快傑ライオン丸
『快傑ライオン丸』(かいけつライオンまる)は、1972年(昭和47年)4月1日から1973年(昭和48年)4月7日までフジテレビ系で毎週土曜日19:00 - 19:30に全54話が放送された、ピー・プロダクション製作の特撮テレビ番組。
2008年8月4日より時代劇専門チャンネルにて、月 - 木曜の27:00 - 27:30、週に4話ずつ放送した。
目次 |
概説 [編集]
『スペクトルマン』の好評を受けて企画されたこの番組は、当初から時代劇としての体裁を考えていたわけではなく、うしおそうじの企画案は『ライオンマン』という等身大ヒーロー作品だった。これはうしおが暖めていたアニマルヒーローの企画と、『仮面ライダー』のヒットなどから連想したものと言われている。
時代劇になった経緯については、当時のピー・プロダクションの一員でこの作品にも深く関わっている篠原茂が、2007年にフジテレビ721で放映された『ピープロ魂』の中で「誰が言い出したのかまでは覚えていませんが、確かフジテレビとの企画会議の際に現代劇では魅力がないという意見が多く出て、舞台設定を時代劇にして、このライオンの顔をしたヒーローを主人公にしたらどうだろうという話になったんだと記憶しています」と証言している。なお、関連書籍『スペクトルマン VS ライオン丸』によれば時代劇という案を出したのは当時のフジテレビ編成局長で、『スペクトルマン』の企画を後押しした武田信敬(のちに日本テレワークの初代社長となる)だったとされている。
シリアスなドラマ路線だった前作『スペクトルマン』とは打って変わり、痛快明朗な時代劇アクションとして作られていたが、中盤以降シリアスなドラマにも磨きがかかり、後半はドラマチックな展開で盛り上がった。
アイディアマンだったうしおらしく、魅力的な悪役を登場させてのストーリーの展開を考えていた。その結果、「ライオンのライバルにするなら虎だろう、ということで」(篠原談)、虎錠之介とその変身態タイガージョーというアンチヒーローの先駆けとも言うべきキャラクターが登場した。なお、虎錠之介は第27話から登場して第30話でいったん出番を終え、第36話で再登場するが、当初は第30話までの予定だったのを、人気が出たため再登場させてレギュラーとしたことによる。タイガージョー以前にも、卑怯な真似を徹底的に嫌い、野伏から住民を助けたり幹部に平気で逆らったりするネズガンダ、盲目の少女と心を通わせ、南蛮での少女の治療を夢見るトビムサシ、人間にすら捨てられた捨て子を愛情かけて育てているムイオドロなど、他番組の悪役と一線を画すバラエティ豊かな怪人も登場した。
このドラマが初の主演になった潮哲也は体当たりの演技を見せ、潮も『ピープロ魂』に出演し「吹き替えはなしだよと言われてやっていたので、獅子丸のアクションはすべて自分でやりましたが、もしかしたら撮影中に死ぬんじゃないかと思ったこともあります」と回想している。事実、潮は撮影中に一度足を骨折している(詳細は#エピソードを参照)。
後番組の『風雲ライオン丸』は、本作品で好評だった要素を再構成して制作されたものであり、続編ではない。物語上は別世界(パラレルワールド)となっているが、快傑ライオン丸が登場するシーンがある。また、虎錠之介(タイガージョー)の弟であることを示唆するタイガージョーJr.も登場する。
各方面への影響 [編集]
『仮面ライダー』と同じく、変身シーンを真似ることが子供たちの間で流行した。当時大洋ホエールズに在籍していたジョン・シピンを始め、長髪の若者が「ライオン丸」と呼ばれるほど、この「ライオン丸」の名は全国的な認知度を獲得していた。
劇中で小松方正演じる薬売り「丸目三角之介」が呼ばわる、「鼻糞丸めて萬金丹」という売り口上に対して、武田薬品がクレームをつけたそうである。
滋賀県出身のロックバンドほぶらきんは、1983年、本作をモチーフとした「ゴースンの一生」なる、ソノシート二枚組のロック・オペラを発表した。現在では「ゴースンの一生・ライブ」(CD、2009年08月28日)アルケミーレコード ARCD-217で聴くことができる。
時代設定について [編集]
- 第1話にて「群雄割拠する戦国時代」とナレーションが入る。
- 第1話にて織田家の使者(に化けたドクロ忍者)が「敵、今川」と言っている。
- 第40話と第41話は、甲斐の国の「鷹取城」が舞台である。
- 第41話にて豪山が「この戦乱の世の中、北条も上杉も織田もない」と言っているが、甲斐から近いにもかかわらず今川の名が出てこない。戦国大名としての今川氏が滅亡した永禄12年(1569年)以降とも考えられる。
- 第40話と第41話において「天守閣」という言葉が使われ、第46話において大筒が使われていることから、戦国時代末期以降とも考えられる。
- 第28話にて「果心居士を亡くし獅子丸が旅立ったのは、冬だった。そして今、早くも夏は終わろうとしている」とナレーションが入ることから、作品内の時間経過と現実の時間経過がほぼ同じであることがわかる。
ストーリー [編集]
時は戦国時代。ヒマラヤ山中で邪悪な妖術を身につけた1人の男が「大魔王ゴースン」を名乗り、戦乱の日本征服を目指して乗り込んでくる。彼は自分と同じようにチベットで修行し、妖術を身につけている偉大な忍者・果心居士の存在を危険視して、手下のオロチを人間に化けさせて刺客として送り込んだ。
その頃、飛騨山中に住む果心居士は、自らが育てた獅子丸、沙織、小助の教え子3人に形見分けをしていた。獅子丸には居士がチベットでの師匠から受け継いだ「金砂地の太刀」、沙織には「男に負けない力」を発揮する小太刀、小助には自分の魂の化身となる天馬ヒカリ丸を呼ぶ笛だった。そして3人の弟子にゴースン打倒を命じた居士は、自らが予期した通り、オロチによって命を落とす。
獅子丸は太刀の力を用いた「忍法獅子変化」で、白いたてがみをなびかせた獅子面の剣士・ライオン丸に変身してオロチを倒す。そして3人は居士の遺志を受け継ぎ、ゴースンの送り込む暗黒魔人達を倒すため諸国を行脚して戦う。
主要登場人物 [編集]
- 獅子丸 / ライオン丸
- 両親を戦乱で失い、果心居士に育てられた青年。若さから精神的にもろい面もあるが、技の面では卓越した忍者である。
- 印を結ぶようなポーズをとって「風よ、光よ」と唱えると、果心居士から与えられた「金砂地の太刀」に施された鎖による封印が解け、その太刀を引き抜いて縦に構えて「忍法獅子変化」と唱えることで、白いたてがみをなびかせた獅子面の剣士・ライオン丸に変身する。変身後の必殺技は、高くジャンプして一気に切り下ろすライオン飛行斬り。のちに強化版としてライオン飛行返しを用いるようになる。胴の朱文字の「心」は飛び道具として、武器にもなる。最終話ではこれを用いて怪人ガンドドロを倒し、タイガージョーの仇を討った。
- 沙織からは「獅子丸さん」、小助からは「獅子丸兄ちゃん」と呼ばれる。
- 時代劇という設定になったため、ライオン丸のイメージは越後獅子のイメージが取り入れられたものとなった。赤いコスチューム[1]と胴がアクセントとなったデザインは、うしお自らのもの。彼はこのデザインが大変お気に入りだったことに加えて、デザインが決定するまでにはカメラ映りなどの面から紆余曲折があったことを回想している。
- ライオン丸のマスクは、うしおの盟友である高山良策が制作し、かつらメーカーが1本1本ヤクの毛でたてがみを植えた贅沢な仕様だった。また、ライオン丸の髭は、高山の妻が着想して自ら手配した若鶏の羽根が用いられた。
- 沙織
- 居士に育てられた女忍者。彼女も戦乱で両親を失っている。普段は仲間を思いやる心優しい女性だが、勇敢で果心居士から与えられた小太刀と投げ縄を武器にドクロ忍者と互角に戦い、暗黒魔人にも立ち向かう。
- シリーズ当初は獅子丸から「沙織ちゃん」と呼ばれていたが、第9話以降は「沙織」で統一されている。小助は「沙織姉ちゃん」と呼ぶ。
- うしおそうじによれば、コスチュームは沙織のデザインが最初に決まり、それを基本に残る2人を考えたという。ミニスカート風衣装にして「パンチラで大人受けを狙った」とも語っている[2]。
- 小助
- 戦災孤児の少年で、やはり居士の弟子。すばしっこい動きを生かし、小太刀と横笛(天馬ヒカリ丸を呼ぶアイテムである)を利用した吹き矢を武器とする。また火薬の使い手でもある。なお、腹には「こすけ」と書かれている。
- 獅子丸からは「小助」、沙織からは「小助ちゃん」と呼ばれている。
- 果心居士
- 戦国時代に実在したといわれる伝説的な忍者。この劇中では、獅子丸たちの育ての親であり師匠である偉大な忍者と設定されている。チベットで修行し、バラモンの秘術を学んだことから妖術を扱うこともできる。
- かつての兄弟弟子・ゴースンが自らに刺客を送ることを予知しており、刺客が到着する前に3人の弟子に形見分けをしてゴースン打倒を託した。死後はその魂が天馬ヒカリ丸となり、小助の笛により飛来して彼らを助ける。
- 蒲生 城太郎
- 剣の修行をしながら諸国をさすらう風来坊。旅先で獅子丸たちと知り合い、ともにゴースンと戦う。陽気で豪快な性格で背中に「疾風」と書かれた陣羽織を羽織っている。
- 虎 錠之介 / タイガージョー
- 獅子丸のライバル。もともとはある戦国大名の家に生まれたらしいが、日本一の剣士を目指し出奔、その果てに強さを求めてゴースンと手を結んだ。しかし自身は卑怯な真似を嫌う武士で、獅子丸とは何度も激闘を繰り広げる間に、友情のようなものが生まれていく。
- ゴースンから授けられた「銀砂地の太刀」を使って虎面の剣士・タイガージョーに変身する。初登場でのライオン丸との戦闘で右目に傷を受け隻眼となり、以後、刀の鍔で作った眼帯を装着するようになる。必殺技はタイガー霞返し。のちに魔剣隼斬りを編み出す。
- タイガージョーのテーマは口笛のみだが、篠原によれば「予算がなかったので、筒井広志さんに相談したところ口笛アーティストを連れてきてくれた。」と予算不足から生まれたアイディアだったことを明らかにしている。
- 大魔王ゴースン
- その正体は、かつて果心居士の兄弟弟子としてチベットで妖術を学んだ忍者・豪山。変化の術を極めて、自らの体を巨大な怪物へと変化させた。配下の暗黒魔人を駆使して日本制覇を目論む。弱点は象牙で胸の紋章を突くこと。
- 巨人の姿を現した時には、腰部には「心」と読める模様がある。
- 分身魔王デボノバ
- 配下がなかなかライオン丸を倒せないことに業を煮やしたゴースンが、口から生み出した分身。ゴースンに代わって暗黒魔人やドクロ忍者を率いて陣頭指揮をとる。
- 暗黒魔人
- ゴースンに忠誠を誓う忍者怪人。獅子丸や錠之介のように人間体を持つ者もある。OP主題歌では暗黒魔人、ED主題歌ではゴースン魔人と歌われているが、劇中では単に怪人と呼ばれている。第44話からは「ゴースン八人衆」と呼ばれる精鋭集団が登場した。
- ドクロ忍者
- ゴースン配下のドクロの面をつけた忍者軍団。忍び装束は黒が基本だが、それ以外に緑、朱色などがあり、般若の面を着けた者も登場する。斬られると消滅する。
キャスト [編集]
- 獅子丸 - 潮哲也
- ライオン丸(スーツアクター) - 鴨志田和夫
- 沙織 - 九条亜希子
- 小助 - 梅地徳彦
- 果心居士 - 徳大寺伸(第1、22、54話)
- 虎 錠之介 - 戸野広浩司(第27 - 30話、第36 - 40話)、福島資剛(第42 - 54話)
- 虎 錠之介 / タイガージョーの声 - 池田勝(第40、41話)
- タイガージョー(スーツアクター) - 尾崎孝二
- 蒲生 城太郎 - 成川哲夫(第3話、第5話)
- 得心居士 - 明智十三郎(第25話)
- 桃雲斎(ゴースンの兄) - 佐々木孝丸(第40、41話)
- 豪山(ゴースン人間体) - 天津敏(第40、41話)
- ゴースンの声 - 小林清志(第1 - 22、25 - 32、35 - 54話)、大宮悌二(第23、24話)、清川元夢(第33、34話)
- ゴースン(スーツアクター) - 遠矢孝信
- 分身魔王デボノバの声 - 清川元夢(第8 - 13話)、大宮悌二(第14、15話)、飯塚昭三(第16 - 18話)、今西正男(第19 - 20話)
- 分身魔王デボノバ(スーツアクター) - 遠矢孝信
- ナレーター - 篠原大作
スタッフ [編集]
- 企画、原案:うしおそうじ、別所孝治(フジテレビ)
- プロデューサー:鷺巣富雄、篠原茂、別所孝治
- 監督:石黒光一、安藤達己、土屋啓之助、曽我仁彦、樋口弘美、中西源四郎、大塚莞爾
- 脚本:高久進、若槻文三、田村多津夫、柏倉敏之、牛次郎、しのだとみお(うしおと篠原茂の合作時のペンネーム)、まつしまとしあき、濠喜人(篠原茂のペンネーム)、馬嶋満、平野史博、大木英吉
- 操演:中島徹郎、高城忍
- 殺陣:渡辺高光(アクションを担当したJFA代表)
- 合成作画:渡辺善夫、鷺巣富雄
- 特撮監督:矢島信男 ※第1話のみ
- 音楽:小林亜星
- 劇伴作曲:筒井広志
- 撮影協力:北海道文化放送(第17話)、恵山高原ホテル[3](第18、19話)
主題歌 [編集]
-
- 子門真人によるカバー版も存在する。
- エンディングテーマ:「ライオン丸がやってくる」
- 作詞:しのだとみお / 作曲:小林亜星 / 編曲:筒井広志 / 歌:ヤング・フレッシュ
挿入歌 [編集]
- 「ライオン丸のバラード・ロック」
- 作詞:しのだとみお / 作・編曲:筒井広志 / 歌:子門真人
-
- この曲のみ劇中で使用された。
- 「わたしは沙織と申します」
- 作詞:うしおそうじ / 作・編曲:小林亜星 / 歌:堀江美都子
- 「ぼくは小助だ」
- 作詞:中村しのぶ / 作・編曲:小林亜星 / 歌:野村ゆたか、コロムビアゆりかご会
- 「天馬ひかり丸は飛ぶ」
- 作詞:うしおそうじ / 作曲:徳久広司 / 編曲:筒井広志 / 歌:コロムビアゆりかご会
サブタイトル [編集]
| 話数 | サブタイトル | 登場怪人 |
|---|---|---|
| 1 | 魔王の使者オロチ |
|
| 2 | 倒せ!! 怪人ヤマワロ童子 |
|
| 3 | 魔の森 わくらんば |
|
| 4 | ムササビアン 爆破作戦!! |
|
| 5 | 地獄から来た死神オボ | |
| 6 | 人食い花フラワンダー |
|
| 7 | 呪われた金山 ギンザメ |
|
| 8 | 分身魔王デボノバと怪人イワゲバ |
|
| 9 | 死を呼ぶ吸血怪人ゾンビー |
|
| 10 | 死の水 ドクイモリ |
|
| 11 | 地獄の狼カマキリアン! |
|
| 12 | 怪人ギロジー 海の落し穴 |
|
| 13 | 怪人ウミカブロと人食い怪魚 |
|
| 14 | さすらいの怪人ネズガンダ |
|
| 15 | エレサンダー 地獄谷の決闘 |
|
| 16 | 忍びよる魔の手 メレオンガ |
|
| 17 | 怪人ジェロモ 悪魔のノロシ |
|
| 18 | 怪人ムイオドロ 恵山の叫び! |
|
| 19 | 子連れ怪人 夕陽の対決! |
|
| 20 | 殺しの追跡者クマオロジ |
|
| 21 | ハンニャラス 母恋い子守唄 |
|
| 22 | 盗まれた笛 怪人キバギラー |
|
| 23 | 蛇と蝎の怪人ダカツ |
|
| 24 | ライオン飛行斬り対怪人トビムサシ |
|
| 25 | 影狩り怪人モスガイガー |
|
| 26 | 最後の守備隊長クワルギルビ |
|
| 27 | 大魔王ゴースン怒る! | |
| 28 | 悪の剣士タイガージョー | |
| 29 | 影三つ 怪人ドクロンガ |
|
| 30 | 怪人マツバラバ 一本松の謎 |
|
| 31 | 怨みの魔剣 オロチジュニア |
|
| 32 | ガマウルフ 覚え書の秘密 |
|
| 33 | 非情の盗賊 ガメマダラ |
|
| 34 | 殺しのメロディ 怪人パンダラン |
|
| 35 | 血に笑う怪人アリサゼン |
|
| 36 | 折れた槍 怪人ハチガラガ |
|
| 37 | 狙われた男 怪人トドカズラ |
|
| 38 | ゴースンの秘密 怪人タツドロド |
|
| 39 | 怪人キチク 悪の念佛 |
|
| 40 | 大魔王ゴースン 再び怒る! |
|
| 41 | 大魔王ゴースン あの胸を狙え! |
|
| 42 | 殺しの流れ者 キルゴッド |
|
| 43 | 裏切りの峠 怪人ギララ |
|
| 44 | くの一の涙 怪人メガンダ |
|
| 45 | 抜け忍けもの道 怪人ハンザキ |
|
| 46 | 暗闇の琵琶法師 怪人ノイザー |
|
| 47 | 地獄の棺桶 怪人ジェンマ |
|
| 48 | 傷だらけの殺し屋 怪人マフィアン |
|
| 49 | 恐るべき屠殺人 怪人ジャムラ |
|
| 50 | ライオン丸を吊るせ!! 怪人ジュウカク |
|
| 51 | 最後の八人衆 怪人アブター |
|
| 52 | 早射ち六連発 怪人ゴンラッド |
|
| 53 | 悲しきタイガージョーの最期! |
|
| 54 | ライオン丸 最後の死闘 |
|
声優の欄は『ピー・プロ 70's ヒーロー列伝(2) 快傑・風雲ライオン丸』(ソニー・マガジンズ)より記載。スーツアクターについても同書とエンディングのテロップより記載。
エピソード [編集]
- 第1話冒頭の合戦シーンは、東映の映画『徳川家康』(1965年)のフィルムの一部を借りたものである。以前、『マグマ大使』を東映の夏休みプログラムに貸し出した縁で実現したもので、東映としては非常に稀有な例らしい。
- 第1話Aパートの見所である果心居士の小屋の炎上シーンは、実際に民家に火を放って撮影された。取り壊す予定の廃屋で、持ち主の許可が得られ、迫力ある映像を撮ることができた。
- 第3話と第5話にゲスト出演する蒲生城太郎は、前作『スペクトルマン』の主役・蒲生譲二をイメージしたキャラクターであり、俳優も同じ成川哲夫だった。当初は準レギュラーの予定だったが、主役の獅子丸がかすんでしまうため、2回のみで降板した[4]。
- 23話Aパートはいきなり、ゴースン怪人とライオン丸との戦闘シーンで始まり、次第に劣勢になり敗死するライオン丸が描かれるが、直後に、敗北したライオン丸はドクロ忍者の一人が変装した偽物であり、一種の演習だったことが明かされる。ピープロの前作『スペクトルマン』においても、同じ演出を行なった回がある。
- 第48話のような「やりきれない話」は、『風雲ライオン丸』や『鉄人タイガーセブン』に受け継がれていく。
- 潮哲也はオーディションで獅子丸に決まってから、クランクインまで5日しかなかったという。その間に立ち回りのトレーニングや乗馬の練習まで行なったが、クランクイン前日に落馬して腰を痛めてしまう。潮は「初日のアクションシーンで2メートルくらい飛び降りるシーンがありましたが、着地の時に腰をかばってNGを連発してしまった」と回想している。
- 第7話の撮影中、潮が岩場の斜面を駆け下りるシーンで足を骨折した。ロングショットでの殺陣には鴨志田和夫を代役に立てたものの、アップのシーンでは車椅子に乗ったまま、翌日から1日の休みもなく撮影が続けられた[5]。
- 小助役の梅地徳彦は名子役として知られ、うしおは自作品の漫画『朱房の小天狗』のTV企画を立てた際、彼を主役に予定したという(企画は実現せず)。
- 天馬「ヒカリ丸」は、長年にわたる「白いペガサスを自社番組で出したい」とのうしおそうじ執心の設定だった。苦心して探し当てた純白馬だったが、レンタル料が高く、いっそそれならと購入したそうである。作り物の翼をつけても嫌がらず、大変素直な馬だった。番組終了後に熱心なオファーを受け、譲渡されたという。
- 静岡地区のテレビ静岡では、本来のオンエア時間枠である土曜夜7時に当時NET(現・テレビ朝日)系列だったMBS系の仮面ライダーシリーズ(『仮面ライダー』、『仮面ライダーV3』、『仮面ライダーX』)をオンエアしていたため、1週遅れの日曜朝10時30分にオンエアしていた。この時間枠では、『風雲ライオン丸』と『鉄人タイガーセブン』も引き続きオンエアしていたが、『電人ザボーガー』は月曜夕方6時オンエアに変更され、さらに木曜夕方6時に移動することとなる。
戸野広浩司の事故死 [編集]
1972年(昭和47年)12月11日、虎錠之介役の戸野広浩司が、ロケ先の滋賀県彦根市の国民宿舎で事故死するというアクシデントが起こった。このため戸野広の出演は第40話までとなり、第42話から福島資剛に交替した。なお、第41話はタイガージョーのみの出演としている。
戸野広の死因は「ロケ先の国民宿舎での夜、次の日がオフだった彼はスタッフとの宴会で深酒をして泥酔し、水を飲もうと洗面所へ行ったが、消灯時間を過ぎて電気が消されていて真っ暗な中、唯一洗面所に明かりのついていた女風呂に迷い込み、酩酊状態で脚を滑らせてガラス扉に突っ込んで、割れたガラスで脇腹を切り、そのまま湯船に落ちて出血多量で亡くなった」とのことである。うしおそうじが旅館に駆けつけると、同じく急を聞いて駆けつけた戸野広の許婚の姿があったという。
戸野広が死亡した場所が女湯だったことから、状況も理解せず、一部のマスコミはこれを覗きの結果と、好奇の目で報じた。それは以後のピープロの営業にまで影響したという。
その5日後の12月16日、世田谷区民会館で「快傑ライオン丸怪人合同慰霊祭」が催され、戸野広の冥福も合わせて祈祷された。僧侶役は遠矢孝信が務めた。また、この日放送された38話のOP後に戸野広の死去を伝えるテロップが挿入されている。
第40、41話の虎錠之介 = タイガージョーの声は、戸野広の死去がアフレコ前だったため、声優の池田勝が吹き替えている。
漫画 [編集]
- 冒険王 1972年5月号 - 1973年3月号連載 一峰大二
- 別冊冒険王 1972年夏季号 - 1973年4月号連載 一峰大二
- 小学館BOOK 1972年5月号 - 1973年3月号連載 馬場秀夫
- 小学一年生 1972年5月号 - 1973年3月号連載 馬場秀夫
- 小学二年生 1973年3月号掲載 馬場秀夫
- 小学三年生 1972年5月号 - 1973年3月号連載 宮添郁雄 1973年4月号-5月号 時里信一
- 小学四年生 1972年5月号 - 1973年3月号連載 斉藤あきら
- 小学五年生 1972年5月号 - 1973年3月号連載 蛭田充
- 小学六年生 1972年5月号 - 1973年3月号連載 原成
- サンケイ新聞 原作:牛次郎、作画:川手浩次
映像ソフト化 [編集]
- 2002年10月25日に放送30周年を記念して1巻、12月25日に2巻のDVD-BOXがそれぞれ発売。
- 2008年3月26日に全話収録のDVD-BOXが発売。
- 2012年現在単巻のDVDは発売されていない。
パチンコ [編集]
2008年12月、エース電研より「CRA快傑ライオン丸DH5」が全国のパチンコ店に設置開始。
脚注 [編集]
関連事項 [編集]
- ライオン丸G(2006年) - 本作のリメイク作品。
- ジョン・シピン - プロ野球大洋・巨人で活躍した外国人選手。その風貌から「ライオン丸」の愛称で親しまれた。
- フェーダ - シミュレーションRPGゲーム。レオと呼ばれるライオン型獣人種族のひとりである、シシマルというキャラクターが和風の具足姿で登場する。
| フジテレビ系 土曜19時台前半 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
快傑ライオン丸
|
||