一蘭

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株式会社一蘭
ICHIRAN Inc.
Ichiran Main Building.JPG
本社ビル
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
810-0801 
福岡市博多区中洲5-3-2 一蘭本社ビル 
本店所在地 日本の旗 日本香港の旗 香港
設立 1993年(平成5年)5月
業種 飲食店業・サービス業
事業内容 天然とんこつラーメン専門店「一蘭」の経営
代表者 吉冨学(代表取締役
資本金 4,000万円
売上高 100億円(2013年12月)
従業員数 社員数 189名・アルバイト数 3,100名
主要子会社 ICHIRAN USA Inc.、ICHIRAN Hong Kong Factory Limited
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香港

天然とんこつラーメン専門店 一蘭(いちらん)は、福岡県福岡市に本社を置くラーメンチェーン店である。

概要[編集]

  • 1960年(昭和35年)に福岡県福岡市早良区百道で創業、1966年(昭和41年)に小郡市へ移転し営業を続けていたが、初代店主夫妻が高齢により廃業を考えるも、常連の懇願により営業を継続した。その際に常連を会員とした、全国でも稀な会員制ラーメン店となった[1]。その後、味を引き継ぐための後継者に現社長の吉冨学が指名され、1993年(平成5年)9月、現在の「一蘭」第1号店である那の川店が開店[2]、その後、福岡県内で店舗展開を行った。
  • 2001年(平成13年)に、関東地区初となる「六本木大江戸線駅上店」を開店し、大阪府愛知県熊本県にも進出、2014年現在約50店舗を展開[3]
  • 2012年(平成24年)には福岡県福岡市博多区中洲に本社ビルが完成。3階から12階までのベランダ部分には赤い提灯が左右4個ずつ計80個吊り下げられており、これらは遠隔スイッチでルーレットにもなっている。なお、客がルーレットを当てるとおみやげがもらえるシステムとなっている[3]
  • 2014年(平成26年)4月9日には大分県大分市に大分弁天店がオープン。味集中カウンターに加え「一蘭屋台」を併設、テーブル席でギョーザを提供。

ラーメン[編集]

スープとんこつである。注文は食券、味・麺の堅さ等(下記詳述)はオーダー用紙を使用する。また、海外からの観光客向けに英語・中国語・韓国語のオーダー用紙がある。会員制だったころは店主がすべての客の好みを覚えていた[4]のだが、不特定多数を相手に復活した際に導入された。

オーダーできる点は、当時よりもパターンが増え以下の7つである[5]

  • 味の濃さ(うす味・基本・こい味)
  • こってり度(の量:なし・あっさり・基本・こってり・超こってり)
  • にんにくの量(なし・少々・基本・1/2片・1片[6]
  • ねぎの種類(白ネギ・青ネギ・ミックス[7]
  • チャーシューの「あり」か「なし」[8]
  • 秘伝のたれの量(なし・1/2・基本・2倍・記入式[9]
  • の堅さ(超かた・かた・基本・やわ・超やわ)


基本的には食券購入による前金制だが、箸袋に品名と料金が印刷されており、食券が無くても追加注文が出来るようになっている。[10]この場合、自席前方にあるボタンを押すことで店員が来るので、料金と一緒に提示する。

福岡のキャナルシティ博多店及び天神西通り店では「重箱どんぶり」が採用されており、更にキャナルシティ博多店では、究極の酸味の「あり」か「なし」が選択できる。

特徴[編集]

以下は一蘭の『味へのこだわり』の一覧にし、それについて述べる。

ラーメンの特徴[編集]

元祖「秘伝のたれ」
唐辛子を基本に三十数種類の材料を調合し何昼夜も寝かせた熟成だれ。ラーメンの中央にかかっており、用紙で分量を選ぶことができる。
一蘭特製生麺
特別な小麦粉を独自にブレンドし、奥義を窮めた経験豊かな麺職人が歴史とともに培った最高の技術で極上の絡みと喉越しを実現した。
天然とんこつスープ
スープ専属職人が長年の研究の末に編み出した秘技により、とんこつの美味しさを最大限に引き出したスープ。製造と調理の二段階において高度な技術を施す独自の製法で、余分なクセを完璧に取り除いており、とんこつ特有の臭みは全くない。
チャーシュー
良質な豚肩ロースを使用し、特殊な製法で肉本来の旨味を凝縮した逸品。「秘伝のたれ」「スープ」「一蘭特製生麺」とのバランスを考え、柔らかくあっさり味に仕上げている。
ねぎ
専属農家と提携し、鮮度・品質に優れたねぎを使用。青ねぎは、スープをとった後の豚骨ガラをリサイクルして作った肥料「福岡とん骨粉」で栽培した『福岡とんこつネギ』を使用している。
麺のための湧き水
一蘭では、スープ作りや具材の調理、製麺、炊飯や飲料水、さらに麺茹でに至るまで特別なろ過装置を通した軟水を使用している。
トランス脂肪酸ゼロ
一蘭では、業界で初めてトランス脂肪酸を含まないあぶらを開発し、この天然原料100%のあぶらを全店舗で使用している。
天然コラーゲン
一蘭のとんこつスープには、こだわりの独自製法により天然コラーゲンが体に吸収しやすい状態で溶け出している。

システム[編集]

世界初『味集中カウンター』
一蘭のラーメン例:写真は、天神西通り店限定の「釜だれトンコツラーメン」
一蘭のラーメン例:写真は、キャナルシティ店のもの
一蘭のラーメン例:写真は、一般的なラーメン 青ネギ、チャーシュー、たれあり
カウンター席は両横が衝立で仕切られている。自分の前もラーメンが出てきたあとはすだれが下がり、店員にさえも食べているところが見られないような仕組みになっており、女性一人でも気兼ねなく食べることができる。この仕組みを「味集中カウンター」と名づけ、特許を取得した[11][12]
味集中カウンター
元祖『オーダーシステム』
専用の用紙に記入することで、味の濃さなど7種類をカスタマイズできる。
元祖『替玉システム』
替玉を注文する際は、替玉プレートを目の前のボタンの上に置くことで、チャルメラ音が流れ従業員が替玉プレートを取りに来る。

その他のメニュー・トッピング[編集]

  • 替玉
  • 半替玉
  • ごはん
  • 小ごはん
  • 追加ねぎ
  • 追加にんにく(2片)
  • 追加チャーシュー(3枚)
  • きくらげ
  • のり(2枚)
  • 半熟塩ゆでたまご
  • オスカランの酸味
  • 脂解美茶
  • ビール

店舗[編集]

Premium Shops[編集]

九州[編集]

  • 天神西通り店 ~釜だれとんこつ~
  • キャナルシティ博多店 ~重箱酸味~
  • 天神店 ~剛鉄麺~
  • 西新店 ~剛鉄麺~
  • 小戸店 ~ラー麦麺~
  • 太宰府店 ~ラー麦麺~

創業以来[編集]

九州[編集]

  • 本社総本店(一蘭本社ビル2F)
  • 那の川店 ~発祥の店~
  • 博多店(サンプラザ地下街内)
  • 小倉店
  • 引野店
  • 新宮店
  • 大分弁天店
  • 熊本下通店

関東[編集]

  • 六本木店
  • アトレ上野山下口店
  • 新橋店
  • 原宿店
  • 渋谷店
  • 新宿中央東口店
  • 池袋店
  • 下北沢店
  • 吉祥寺店
  • 立川店
  • 町田店
  • 相模原店
  • 横浜西口店
  • 横浜桜木町店
  • 川崎店
  • 平塚店
  • 千葉店(C-one内)
  • 千葉出洲港店
  • 柏店
  • 東大宮店
  • 越谷イオンレイクタウン店
  • 前橋インター店

近畿[編集]

  • 道頓堀店
  • 梅田店
  • 泉大津店
  • 京都河原町店
  • 京都八幡店
  • 宝塚店

東海[編集]

  • 岐阜店
  • 静岡駅前店
  • 浜松店
  • 名古屋栄店
  • 名古屋鳴海店

中国[編集]

  • 広島本通店

海外[編集]

  • 香港コーズウェイベイ店

お土産専門店[編集]

  • 太宰府参道

お土産品[編集]

以下は、一蘭で販売されているお土産品について述べる。

釜だれとんこつ
2010年4月、天神西通り店のオープンとともに誕生した『釜だれとんこつラーメン』。釜煮込み焼豚を作る際に出る煮汁から、専属職人が長い年月をかけ完成させた『釜だれ』を使用した日本で唯一の味を家庭用商品として開発。
汁なしとんこつ
とんこつを熟知した職人が新たに送り出した逸品。味はとんこつであるが、スープはない新しい食べ方の商品。
冷やかばい
「かぼす」と「だいだい」の爽やかな香りと酸味と、旨み豊かな「かえし」を合わせた一蘭特製の万能調味料を使った商品。冷たい麺にかけるだけで、香りと麺の旨みが口の中で広がる。
わた麺
経験豊かな麺職人が特別配合した希少な小麦粉を使用し、手間暇を惜しまず多段的に乾燥・熟成させた風味豊かな乾麺。
わソース
一蘭オリジナルの高級醤油『わソース』は、たっぷりの旨味と優しい甘味が効いた、一蘭だし職人秘伝の贅沢醤油である。

補足[編集]

  • 「記入式オーダーシステム」「味集中カウンター」は、現在の一蘭になってからである。
  • 2008年(平成20年)9月、発祥の店那の川日赤通り店と越谷イオンレイクタウン店限定で「天然極上とんこつラーメン」の販売を開始した。
  • 2008年(平成20年)12月、一部店舗の値上げを実施した。
  • 2012年(平成24年)5月、一部店舗の値上げを実施した。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 一蘭自身は「日本初の会員制」としている
  2. ^ 店主が代わっている事から、本来1960年に創業した百道の店ではなく、ここを「発祥の店」としている
  3. ^ a b 土佐っ子&ラーショ愛好會東京支部 (2014). "「ジャンクフード脱洗脳カウンター」で僕らは気づく 一蘭がラーメンを殺したのか?". BUBKA (白夜書房) 19: 99–101. 
  4. ^ 当時は麺の固さと、たれの量程度であった。
  5. ^ 同じ注文をしても店舗ごとに違いが出ず、安定した味を提供できるようにセントラルキッチン方式とし、専用の工場で製麺等を行っている
  6. ^ 2片より有料となる。
  7. ^ 白ネギ・青ネギの両方に丸を付けるとそれぞれの半分量を入れる。
  8. ^ 料金の変動は無い。
  9. ^ 2倍以上も注文出来るが、基本的にたれ2倍分に唐辛子を増やすだけである。また、1.5倍や0.25倍など規定量より少な目を指定も可能。以前は秘伝タレの量に制限は無かったが、現在は10倍までの上限を設けたようである。
  10. ^ 但し、必ずラーメンは注文していることが前提である
  11. ^ ただし親子連れの場合などのため、店舗によっては衝立を外すように依頼する事も出来る
  12. ^ 店舗システム 出願人:株式会社一蘭 特許第4267981号

外部リンク[編集]