沢がプロ入りしていることを知らなかった。アニメでは日本代表のエースの原田から粘って四球を選んだ。
多岐川(たきがわ)
声 - 吉野裕行
遊撃手。右投右打。背番号6
海堂セレクションではサバイバルランニングで脱落者を続出させるが、吾郎に出し抜かれる。PK戦まで勝ち残るも吾郎の頭脳プレーに敗れた。香取・唐沢と共に久里山高校に進み、県予選4回戦で聖秀と対戦し敗れた。ただのセカンドゴロでもセーフになれるほどの俊足の持ち主だが、持久力に欠ける。自らのことを「平塚のタッキー」「多岐川様」と呼ぶ。

メジャーリーグ・マイナーリーグ

アナハイム・サーモンズ/3Aクーガーズ

八木沼 隼人(やぎぬま はやと)
声 - 鈴村健一
遊撃手。右投右打。背番号6
関東大学3年の21歳。EL学園高校出身で、甲子園の出場経験もある。足が速く、柔軟で器用な1番打者タイプ。就職を希望する両親からはメジャー挑戦を反対されている。
空港置き引きにあった吾郎を助け、共にサーモンズのトライアウトを受けて合格する。トライアウト後はシングルAにまで昇格したが、故障もあって結果が残せず解雇され日本へ帰国。吾郎からは「ぎぬまっち」と呼ばれている。
アニメでは聖秀編・W杯編にも登場。前者では若干大学野球の試合も描かれているが、川瀬涼子から三振を喫する。後者では営業マンとなっており、取引先の相手に野球を続ける決意を語っている。
ヒルベルト・サンチェス
声 - 小山剛志
投手。右投右打。背番号33
ベネズエラ出身のベテラン投手でサーモンズのエース。若い頃は吾郎と同じく速球派だったが、力の衰えた今は習得した抜群の制球力を駆使する技巧派へと転身した。過去に2度サイ・ヤング賞を獲得したこともあり、W杯ベネズエラ代表にも選出された。
サーモンズのチームメイトからは「暴れ馬」と呼ばれるほどの激しい気性の持ち主で、キャンプ地のブルペンでマウンドを譲らない吾郎と乱闘騒動を起こした。乱闘後、鉄枠を使ったコントロール勝負で吾郎に格の違い[32]を見せつけ自信喪失させる。吾郎がサーモンズを解雇された際にはフォックスと一緒に空港まで送り、その際吾郎に自らのピッチングの方向性を確立するきっかけとなるアドバイスをした。
W杯編ではモンタナと共にベネズエラの先発陣の軸として活躍。日本戦でも先発し好投。韓国戦では連投規定によって登板できないクローザー、バレンズエラに変わって9回を締めた。
アニメ第6シリーズにも登場。フォックス、ボルトンらに吾郎を挑発する作戦を提案した。
フォックス
声 - 三宅健太
捕手。右投右打。背番号22
メジャーとマイナーを行ったりきたりしている捕手。幼少時代に父の仕事の都合で5年ほど在日していたため日本語を話すことができ、吾郎の通訳をした。吾郎にマイナーリーグもメジャーリーグ同様厳しいという事を教えた人物でもある。
アニメ第6シリーズでサーモンズの主力として登場。キーンが一目置くほどの実力を付けたようである。
ボルトン
声 - 宗矢樹頼
左翼手。右投右打。背番号24
サーモンズの主砲を務めるベテラン。「ビッグキャノン」の異名を持ち、トライアウトで天狗になっていた吾郎から本塁打を叩き込み、メジャーの洗礼を浴びせた。その後は出番がなかったが、W杯編ではアメリカ代表の5番を張っている。その際に吾郎と再戦し、フォークで三振を奪われた。
アニメ第6シリーズではサンチェス、フォックスらと共に吾郎を挑発、彼のフォークを打った。

インディアナ・ホーネッツ/3Aメンフィス・バッツ

サンダース
声 - 石井康嗣
捕手。右投右打。背番号8
バッツで長年正捕手を務めてきた34歳(マイナー編時の年齢)のベテラン。虎ヒゲが特徴で、吾郎からも「すげえヒゲだ・・・」と評された。あだ名は「軍曹」。メンバーの勝利への執着心のなさに危機感を抱いている。メジャー昇格経験がなく引退も考えていたが、吾郎の熱意にほだされ奮起。彼と共にチームの意識改革に乗り出し、「目の前の一球一投一打に真剣になれない選手にメジャーに上がる資格があるのか」と喝を入れる。保守的でアバウトなリードだがガッツを前面に出した守備とパンチ力のある打撃で吾郎の恋女房とも言える存在になり、3A優勝に大きく貢献する。しかし翌年の自主トレ時に古傷を開いてしまい、引退を余儀なくされた。その後はホーネッツの球団職員兼ブルペン捕手をしている。バッツ・ホーネッツ共に吾郎に最も親身な男で、よく吾郎をかばい行動を共にする。
妻のジェシカ(声 - 岡本麻弥)と、息子のマシュー(声 - 斎藤千和)がいる。
バトラー
声 - 中國卓郎
三塁手。右投右打。背番号1
バッツの3番打者。ダンストンのホーネッツ昇格後は、4番打者として活躍。気性の荒い性格で、吾郎のことをあまりよく思っていなかったが、吾郎とサンダースの野球に対する姿勢に感化され、バッツ優勝を目指す。後にロースター枠拡大でホーネッツに昇格した。
ジェフ・キーン
#テキサス・レイダース/3Aオクラホマ・ファルコンズを参照。
ロイ
声 - 羽多野渉
遊撃手。右投左打→右投両打。背番号4(バッツ)、2(ホーネッツ)、1(『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』)。
バッツ・ホーネッツの1番打者。打撃が得意で、俊足。吾郎やケロッグとは仲良しだが、少し口が悪い。口笛を吹いたり「ジェニーちゃんとデート」と言い放つなど軽い若者である。バッティングが得意だが、吾郎とサンダースの姿勢に触発されてからは、勝利のためにバントも行うようになる。キーン達と共に後に9月のロースター枠拡大でホーネッツに昇格。メジャーでギブソンに対した時に「出来れば全盛期の球が打ちたかった」と偉大な投手として尊敬していた。左打ちであったが、8年後のレイダースとのワールドシリーズにおいては右打ち。アニメ『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』では左打ちのまま。
ケロッグ
声 - 加藤寛規
二塁手。右投右打。背番号2(バッツ)、3(アニメ最終シリーズ最終話)。
バッツの2番打者。小技が得意。ロイのホーネッツ昇格後は、1番打者として活躍。黒人選手。吾郎やロイとは年も近く仲良し。3A優勝時点では吾郎同様未成年。後にロースター枠拡大でホーネッツに昇格。
アニメでは実家はトイショップとされ、メジャー昇格後に父が入院してしまい家業を継ぐ為に引退しようとしたが、吾郎に発奮させられ思い留まった。
ダンストン
声 - 金光宣明
右翼手(バッツ)・左翼手(ホーネッツ)。右投右打。背番号13(バッツ)、28(ホーネッツ)、7(『メジャー・ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』)。
バッツの4番打者。9月のロースター枠拡大でホーネッツに昇格した。口数が少なく落ち着いている人物。何度もバッツとホーネッツを行ったり来たりしている。メジャー昇格後もクリーンナップを任される事が多く、吾郎の先発した試合でホームランを打った。後にホーネッツの4番となった。
アニメではホーネッツ時にグリーン(一塁手)とベテラン選手と外野で交錯し、負傷させてしまう。その後、グリーンからリーグ優勝の夢を託された。
カーター
声 - 浦山迅
バッツの黒人監督。バッツはあくまでも選手をメジャーに送り込むための養成所として考え、チームの勝利にはこだわっていなかったが、吾郎やサンダースに感化され、本気で優勝を目指すようになる。3A優勝時には監督にも関わらず胴上げをしてもらえず嘆いていた。
陣内 アリス(じんない アリス)
声 - 榎本温子
バッツのオーナー代行。日系アメリカ人で、日系企業に勤める日本人の父(新司。声 - 飛田展男)とアメリカ人の母(マリー。声 - 田中敦子)を持つ。アメリカ人の祖父(トム。声 - 石塚運昇)がバッツのオーナーだったが、彼が体調を崩したため、後を継ぐ。年若い女性ながら、資金力に乏しいバッツを熱意で切り盛り。サーモンズを解雇された吾郎をクローザーとして採用する。ホームゲームでは自らコウモリコスプレをして盛り上げる。日本語も話せるためバッツ入り直後からの吾郎の良き理解者。吾郎がマイナーに降格した時は再起に一役買った。オーナーだけあって野球もよく知っており、吾郎をクローザーに任命したのも彼女である。サンダースの引退宣言後には吾郎に頼まれ妻子を呼ぶなど選手への理解もある。
ケビン・ゴードン
声 - 三宅健太
アリスのボディーガード。スキンヘッドの黒人で大柄な人物。威圧感がある。善良な人柄で、バッツ加入を決心した吾郎とアリスを引き合わせた。
リチャード・ワッツ
声 - 家中宏
投手。右投右打。背番号14
ホーネッツの不動のクローザー。一見クールな皮肉屋だが、チームの優勝にかける思いは強い。
昔の同僚に、吾郎のような強心臓で恵まれた才能の持ち主がいたが、たった一つのミスを犯してイップスになり克服できずに引退した選手がいたため、吾郎にイップスの疑いがあることをいち早く気付いた。
かつてチームメイトだったマードックの暗い過去を知っている。故に彼のホーネッツ加入後にチームの勢いが下がったために彼を疫病神扱いしたロイたちチームメイトをとがめていた。
シーズン終盤から腰痛による不調が続き、ホーネッツのクローザーを外れ、以後は中継ぎ(またはワンポイント)に回る。FAによる移籍が控えていた事もあり、クローザーの役目を吾郎に託した。地区優勝決定戦で無理をおして登板、腰痛の悪化でFA移籍の件が全てキャンセルとなってしまい、ホーネッツに残留。後に現役を引退し、ホーネッツの監督となっている。
マイク・マードック
声 - 山野井仁
一塁手。右投右打。背番号33
シーズン後半戦の序盤にDL入りした一塁手グリーンの補強にパンサーズからトレードで移籍してきた長距離砲。球界を代表する問題児で、成績はいいもののチャンスに弱く、雑な打撃に加え、入団初日から乱闘で退場処分を受けるほどの問題行動でチームが低迷、疫病神扱いされてジャーニーマンとなっていた。
10年前はマイナーリーグで、短気で荒削りながらも明るくチームに溶け込んでいたが、ある時抜き打ちの麻薬検査で親しかった同僚達から無実の罪を着せられた事が原因で誰も信用しなくなり荒れた性格になる。吾郎とも当初は反目し合っていたが、彼の影響でチームメイトへの信頼が蘇り、晴れてホーネッツの一員となった。
ワッツとはセントルイスのマイナー球団でチームメイトだった。終盤にリリーフ失敗が続いていたワッツの本当の原因を代理人から聞いて知っていた。
後にホーネッツのチームキャプテンとなった。
妻のコニー(声 - 櫻井浩美)と娘のサンディ(声 - 日高里菜)がいる。
パーカー
ホーネッツの4番打者主にDHとしての出場が多い。
ロサリオ
ホーネッツのエース投手。
ラリー・ランス
声 - 小形満
ホーネッツのオーナー。球団経営を「ビジネス」、チームの勝利や優勝を「観客動員数や収益を上げるための手段」と考えており、チームの采配に介入することも多く、監督のステーシーと衝突を繰り返すこともある。原作では序盤のみの登場だが、アニメでは登場機会が原作より多い。
ステーシー
声 - 鈴木琢磨
ホーネッツの監督。細目が特徴。選手の気持ちや想いをくみ取るため、オーナーとは衝突が多い。
トニー
声 - 保村真
ホーネッツの投手コーチ。

テキサス・レイダース/3Aオクラホマ・ファルコンズ

ジョー・ギブソンJr.
声 - 浪川大輔木村亜希子(幼少期)
ジョー・ギブソンJr.参照
ジョー・ギブソン
声 - 落合弘治
ジョー・ギブソン参照
ジェフ・キーン
声 - 森川智之
捕手。右投左打。背番号7(バッツ)、1(ホーネッツ)、8(レイダース)。
ドラフト1位の大卒ルーキーで、1年で2Aから3Aバッツに昇格してきたエリート。球団の期待は高く、サンダースから正捕手の座を奪う。冷静沈着なリードと強肩強打でチームの柱になり、9月のロースター枠拡大でホーネッツに昇格を果たす。吾郎とは頻繁に衝突するものの、吾郎がサンダースの引退を翻意させようと張り巡らせた策に手を貸したり、渡米した清水薫の車のエンストを治したりするなど、根はいい。
アニメのオリジナルで彼がデータ主義の野球にこだわる理由が描かれた。
メジャーリーグ編では開幕戦でノーヒットノーラン寸前、急に崩れた吾郎をイップスの疑いがあると見抜き、またホーネッツでも攻守の柱の1人として活躍するが、吾郎とマードックとの乱闘に巻き込まれ、足を捻挫し一時戦線離脱。シーズン終盤には、吾郎が普段見せない投球仕草や調整の仕方から血行障害を隠していることを見抜いた。
8年後、FA権を取得しレイダースに移籍。移籍1年目は打点王。Wシリーズで吾郎と初対決するも、バットを折られながら三振する。
眉村 健
#特待生組を参照。
アレックス・ゴンザレス
#アメリカを参照。

W杯日本代表

アニメでは別名に差し替えられている。

野手

鈴木 コジロー(すずき コジロー)<佐伯 京四郎(さえき きょうしろう)>
声 - 内田夕夜
シアトル・シーガルズに在籍する俊足巧打好守の現役メジャーリーガー。代表キャンプ時の勝負で、吾郎の投球の単調さと過信[33]を厳しい言葉で指摘するが、練習試合や吾郎との個人勝負の際にたった2球でバットを折られた事から実力を見抜き、代表入りを推薦する。W杯編では1番打者として攻守の要となり活躍、ここぞと言う場面での好守が光っている。
メジャーに上がってからの吾郎に三振をとられ、キャンプのときとは雲泥の差だと評価する。モデルはイチロー
松尾(まつお)<板尾(いたお)>
声 - 乃村健次
ニューヨーク・タイタンズに所属し、長打力をメジャーでも存分に発揮している日本代表の4番打者。若手選抜との試合では吾郎のボールを芯で捕らえながらも外野フライに打ち取られたことにより吾郎に一目置く。コジローと共に吾郎の代表入りを推薦する。W杯本戦でもその高い長打力を発揮し主砲として活躍。2次リーグのドミニカ戦で先制HRを放つ。原作初期の「松居」との関係は不明。モデルは松井秀喜
堂島(どうじま)<堂本(どうもと)>
声 - 金光宣明
日本代表の正捕手として登録されたが、早々に戦線離脱。しかしキューバ戦に代打で復帰し、同点の犠牲フライを放つ。決勝のアメリカ戦では指名打者で出場。モデルは城島健司
三田村(みたむら)<西村(にしむら)>
声 - 保村真
日本代表の5番打者。W杯前半ではコジロー、松尾らの作ったチャンスで回ってくることが多かったが、6番の寿也と勝負するのが安全と判断した相手チームにことごとく敬遠された(その寿也が打ち、敬遠策は毎回裏目に出る)。準決勝以降はキューバ戦で2安打2得点(全得点)、決勝のアメリカ戦では初回に2ランホームランを放つなど活躍。モデルは多村仁志
樋口(ひぐち)<谷口(たにぐち)>
声 - 堂坂晃三
日本代表の2番打者。セカンドを守る。モデルは井口資仁
岩岡(いわおか)
日本代表のサード。日本代表VS若手選抜ではショートを守っていた。モデルは岩村明憲今岡誠
山崎(やまざき)
岩岡の代わりに登場するアニメオリジナルキャラクター。日本代表のサード。日本代表VS若手選抜ではショートを守っていた。
木端(きばた)<川端(かわばた)>
声 - 金光宣明
日本代表のショート。ドミニカ戦では逆転の口火を切るバントヒットを決める。モデルは井端弘和
光中(みつなか)<山中(やまなか)>
声 - 松本保典
日本代表の3番打者。練習試合ではデッドボールを受けた。2次リーグの初戦のベネズエラ戦で初回に先制タイムリーを打った。モデルは松中信彦
吹留(ふきどめ)<福原(ふくはら)>
声 - 中國卓郎
日本代表。W杯前は5番を打っていたが、ドミニカ戦ではラストバッター。初期に出てきてからほとんど登場機会がなかったが、ドミニカ戦で出た際、W杯前とは顔つきが全く違っていた。モデルは福留孝介
笠原(かさはら)<笠倉(かさくら)>
声 - 水島大宙
日本代表のファースト。左打ち。強打を誇るが日本代表VS若手選抜では8番を打っていた。モデルは小笠原道大
谷本(たにもと)
日本代表の第3の捕手。堂島や佐藤より肩が弱く、打撃も今一つ。アニメでは登場しない。モデルは谷繁元信
青星(あおほし)
日本代表の外野手。ベネズエラ戦で9番センター、スタメンだったが、堂島の怪我で投手が9番に入り、打席に立たない内に交代。原作では名前のみの登場であり、アニメでは登場しない。モデルは赤星憲広

投手

野呂(のろ)<勝呂(すぐろ)>
声 - 松本保典
日本人メジャーリーガーのパイオニア的存在であり、現役のメジャーリーガーでもある。柔和で紳士的な物腰が特徴。吾郎の握力の強さを知り、フォークボール(ジャイロフォーク)を伝授。故障で代表を離脱し、その代替として吾郎が代表に選ばれる。決勝のアメリカ戦ではテレビ中継の解説を務めている。モデルは野茂英雄
松若(まつわか)<原田(はらだ)>
声 - 中國卓郎
メジャーでも通用するといわれる剛速球が武器の日本代表のエース。アニメでは埼玉ジャッカルズに所属している。W杯ではあまり目立った活躍はできず、2次リーグ初戦のベネズエラ戦で炎上し降板。2次リーグ突破をかけた大一番のドミニカ戦でも5回までは好投したが6回にあっさり捕まり降板。以後登板機会はなかった。モデルは松坂大輔
岩井(いわい)
日本代表。メジャーリーガーの左腕。アジア予選の韓国戦に先発し3失点するものの、準決勝のキューバ戦に先発し、7回途中まで1失点に抑えた。モデルは石井一久。アニメでも同姓の人物が登場するが、こちらはアニメオリジナルのキャラクターで寿也と同じ東京ウォリアーズの所属、春季キャンプで寿也にプロとしての大切なことを教えた。
杉浦(すぎうら)
声 - 羽多野渉
岩井の代わりに登場するアニメオリジナルキャラクター。日本代表選手で左投げのピッチャー。準決勝のキューバ戦に先発し、7回終了までわずか1失点という好投をみせた。モデルは杉内俊哉
上平(うえひら)<上平(かみひら)>
声 - 白石充
日本代表。東京シャイアンズ(アニメでは東京ウォリアーズ)に所属するエース。W杯編では韓国戦で7回までを無失点に抑えた。決勝のアメリカ戦で先発予定だったが、寝違いのため眉村にマウンドを譲った。モデルは上原浩治
黒場(くろば)
声 - 水島大宙
日本代表。W杯では地味だが、リリーフで活躍している。ベネズエラ戦では粘りのピッチングで3イニングを無失点に抑えた。アメリカ戦にも小和田のあとを継いで登板した。また、アニメでは名前の変更がなかった。モデルは黒田博樹
渡部(わたべ)<篠部(しのべ)>
声 - 羽多野渉
日本代表の下手投げ投手。ベネズエラ戦で登板したが、相手打線の勢いを止められなかった。アメリカ戦にも4番手としてマウンドに上がる。1点リードながら1番打者に三塁打を打たれる。無死三塁の場面となり日本代表は1点を覚悟した上での2点目を阻止する守りの姿勢になるが、無失点で切り抜けた。モデルは渡辺俊介
小和田(こわだ)<小和野(こわの)>
声 - 川田紳司
日本代表の左投げ投手。ドミニカ戦で松若のあとを継いで登板したが、一発を浴びピンチをつくってあえなく降板。アメリカ戦では眉村のあとを継いで登板したが、再びピンチをつくって降板した。モデルは和田毅
天童 辰夫(てんどう たつお)
声 - 小杉十郎太
大阪ブルズで長年クローザーを勤めてきた右投げ投手で、5年連続セーブ王になったこともある球界のセーブ王。38歳。高校を卒業してから18年間日本球界に貢献している。日本代表の大木監督とは同じ球団であり、師弟関係にある。球団の反対や低迷するブルズの数少ないスター選手ということから、メジャーリーグ挑戦をあきらめた経緯をもつ。W杯では右ひじ痛を隠して参加しており、アジア予選では韓国戦でのリリーフに失敗していた上、大木がそのひじの故障に気づいていたため本選では吾郎をクローザーに指名し、自身は中継ぎに回された。ルーキーにクローザーの座を奪われたことで、吾郎を敵視していた。韓国戦でリリーフ登板するも途中降板、ひじの故障を悪化させてしまう。年齢のこともあり、引退も考えたが、吾郎に手術を受けるべきだと言われ、幾つになっても夢を持ってもいいと説得される。この過程で吾郎を認めるようになる。

監督・コーチ

大木 明(おおき あきら)<佐々木(ささき)>
声 - 広瀬正志
W杯日本代表監督。大阪ブルズを長年率いた日本を代表する知将で、選手との信頼関係に裏打ちされた冷静な采配が特徴。試合などではいつもサングラス(アニメでは眼鏡)を着用している。柔らかい関西弁を話す。モデルは仰木彬
徳山(とくやま)
声 - 金光宣明
W杯若手選抜監督。
根本(ねもと)
声 - チョー
コジロー専属の打撃投手。打撃投手の仕事をサボる吾郎を叱り飛ばした。吾郎の事をあまり良く思っていなかったが、松尾との対戦時にコジローと自分が言ったアドバイスを小細工にしか思っていないボールの威力と度胸を持っていると認めた。

各国代表

ベネズエラ

南米一の強豪国。日本に敗れた後、格上のドミニカに勝利。韓国に圧勝し予選2位で通過。準決勝アメリカ戦で序盤は善戦するも、ギブソンの檄で目が覚めたアメリカ打線を抑えきれず敗退。ベスト4に終わる。

シルヴァ
声 - 勝杏里
遊撃手。右投左打。背番号6(W杯ベネズエラ代表)、5(ミネソタ・コヨーテス)。
ベネズエラ代表の3番打者で、ミネソタ・コヨーテスに所属する走攻守三拍子そろったメジャーリーガー。性格は傲慢で日本を格下のチームとして見下した態度をとっていたが、2次予選1回戦の日本戦で吾郎の前に2打席連続三振を喫す。その後吾郎の実力を認めリベンジを誓うも、ベネズエラは準決勝でアメリカに敗退。ドミニカ戦で決勝点となるツーランホームラン、さらにアメリカ戦でもツーランを放つなど、W杯では長打力が目立っている。
メジャーリーグ編では太股内転筋管を故障してマイナーで調整しており、故障明けの昇格前の調整試合で吾郎と再戦した時は、イップスのどん底にあって球威と強烈な威圧感の失せた彼に失望。後日イップスを完全に克服した吾郎と再戦。復活したライバルの投球に喜び震え、W杯の借りを返すべく挑むも三振にとられ心底悔しがった。その後も吾郎とは幾度か対戦するもののことごとく打ち取られている。
女性はベネズエラ人よりも日本人の方が好みらしく、清水をナンパしていた。
バレンズエラ
声 - 羽多野渉
投手。右投げ。背番号17(W杯ベネズエラ代表)、51(アリゾナ・ブラックキャッツ)。
ブラックキャッツに所属するベネズエラ代表のクローザー。100mph(160km/h)の剛速球とカットボールが武器。W杯の前年にメジャーで40セーブを挙げたベネズエラ代表の守護神。2次予選1回戦の日本戦では寿也に逆転満塁本塁打を食らい、準決勝のアメリカ戦ではバーンズにグランドスラムを被弾した。
ペデーニョ
中堅手。右投右打。背番号8
ベネズエラ代表の1番打者。日本戦では1回裏に松若から内野安打で出塁し、シルヴァのスリーベースで本塁に突っ込む際わざと堂島の足にスライディングし、彼を負傷退場させた。モデルはロジャー・セデーニョ。アニメでは第4シリーズにも登場。故障のためにマイナーで調整中に、代打として登板。キーンのデータ野球を覆し、吾郎の本質(クラッチピッチャー)を理解させる役を間接的に担った。
カブレイユ
左翼手。左投左打。背番号7
ベネズエラ代表の4番打者。日本戦では1回裏に松若から敬遠気味の四球で出塁。モデルはボビー・アブレイユ
ゴメス
一塁手。右投右打。背番号3
ベネズエラ代表の5番打者。日本戦では1回裏に松若から逆転3ラン本塁打を放った。
ヒラルゴ
右翼手。右投右打。背番号9
ベネズエラ代表の9番打者。日本戦では1回裏に2番手の渡部から安打を放った。モデルはリチャード・ヒダルゴ
モンタナ
ベネズエラ代表のエース。メジャーでも屈指の実力を誇るサウスポーで、ドミニカ・アメリカ戦の2試合に先発し、強力打線を相手に失点0の快投乱麻を演じた。モデルはヨハン・サンタナ
ヒルベルト・サンチェス
#アナハイム・サーモンズ/3Aクーガーズを参照。

韓国

アジア内では日本に次ぐ2番手とされてきた。日本戦では安清源が失点を佐藤寿也のホームラン一本(アニメではタイムリーヒット)のみに抑えたが、打線が沈黙し惜敗。ランナーがキャッチャーの構えた位置を見て内か外かをバッターにサインで伝える戦法を使用する。ドミニカ・ベネズエラの主要3ヵ国に全敗し、最下位となる(更に言うと全試合で1点も取れていない)。

安 清源(アン セイゲン)<アン チョンゴン>
声 - 坪井智浩
韓国代表のエース。メジャーで16勝を挙げ「コリアンロケット」の異名を持つ。2次リーグからチームに合流した。ドミニカ戦を避けて日本戦で先発登板し、当初は「日本楽勝」発言をしていた。実際日本打線を封殺してきたが、最後は佐藤寿也に本塁打を浴び、敗れる。
アニメでは第6シリーズにも登場した。
イ・スンナム
声 - 金光宣明
韓国代表の代打。東京シャイアンズ(アニメでは東京ウォリアーズ)に所属し、日本での知名度も高い右の大砲。日本戦では代打で出場した。まっすぐに強く、吾郎のストレートを狙っていたが、寿也の裏をかくリードで三振する。アニメでは右投左打。背番号26。モデルは李承燁
オ・キドン
声 - 勝杏里

ドミニカ

メジャーリーガーを多く抱える。アメリカにも引けをとらないとされている優勝候補。一時チーム内で風邪が流行り、ベネズエラ戦では何名か選手を休養させた結果、ベネズエラに敗れた。後がなくなった日本戦では序盤にリードし、試合を決めたかに思われたが日本が得意とするスモールベースボールによって逆転され敗戦。尚、作中ではドミニカとのみ呼称されるが、現実の野球強豪国は一般的にドミニカと通称されるドミニカ国ではなく、ドミニカ共和国である(アニメではスコアボードに「Dominican Rep」と表示されている)。

ゲレーラ
声 - 伊藤栄次
強打が武器のメジャーリーガーで、ドミニカ代表の4番。日本戦でホームランを放った。最終回、前を打つ3番打者がキャッチャーフライに倒れゲームセットとなる。モデルはブラディミール・ゲレーロ
ピドロマルケス
ドミニカのエース。日本戦に先発し4回まで好投するが、5回に松尾に先制ソロを打たれる。モデルはペドロ・マルティネス

キューバ

強力な主砲やエースがいるわけではないが、機動力や守備力に長けたチーム。アマチュア球界では敵なしで、豊富な国際試合の経験と実績はトップクラス。日米両マスコミはパワー・スタミナ不足と侮っていたが、日本チーム投手の投球動作をビデオで確認しており、日本チームを用意周到に研究している。しかし研究の成果が出たのは初回のみで、2回以降無得点、終盤に打ち込まれベスト4敗退。

ブラーボ
声 - 川田紳司
キューバの国内リーグで最近頭角を現し始めたルーキーの左投げ投手。スライダー気味のカーブ、大きな変化のカーブ、縦に割れるカーブの三種類のカーブを持つ。怪我から復帰初戦の日本戦では好投するも、終盤に三田村、佐藤寿也、堂島ら右打者に攻略された。
メーデン
キューバ代表の1番打者。初回は持ち前の俊足で先制をするきっかけを作った。2度目の出塁でリードが大きいところを寿也から刺される。

アメリカ

開催国であり、選手層が厚く、世界一に最も近いチーム。しかし、投手を中心に出場を辞退した選手も多く、ベネズエラ戦ではアレックス・ゴンザレスを始めギブソン以外の選手のほとんどが必死にはプレーしていない。そのため、ギブソンから喝を入れられた。その後、集中打でベネズエラに逆転勝利。決勝の日本戦では先制されたが追いつき、延長戦の末勝利した。

バーンズ
アメリカ代表の4番打者。キューバ戦で決勝のツーランホームラン、準決勝のベネズエラ戦でも勝ち越しのグランドスラムを放つ。決勝の日本戦では、吾郎に空振り三振を喫する。モデルはバリー・ボンズ
アレックス・ゴンザレス
声 - 森川智之
アメリカ代表の中軸選手。右投右打。三塁手。コスタリカからの移民でアメリカは第二の祖国という感覚しかなく、国や民族の誇りをかけて戦うという精神は薄い。またW杯を歴史も権威もない、調整だけの大会ととらえ、攻守に怠慢なプレーが目立っていた(これはアメリカ代表全員に言えることでもあった)。またギブソンとギブソンJr.を見下してもいた。やる気のないプレーを続けていたが、日本戦の最中、ギブソンが心臓の病を隠したまま、母国の威信のために命を懸けて戦っていたことを知り改心する。
日本代表の松尾とは、ニューヨーク・タイタンズでのチームメイトである。後に、怪我と衰えにより様々なチームを回った後、ギブソン率いるレイダースに移籍。代打の切り札として活躍する。OVA『ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』では未登場。モデルはアレックス・ロドリゲス
ボルテック
声 - 田中完
アメリカ代表の正捕手。準決勝で味方投手のワイルドピッチを止められず、ギブソンから活を入れられる。その後は急遽登板したギブソンの肩を温めさせたり、バレンズエラからタイムリーを打ったりするなど活躍。決勝でも眉村からタイムリーを放ち、9番打者だが主砲級の打撃を見せている。モデルはジェイソン・バリテック
シーザー
声 - 坪井智浩
アメリカ代表の2番打者。右投右打。遊撃手。ベネズエラ戦でギブソンに喝を入れられた後、ボーラの当たりのよいショートライナーをファインプレーでキャッチし三塁ランナーを補殺した。アレックスや松尾とチームメイトで、松尾と会話をするシーンもある。モデルはデレク・ジーター
デービス
声 - 草尾毅
アメリカ代表の1番打者。左投左打。中堅手。髭が毛深い。モデルはジョニー・デーモン
ヘリング
声 - 乃村健次
W杯アメリカ代表監督。各チームから預かった選手のプライドを配慮し、采配も遠慮がちになっていた。ギブソンの心臓の病を知ってマウンドに立たせまいとするが、彼の鬼気迫る熱意に負け、ベネズエラ戦・日本戦の舞台に送り出す。選手たちからはボスと呼ばれている。
ジョー・ギブソンJr.
声 - 浪川大輔木村亜希子(幼少期)
ジョー・ギブソンJr.参照
ジョー・ギブソン
声 - 落合弘治
ジョー・ギブソン参照
ボルトン
声 - 宗矢樹頼
詳細は#アナハイム・サーモンズ/3Aクーガーズを参照。

その他の登場人物

佐藤寿也、美穂の母
声 - 篠原恵美
寿也と美穂の母親で、寿也を引き取った祖父母の娘。寿也が幼い頃には私立小に入れる為に勉強を強要し野球に反対していたが、リトルリーグ編の頃は応援していた。後に事業に失敗した夫に暴力を振るわれ、PTSDとなり、夫が寿也だけを置いて夜逃げする事に反対できなかった。夫が借金を残して失踪した際に、美穂から寿也のもとに戻る事を進められても拒否しており、寿也も母親と会うことを拒否していたが、寿也への愛情はもっており、後に両親(寿也の祖父母)へ自身の心情を手紙で伝え、それを祖父から聞いた寿也から美穂を介してワールドシリーズ最終戦のチケットを送られ、寿也の勇姿を見届け和解した。
佐藤 善三(さとう ぜんぞう)
声 - 伊藤和晃
寿也の祖父。大学時代は応援団長をしており、寿也の前で応援の真似をしてみせた。また、年寄扱いされることを嫌っている。
佐藤 千鶴(さとう ちづる)
声 - 前田敏子
寿也の祖母。両親に捨てられた寿也を引き取り我が子のように育てた。寿也が安心して進学できるようにと、自営業(弁当屋)に就いた。アニメでは、友ノ浦vs三船東を途中観戦したり、海堂への一般進学では高い学費がかかり、祖父母の負担を考えて三船に進学しようとする寿也に、寿也の意思が何よりも大事であること、お金のことは心配せずに、海堂へ行くことを諭した。第4シリーズにも登場した。
日下部(くさかべ)
声 - 遠近孝一
ジョー・ギブソンの通訳。ギブソンが来日した当初、彼の問題発言・行動をフォローしつつ諫言するなど真摯な性格。衝突することもあったが真剣に意見し、茂治の死後は彼からの信頼も篤い。その後は吾郎の元を訪れ、彼の旨(自分が参加するオールスターへの招待、自分への挑戦願望等)を伝える形で登場する。
堂本(どうもと)、長渕(ながぶち)、天野(あまの)
声 - 松林大樹(堂本)、白熊寛嗣(長渕)、羽多野渉(天野)
堂本、遊撃手、右投右打。長渕、一塁手、右投左打。天野、三塁手、右投右打。
青武館中学軟式野球部と横浜シニアに両属するクリーンアップトリオ。打順は堂本が三番、長渕が四番、天野が五番(シニアでも同じ)。堂本はミートの達人。長渕は長距離打者。天野はシニアで「掃除屋」とあだ名され、チーム一の打撃力をもつ。しかし三船東戦では吾郎のキレを生かした速球にはバットに当てるのが精いっぱいで、青武館は1四球だけのノーヒットノーランを喫する。天野は「本気」のときには木製バットを使用するが、それも吾郎の豪球で折られた(アニメではヒビを入れられた)。またシニアでは、泉のいる横須賀シニアに敗れる。その後、三人とも推薦で海堂高校へ入学し、3軍に帯同して夢島へ渡るが、適性テストを待たずに脱落した模様。三人のうち、天野は本人の回想で横浜リトルOBであることに触れられており、また寿也は彼のほかに長渕の名も知っていた。
蒲田(かまた)
聖秀高校との練習試合に出場した海堂高校の1軍当落線上の2軍選手(吾郎より1級下)。試合前に江頭に吾郎に怪我をさせるよう持ちかけられる。最初はそんなことはできないと断ったが江頭に「他の1軍当落線上の選手に頼むだけ」、「夢島から頑張ってきたのに最後はスタンド応援組」などと脅され、意地でも1軍に残りたいという思いから吾郎の足を踏み負傷させる。彼はこの行為を後悔し野球部を自主退部。その後江頭に脅された事を海堂高校の理事長に告発し、理事長は早乙女兄妹に江頭の内偵を指示した。
桂木(かつらぎ)
声 - 川上貴史
横浜マリンスターズ(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)のスカウト。現役時代は本田茂治や茂野英毅と同僚であった。吾郎の素質を高く評価し獲得を目指すが、編成部の上司は否定的だった。同じスカウトの米田チーフに助言を受け、吾郎獲得に向け奔走する。
米田(よねだ)
声 - 赤城進
横浜マリンスターズ(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)のチーフスカウト。編成部の上司の反対で吾郎獲得をあきらめかけた桂木に助言を与えた。桂木と同様に吾郎の素質を高く評価している。
佐藤 美穂(さとう みほ)
声 - 能登麻美子
寿也が小学生時代に生き別れた3つ歳下の実の妹。W杯で寿也を応援するために渡米し、偶然清水に出会う。当初、清水の前では『小野寺和香』という偽名を使っていた。原作では、偶然彼女の本名を知ってしまった清水がうっかり彼女の本名を口にした際に寿也は自分の兄だと名乗る。一方、アニメでは自分から素性を明かしている[34]。清水から相談に乗ってもらっていた時、偶然寿也と再会を果たすが、それにより寿也がトラウマを引き起こして倒れてしまい、責任を感じて日本へ帰ろうとするが、寿也本人や吾郎、清水に引き留められた。ドミニカ、キューバ、アメリカ戦でも清水と共に観戦し、日本代表、寿也の応援をし続けている。
生年月日は1990年6月25日[35]
真紀子(まきこ)
薫の高校時代の友人。清水の吾郎に対する想いを聞き「行き遅れるタイプ」と称している。
アニメでは大学も一緒でソフトボール部に所属。吾郎と進展の無い薫を強引に合コンに誘う。
里田 麻美(さとだ あさみ)
薫の大学時代の友人。薫に誘われソフトボール部に所属。薫から吾郎のことでよく相談を受け、アドバイスをする。
アニメでも登場するが容姿は全く異なり、原作の麻美の登場シーンは真紀子に差し替えられている。
ビリー・オリバー
声 - 小山力也
イップスになった吾郎を診察した心理療法士。片田舎に妻(声 - 井上喜久子)と犬のマグワイアと住んでいる。治療の過程で、吾郎の不調の原因はW杯で打たれた事ではなく、ギブソンという「偉大な目標」が失われた事で野球へのモチベーションが無くなったからだと分析した。かつてリトルリーグ編の頃にサンフランシスコ・ガンズ(アニメではサンフランシスコ・ガーディアンズ)の専属心理トレーナーであり、不調で苦しむギブソンをケアしたことがある。この経緯があってギブソンがホーネッツの幹部に吾郎をオリバーに預けるよう進言した。ギブソンより体格は小さいものの、吾郎を1発で殴り倒して気絶させるなど、腕っ節は強い。
エミリー・ファーガソン
声 - 豊口めぐみ
左腕の血行障害を発症した吾郎を診療した女医。吾郎の依頼を受けたオリバーが紹介。毎度ながら吾郎の無茶に付き合わされた医師の一人である。ホーネッツファンである。
シュナイダー
ホーネッツのGM補佐。血行障害術後の吾郎を自宅まで送迎した。オーナー、GMがこれまでの吾郎の勝手なマイナー残留、イップス、血行障害などを全く球団に報告しなかったことなどを問題視し、吾郎に対する徹底管理を上から言い渡された。自身は多忙のためソフィアに監視を命じた。アニメでは登場せず、監視役は球団からソフィアに直接依頼された。
ソフィア・リード
声 - 井上麻里奈
吾郎の見張り及びサポート役としてホーネッツが派遣したスポーツトレーナー。栄養士の資格を持ち食事管理も行った。帰国後も吾郎を尾行し監視していた。
アニメでは吾郎へのCM出演の交渉をするという形で、原作よりも早い段階で登場。最初は初対面の印象や吾郎の資料を見て自己中心的と評していたが、吾郎のプレーを見て野球選手としての素質を認め、CMに出演してもらうためという理由で球団に許可を取り、自ら吾郎の専属コーチ役を買って出た。
ジャスティン・ゴルボーン
メジャーリーグから東京シャイアンズに入団したサウスポー投手。100マイルの速球を誇り序盤は抑えていたが、野手に転向し復活した吾郎に3打席目でホームランを打たれる。

『MAJOR 2nd』の登場人物

佐藤光(さとう ひかる)
声 - 内田雄馬(サンデーCM劇場)
寿也の息子。小学6年生。ニューヨーク生まれの帰国子女。容姿端麗で眼鏡をかけており、時々英語を交えて会話をする。
アメリカ在住時に両親が離婚、母親に引き取られたが、離れて暮らす父への想いから母方の姓である「坂口」ではなく「佐藤」姓を名乗り続けている。
常に前向きで物腰の落ち着いた性格だが、その言動は自信に満ちており、大吾から「激しくうざい」と思われている。近所の野球チームを紹介してもらおうと大吾を訪ね、この時は既に辞めている大吾に「勝手に調べろ」と突き放されるが、近所であればどこでもいいらしく、後に三船リトルに仮入団している。
「小さいうちは好きな事を何でもやりなさい」という父の教えで、幼少時からバスケやサッカーなど季節に応じて様々なスポーツの教育を受けているが、野球は父とのキャッチボール程度しか経験がない程の初心者であり、バットの握り方や塁に出るなどの基本的なルールを殆ど知らない。ただし潜在能力は高く、少し教わっただけで打撃や守備のコツを掴んだほか、父親譲りの強い肩を持っている。その才能は大吾にさらなる劣等感を帯びさせるが、光自身は野球から目を背けようとする彼に厳しい言葉を投げかけるなど、何かと大吾を気に掛けており[36]、大吾が野球をやめる決意をした際は彼も三船リトルへの入団をやめている(本人曰く「守備はあまりボールが飛んでこないし、打撃は順番が回らず待たされるから退屈」とのこと)。大吾が本当は野球が好きであることに気づき、自身も野球の魅力を探すために改めて大吾を誘った。
共にドルフィンズに再入団後、投手を目指し大吾とバッテリーを組むべく練習を重ねていたが、家庭の事情で母の実家がある群馬県に転校する。
メジャーで本塁打王にも輝いた父を尊敬する一方、父の友人である吾郎のことは「都落ちのマイナー野手」と評している。
佐倉睦子(さくら むつこ)
外野手。右投右打
『2nd』のヒロインで大吾のクラスメイト。幼少期、天才的な才能が無くてもリトルで必死に努力している大吾に惹かれ、密かな好意を寄せているが、全く気付いてもらえず、大吾の素っ気ない態度に腹を立て、以降は自分も大吾に素っ気なくなる。しかし、それでも大吾のことを気にかけており、一時的にバッテリーを組んだ光に本心では大吾と組みたい事を指摘したり、彼が突然群馬に引っ越してしまい落ち込んだ大吾を励ましている描写がある。野球をしていた兄とずっとキャッチボールをしていた程度だったのだが、センスがあり、光の剛速球を取れたり、トスバッティングも難なくこなしている。しかし、メジャーリーガーを言い間違えるほど野球の知識は皆無である。大吾が本格的に三船リトルに復帰したことを機に、彼と共に野球をやるために後に両親に懇願し、中学受験に支障をきたさないことを条件に三船リトル入団を認められる。
卜部航介(うらべ こうすけ)
投手、捕手。右投右打。背番号1
元々は東斗ボーイズに所属していた三船リトルの現エース。常に歯を出した表情をしている。初対面の大吾と光に勝負を持ちかけるが、田代達の横槍で中断させられる。その後は田代達の方針に従って渋々2人の入団を認めるも、本心では光や大吾に対して「親の七光り」と軽蔑し、見下している。打者としての実力はクリーンアップを打ち、投手としての実力も自らを天才一世と称する程だがバッテリーを組むアンディから見れば「精神的に難が多い。」との事でそのアンディ以外の大吾を含むチームメイトを強豪の東斗ボーイズ出身故か見下している描写も多い。
投手以外にも捕手をやることができるが、マスクを外さずにフライを捕ろうとしたり、光の球を捕ることができないなど、経験が足りない一面がある。
アンディ
捕手、投手。右投左打。背番号2
卜部と同様に元々は東斗ボーイズに所属していた三船リトルの正捕手。卜部とバッテリーを組んでいる。(卜部ほどではないものの)バッテリーの座を狙っていた光や大吾のことをあまり快く思っておらず、2人の入団に対しても消極的である。一方で味方の失策や守備の乱れから不満をこぼす卜部に対して苦言を呈し、卜部の悪癖についても理解している為実質的な司令塔でもある。リトルでは4番を勤めているが、巨漢な体格ではあるため足が遅い。

脚注

  1. ^ 三船リトルの監督で父親とバッテリーを組んだこともある田代曰く、運動神経自体は悪いわけではなく守備やベースカバーは問題ないが、遠投や打撃が不得意で、安打を打った経験も小学校6年生になって母親に強引に駆り出された練習試合までなく、トスバッティングも不得意だった。
  2. ^ 野球への未練を断ち切ろうとグローブを河に投げ捨てた事もあったが遠くに飛ばせなかったのか自分の手元に戻って来たので自分自身のどこかにも野球に対する未練が残っていたのではないかと思っていた。
  3. ^ a b キャラクター名鑑の作者インタビューより →MAJOR#関連書籍
  4. ^ 吾郎は髪を解いた後姿が似ているとの印象を持った。
  5. ^ 吾郎が三船東中に編入したての頃には、若者言葉に疎い様子も見られた。
  6. ^ なお、くまいは放送時に幼少期の吾郎を演じていた事もあり『メジャー・メッセージ』では回想シーンでの吾郎も演じている。
  7. ^ 原作における三船西中との練習試合など。
  8. ^ 吾郎の性格上、練習を休んでまで応援に訪れることを良しとしないだろうと三船リトル時代の仲間達に語っていた
  9. ^ 実際にギブソンも、死球事故をきっかけに家庭の不幸に見舞われた。詳しくはジョー・ギブソンおよびジョー・ギブソンJr.を参照。
  10. ^ とはいえ事の真相を知ってすぐに泣いて謝っており、吾郎もまた彼女に悪意がなかったことは理解し、根に持つようなこともなかった。
  11. ^ 番外編『MINOR』より(キャラクター名鑑所収)→MAJOR#関連書籍
  12. ^ その際吾郎の父茂治が打者に転向してまで現役に拘ったのは野球の楽しさを知ってもらいたかったからであって恐怖を教える為じゃないと叱咤激励している。
  13. ^ この時、吾郎は乾に「砂の詰まったリュックを背負って、30分遅れのスタート」というハンデを背負わされていた。
  14. ^ しかし、途中でダウンしたようで、最後は吾郎が背中におぶる形で連れてきた。この様子に乾は「化け物だ」と恐れ慄いていた。
  15. ^ 海堂に行くきっかけも、父親に無理矢理行かされたらしく、自身も「こんな辛い思いをしてまで、甲子園に行きたくない」と思っていた。
  16. ^ 「外野手は皆、バッティングでメシを食っているんだろ?」などと軽視する発言していた
  17. ^ 吾郎自身も自分達と戦う以上は敗北する事を承知の上で試合に臨んでいる、わざと負けて同情される事で喜ぶような性格ではないと吾郎の覚悟と性質を理解している。
  18. ^ 中高時代は優れた打撃センスを披露したものの、プロ入り後はその描写が見られない。
  19. ^ 眉村は吾郎やこの試合内容に関する記憶はほとんど残っていなかった。
  20. ^ アニメでは吾郎を好敵手と呼べるかを試すために三宅の代打で出場し榎本のジャイロボールを二塁打。吾郎が自身以上の結果を残せるか確かめた。
  21. ^ 後のワールドシリーズ編では寿也曰く海堂高校は先発ローテーションを導入している故にノーヒットノーランのままマウンドを降りた試合もあったためその制度が無ければ後1・2回、状態次第では完全試合を達成していた可能性もあり得たとのこと。
  22. ^ アニメ版では吾郎との対戦でその球威・球速の上がったジャイロボールで追い込むもカットされて粘られ、最後はバックスクリーン直撃の逆転2ランHRを打たれた。打たれた後は渾身の一球で勝負出来た満足感からか通常時の表情に戻っていた。
  23. ^ チームの指揮は現場監督を務める伊沢監督と部長兼チーフマネージャーの江頭に一任している為マニュアル野球支持者ながら一度も指揮や采配を行う描写もなく江頭の吾郎に対する言い掛かりに等しい野球部のある高校への編入を認めない、練習試合でも一軍当落線上の蒲田を脅して故意に右足の靱帯損傷の重傷を負わせる等と言った横暴に等しい行動に対しても何も言わず、更には吾郎の義父母を始めとした関係者は愚か海堂野球部の選手たちに対して江頭に代わっての謝罪すら行わない等指導者としては疑問の多い描写が目立つ。
  24. ^ 次兄の泰造からは「自分たちの所ではなくよその高校で不幸になって貰えばいいだけ」とエゴイズム的な考えではないかと苦言を呈されている。
  25. ^ 江頭の圧力から逃れるため、吾郎に野球部の無い高校へ転校して野球部を作り上げる道を助言。アニメでは「海堂と戦う事及び海堂を倒す事を目標として掲げている吾郎にとっては非常に大きなハンデになる選択肢になる」といった表現に変えられた。
  26. ^ 海堂高校の名前を利用して吾郎が入部しようとした野球部のある高校に対して引き抜き工作をしたという言い掛かりを押し付けて転入をさせないようにし、吾郎から高校生活における野球を奪おうとした。
  27. ^ 原作の海堂戦では右薬指の怪我もあって左投げであったが、アニメでは普段通り右投げであった。
  28. ^ アニメでは吾郎に「自分は先輩のような速球を投げれるわけでもなく、長打力も無いのに自分が後輩たちに中途半端に夢を見せて良いのか」と胸中を吐露している。
  29. ^ この時の対戦相手は作者である満田の前作品「健太やります」の舞台である坂見台高校であった。
  30. ^ 田代の本塁打は外野手がフェンスの外側に落ちながらも打球を捕球していたため実際のルール上ではアウトである。
  31. ^ 寿也曰く見逃せばボール球になる事の多い吾郎自身も認識している弱点でもあるシュート回転気味の抜け球だが唐沢クラスの強打者ならスタンドに運ぶことは苦ではない球。
  32. ^ 吾郎は鉄枠に球威と球速を落として何とか当てるのが精一杯なのに対してサンチェスは球威・球速そのままに鉄枠に当てていた。
  33. ^ 投球スタイルが直球の球威とスピード、制球力に依存している事。
  34. ^ ただし、原作同様、その時点で清水は彼女の本名を知っており、吾郎の発言で寿也の妹だと感づいていた。
  35. ^ 単行本59巻178頁より。
  36. ^ 練習試合で大吾が打席に立った時に野次をとばしたドルフィンズの選手達やそれを全く咎めていない監督の田代に代わって「チームメイトがそんなことだから大吾は野球から離れてしまった。」と苦言を呈する等。