アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ

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名前
本名 アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ
Anderson Patric Aguiar Oliveira
愛称 パト、浪速の怪人
ラテン文字 Patric
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 1987年10月26日(28歳)
出身地 アマパー州マカパ
身長 189cm
体重 82kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 ガンバ大阪
ポジション FW (CF)
背番号 29
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008 ブラジルの旗 パイサンドゥ
2008 ブラジルの旗 ヴィラ・リカ
2008 ブラジルの旗 サンタクルス
2009 ブラジルの旗 サルゲイロ
2009 ブラジルの旗 イカザ
2009 ブラジルの旗 デモクラタ
2009 ブラジルの旗 ヴェラ・クルス
2009 ブラジルの旗 サン・ジョゼ
2010 ブラジルの旗 アメリカーノ
2010 ブラジルの旗 ミスト 8 (7)
2010-2011 ブラジルの旗 ヴァスコ・ダ・ガマ 0 (0)
2012 ブラジルの旗 ヴィラ・ノヴァ 0 (0)
2012 ブラジルの旗 ゴイアニエンセ 27 (4)
ブラジルの旗 サルゲイロ
2013 日本の旗 川崎フロンターレ (loan) 8 (2)
2013 日本の旗 ヴァンフォーレ甲府 (loan) 16 (5)
2014 ブラジルの旗 フォルタレーザ (loan) 3 (0)
2014- 日本の旗 ガンバ大阪 (loan) 51 (21)
1. 国内リーグ戦に限る。2015年12月13日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

パトリックことアンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ(Anderson Patric Aguiar Oliveira、1987年10月26日 - )は、ブラジルアマパー州マカパ出身のプロサッカー選手Jリーグガンバ大阪所属。ポジションは、フォワード

来歴[編集]

パイサンドゥSCでプロデビューし複数の国内クラブでプレー[1]

2013年より、サルゲイロACから日本川崎フロンターレ期限付き移籍[2]3月16日の第3節サガン鳥栖戦でJリーグ初得点を記録した。7月18日、川崎を退団し、ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍[3]。甲府移籍後は出場停止を除く移籍後全試合に先発出場し、5得点を挙げた。シーズン終了後、移籍期間満了により退団[4]

2014年フォルタレーザECでプレーした後、7月よりガンバ大阪へ期限付き移籍[5]。シーズン途中加入でありながら、強靭なフィジカルと裏へ抜け出すスピードを武器に2トップを組んだ宇佐美貴史とのコンビでガンバの攻撃陣を牽引し[6]、第26節鳥栖戦ではハットトリックを達成するなど宇佐美に次ぐ9得点を挙げ同年のJリーグベストイレブンを受賞。同年のナビスコカップ決勝・広島戦では、0-2の劣勢から同点に追いつく2得点を挙げガンバの7年ぶりのナビスコカップ優勝に貢献し、最優秀選手賞を受賞した[7]。天皇杯でも3試合に出場し、決勝戦のゴールを含む3ゴールを挙げるなど、ガンバのリーグ優勝さらには国内三冠に大きく貢献した。

2015年のゼロックススーパーカップでは後半から出場し、1ゴール1アシストの活躍でガンバの8年ぶりとなるスーパーカップ制覇に貢献した。同年夏にガンバとの契約を2016年末まで延長[8]。リーグ戦では自身初の2桁得点を記録し、自身初の出場となったACLではチーム最多タイの4ゴールを決めた。CS準決勝浦和戦では延長後半にダメ押しゴールを決めた。この試合後自身のTwitterアカウントに人種差別的なツイートが行われる被害を受けた(詳細は#人種差別被害を参照)。天皇杯決勝浦和戦では先制ゴール決め、同点で迎えた後半にはコーナーキックから勝ち越しゴールを決める活躍を見せガンバの天皇杯連覇の立役者となった。

人物[編集]

2015年11月、日本の自動車運転免許を取得し、自家用車も購入した[8]

将来的に日本国籍を取得し、日本代表を目指したい考えを持っている[9][10]

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯 オープン杯 期間通算
2008 パイサンドゥ セリエC - -
ヴィラ・リカ - -
サンタクルス セリエC -
2009 サルゲイロ - -
イカザ -
デモクラタ - -
ヴェラ・クルス - -
サン・ジョゼ - -
2010 アメリカーノ - -
ミスト セリエD 8 7 - - 8 7
2011 ヴァスコ・ダ・ガマ 22 セリエA 0 0 0 0 - 0 0
2012 ヴィラ・ノヴァ セリエC 0 0 - - 0 0
ゴイアニエンセ 11 セリエA 27 4 0 0 - 27 4
日本 リーグ戦 ナビスコ杯 天皇杯 期間通算
2013 川崎 18 J1 8 2 5 1 - 13 3
甲府 11 16 5 - 4 1 20 6
ブラジル リーグ戦 ブラジル杯 オープン杯 期間通算
2014 フォルタレーザ セリエC 3 0 - - 3 0
日本 リーグ戦 ナビスコ杯 天皇杯 期間通算
2014 G大阪 29 J1 19 9 5 3 3 3 27 15
2015 32 12 3 0 4 2 39 14
通算 ブラジル セリエA 27 4 0 0 - 27 4
ブラジル セリエC -
ブラジル セリエD 8 7 - - 8 7
ブラジル - -
日本 J1 75 28 13 4 11 6 99 38
総通算

その他の公式戦

国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
CONMEBOL スダメリカーナ杯
2011 ヴァスコ・ダ・ガマ 22 1 0
2012 ゴイアニエンセ 11 3 0
AFC ACL
2015 G大阪 29 11 4
通算 CONMEBOL 4 0
通算 AFC 11 4

その他の国際公式戦

タイトル[編集]

クラブ[編集]

ガンバ大阪

個人[編集]

  • Jリーグヤマザキナビスコカップ 最優秀選手賞:1回(2014年)
  • Jリーグベストイレブン:1回(2014年)
  • Jリーグ優秀選手賞:2回(2014年、2015年)

人種差別被害[編集]

2015年11月28日に行われたJ1チャンピオンシップ準決勝ガンバ大阪vs浦和レッズ戦後、自身のTwitterアカウントに浦和サポーターを名乗る(浦和と一部のメディアは浦和サポと断定。本人曰く年1~2回埼玉スタジアム2002で浦和戦を観戦[11][12][13][14][15][16]浦和学院高等学校の男子生徒(以下、A)から「黒人死ねよ」「黒人奴隷なんだから大人しく死ね」などの人種差別的なリプライがあり、「仲間達と祝っていて携帯を見るとSNSでとても残念で酷な人種差別な書き込みがありました。どんな人でも傷つく。まさかこの国でそういう目に遭うとは思わなかった。対応をしっかりやって頂けることを期待している」とコメントし、Aに「とても残念。人間としてやるべきではない」と返信した[17][12][18][19][20][21][22][23][24]。この事件はパトリックの母国であるブラジルでも報じられた[25]。パトリックは翌日「すごく悲しい気持ちになった。昨日は明け方3時頃までいろいろ考えてしまって眠れなかった」と述べたが、パトリックを擁護するメッセージも多く書き込まれていたことから「やっぱり、日本は世界で一番好きな国といえる。どの国にもいい人、悪い人は存在する。今回はガンバサポーターだけでなく他クラブのサポーターからもたくさん励ましのメッセージをもらった。心が強くなりました」と感謝の言葉も並べた[26]。Aの謝罪を受け「彼には上を向いてもらいたい。大人になってもこういう問題が起こらないようにしてほしい」と語った[27]

対応[編集]

  • 浦和 - 公式サイトに「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」との声明を掲載[17][19][28][21]。Aの謝罪を受け「浦和レッズを応援する高校生が差別的な投稿をしていたことは、非常に残念です。パトリック選手は勿論のこと、ガンバ大阪、Jリーグをはじめとするサッカーに関わる全ての皆さまに深くお詫び申し上げます」とコメント[16]。今後、地元の高校と連携し、メディアリテラシーや人権問題を学ぶ授業を行うことを検討している[12]。Aの処分については「未成年ということもあり、考えていない」としている[29]
  • G大阪 - 公式サイトに「Jリーグは『差別や暴力のない世界を』のスローガンをもと、人権啓発活動を行っております。そして、ガンバ大阪も人権問題に関する啓発活動を日頃から行っている中、このようなことが起きたことは非常に残念でなりません。ガンバ大阪は、いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません。これからも、Jリーグと連携をとりながら、差別撲滅に向けた取り組みを引き続き行って参ります」との声明を掲載[30][31]。Aの謝罪を受け「パトリック選手は既に大勢の方々からの励ましの声を受け、現在の心境は落ち着いております。同時に、今後の練習と試合に集中したい意向を強く持っています。投稿者本人の深い反省と謝罪の意は、パトリック選手も十分に理解し、受け入れましたことを、皆様にご報告させていただきます」とコメント[32]
  • Jリーグ - 村井満チェアマンがAをTwitterの運営会社に違反報告し、「人種差別をなくそうと各クラブと連携している中で残念なこと。許されないことと思う」と批判[33][15][34]。「スタジアム外で発生した事象」としてクラブへの処分は行わない方針[35]
  • Aとその関係者 - Aは事件当日に保護者と相談し浦和学院に報告、翌日保護者と共に浦和学院を訪問。30日に保護者及び副校長と共に浦和の事務所を訪れ「自宅でテレビ観戦中に投稿してしまいました。投稿を後悔し深く反省しています。パトリック選手やガンバ大阪に謝罪したいです」と謝罪し、Jリーグを通じてパトリック及びG大阪にも謝罪の意を伝え、書き込んだ理由については「(浦和が)試合に負けた悔し紛れに、あまり深く考えずに書き込んでしまった」と話した。浦和学院は公式サイトに謝罪文を掲載し、Aの処分を検討。埼玉県教育委員会は「高校生の中には、友人と話す感覚で、インターネットに安易な書き込みをしてしまうケースが見られる。しかし、実際は、ネットは世界とつながっており結果として書いた本人も傷ついてしまう。今後は、授業などで、ネットを使って人を中傷しないことなどを改めて徹底していきたい」、埼玉県学事課は「人権問題なので、関係者が集まる会議などで注意喚起したい」とコメント[22][23][24][16][35][36][14][13][29]

出典[編集]

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  1. ^ 川崎F 長身ブラジル人FW獲得「フィジカルは半端じゃなく強い」 スポニチ Sponichi Annex、2012年12月24日
  2. ^ パトリック選手加入のお知らせ KAWASAKI FRONTALE ホーム、2012年12月24日
  3. ^ パトリック選手移籍のお知らせ KAWASAKI FRONTALE ホーム、2013年7月18日
  4. ^ パトリック選手 期限付き移籍期間満了のお知らせ ヴァンフォーレ甲府公式サイト、2013年12月27日
  5. ^ FW パトリック選手 ガンバ大阪へ期限付き移籍のお知らせ ガンバ大阪オフィシャルサイト、2014年7月1日
  6. ^ “宇佐美と強力2トップを形成。Jリーグ3クラブ目のFWパトリック「キャリアで一番ノッてる」”. フットボールチャンネル. (2014年12月13日). http://www.footballchannel.jp/2014/12/13/post60665/ 2014年12月19日閲覧。 
  7. ^ 決勝 試合レポート Jリーグ公式サイト、2014年11月8日
  8. ^ a b G大阪パトリック、差別ツイート許して日本一誓う日刊スポーツ2015年12月2日7時38分配信
  9. ^ “G大阪のパトリック、日本帰化を希望。母国メディアに語る「W杯2018は夢」”. フットボールチャンネル. (2016年1月8日). http://www.footballchannel.jp/2016/01/08/post131446/ 2016年1月11日閲覧。 
  10. ^ “パトリック、改めて日本国籍取得の意思示す「いつの日か帰化出来れば」”. フットボールチャンネル. (2016年1月10日). http://www.footballchannel.jp/2016/01/10/post131759/ 2016年1月11日閲覧。 
  11. ^ また浦和サポーター「差別」書き込み波紋(日本テレビNEWS ZERO』2015年11月30日放送)
  12. ^ a b c 人種差別 なぜサッカーばかり目立つのか(朝日新聞2015年12月4日朝刊37面)
  13. ^ a b G大阪パトリック選手に浦和ファン高校生が人種差別TomoNews Japan公式YouTubeアカウント2015年12月1日公開
  14. ^ a b サッカー:人種差別投稿は高校生 浦和サポーターの男子毎日新聞2015年12月1日東京朝刊
  15. ^ a b 村井C、浦和サポの差別的書き込み「許されない」サンケイスポーツ2015年11月30日9時0分配信
  16. ^ a b c SNSにおける差別的な投稿について(続報)浦和レッドダイヤモンズ2015年11月30日配信
  17. ^ a b ">日本テレビ放送網 (2015年11月30日). “浦和“サポーター”が人種差別書き込みか”. 日テレNEWS24. http://www.news24.jp/articles/2015/11/30/07316152.html 2015年12月5日閲覧。 
  18. ^ 2015年11月28日18時55分のツイートパトリック公式Twitterアカウント
  19. ^ a b パトリックに差別ツイート プロフィルに“浦和サポ”スポーツニッポン2015年11月29日5時30分配信
  20. ^ G大阪パトリックに「黒人死ねよ」の差別ツイート日刊スポーツ2015年11月29日7時59分配信
  21. ^ a b ガンバのパトリック選手に人種差別的書き込みNHK NEWS WEB2015年11月28日23時00分配信
  22. ^ a b パトリック選手への差別ツイート、書き込んだのは高校生 「深く反省」産経ニュース2015年11月30日18時52分配信
  23. ^ a b 差別ツイート 高校生書き込みNHK首都圏NEWS WEB2015年11月30日18時2分配信
  24. ^ a b お詫び SNS上における投稿について浦和学院高等学校
  25. ^ パトリックへの人種差別、母国ブラジルでも報じられる…全文を掲載サッカーキング2015年11月30日17時16分配信
  26. ^ 傷心G大阪パトリック眠れずも「日本は世界で一番」日刊スポーツ2015年11月29日12時47分配信
  27. ^ 差別ツイート:パトリック選手「彼には上を向いて…」毎日新聞2015年12月1日18時50分配信
  28. ^ SNSにおける差別的な投稿について浦和レッドダイヤモンズ2015年11月28日配信
  29. ^ a b 日刊スポーツ新聞社 (2015年11月30日). “パトリックの差別ツイートは高校生…名乗り出て謝罪”. 日刊スポーツ. http://www.nikkansports.com/soccer/news/1573406.html 2015年12月5日閲覧。 
  30. ^ G大阪が声明発表「いかなる差別的な行動も絶対に許すことはありません」スポーツニッポン2015年11月29日14時46分配信
  31. ^ パトリック選手のSNS上に書き込まれたコメントについてガンバ大阪2015年11月29日配信
  32. ^ パトリック選手のSNS上に書き込まれたコメントについて(続報)ガンバ大阪2015年11月30日配信
  33. ^ G大阪パトリックへの人種差別問題 Jでは調査せず日刊スポーツ2015年11月29日18時34分配信
  34. ^ 差別投稿、Jがツイッター運営会社に違反報告YOMIURI ONLINE2015年11月30日6時43分配信
  35. ^ a b 人種差別ツイートは埼玉の高校生デイリースポーツ2015年12月1日配信
  36. ^ サッカー:人種差別投稿は高校生 浦和サポーターの男子毎日新聞2015年12月1日東京朝刊

関連項目[編集]

外部リンク[編集]