北川米彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北川国彦から転送)
きたがわ よねひこ
北川 米彦
プロフィール
本名 武田 国彦
(たけだ くにひこ)[1][2]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京府
(現:東京都[3]
生年月日 (1931-06-09) 1931年6月9日(92歳)
血液型 A型[3]
職業 声優俳優ナレーター[4]
事務所 青二プロダクション[5]
公式サイト 北川 米彦|株式会社青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 176[3] cm / 78 kg
声優活動
活動期間 1960年代 -
ジャンル アニメ吹き替え
俳優活動
活動期間 1950年代 -
ジャンル テレビドラマ映画舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

北川 米彦(きたがわ よねひこ、1931年6月9日[7] - )は、日本声優俳優ナレーター[4]東京府(現・東京都)出身[3]青二プロダクション所属[5]で、創立メンバーの1人でもある[8]。旧芸名は北川 国彦[9][10]

来歴[編集]

若い頃から舞台役者志望であり、法政大学[11]入学後は演劇部に所属[8]。そこで劇作家である黒川敏郎脚本の『泥舟』を上演したことが縁で、大学を中退し黒川主宰の劇団『未来座』に参画した[8]

その後は劇団泉座、浅草東洋劇場などを経て[3]1969年4月青二プロダクション(青二プロ)の設立に参加[8]

1984年、青二プロ内で後進育成のため開校したばかりの青二塾の東京校塾長に就任[12]。長年にわたり数多くの新人を育成した。2018年3月に塾長を退任し、同年4月からは名誉塾長に就任している[13]

人物・エピソード[編集]

音域はA〜H[3]。独特のしわがれ声が印象的[14]。野太いサビの効いた声を活かし、悪役から父親役まで幅広い役を演じる[15]

キン肉マン』では委員長や悪魔将軍など複数の役を兼任。『海のトリトン』ではナレーションを担当[16]。かつては東北電力のラジオCMを約20年間にわたり務めた[8]

趣味ゴルフ[3]

青二塾の塾長は、当初務める予定だった久松保夫が開校直前に急逝したため、青二プロ社長(当時)の久保進に頼まれたことで務めることとなった。当初は現役一本にこだわっていたため乗り気でなかったが次第に後進育成を本命と位置づけるようになったといい、後に久保を「生き方を変えるきっかけを作った師」として黒川敏郎と共に挙げている[8]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

舞台[編集]

  • 朗読劇 青山二丁目劇場VoiceFair「天切り松 闇がたり」(2009年) - 関東軍総司令官・鬼頭大将
  • 青二塾 アトリエ「ん」スペシャル公演 吉祥寺アニメワンダーランド2015 朗読劇「サボテンの花」(2015年)

テレビアニメ[編集]

1963年
1965年
1967年
1968年
1969年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
  • 北斗の拳(1985年 - 1987年、カシム、長老、老人) - 2シリーズ
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1994年
1996年
1997年
1998年
1999年
2002年
2004年
2007年
2011年
2014年

劇場アニメ[編集]

1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1979年
1980年
1982年
1984年
1985年
1986年
1987年
1991年
1994年

OVA[編集]

ゲーム[編集]

ドラマCD[編集]

吹き替え[編集]

映画[編集]

ドラマ[編集]

特撮[編集]

CD[編集]

  • 『キン肉マン 超人大全集(CD)』※セリフのみ
    • 『地獄の山脈(ザ・魔雲天のテーマ)』(ザ・魔雲天)
    • 『キング オブ デビル(悪魔将軍のテーマ)』(悪魔将軍)
    • 『覆面の狩人(ビッグ・ザ・武道のテーマ)』(ビッグ・ザ・武道)

ラジオドラマ[編集]

  • 青山二丁目劇場
    • 芥川龍之介作「杜子春」(2007年) - 朗読
    • 佐武と市捕物控(2008年) - 花房屋
    • 三丁目の夕日〜冬編〜(2011年) - 浩一
    • ゴーストライター(2014年) - 糸川秀雄
    • チャンピオンの店(2015年) - 竹山
    • 跡取り息子は今(2015年) - おじいさん
  • 通りすがりのレイディ(1983年、新井素子作品) - 安川
  • リング(1996年、角川ドラマルネッサンス) - 山村敬

ナレーション[編集]

ボイスオーバー[編集]

書籍[編集]

  • 僕らを育てた声 北川米彦編(アンド・ナウの会)

[編集]

  • えかきうたムーミン
作詞:丘灯至夫、歌:北川国彦、増山江威子はせさん治山田俊司野村道子

その他コンテンツ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 北川国と誤表記。

出典[編集]

  1. ^ 『声優名鑑』、426頁、成美堂出版、1999年、ISBN 978-4415008783
  2. ^ 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、95頁。ISBN 4-87376-160-3 
  3. ^ a b c d e f g 青二プロダクション 北川 米彦”. 2016年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月27日閲覧。
  4. ^ a b 北川 米彦”. タレントデータバンク. 2020年2月3日閲覧。
  5. ^ a b 北川 米彦|株式会社青二プロダクション”. 2020年2月3日閲覧。
  6. ^ 北川 米彦” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2011年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月10日閲覧。
  7. ^ 北川 米彦”. linkvod.myjcom.jp. J:COMオンデマンド. 2023年11月2日閲覧。
  8. ^ a b c d e f “[お久しぶりです]知性と感性、磨いて 声優養成所「青二塾」北川米彦塾長”. 毎日新聞 朝刊. (1997年5月20日) 
  9. ^ 北川米彦 のプロフィール - allcinema”. 2023年11月2日閲覧。
  10. ^ 山口真一『カータンのなみだ 声優伝・大竹宏新風舎、1999年、112頁。ISBN 4-7974-0846-4 
  11. ^ 『日本タレント名鑑(2017年版)』VIPタイムズ社、2017年1月27日、124頁。ISBN 978-4-904674-08-6 
  12. ^ 青二プロダクション沿革”. 青二塾. 株式会社青二プロダクション. 2022年12月8日閲覧。
  13. ^ TOPICS - 平成30年度青二塾東京校39期塾生 募集案内 記載内容変更のお知らせ”. 青二塾. 株式会社青二プロダクション (2018年1月23日). 2022年12月8日閲覧。
  14. ^ 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、45頁。ISBN 4-19-720012-9 
  15. ^ 大沼弘幸(著)、ビデオサロン編集部(編)「現場からの熱いメッセージー/声優さん座談会 声優になりたいのなら⋯」『アニメビデオ’88カタログ』、玄光社、1987年12月、20-26頁。 
  16. ^ アトリエ「ん」の投稿 (2016年10月12日) - Facebook
  17. ^ あかねちゃん”. 東映アニメーション. 2016年6月16日閲覧。
  18. ^ 巨人軍多摩川グラウンドのグラウンドキーパーを長年務めた務臺三郎(元読売新聞社社長・務臺光雄の甥)がモデル。
  19. ^ a b 『ゲゲゲの鬼太郎』歴代声優一覧(1期〜6期)”. アニメイトタイムズ. 2024年4月21日閲覧。
  20. ^ アパッチ野球軍”. 東映アニメーション. 2016年6月12日閲覧。
  21. ^ ドロロンえん魔くん”. 東映アニメーション. 2016年6月4日閲覧。
  22. ^ バビル2世”. 東映アニメーション. 2016年6月16日閲覧。
  23. ^ 宇宙海賊キャプテンハーロック”. 東映アニメーション. 2016年5月23日閲覧。
  24. ^ くじらのホセフィーナ”. 株式会社 葦プロダクション. 2023年5月27日閲覧。
  25. ^ a b c d 中山基編「『キン肉マン』ヒストリー」『フィギュア王 No.119』ワールドフォトプレス、2008年1月30日、ISBN 978-4-8465-2701-3、30-31頁。
  26. ^ 海底3万マイル”. メディア芸術データベース. 2016年10月27日閲覧。
  27. ^ 作品データベース”. タツノコプロ. 2023年1月14日閲覧。

外部リンク[編集]