ラーメン二郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

二郎のラーメン(高田馬場店)
二郎のラーメン(高田馬場店)

ラーメン二郎(ラーメンじろう)とは、東京都港区三田二丁目に本店を構え、東京都を中心に神奈川県千葉県栃木県で店舗展開するラーメン店。

創業者は山田拓美で、現在も三田本店の店主である。

本店支店とも基本的に量が多いが、大盛チャレンジ店ではない。

目次

[編集] 特徴

  • 濃厚な醤油豚味スープで、非常に脂分が多い。豚ガラ・豚骨・背脂および野菜といった材料を強く煮出すことで作られるが、基本的に透明感があり九州ラーメンの白濁したトンコツスープとは全く異なる。このベース(ダシ)に、「カネシ醤油」等によるカエシを加えてスープを調製する。
  • 濃厚スープに合わせた太麺。一部支店を除き、各店は製麺機を備えており自家製麺をする。粉のこね方や製麺機の違いで麺は大きく変わり、太さや熟成度などは各店まちまちである。
  • 一般のラーメン店より麺の量が多く、殆どの場合「小」で一般のラーメン店の「大盛」以上の量である。そのため、「(小)ラーメン」より少ない「麺少な目」もしくは「麺半分」を頼む人も少なくない。
  • チャーシューが乗せられる。スープのズンドウ鍋で作られた煮ブタであり、「ぶた」と呼ばれる。
  • ニンニク(刻み、もしくはすりおろし)、「ヤサイ」(茹でたもやしキャベツ)などがトッピングされる。
  • 一味唐辛子やコショウが置かれている店が多い。
  • 通常のラーメン店チェーンとは異なり、ラーメン二郎は支店によって量や味・トッピングの種類などに違いがある。これは二郎が暖簾分けによって支店を増やしており、運営は各店舗店主にゆだねられているためである。

[編集] メニュー

[編集] 三田本店

  • ラーメン 500円
  • ぶた入りラーメン 600円(「チャーシューメン」相当のメニュー)
  • ぶたダブルラーメン 700円
  • 大ラーメン 550円
  • ぶた入り大ラーメン 650円
  • ぶたダブル大ラーメン 750円

店内で水の提供はあるが、店前の自動販売機で購入出来る茶やジュースを持ち込んでもよい。

[編集] 支店

  • 呼称の違いはあるものの、本店と同じく大・小の麺の量2通り、無印・ぶた入り・ぶたダブルの「ぶた」の量3通りの組み合わせ、6種類が基本となっている店が多い。
  • 価格は店舗によってまちまちで、小ラーメンではおおむね600円前後となる。
  • 本店との違いとしては、下記のようなものが挙げられる。
    • 小より少ない量や、大より多い量のメニュー。
    • つけ麺」や「汁なし」(いわゆる油そば)などの、アレンジしたメニュー。
    • (生卵、味付けゆで卵、温泉卵うずら卵)・チーズカレーかつおぶしなどの有料トッピング。
    • ビールなどのアルコール類。
    • 毎月26日(ジローの日)の、特別なトッピングサービス。

[編集] 支店一覧

目黒店
目黒店

この他にも「二郎」の名こそ掲げていないが、元々はラーメン二郎支店だった店や、特徴を引き継いでいる店が存在する(後述)。

[編集] ニンニク入れますか?

ニンニク入れますか?」とは、ラーメン二郎における店主ないし店員から聞かれる一種の特別注文の呼びかけである。この声を掛けられた客は、「ニンニク」だけでなく、「ヤサイ」「アブラ」などを増量するか否か、カエシを足して「カラメ」にするかどうかについて返答する。

「野菜を多めにして下さい」といった普通の注文で答えることもできる。なお、特に追加して注文する意思がない場合、「なし」と答える。「そのまま」「普通」と答えた場合はニンニクが入れられるかは店舗による。ニンニクを入れるのかどうかを聞き返されることもある。これらの注文は店舗ごとに若干の違いが認められ、「ダブル」「マシ」「マシマシ」「カラカラ」など、さらなる追加を求める注文が可能であるが、店舗・状況などによっては通じない、無視される場合もある。

「全部入り」は食券導入前「オオブタ玉子入り」という意味であったが、現在は「全部」という指定は「ニンニクヤサイアブラカラメ」を指す。ちなみに「全マシ」と注文するとすべてが「マシ」指定扱い(店舗によっては麺も)となる。

なお、二郎における特別注文のうち、「麺柔らかめ」「麺硬め」「麺少なめ」「アブラ少なめ」「味薄め」「野菜少なめ(または抜き)」などは、基本的に食券提示時に指定する必要がある。また、「麺増し」(「大」よりさらに量が多く、常人に食べられる量とはいいがたい)は有料である店舗と、無料である店舗がある。

[編集]

(なべ)とは、鍋を持参しラーメンを持ち帰ることを指す。 元来「鍋」は、三田本店において、慶應義塾体育会所属の学生のために、安価でより多くの量を食べられるようにとの店主の配慮から生まれたものである。

「鍋」は、750円ないし1000円と250円単位で注文する客が多い。基本的には営業時間中に受け付けているが、本店は日中のみの営業ゆえ学生以外の客も多い土曜日には、相撲部や一部のOB、常連などの例外を除けば「鍋」は注文できない

[編集] 社訓

店内に掲示している支店も多い。

一、清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
二、世のため人のため社会のため
三、Love & Peace & Togetherness
四、ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
五、味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、社会の乱れは国の乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
六、ニンニク入れますか?

[編集] ラーメン二郎を特徴付ける調味料

[編集] カネシ醤油

カネシ醤油(かねししょうゆ)とは、カネシ商事(神奈川県川崎市中原区中丸子)が、ラーメン二郎各店舗に対してのみ限定販売しているラーメン二郎専用醤油(らーめんじろうせんようしょうゆ)の俗称である。 カネシ醤油はたまり醤油とみられるが、「ラーメン二郎専用」のラベルのあるものは一般に市販されていないため、その詳細は不明である。旧ラーメン二郎の一部店舗では、このラーメン二郎専用醤油ではない「カネシ醤油」が使用されている。なお、ラーメン二郎専用醤油のラベルの色は紫色であるのに対し、「カネシ醤油」のラベルの色は緑色である。

「ラーメン二郎専用醤油」の原材料は以下の通り表示されている。

  • 脱脂加工大豆(遺伝子組み換えでない)
  • 小麦
  • 食塩
  • アミノ酸液
  • 保存料(安息香酸Na)

[編集] グルエース

グルエースとは、協和発酵フーズから発売されているうま味調味料である。グルエースの成分はグルタミン酸ナトリウムで、もっとも消費量の多いうま味調味料である味の素と、その成分は同じである。三田本店では、うま味調味料としてグルエースが用いられている。丼あたりスプーン1杯ほどが使われる。

[編集] キサイチみりん風調味料

キサイチみりん風調味料とは、私市醸造から業務用調味料として販売されているみりん風調味料である。三田本店ではカエシに用いられており、特有の甘みをなす要因になっている。

[編集] 旧ラーメン二郎

旧ラーメン二郎とは、かつてラーメン二郎を呼称していたが、現在はラーメン二郎を呼称していないラーメン店をいう。 なお、ここでは、単にかつてラーメン二郎を呼称していたラーメン店にとどまらず、その店舗と系列関係にあるなど、密接な関連を有する店舗についても記載する。

かつてラーメン二郎を呼称していたことから、ラーメン二郎に類似する点が多い。その一方で、かつてのラーメン二郎に多く見られた習慣やオーダー方法が用いられているなど、今日のラーメン二郎において一般的でない特徴を有する店舗も多い。

[編集] 吉祥寺

  • ラーメン生郎(1986年開店、成蹊大学の学生が二郎の「二」に線を書き足したのが由来)

旧ラーメン二郎吉祥寺店である。食券が導入されていないため、注文方法が独特である。

[編集] 赤羽(富士丸)系

  • ラーメン「富士丸」神谷本店(1991年開店)

旧ラーメン二郎赤羽店。

  • ラーメン富士丸 板橋南町店(2002年開店)
  • ラーメン富士丸 西新井大師店(2003年開店)
  • ラーメン富士丸 北浦和店(2004年開店)
  • ラーメン荘 夢を語れ(2006年10月開店)(京都府)※現在休業中で2008年秋頃再開予定

[編集] フーズ系

「二郎フーズシステム」から麺の供給を受ける店舗。同社は虎ノ門店の二階に所在する。

  • ラーメン虎ノ門店(1996年開店) - 旧ラーメン二郎虎ノ門店
  • ラーメン新橋店(1997年開店) - 旧ラーメン二郎新橋店
  • ラーメン神田店(1998年開店) - 旧ラーメン二郎神田店

ラーメン二郎品川店はフーズ系であったが、フーズ系から脱退して現在もラーメン二郎を名乗って営業している。後述のラーメン大蒲田も2000年頃まではラーメン二郎蒲田店と称しフーズ系であった。その後堀切系に鞍替えしている。

[編集] 堀切系

旧ラーメン二郎堀切店の流れを汲む店舗であり、現在では「ラーメン大」の名前で新店舗も展開している。

  • ラーメン大堀切(1998年開店) - 旧ラーメン二郎堀切店
  • ラーメン大蒲田(1997年開店) - 旧ラーメン二郎蒲田店
  • ラーメン大西荻(2006年11月開店)
  • ラーメン大本郷(2007年12月開店)
  • ラーメン大蕨  (2007年12月開店)

以下は、ラーメン二郎堀切店員が開店した店。

[編集] ラーメン二郎関連用語

[編集] 亜流・インスパイア

二郎本店や各支店での修行経験を持つ者(更には孫弟子など)による店舗と、特に経験のない者による店舗に大別でき、前者は「亜流店」、後者は「二郎インスパイア」などと呼称される。

[編集] ジロリアン

ラーメン二郎愛好家のことを指す俗称。 ((株)ラーメンデータバンク取締役である大崎裕史氏の執筆記事(Allaboutグルメ)に本用語における言及有り)

[編集] 「二郎はラーメンではなく、二郎という食べ物である」

ラーメン二郎の独自性を表現する際にしばしば用いられる言葉である。 ((株)ラーメンデータバンク取締役である大崎裕史氏の執筆記事(Allaboutグルメ)に本用語における言及有り)

[編集] 外部リンク