寺川綾

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寺川 綾 Swimming pictogram.svg
選手情報
フルネーム 寺川 綾
国籍 日本の旗 日本
泳法 背泳ぎ
所属 ミズノ
生年月日 1984年11月12日(29歳)
生誕地 大阪府大阪市
身長 174cm[1]
体重 60kg[1]
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寺川 綾(てらかわ あや、1984年11月12日 - )は、日本競泳選手。専門種目は背泳ぎ。スポーツメーカーミズノ社員。

略歴[編集]

大阪府大阪市出身。水泳は3歳から始めた。地元を本拠地としていたイトマンスイミングスクールに入り、そこで頭角を現し、選手コースで力をつける。クラブの先輩には千葉すず、その夫でもある山本貴司、同じ種目の選手である中尾美樹シドニーオリンピック競泳女子200m背泳ぎ銅メダリスト)がおり、彼らは学校の先輩ともなった。特に中尾は、引退後も大学職員として寺川をサポートし続けてきた。

高校時代[編集]

2000年4月、近畿大学附属高等学校入学。高校2年生だった2001年福岡市で行われた世界水泳選手権に出場。中継を担当していたテレビ朝日番宣CMに出演した際に照れながら言った「声援ください」の一言で一躍注目を集め、後に“ライバルである一方で良き親友”という関係となった同じ種目の伊藤華英とともに、美人女子高生スイマーと言われた。2002年横浜市で行われたパンパシ水泳では、200m背泳ぎで2位に入り、自身初の国際大会でのメダル獲得となった。

大学時代[編集]

2003年近畿大学法学部に入学。大学進学後もクラブには一応籍を置いていたが、学校側の方針により日本水泳連盟には「近畿大学の学生」として登録して大会に出場していた。また、在学中は大手英会話学校ジオスコマーシャルにも出演していた。

大学2年生で出場したアテネオリンピック (2004年)では、200m背泳ぎで8位入賞を果たす(この時銅メダルを取ったのが中村礼子)。しかし、その後はライバル、稲田法子との戦いの中で敗れ去る状態が続いた。事態打開のため米国でトレーニングをするなど努力を続けたものの、2006年シーズン(2007年3月の世界水泳終了まで)は、ついに日本代表から漏れた。この悔しさをばねに、北京オリンピック出場を目指した。

ミズノ入社後[編集]

大学卒業後はミズノに入社し、陸上競技の室伏広治らと同様、ミズノの社員選手として競技を続けることになった。ミズノは2007年5月にSPEEDO水着事業から撤退し、翌6月から自社ブランドの水着事業展開を始めたが、寺川は他の「社員スイマー」とともに「ミズノスイムチーム」の結成に参加。以後はこの名義で大会に参加するとともに、社員として自社水着の開発目的でのテストスイムと、宣伝活動を行っている[2]

2008年4月に行われた日本選手権では、中村礼子と伊藤の前に100m、200mとも屈する形となり、2大会連続のオリンピック出場はかなわなかった。入社初年度のミズノ水泳部の女子部員が寺川だけで、商品開発のための「テスト・スイマー」としての泳ぎが優先され、自分のための十分な練習時間が取れなかったためではないかとみられている。

その後、平泳ぎの種田恵がミズノに入社することになった。それを受け、商品開発目的で泳ぐことの負担が軽減され、自分のための練習時間や、平井伯昌コーチ[3]の教えを受ける機会を増やせるようになり、復活の兆しを見せ始めた。

2008年12月14日、第13回高岡市水泳スプリント選手権大会の50m背泳ぎで、26秒73の短水路日本新(当時)を記録[4]。2009年1月のKONAMI OPEN 2009では50m背泳ぎ28秒11、100m背泳ぎ1分00秒53と共に自己ベストを更新[5][6]2009年2月15日、競泳短水路の東京都記録会の50m背泳ぎで、26秒40の短水路アジア新をマークした[7]

2009年4月に行われた日本選手権では、100m背泳ぎで59秒67と初めて1分を切り、7年ぶり2度目の優勝を果たした[8]。50mでも予選で27秒94[9]、決勝で27秒78と連続で日本記録を更新して優勝[10]。200mでは完全にライバル関係へと変わった伊藤を破り、“背泳ぎ三冠”を達成。ローマで開かれる世界選手権の代表に選ばれた。

2011年7月に上海で行われた世界水泳では、100m背泳ぎで5位入賞、50m背泳ぎでは27秒93の記録で2位に入り銀メダル。世界選手権で初のメダル獲得となった[11]

ロンドンオリンピックで銅メダル獲得[編集]

2012年4月に行われた日本選手権では、100m背泳ぎで59秒10の日本新記録で優勝してロンドンオリンピック代表に選ばれた[12]。 5月のジャパンオープン100m背泳ぎでは自身の持つ日本記録を0.02秒上回る59秒08で優勝を果たした[13]。 さらに、200mでも自己ベストの2分7秒84で優勝すると、50mでは自身の持つ日本記録を0秒02更新する27秒71で優勝を飾った[14][15]

2012年夏のロンドンオリンピックでは、女子100m背泳ぎ決勝で58秒83の日本新記録ならびにアジア記録で銅メダルを獲得。自身2度目のオリンピック出場で初のメダル獲得となった。また、競泳競技最終日の女子4×100mメドレーリレー決勝でも、総合タイムでそれまでの同種目の日本記録を2秒近く縮めた日本新記録の3分55秒73で銅メダルを獲得。日本の女子競泳選手で27歳でのオリンピックのメダル獲得は、北京オリンピック銅メダリストの中村礼子の26歳を上回り、最年長記録となった[16]

2013年世界水泳バルセロナ大会[編集]

2013年7月から8月にかけて行われたバルセロナで行われた世界水泳では、100m背泳ぎで59秒23の記録で3位に入り銅メダル。50m背泳ぎで27秒53の記録で3位に入り銅メダル。最終日に行われた女子4×100mメドレーリレー決勝では第1泳者(背泳ぎ)を務め、58秒70の記録で(100m背泳ぎの)日本新記録を更新した(日本チーム全体の総合タイムでは5位入賞)。

「卒業」[編集]

しかし、2013年シーズンは右足首の故障が多く、パフォーマンスを維持できなかったため、東京国体を最後に現役を退くことを決意、12月4日に会見を開き発表した[17]。「水泳は生涯スポーツ」という理由から「引退」ではなく競技活動から「卒業」の表現を使用した[18]。このため2014年時点においても、ミズノスイムチームの一員としてリストアップされており、“社業”の一環として水泳の普及・指導活動にあたっている。長身を生かした水着モデルの活動も継続しており、選手活動以外の仕事は「卒業」以前と変わらない。

主な戦績[編集]

自己ベスト[編集]

泳法 距離 水路 記録 樹立日 大会名 備考
背泳ぎ 050m 長水路 27秒51 2013年4月13日 日本選手権 日本記録
背泳ぎ 100m 長水路 58秒70 2013年8月4日 世界水泳バルセロナ大会 日本記録
背泳ぎ 200m 長水路 2分07秒73 2012年6月15日 セッテコリ杯
背泳ぎ 050m 短水路 26秒13 2009年11月10日 ワールドカップストックホルム大会 日本記録
背泳ぎ 100m 短水路 56秒81 2009年11月8日 スウェディッシュSG 東京都記録
背泳ぎ 200m 短水路 2分06秒85 2009年11月14日 ワールドカップベルリン大会 東京都記録

テレビ出演[編集]

書籍[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b ロンドンオリンピック日本代表選手団名簿”. JOC. 2012年10月5日閲覧。
  2. ^ なおこの時、北島康介もミズノと提携する道を選んだ。
  3. ^ かつてのライバル、中村礼子の師でもある。
  4. ^ HEALTH SWIM (PDF)”. 富山県高岡総合プール (2009年3月17日). 2012年10月5日閲覧。
  5. ^ コナミオープン2009水泳競技大会 ISS関係結果 2012年10月05日 閲覧。
  6. ^ “24歳寺川 代表落ち乗り越え充実 競泳女子”. 朝日新聞. (2009年2月4日). http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200902040104.html 2009年2月14日閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ “寺川、50背で短水路日本新マーク/競泳”. スポニチ. (2009年2月15日). http://www.sanspo.com/sports/news/090215/sph0902151904001-n1.htm 2009年2月15日閲覧。 [リンク切れ]
  8. ^ “競泳、古賀が五輪2位相当で優勝 100背、寺川が7年ぶりV”. 共同通信. (2009年4月17日). http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041701001009.html 2009年4月18日閲覧。 
  9. ^ “本多が北島の日本記録更新 競泳日本選手権第3日”. 共同通信. (2009年4月18日). http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041801000236.html 2009年4月18日閲覧。 
  10. ^ “寺川綾50m背27秒78の日本新で初V/競泳”. 日刊スポーツ. (2009年4月19日). http://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20090419-484717.html 2009年4月20日閲覧。 
  11. ^ “世界水泳:寺川綾が銀メダル 女子五十メートル背泳ぎ”. 毎日新聞. (2011年7月29日). http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20110729k0000m050064000c.html 2011年7月29日閲覧。 
  12. ^ “寺川、尽きない向上心=日本新にも満足せず-競泳日本選手権”. 時事通信. (2012年4月5日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012040500960 2012年4月16日閲覧。 
  13. ^ “寺川、女子100背で日本新=競泳”. 時事通信. (2012年5月25日). http://www.jiji.com/jc/p_archives?rel=j7&id=20120525211029-2642733 2012年5月26日閲覧。 
  14. ^ “[競泳]女子200背・寺川、自己ベストで2冠達成…ジャパンOP”. 報知新聞. (2012年5月27日). http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/sports/article/news/20120527-OHO1T00107.htm 2012年5月27日閲覧。 
  15. ^ “寺川綾、女子50m背泳ぎで日本新で優勝”. 読売新聞. (2012年5月27日). http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20120527-OYT1T00447.htm 2012年5月27日閲覧。 
  16. ^ 『入江、寺川が銅メダル=初出場の鈴木も』時事通信社2012年7月31日付)
  17. ^ “寺川綾「本当に幸せな水泳生活だった」 現役“卒業”会見 一問一答全文”. スポーツナビ. (2013年12月4日). http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/other/all/2013/columndtl/201312040002-spnavi 2013年12月4日閲覧。 
  18. ^ “寺川綾「本当に幸せな水泳生活だった」 現役“卒業”会見 一問一答全文”. スポーツナビ. (2013年12月4日). http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/other/all/2013/columndtl/201312040002-spnavi?page=2 2013年12月4日閲覧。 

外部リンク[編集]