2016年のJリーグカップ
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Jリーグヤマザキナビスコカップ →JリーグYBCルヴァンカップ | |
---|---|
開催国 |
![]() |
開催期間 | 2016年3月23日 - 10月15日 |
参加チーム数 | 18 |
優勝 | 浦和レッズ |
準優勝 | ガンバ大阪 |
スルガ銀行CS出場 | 浦和レッズ |
試合総数 | 55 |
ゴール数 | 128 (1試合平均 2.33 点) |
観客動員数 | 489,607 (1試合平均 8,902 人) |
得点王 |
![]() (4得点) |
最優秀選手 |
![]() |
← 2015 2017 → |
2016年のJリーグカップは、2016年3月23日より開催され、同年10月15日に決勝が行われた、第24回Jリーグカップである。浦和レッズが13年ぶり2回目の優勝を果たした。
目次
大会名称[編集]
ヤマザキナビスコを冠スポンサーとして行われる。グループステージまでは「2016Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名称で行う。ヤマザキナビスコが大会終了前の同年9月1日より会社名を「ヤマザキビスケット」に改称する[1]ことを踏まえ、ノックアウトステージ(正式にはリリース日の6月21日)より同社の略称と新商品名を冠した「2016JリーグYBCルヴァンカップ」の名称で行う[2]。なお、当初は決勝まで「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名称を用いるとしていた[3]。
大会レギュレーション[編集]
大会の基本レギュレーションについては2015年12月15日に[4]、グループ分けと日程の詳細については2016年1月28日にJリーグより発表された。基本的には2015年大会の大会方式を踏襲しているが、それまでの「予選リーグ」を「グループステージ」に、「決勝トーナメント」を「ノックアウトステージ」に呼称変更している[5]。
- 2016明治安田生命J1リーグに参加する18チームが出場。昇格組では大宮アルディージャが2014年大会以来2年ぶり、ジュビロ磐田が2013年大会以来3年ぶり、アビスパ福岡が2011年大会以来5年ぶりの参加となる。なお福岡は、2011年大会は全試合ノックアウトトーナメント方式だったため、グループステージからの出場は2006年大会以来10年ぶりとなる。
- グループステージは上記4チームを除いた14チームを2組に分けて、各組1回総当たりでリーグ戦を行う。
- Aグループ:鹿島アントラーズ、大宮アルディージャ、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ジュビロ磐田、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸
- Bグループ:ベガルタ仙台、柏レイソル、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、アルビレックス新潟、アビスパ福岡、サガン鳥栖
- グループステージは全試合90分(前後半45分ハーフ、延長戦なし)とし、勝ち点の多い順にグループ内の順位を決定する(勝ち点で並んだ場合には「得失点差」「総得点数」「当該チーム間の対戦成績」「反則ポイント」「抽選」の順により優劣を決定)。
- 各グループの上位2クラブがノックアウトステージ進出。(ただし、FC東京がACLプレーオフに敗退した場合はAグループからは上位3クラブがノックアウトステージ進出の予定だった)
- ノックアウトステージはグループステージを勝ち抜いた4クラブにグループステージ免除4クラブを加えた8クラブによって行われる。
大会日程[編集]
グループステージの日程については2015年12月15日に[4]、ノックアウトステージの日程については2016年1月13日に[11]発表された。日程の発表時点でグループステージ参加が未定のFC東京については暫定的にAグループの日程に組み込まれ、その後FC東京がACLプレーオフに勝利したため、FC東京との対戦カードが組まれたクラブが試合なしとなった。なお、決勝の会場は前年大会と同様、埼玉スタジアム2002で開催される[12]。
ステージ | ラウンド | 第1戦 | 第2戦 | 備考 |
---|---|---|---|---|
グループステージ | 第1節 | 2016年3月23日 | 湘南(Aグループ)、鳥栖(Bグループ)試合なし | |
第2節 | 2016年3月27日 | 磐田(Aグループ)、横浜FM(Bグループ)試合なし | ||
第3節 | 2016年4月6日 | 神戸(Aグループ)、福岡(Bグループ)試合なし | ||
第4節 | 2016年4月20日 | 鹿島(Aグループ)、新潟(Bグループ)試合なし | ||
第5節 | 2016年5月18日 | 名古屋(Aグループ)、仙台(Bグループ)試合なし | ||
第6節 | 2016年5月25日 | 大宮(Aグループ)、柏(Bグループ)試合なし | ||
第7節 | 2016年6月5日 | 甲府(Aグループ)、川崎(Bグループ)試合なし | ||
ノックアウトステージ | ||||
準々決勝 | 2016年8月31日 | 2016年9月4日 | ACL2016グループリーグ出場チームの出場 | |
準決勝 | 2016年10月5日 | 2016年10月9日 | ||
決勝 | 2016年10月15日 |
グループステージ[編集]
Aグループ[編集]
最終更新は2016年6月5日の試合終了時 |
出典: J. League Data Site 1左縦列のチームがホーム側。 色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
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第1節 2016年3月23日 | 鹿島アントラーズ | 1 - 2 | ヴァンフォーレ甲府 | 鹿嶋 | |
19:03 | 山本脩斗 ![]() |
公式記録 | ビリー・セレスキー ![]() ニウソン ![]() |
競技場: カシマサッカースタジアム 観客数: 7,321人 主審: 福島孝一郎 |
第1節 2016年3月23日 | 大宮アルディージャ | 1 - 0 | 名古屋グランパス | さいたま | |
19:00 | 江坂任 ![]() |
公式記録 | 競技場: NACK5スタジアム大宮 観客数: 5,359人 主審: 榎本一慶 |
第1節 2016年3月23日 | ジュビロ磐田 | 1 - 2 | ヴィッセル神戸 | 磐田 | |
19:04 | 齊藤和樹 ![]() |
公式記録 | ペドロ・ジュニオール ![]() レアンドロ ![]() |
競技場: ヤマハスタジアム 観客数: 6,695人 主審: 西村雄一 |
第2節 2016年3月27日 | ヴィッセル神戸 | 4 - 1 | 鹿島アントラーズ | 神戸 | |
14:00 | ペドロ・ジュニオール ![]() 渡邉千真 ![]() 相馬崇人 ![]() |
レポート | 山本脩斗 ![]() |
競技場: ノエビアスタジアム神戸 観客数: 7,024人 主審: 井上知大 |
第3節 2016年4月6日 | 湘南ベルマーレ | 0 - 1 | 大宮アルディージャ | 平塚 | |
19:04 | 公式記録 | ネイツ・ペチュニク ![]() |
競技場: Shonan BMW スタジアム平塚 観客数: 6,134人 主審: 東城穣 |
第3節 2016年4月6日 | 名古屋グランパス | 1 - 3 | 鹿島アントラーズ | 名古屋 | |
19:04 | 野田隆之介 ![]() |
公式記録 | 遠藤康 ![]() カイオ ![]() 昌子源 ![]() |
競技場: パロマ瑞穂スタジアム 観客数: 6,134人 主審: 岡宏道 |
第4節 2016年4月20日 | ヴィッセル神戸 | 1 - 1 | 大宮アルディージャ | 神戸 | |
19:05 | 渡邉千真 ![]() |
公式記録 | 江坂任 ![]() |
競技場: ノエビアスタジアム神戸 観客数: 5,077人 主審: 高山啓義 |
第5節 2016年5月18日 | 鹿島アントラーズ | 2 - 3 | 湘南ベルマーレ | 鹿嶋 | |
19:03 | 永木亮太 ![]() 土居聖真 ![]() |
公式記録 | 大槻周平 ![]() 長谷川アーリアジャスール ![]() 端戸仁 ![]() |
競技場: カシマサッカースタジアム 観客数: 5,788人 主審: 岡部拓人 |
第5節 2016年5月18日 | 大宮アルディージャ | 1 - 0 | ジュビロ磐田 | さいたま | |
19:00 | 大山啓輔 ![]() |
公式記録 | 競技場: NACK5スタジアム大宮 観客数: 5,985人 主審: 荒木友輔 |
第5節 2016年5月18日 | ヴァンフォーレ甲府 | 0 - 2 | ヴィッセル神戸 | 甲府 | |
19:04 | 公式記録 | 田中雄大 ![]() 小林成豪 ![]() |
競技場: 山梨中銀スタジアム 観客数: 4,723人 主審: 福島孝一郎 |
第6節 2016年5月25日 | 鹿島アントラーズ | 1 - 1 | ジュビロ磐田 | 鹿嶋 | |
19:04 | 杉本太郎 ![]() |
公式記録 | 藤田義明 ![]() |
競技場: カシマサッカースタジアム 観客数: 5,272人 主審: 家本政明 |
第6節 2016年5月25日 | ヴィッセル神戸 | 4 - 0 | 名古屋グランパス | 神戸 | |
19:05 | 中坂勇哉 ![]() 渡邉千真 ![]() 石津大介 ![]() 高橋峻希 ![]() |
公式記録 | 競技場: ノエビアスタジアム神戸 観客数: 5,168人 主審: 高山啓義 |
第7節 2016年6月5日 | 大宮アルディージャ | 1 - 0 | 鹿島アントラーズ | さいたま | |
14:04 | ネイツ・ペチュニク ![]() |
公式記録 | 競技場: NACK5スタジアム大宮 観客数: 9,316人 主審: バルトシュ・フランコフスキ |
第7節 2016年6月5日 | 湘南ベルマーレ | 0 - 2 | ヴィッセル神戸 | 福島 | |
14:04 | 公式記録 | 中坂勇哉 ![]() 藤田直之 ![]() |
競技場: とうほう・みんなのスタジアム 観客数: 4,501人 主審: 池内明彦 |
第7節 2016年6月5日 | ジュビロ磐田 | 1 - 3 | 名古屋グランパス | 磐田 | |
14:04 | ジェイ ![]() |
公式記録 | 小屋松知哉 ![]() 竹内彬 ![]() 川又堅碁 ![]() |
競技場: ヤマハスタジアム 観客数: 8,792人 主審: 扇谷健司 |
Bグループ[編集]
最終更新は2016年6月5日の試合終了時 |
出典: J. League Data Site 1左縦列のチームがホーム側。 色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
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第1節 2016年3月23日 | アビスパ福岡 | 2 - 2 | 柏レイソル | 福岡 | |
19:04 | 城後寿 ![]() ウェリントン ![]() |
公式記録 | 輪湖直樹 ![]() 田中順也 ![]() |
競技場: レベルファイブスタジアム 観客数: 5,525人 主審: 飯田淳平 |
第2節 2016年3月27日 | アルビレックス新潟 | 1 - 0 | サガン鳥栖 | 新潟 | |
15:03 | レオ・シルバ ![]() |
公式記録 | 競技場: デンカビッグスワンスタジアム 観客数: 12,427人 主審: 岡宏道 |
第3節 2016年4月6日 | アルビレックス新潟 | 0 - 5 | 川崎フロンターレ | 新潟 | |
19:03 | 公式記録 | 谷口彰悟 ![]() 狩野健太 ![]() 橋本晃司 ![]() |
競技場: デンカビッグスワンスタジアム 観客数: 8,404人 主審: 福島孝一郎 |
第3節 2016年4月6日 | サガン鳥栖 | 1 - 1 | ベガルタ仙台 | 鳥栖 | |
19:04 | 白星東 ![]() |
公式記録 | キム・ミンテ ![]() |
競技場: ベストアメニティスタジアム 観客数: 4,195人 主審: 家本政明 |
第3節 2016年4月6日 | 横浜F・マリノス | 1 - 3 | 柏レイソル | 横浜 | |
19:34 | 富樫敬真 ![]() |
公式記録 | 中川寛斗 ![]() 増嶋竜也 ![]() |
競技場: ニッパツ三ツ沢球技場 観客数: 7,084人 主審: 西村雄一 |
第4節 2016年4月20日 | 柏レイソル | 2 - 1 | 川崎フロンターレ | 柏 | |
19:04 | ディエゴ・オリヴェイラ ![]() 武富孝介 ![]() |
公式記録 | エドゥアルド・ネット ![]() |
競技場: 日立柏サッカー場 観客数: 5,543人 主審: 松尾一 |
第5節 2016年5月18日 | 柏レイソル | 1 - 2 | アルビレックス新潟 | 柏 | |
19:03 | ディエゴ・オリヴェイラ ![]() |
公式記録 | 伊藤優汰 ![]() 小塚和季 ![]() |
競技場: 日立柏サッカー場 観客数: 5,300人 主審: 飯田淳平 |
第5節 2016年5月18日 | サガン鳥栖 | 1 - 1 | 川崎フロンターレ | 鳥栖 | |
19:04 | 富山貴光 ![]() |
公式記録 | ![]() |
競技場: ベストアメニティスタジアム 観客数: 4,779人 主審: 岡宏道 |
第5節 2016年5月18日 | 横浜F・マリノス | 2 - 1 | アビスパ福岡 | 横浜 | |
19:34 | 兵藤慎剛 ![]() 伊藤翔 ![]() |
公式記録 | 平井将生 ![]() |
競技場: ニッパツ三ツ沢球技場 観客数: 5,133人 主審: 三上正一郎 |
第6節 2016年5月25日 | 川崎フロンターレ | 2 - 1 | ベガルタ仙台 | 川崎 | |
19:04 | 大塚翔平 ![]() |
公式記録 | ハモン・ロペス ![]() |
競技場: 等々力陸上競技場 観客数: 8,801人 主審: バルトシュ・フランコフスキ |
第6節 2016年5月25日 | アルビレックス新潟 | 1 - 1 | 横浜F・マリノス | 新潟 | |
19:03 | 指宿洋史 ![]() |
公式記録 | 仲川輝人 ![]() |
競技場: デンカビッグスワンスタジアム 観客数: 8,136人 主審: 村上伸次 |
第6節 2016年5月25日 | アビスパ福岡 | 1 - 1 | サガン鳥栖 | 福岡 | |
19:00 | 平井将生 ![]() |
公式記録 | 豊田陽平 ![]() |
競技場: レベルファイブスタジアム 観客数: 14,465人 主審: 扇谷健司 |
第7節 2016年6月5日 | ベガルタ仙台 | 0 - 2 | 横浜F・マリノス | 仙台 | |
14:03 | 公式記録 | 中村俊輔 ![]() 齋藤学 ![]() |
競技場: ユアテックスタジアム仙台 観客数: 12,811人 主審: 山本雄大 |
第7節 2016年6月5日 | アビスパ福岡 | 4 - 2 | アルビレックス新潟 | 福岡 | |
14:00 | 金森健志 ![]() 平井将生 ![]() 城後寿 ![]() |
公式記録 | 山崎亮平 ![]() 鈴木武蔵 ![]() |
競技場: レベルファイブスタジアム 観客数: 7,209人 主審: 松尾一 |
第7節 2016年6月5日 | サガン鳥栖 | 1 - 1 | 柏レイソル | 鳥栖 | |
14:04 | 池田圭 ![]() |
公式記録 | エデルソン ![]() |
競技場: ベストアメニティスタジアム 観客数: 5,337人 主審: 西村雄一 |
ノックアウトステージ[編集]
準々決勝と準決勝については、トーナメント表上段のチームが、第2戦をホームで行う。
準々決勝 (8月31日・9月4日) |
準決勝 (10月5日・10月9日) |
決勝 (10月15日) | ||||||||||||
横浜F・マリノス (a) | 1 | 1 | 2 | |||||||||||
大宮アルディージャ | 2 | 0 | 2 | |||||||||||
横浜F・マリノス | 0 | 1 | 1 | |||||||||||
ガンバ大阪 (a) | 0 | 1 | 1 | |||||||||||
ガンバ大阪 | 1 | 6 | 7 | |||||||||||
サンフレッチェ広島 | 1 | 3 | 4 | |||||||||||
ガンバ大阪 | 1 (4) | |||||||||||||
浦和レッズ (PK) | 1 (5) | |||||||||||||
浦和レッズ | 2 | 4 | 6 | |||||||||||
ヴィッセル神戸 | 1 | 0 | 1 | |||||||||||
浦和レッズ | 2 | 3 | 5 | |||||||||||
FC東京 | 1 | 1 | 2 | |||||||||||
アビスパ福岡 | 1 | 0 | 1 | |||||||||||
FC東京 | 1 | 2 | 3 |
準々決勝[編集]
チーム #1 | 合計 | チーム #2 | 第1戦 | 第2戦 |
---|---|---|---|---|
横浜F・マリノス | 2 - 2 (a) | 大宮アルディージャ | 1 - 2 | 1 - 0 |
ガンバ大阪 | 7 - 3 | サンフレッチェ広島 | 1 - 1 | 6 - 3 |
浦和レッズ | 6 - 1 | ヴィッセル神戸 | 2 - 1 | 4 - 0 |
アビスパ福岡 | 1 - 3 | FC東京 | 1 - 1 | 0 - 2 |
第1戦[編集]
第2戦[編集]
二試合合計スコア 2 - 2(アウェーゴール1 - 0)で横浜F・マリノスが準決勝進出
2016年9月4日
19:02 |
ガンバ大阪 | 6 - 3 | サンフレッチェ広島 |
---|---|---|
長沢駿 ![]() 丹羽大輝 ![]() アデミウソン ![]() 阿部浩之 ![]() |
公式記録 | 野上結貴 ![]() 森崎浩司 ![]() 皆川佑介 ![]() |
二試合合計スコア 7 - 4でガンバ大阪が準決勝進出
二試合合計スコア 6 - 1で浦和レッズが準決勝進出
二試合合計スコア 1 - 3でFC東京が準決勝進出
準決勝[編集]
チーム #1 | 合計 | チーム #2 | 第1戦 | 第2戦 |
---|---|---|---|---|
横浜F・マリノス | 1 - 1 (a) | ガンバ大阪 | 0 - 0 | 1 - 1 |
浦和レッズ | 5 - 2 | FC東京 | 2 - 1 | 3 - 1 |
第1戦[編集]
第2戦[編集]
二試合合計スコア 1 - 1(アウェーゴール1 - 0)でガンバ大阪が決勝進出
二試合合計スコア 5 - 2で浦和レッズが決勝進出
決勝[編集]
決勝は、準決勝で横浜FMをアウェーゴールで下し、3年連続のファイナリストとして2年振りの優勝を目指すG大阪と、準決勝でFC東京を撃破し、2013年大会以来3年振りのファイナリストとして2003年大会以来13年ぶりの優勝を目指す浦和の対戦となった[13]。決勝では初対戦となる両チームの対戦は今季1勝1敗だが、決勝2週間前の10月1日に行われたリーグ戦では、浦和がホームでG大阪に4-0で大勝しており、G大阪にとってはその雪辱を期す試合となる。一方浦和にとっても、前年(2015年)は一発勝負となったゼロックス杯、チャンピオンシップ準決勝、天皇杯決勝のすべてで敗れており、こちらも雪辱を期すまさに「因縁の対決」となった[14]。G大阪は浦和戦6試合4ゴールのFWパトリックが本番直前に右前十字靭帯と右外側半月板を損傷し離脱[15]、浦和もMF梅崎司が準々決勝第1戦の神戸戦で左膝前十字靱帯を損傷して戦線離脱する[16]など、お互いに一部の主力を欠いての対戦となった。
序盤は一進一退の攻防が続く中、前半17分に敵陣でG大阪MF遠藤保仁の縦パスを受けたFWアデミウソンが反転して一気にドリブルで攻め上がり、浦和DF陣を振り切って浦和GK西川周作との1対1を冷静に決めてG大阪が先制。その後は再び一進一退の攻防が繰り返されて、そのまま1-0で前半を折り返す[17]。
勝利のために得点が必要な浦和は後半にかけて圧力を強め、ゴール前に再三迫るシーンを作り出すがG大阪の守備ブロックの前に得点を挙げることが出来ない。迎えた後半31分、浦和はMF高木俊幸に替えてFW李忠成を投入すると、交代直後の最初のプレーとなるMF柏木陽介の放ったコーナーキックを李がヘディングでゴールにたたき込み、浦和が同点に追いつく。その後はお互いの守勢に手を焼く形でそのままスコアは動かず、1-1のまま延長戦に突入する。
延長戦でもお互いの守勢は続き、終了間際に途中出場のG大阪FW呉屋大翔のシュートはポストにはじかれ、そのままゴールラインを割るかと思われたが、浦和DF森脇良太の必死のクリアで勝ち越しとはならず、そのまま延長戦も終了。2005年大会以来11年ぶりにPK戦での決着となった[17]。
迎えたPK戦、両チームとも3人目まではきっちり決めるが、G大阪の4人目に“急遽”指名されたのは、途中出場のルーキー呉屋[18]。呉屋はゴールほぼ正面に蹴り込むが、浦和GK西川がほぼ動かず足でこれを止める。浦和は残りの選手全員がPKを決め13年振り2回目の優勝を果たし、YBCルヴァンカップとしての初代王者となった。
浦和が国内三大タイトルを獲得したのは、2006年度の第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝で、奇しくも今回と同様にG大阪に勝利して以来10年ぶりで[19]、国際タイトルを含めるとAFCチャンピオンズリーグ2007以来実に9年ぶりのタイトル獲得となった。また、浦和での指揮5年目となるミハイロ・ペトロヴィッチにとっては、6年間指揮を執った広島時代を含めて来日11年目にして初の国内三大タイトル獲得となった[20]。
ガンバ大阪 | 1 - 1 (延長) |
浦和レッズ |
---|---|---|
アデミウソン ![]() |
公式記録 | 李忠成 ![]() |
PK戦 | ||
藤本淳吾 ![]() 今野泰幸 ![]() 丹羽大輝 ![]() 呉屋大翔 ![]() 遠藤保仁 ![]() |
4 - 5 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ガンバ大阪 | ||||
GK | 1 | ![]() |
![]() | |
DF | 14 | ![]() | ||
DF | 5 | ![]() | ||
DF | 6 | ![]() | ||
DF | 4 | ![]() |
![]() | |
MF | 21 | ![]() | ||
MF | 15 | ![]() | ||
MF | 11 | ![]() |
![]() | |
MF | 19 | ![]() |
![]() | |
MF | 7 | ![]() ![]() |
![]() | |
FW | 9 | ![]() |
![]() | |
控え: | ||||
GK | 18 | ![]() | ||
DF | 8 | ![]() | ||
DF | 22 | ![]() | ||
MF | 25 | ![]() |
![]() | |
MF | 27 | ![]() | ||
FW | 20 | ![]() |
![]() |
![]() |
FW | 23 | ![]() |
![]() | |
監督 | ||||
![]() |
浦和レッズ | ||||
GK | 1 | ![]() | ||
DF | 46 | ![]() | ||
DF | 6 | ![]() | ||
DF | 5 | ![]() | ||
MF | 24 | ![]() | ||
MF | 10 | ![]() | ||
MF | 22 | ![]() ![]() | ||
MF | 3 | ![]() |
![]() | |
MF | 9 | ![]() |
![]() | |
MF | 13 | ![]() |
![]() |
![]() |
FW | 30 | ![]() | ||
控え: | ||||
GK | 15 | ![]() | ||
DF | 4 | ![]() | ||
MF | 16 | ![]() | ||
MF | 18 | ![]() |
![]() | |
FW | 11 | ![]() | ||
FW | 20 | ![]() |
![]() | |
FW | 21 | ![]() |
![]() | |
監督 | ||||
![]() |
2016 Jリーグカップ 優勝 |
---|
浦和レッズ 13年ぶり2回目 |
- テレビ中継[21]
- フジテレビジョン系列
表彰[編集]
表彰名 | 選手名 | 所属クラブ | 出典 |
---|---|---|---|
ニューヒーロー賞 | ![]() |
ガンバ大阪 | [22] |
大会MVP | ![]() |
浦和レッズ | [23] |
得点ランキング[編集]
順位 | 選手 | 所属 | 得点 |
---|---|---|---|
得点王 | ![]() |
浦和レッズ | 4 |
T2 | ![]() |
浦和レッズ | |
![]() |
横浜F・マリノス | ||
![]() |
ガンバ大阪 | ||
![]() |
ヴィッセル神戸 | ||
![]() |
ヴィッセル神戸 | ||
![]() |
アビスパ福岡 |
最終更新は2016年10月15日の試合終了時
出典: J.League Data Site
出典[編集]
- ^ “「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了”. ITmedia. (2016年2月12日) 2016年2月18日閲覧。
- ^ “2016シーズン リーグカップ戦の大会名称が 「JリーグYBCルヴァンカップ」に決定” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年6月21日) 2016年6月21日閲覧。
- ^ “2016Jリーグカップ戦の大会名称について” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年2月17日) 2016年2月18日閲覧。
- ^ a b “2016Jリーグヤマザキナビスコカップ 大会方式および試合方式について” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2015年12月15日) 2014年12月16日閲覧。
- ^ “【2016Jリーグ】大会方式が一部変更 昇格プレーオフ決勝はリーグ戦上位のホームで開催”. J.LEAGUE.jp. 日本プロサッカーリーグ (2015年12月15日). 2015年12月16日閲覧。
- ^ “【サッカーACL】FC東京がプレーオフで大勝、ACL本大会へ”. 産経新聞. (2016年2月9日) 2016年2月9日閲覧。
- ^ “2016Jリーグヤマザキナビスコカップ 横浜F・マリノス、アビスパ福岡 ノックアウトステージ進出決定! ~ 横浜F・マリノスは2年ぶり、アビスパ福岡は初 ~” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年6月5日) 2016年6月6日閲覧。
- ^ “2016JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 組み合わせ決定!” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年7月4日) 2016年7月4日閲覧。
- ^ a b “2016JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 組み合わせオープンドロー 出席選手決定のお知らせ” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年7月1日) 2016年7月1日閲覧。
- ^ “2016JリーグYBCルヴァンカップ ノックアウトステージ 組み合わせオープンドロー 出席選手変更のお知らせ” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年7月2日) 2016年7月4日閲覧。
- ^ “2016Jリーグ 大会日程決定のお知らせ” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年1月13日) 2016年1月13日閲覧。
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- ^ “ニューヒーロー賞は井手口 陽介(G大阪)に決定【ルヴァンカップ】” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年10月12日) 2016年10月12日閲覧。
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関連項目[編集]
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