宇宙少年ソラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇宙少年ソラン
ジャンル SFアニメ
アニメ
原作 福本和也宮腰義勝
脚本 福本和也、豊田有恒辻真先光瀬龍
小隅黎藤村正太加納一朗
音楽 いずみたく
製作 TBSTCJ
放送局 TBS系列
放送期間 1965年昭和40年)5月4日 - 1967年3月28日
話数 全96話
漫画
原作・原案など TBS(企画)、福本和也(監修)
作画 宮腰義勝
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン別冊少年マガジン
発表期間 1965年20号 - 1966年45号(週刊)
1965年夏休み特大号(別冊)
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

宇宙少年ソラン』(うちゅうしょうねんソラン)は、1965年昭和40年)5月4日から1967年3月28日までTBS系列局で放送されていたSFアニメである。TBS(東京放送)と日本テレビジョン映画部(TCJ、現・エイケン)の共同製作。本放送時には森永製菓の一社提供で放送。全96話。放送時間は毎週火曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)。

主要キャラクターであるチャッピーの設定などについて、手塚治虫が虫プロダクションで製作するつもりであったテレビアニメの企画『ナンバー7』に登場するキャラクターに類似性を主張して、情報漏洩産業スパイ盗作ではないかと言われた作品である(注:少年がリスを相棒とした冒険をする漫画は太平洋戦争前の作品「正チャンの冒険」にも先行例がある)。また、本作のコミカライズ作品の連載が、『ナンバー7』の後企画である『W3』連載中の『週刊少年マガジン』(講談社)に於いて開始されたため、手塚が『ワンダースリー』の連載を週刊少年マガジンから『週刊少年サンデー』(小学館)に切り替えたW3事件と後に呼ばれる騒動を招いた。

ストーリー[編集]

反陽子爆弾の開発者である立花博士は、悪用されることを恐れて妻子とともに地球を脱出したが航行中に事故に遭遇した。せめて子供だけでもと考えた立花博士は子供をカプセルに入れて宇宙空間に漂流させた。地球の15倍の重力を持つソラン星の住人により救助された少年は「ソラン」と名付けられ、サイボーグ化されて、生き別れの姉を探しながら、その驚異のパワーで悪と闘う。

宇宙リスのチャッピーを相棒にして地球に帰還したソランは、考古学者古月(ふるづき)博士・ミカ親子の家で暮らしながら、次々に起こる難事件に立ち向かう。超能力を持つ新人類ミューの一団、宇宙の悪魔ゴロナ、超電子頭脳ガイバー、ギャラなどとは、長く困難な戦いを続けた。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニング「宇宙少年ソラン」
作詞 - 安井かずみ、いずみたく / 作曲 - いずみたく / 歌 - 上高田少年合唱団
東映ビデオから発売&レンタルされた『エイケンTVアニメ主題歌大全集』(VHSビデオ・LDDVD)には、オープニングとエンドカードが収録されているが、双方とも最後は地球を中心にした宇宙空間がノンクレジットで映されている。また、これ以前に発売&レンタルされていた『TVアニメ主題歌大全集・エイケン編』(VHSビデオ)や、『エイケンTVアニメ主題歌大全集』のLD版・DVD版に収録されているボーナストラックには、後に文明堂の一社提供で再放送された際のエンディングフィルム(先述の宇宙空間に焼付けクレジット)が収録されている。
エンディング「いざ行けソラン」
作詞・作曲 - いずみたく / 歌 - 吉田亜矢、みすず児童合唱団
このエンディングは、先述の主題歌集ビデオ2種には未収録(後述の差し替え版は除く)だったが、2015年2月4日日本コロムビアから発売されたCD・DVDパック製品「エイケンクラシカル」に初めて収録された。

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル
1 秘密のペンダント
2 航空路SOS
3 ピラミッドの怪
4 ワンダラーA
5 ネロの魔球
6 宇宙船応答せよ
7 もう一人の宇宙人
8 恐竜の涙
9 ドクター・ナット
10 怪盗スパン
11 アマンドの星
12 さすらいの宇宙人
13 大潮流
14 父の形見
15 地底旅行
16 ルナシティの遺産
17 怪物質プサイラ
18 妖星サタン
19 孤島の対決
20 宇宙からの挑戦
21 ベータ星から来た少女
22 3.2.1.ゼロ
23 宇宙船の墓場
24 サイボーグ博士
25 最後の決闘
26 新人類ミュー
27 秘境の少女
28 洞窟の魔王
29 陽電子入門
30 ミューの掟
31 恐怖のサボテン
32 アルタ島の決闘
33 無人船の住人
34 王女の棺
35 秘境ミナス
36 ソラン星からの贈物
37 ガイバー?
38 宇宙ミラーの謎
39 チャッピー何処へ行く
40 アンドロイドの復活
41 黒い細胞
42 盗まれたエンゼル号
43 サンダーマシン
44 ガムチの面
45 原子銃CS・38
46 J1号の秘密
47 J2号の秘密
48 J3号の秘密
49 奇跡のテルナ
50 平和の誓い
51 珍獣グラバア
52 イカダに乗った少年
53 魔の海サルガッソー
54 姿なき恐怖
55 ギャラ対アンドロイド
56 ぼくらオーロラ隊
57 吸血鬼ドラバット
58 ガイバーを倒せ
59 オーロラ隊出動
60 電犬ウル
61 宇宙サーカス
62 ガイバーの最期
63 影の侵略者
64 魔人の山
65 ゴロナ再び襲う
66 人魚の涙
67 どくろの炎
68 幽霊空母浮上せり
69 ちびっこクーデーター
70 物質電送機
71 ゴロナとミュー
72 ライオン王国
73 呪いの宝石
74 ソラン殿下
75 ラーガのひとみ
76 怪獣ユーロペ
77 ソラン故郷へ帰る
78 モンスター
79 ソランの復活
80 青い地球
81 空を飛ぶ家
82 遠い国の兄妹
83 サイボーグ事件
84 昆虫人間
85 地底の花
86 怪物ロックマン
87 星が呼んでいる
88 ライン星の使者
89 人工怪獣トゲラ
90 ハリー星を探せ
91 死神の招待
92 怪獣チャッピー
93 さようならシーラ
94 二ツ星の仲間
95 なぞの金星へ
96 ソランよ永遠に

放送局[編集]

特記以外TBS系列局

参照:『昭和ちびっこ広告手帳 : 東京オリンピックからアポロまで』青幻舎、2009年4月20日、14頁。ISBN 9784861521812 

劇場版[編集]

1965年7月24日東映系の『まんが大行進』内で「百万ドルのどくろ」を上映。OPはテレビ版をそのまま使用したが、EDは映像は変更しないものの、BGMは「宇宙少年ソラン」のインストルメンタルに差し替え、また制作クレジットロゴは東映動画(現:東映アニメーション)が使用した「手書きロゴ」に変更した。これらの映像は、先述の「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(LD・DVD 共に第1巻)のボーナストラックに収録されている。

同時上映は『狼少年ケン・誇り高きゴリラ』・『少年忍者風のフジ丸・大猿退治』・『宇宙パトロールホッパ』・『スーパージェッター』・『噫(ああ)!吉展ちゃん』(ドキュメント映画)の5本。

コミカライズ[編集]

『週刊少年マガジン』1965年20号から1966年45号、ならびに『別冊少年マガジン』1965年夏休み特大号に掲載。企画 - TBS、監修 - 福本和也、まんが(作画) - 宮腰義勝

備考[編集]

  • ソランはメロンが大好物である。
  • 中盤からはソランの乗用メカが登場。名称を一般公募した結果、スポンサーの森永製菓に因んで「エンゼル号」と名付けられた。

関連項目[編集]

  • チョコボール - 本作のキャラクター商品として発売。当時の商品名は「チョコレートボール」だった。
  • W3事件

外部リンク[編集]

前後番組[編集]

TBS系列 火曜19:00枠
(本番組から森永製菓一社提供枠)
前番組 番組名 次番組
パパとボクとで一人前
(1964年10月27日 - 1965年4月27日)
宇宙少年ソラン
(1965年5月4日 - 1967年3月28日)
冒険ガボテン島
(1967年4月4日 - 1967年12月26日)