難波圭一

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なんば けいいち
難波 圭一
プロフィール
性別 男性
出生地 日本の旗 日本山口県岩国市
生年月日 (1957-08-26) 1957年8月26日(66歳)
血液型 AB型
職業 声優ナレーター
事務所 青二プロダクション
配偶者 荘真由美声優
活動
活動期間 1984年 -
デビュー作 ロック(『超人ロック』)
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

難波 圭一(なんば けいいち、1957年8月26日[1] - )は、日本声優俳優ナレーター青二プロダクション所属、ケッケコーポレーション代表。山口県岩国市出身、広島修道高等学校[要出典]血液型AB型星座おとめ座

概要

経歴

1976年に高校卒業後、役者になりたいという旨を両親に伝えると「お金になるかどうか分からないような事はやめて、家業を手伝え!」と反対された。しかし、どうしても役者になりたかった難波は尚も食い下がり「生涯通してやるものを見つけた」と言ったら勘当されたという[1]

親から勘当された事で帰る場所を失った難波は、その後上京し入る劇団を探していた頃、声優の野沢那智が主宰する劇団薔薇座の舞台上でレオタード姿で汗を流す先輩の戸田恵子の姿に魅入られ薔薇座に入団。それからは、芝居がうまくなりたい一心で朝から朝まで稽古場にいたという劇団に縋り付くような日々を送った[1]

丁度その頃、薔薇座がミュージカル路線に変更した時期で、薔薇座にいた多くの先輩劇団員が退団したため人手不足であった事と、難波はかつてロックミュージシャンを目指していた事もあってある程度歌唱力があったため、入団早々にいきなり戸田の相手役に抜擢され、以後様々な舞台に立ち続けた[1]

特色

1984年に映画『超人ロック』でデビュー。二枚目キャラから三枚目まで、シリアスからギャグまで多数のキャラクターをこなしている。また、トランスフォーマーシリーズにおいて数多くのキャラクターの声を担当し、第1作からVまでの5作品に連続して出演していた。近年では『嗚呼!バラ色の珍生!!』、『伊東家の食卓』など、バラエティ番組等におけるナレーション業が主体である。また、インターネット放送等で声優関連企画の講師として顔出しの仕事もこなしている。ちなみにビデオオプションではケロシン難波で通っている。

人物・エピソード

1980年代には、NHK教育テレビでの小学生向け音楽番組『ふえはうたう』で、初代の司会のお兄さんを務めていたこともある。元妻は声優の鶴ひろみ、現在の妻は同じく声優の荘真由美。荘とは『キテレツ大百科』とOVA作品『ヤンキー烈風隊』で共演したことを機に結婚している。

現在、松濤アクターズギムナジウムという、声優の養成所の代表兼主任講師として後生の育成にも力を注いでいる。『ドラえもん』の野比のび太役を小原乃梨子から受け継いだ大原めぐみは、難波が主宰する養成所の卒業生で難波の教え子である[1]

ナレーターに関しては「そのときの自分で、そのときの自分の世界観で語る」ことと祖父の「圭一の言っている言葉の意味がわからないんだ」という一言から、早口でも理解してもらえるように話すため、幼いときから好きだった落語による経験が生かされているという[1]

近年俳優やタレントなどが声優の仕事を行うことに関しては、「いいですよね。ぼくは声優という小さな世界がなくなることを望んでいます」として好意的に受け止めている[1]

『タッチ』

タッチ』の上杉和也は、放映当時かなり気合を入れて臨んだが、和也が第1部で事故死するというストーリー上、第2部以降はほとんど登場しないため、悲しい思いをしたという。和也をやっていた頃、共演していた先輩声優によく「難波くん、絵と全然違う芝居やるよね」と言われていた。本人も近年再放送されている『タッチ』を見て、「ずいぶん下手だったなぁ」と感じているという[1]。本人曰く舞台に立っている感覚でやってしまっていたためアニメーションの感覚をいまいち掴めず苦労したと述懐している。

和也が死亡した後は、回想シーンで多少の出番を期待していたようだが、実際には達也や南は写真の前で語ることが多く、和也の台詞が登場する機会はほとんどなかった。これについて浅倉南役の日高のり子は、2部以降難波に「番組まだ続いているんだね。たまに見てるよ」と沈んだ調子でよく声をかけられたとエピソードを語っている。これらもあって、後の劇場版製作にあたってパンフレット上に彼の復活にとてもうれしそうなコメントをしている。上杉達也役の三ツ矢雄二によれば、オーディション時には難波も達也役でオーディションを受けていたという。

出演作品

主役・メインキャラクターは太字で表記。

テレビアニメ

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

  • 名探偵コナン(加納照也)

2003年

2004年

2005年

  • ケロロ軍曹(土下座衛門)
  • ブラック・ジャック(鈴田小太郎)

2006年

2007年

  • 名探偵コナン(片品陸人)

2009年

2010年

2011年

  • デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち(ピノッキモン)

OVA

劇場アニメ

ゲーム

吹き替え(実写)

吹き替え(アニメ)

CD

特撮

人形劇

ナレーション

その他

ラジオ

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 山本健翔「1章 ドキュメント 芝居は想像力 五感を磨いて、活用すること 難波圭一さん」『なるにはBOOKS 53 声優になるには』ぺりかん社、2007年3月10日、ISBN 978-4-8315-1155-3、47-57頁。

外部リンク