ドルフ・ジグラー

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ドルフ・ジグラー
ドルフ・ジグラーの画像
プロフィール
リングネーム ドルフ・ジグラー
ニッキー
ニック・ネメス
本名 ニコラス・セオドア・ネメス
ニックネーム ザ・ショーオフ
ザ・ナチュラル
身長 183cm
体重 99kg
誕生日 (1980-07-27) 1980年7月27日(43歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州の旗オハイオ州クリーブランド
所属 フリー
スポーツ歴 レスリング
トレーナー OVW
スティーブ・カーン
トム・プリチャード
ランス・ストーム
デビュー 2004年
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ドルフ・ジグラーDolph Ziggler1980年7月27日 - )は、アメリカ合衆国プロレスラー

本名、ニコラス・ネメスNicholas Theodore Nemeth)、オハイオ州クリーブランド出身[1]

来歴[編集]

2004年 - 2007年[編集]

ケント州立大学時代はアマレスで活躍。2004年WWEとディベロップメント契約を交わし、傘下団体であるOVWで活動。2005年9月、白人至上主義の上流階級ギミックのカーウィン・ホワイトというリングネームで活動していたチャボ・ゲレロの付き人役として登場し、チャボと共に活動。11月、エディ・ゲレロが死亡し、それを受けてチャボがリングネームを本名に戻したため、活動の場を失いOVWへ降格。

OVWでニッキーとしてスピリット・スクワッドの一員となり、2006年1月、RAWにてジェリー・ローラー vs ジョナサン・コーチマンの試合に乱入。ビンス・マクマホンシェイン・マクマホンの手先となり、ビンスと抗争中であったショーン・マイケルズと抗争。4月、メンバーのケニーとマイキー vs ビッグ・ショーケイン世界タッグ王座戦でベルトの奪取をアシスト。D-ジェネレーションXとの抗争後、Cyber Sunday 2006で世界タッグ王座から陥落。仲間割れを起こしユニットを解散。そして再びOVWに降格となった。

2008年 - 2010年[編集]

2008年9月、再びRAWに登場。リングネームをドルフ・ジグラーに改め、誰彼問わず自己紹介し、自分のことをアピールするギミックになった。デビュー戦ではバティスタに負けるものの、その後はRトゥルースチャーリー・ハースに勝利を収める。

2009年、追加ドラフトによりSmackDown!へ移籍。MVPUS王座を賭けて挑戦するも王座奪取とはならなかった。US王座挑戦後、グレート・カリと抗争開始。6月28日、The Bash 2009にてノーDQマッチを行い試合中にケインが乱入し、カリを襲撃。そしてカリからフォールを奪い勝利した。

7月10日、SmackDown!で試合後のレイ・ミステリオを襲撃して抗争を開始。ミステリオと抗争中にマリアとの恋愛ストーリーが開始するが、自身が振る形で終了。7月、Night of Champions 2009、8月のSummerSlam 2009とミステリオが保持するWWE IC王座に挑戦するが、王座奪取とはならなかった。ミステリオの謹慎に伴い、IC王者となったジョン・モリソンと抗争を開始。

2010年3月、WrestleMania XXVIではマネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチに出場するが優勝は逃す。WrestleMania XXVI後、ヴィッキー・ゲレロと恋愛アングルを開始。8月6日、SmackDown!でコフィ・キングストンとWWE IC王座戦を行い勝利、初のベルトを獲得。

NXTシーズン4ではジェイコブ・ノヴァックを指導するプロとして登場。

2011年[編集]

2011年1月7日、SmackDown!で行われたコフィ・キングストンとのIC王座戦に敗れ、王座から陥落。しかし直後にヴィッキーの手筈でコーディ・ローデス vs ドリュー・マッキンタイア vs ビッグ・ショーWWE世界ヘビー級王座の第一挑戦者権利争奪マッチに出場。コーディからフォールを奪って勝利した。

2月18日、SmackDown!にてWWE世界ヘビー級王座を獲得。しかし、直後に復帰したGMであるセオドア・ロングの命令で王座戦をエッジと行い敗戦。王座から陥落。ロングとの抗争後、ヴィッキーと共にRAWに移籍。

2011年、WWE US王者時代

RAW移籍後、ヴィッキー & レイ・クールと組んでモリソン & トリッシュ・ストラタス & スヌーキーと抗争。4月3日、WrestleMania XXVIIにてミックスドタッグマッチを行うが敗戦。

5月22日、Over the Limit 2011にてコフィ・キングストンからUS王座を奪取。ジャック・スワガーが仲間に加わり、WWEタッグ王座戦線に乗りこんだ。

2012年[編集]

2012年、CMパンクが保持するWWE王座に挑戦。WrestleMania XXVIIIではジョン・ロウリネイティスの派閥の一員として活躍。

7月22日、WWE Money in the Bank 2012にてSmackDown!のマネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチで優勝。

その後、恋人となったAJ、そしてボディガードとして登場したビッグ・E・ラングストンも加わり3人で活動を開始。

2013年[編集]

2013年4月7日、Wrestle Mania 29にてラングストンとのタッグでヘル・ノーに王座戦で敗戦。同月8日、RAWにてマネー・イン・ザ・バンクの権利を行使。アルベルト・デル・リオからWWE世界ヘビー級王座を奪取。

5月19日、Extreme Rules 2013にてラダーマッチが予定されていたが、脳震盪を起こしてしまい欠場を余儀なくされてしまう。6月16日、Payback 2013にてデル・リオとWWE世界ヘビー級王座戦を行うが敗戦。頭部を狙った非情な攻撃をしたデル・リオがヒールターンしたのと同時にベビーターン。ベビーターン後、AJと別れ、抗争へと展開。

2014年[編集]

2014年5月、不仲であったヒュー・ジャックマンと和解を果たす。

8月17日、SummerSlam 2014にて2度目となるIC王座を獲得。9月21日、RAWにて3度目となるWWE IC王座を獲得。12月14日、TLC&S 2014にて、ルーク・ハーパーとWWE IC王座争奪ラダーマッチを行い勝利。4度目のWWE IC王座戴冠を成し遂げる。

2015年[編集]

2015年1月、RAWで、バッドニュース・バレットとのWWE IC王座戦を組まれる。王座を防衛したかと思いきや、試合直後にケインに三本勝負を宣告され残り2本を落とし逆転され敗戦し王座を失う。また、脳震盪のリハビリを行うための戦線離脱する際に解雇されるというアングルが組まれた。

2016年[編集]

2016年10月9日、No Mercy 2016にてWWE IC王座を保持するザ・ミズと対戦。ミズの妻であるマリースとスピリット・スクワッド時代の仲間であったケニー & マイキーの介入もあり苦戦するがレフェリーが3人に退場を宣告すると同時にミズにスーパーキックを決めて勝利。5度目の王座戴冠となった[2]

2017年[編集]

2017年12月17日、Clash of Champions 2017にてWWE US王座を保持するバロン・コービンボビー・ルードトリプルスレットマッチによる王座戦で挑戦。終盤にコービンとルードが場外で攻防からリングに上がり、コービンがルードにエンド・オブ・デイズを仕掛けようとしたところ、背後よりジグザグを決めて勝利。ベルトを奪取した[3]

2018年[編集]

2018年4月23日、RAWにてスーパースター・シェイクアップで昇格したドリュー・マッキンタイアとタッグチームを結成。タイタス・ワールドワイド(アポロ・クルーズ & タイタス・オニール)と対戦。中盤よりアポロを捕えて孤立させると最後にマッキンタイアのクレイモアと自身のジグザグの合体技を決めて勝利[4]。6月18日、WWE IC王座を保持するセス・ロリンズにマッキンタイアをセコンドに従えて挑戦。終盤にロリンズのスーパーキックを浴びて倒れるとマッキンタイアが場外から介入しようとするもロリンズが阻止。この隙を突いて丸め込むも返されて逆に丸め込まれるが、再度返して丸め込んで3カウントを奪い勝利。ベルトを奪取した[5]。9月3日、RAWにてWWEロウ・タッグ王座を保持するBチーム(カーティス・アクセル & ボー・ダラス)に挑戦する予定であったザ・リバイバル(スコット・ドーソン & ダッシュ・ワイルダー)をバックステージで襲撃してマッキンタイアとのタッグで挑戦権を奪う。終盤にマッキンタイアがボーをコーナーに叩きつけて場外に排除するとアクセルを孤立させ、最後に自身のジグザグとマッキンタイアのクレイモアの合体技を決めて勝利。ベルトを奪取した[6]

2023年[編集]

9月21日、WWEによる人員削減の対象となり、WWEから解雇された[7]1月4日、新日本プロレスの会場に登場。初代グローバル王座決定戦を最前列で観戦していた。勝利した初代王者のデビッド・フィンレーに因縁を付けられ掴み合いの喧嘩になる。

その他[編集]

  • 弟のライアン・ネメスはFCWでブライリー・ピアースのリングネームで活動、またOVWNJPW STRONGにあがるAJZ(アンドレアス・ジョン・ジグラー)は甥にあたる。
  • いわゆるヘタレヒールとしての立場を確立しており、オーバーリアクション気味な受けには定評がある。あるハウスショーではジョン・シナ、CMパンク、コフィ・キングストン、ザック・ライダー、イヴのフィニッシャーを立て続けに受けきった事もある。ちなみに、この日は彼の誕生日だった。
  • ヒール時代から会場人気は上々で、特に若年層男性からは爆発的な声援を得ていた。デルリオのヒールターンと同時にフェイスターンして以降は、老若男女問わず会場全体から声援を受け闘っている。
  • ヒール時代とベビーフェイス時代で、特にファイトスタイルは変わっていない。これについて本人は、「(自分はスタイルを変えてないのにファンの声援が増えてきて)正直、痛快な気分だった」と話している。
  • スピリット・スクワッド解散後、メンバーの中では下部組織も含めて最も長くWWEに所属し続けていた。

得意技[編集]

{{Expand English|Dolph Ziggler|date=2024-1}}


[[ファイル:Ziggler Jumping DDT.jpg|thumb|200px|right|ジャンピングDDT]]

[[ファイル:Dolph Ziggler sleeper hold.jpg|thumb|200px|スリーパーホールド]]

[[ファイル:Dolph Ziggler's famouser.jpg|thumb|200px|フェイマーサー]]

[[ファイル:Ziggler facebuster.jpg|thumb|200px|[[フェイスバスター#Xファクター|シットアウト・フェイスバスター]]]]

[[ファイル:Ziggler dropkick.jpg|thumb|200px|ドロップキック]]

[[ファイル:Dolph Ziggler finally hits a corner splash.jpg|thumb|right|200px|スティンガースプラッシュ]]

[[ファイル:Dolph_Ziggler_Headlock.jpeg|thumb|right|200px|グラウンド・ヘッドロック]]

===フィニッシュ・ホールド===

; [[河津落とし#派生技|ジグザグ]]

: フィニッシャー。

: 相手の背後から飛びついて相手の首元に自身の右腕を回して相手を後方に引っ張り倒すように、相手の後頭部をマット叩きつける。変形河津落とし。

; [[河津落とし#派生技|ジグザグ]](変形・ネックブリーカー式)

: 相手の背後から首元に右腕を巻きつけるようにして飛びつき、そのまま後方へ倒れ込んで後頭部からマットに叩き付ける変形ネックブリーカー。

: 正面から飛びついて[[ネックブリーカー・ドロップ#スリング・ブレイド|スリング・ブレイド]]のように自身の身体を捻って決めるバージョンも存在する。

; [[トラース・キック|スーパーキック]]

: ジグザグに続く頻度でフィニッシャーとして使用される。

: 数多い使用者の中でも随一の使い手として知られる[[ショーン・マイケルズ]]のようなムーブも時折見せる。

; [[河津落とし#派生技|ブロンド・アンビション]]

: FCW時代に使用していた。[[シェルトン・ベンジャミン]]のペイ・ダートと同型の技。

; [[DDT (プロレス技)#概要|ジャンピング・DDT]]

: 自ら飛び上がり反動をつけてからDDTに移行する。

===打撃技===

; [[エルボーバット|エルボー]]

; [[エルボーバット#エルボー・スタンプ|エルボー・スタンプ]]

; [[パンチング#ナックル・パンチ|ナックルパンチ]]

; [[手刀打ち#水平チョップ(逆水平チョップ)|バックハンド・チョップ]]

; [[ドロップキック]]

; [[延髄斬り]]

; [[エルボー・ドロップ|連続エルボー・ドロップ]]

: 倒れている相手に何発かエルボーを放ち、その後一旦止まり、髪を撫でつけるアピールをしてから最後にジャンプしてエルボーを落とす。ジャンプしてのエルボーのみの場合もある。

; [[体当たり#ジャンピング・ボディ・アタック|スティンガースプラッシュ]]

; [[エース・クラッシャー#ギロチン・エース・クラッシャー|ネーム・ドロッパー / フェイマサー]]

: 倒れている状態ではなく前傾姿勢の相手に放つことが多い。

: [[モンティ・ソップ|ビリー・ガン]]の[[エース・クラッシャー#ギロチン・エース・クラッシャー|フェイマサー]]と同型技。

===投げ技===

; [[ブレーンバスター|スープレックス]]

; [[ブレーンバスター#雪崩式ブレーンバスター|スーパープレックス]]

; [[ボディスラム#パワースラム|スクープスラム]]

; [[ボディスラム#パワースラム|リバース・パワースラム]]

; [[ジャーマン・スープレックス]]

; [[DDT (プロレス技)|DDT]]

; [[DDT (プロレス技)|ジャンピングDDT]]

: 自ら飛び上がり反動をつけてからDDTに移行する。

; [[フェイスバスター#Xファクター|シットアウト・フェイスバスター]]

: 前方から両手で相手の頭を掴み、自らはジャンプして開脚で着地、その流れで相手をマットに叩きつける'''シットアウト・フェイスバスター'''。

=== 関節技、絞め技 ===

; [[逆エビ固め|ボストンクラブ]]

; [[逆片エビ固め|ハーフボストンクラブ]]

; [[足4の字固め]]

; [[裸絞|スリーパーホールド]]

: この技で[[ケイン (プロレスラー)|ケイン]]や[[ダリップ・シン|ザ・グレート・カリ]]、[[マーク・ヘンリー]]を倒したこともある。

; [[ヘッドロック#グラウンド・ヘッドロック|グラウンド・ヘッドロック]]

===フォール技===

; [[逆さ押さえ込み|バックスライド]]

; [[フォール技#スモール・パッケージ・ホールド|スモール・パッケージホールド]]

; [[フォール技#ジャックナイフ|ジャックナイフ・ホールド]]

タイトル歴[編集]

WWE世界ヘビー級王座
WWE IC王座
WWE US王座

新日本プロレス

WWE

w / ドリュー・マッキンタイア
w / ロバート・ルード
w / ケニー & マイキー & ジョニー & ミッチ

入場曲[編集]

  • Never Thought My Life Could Be This Good
  • Team Spirit
  • Big Style
  • Time to Shout
  • I am Perfection(Cage 9)
  • I am Perfection (en:Downstait
上記、ケージ・ナインのカバー曲。
  • Here To Show The World (Downstait)
  • We're Here To Show The World
  • Wanted Man(Downstait)

脚注[編集]

  1. ^ Dolph Ziggler”. Online World of Wrestling. 2016年10月10日閲覧。
  2. ^ WWE No Mercy Results – 10/9/16 (Live from Sacramento, Styles vs. Cena vs. Ambrose kicks off the show)”. Wrestleview.com. 2016年10月9日閲覧。
  3. ^ WWE Clash of Champions Results – 12/17/17 (Styles vs. Mahal for WWE Championship)”. Wrestleview.com. 2017年12月17日閲覧。
  4. ^ WWE RAW Results – 4/23/18 (Brock Lesnar returns, Hype for Greatest Royal Rumble event)”. Wrestleview.com. 2018年4月23日閲覧。
  5. ^ WWE RAW Results – 6/18/18 (Fallout from Money in the Bank, Ronda Rousey advertised)”. Wrestleview.com. 2018年6月18日閲覧。
  6. ^ WWE RAW Results – 9/3/18 (HBK returns, The Bella Twins in action, RAW Tag Team Titles)”. Wrestleview.com. 2018年9月3日閲覧。
  7. ^ Dolph Ziggler Released By WWE | Fightful News” (英語). www.fightful.com. 2023年9月25日閲覧。

外部リンク[編集]